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Posted by ブクログ
もっと若い頃に出会っていたら、人生違ったのかなと思わされた一冊です。
わたしは発達障害の自覚があります。
子供の頃から、自分の感覚や人格に違和感があり、漠然と生きづらさを感じていました。
現在わたしは35歳ですが、高校1年生の頃、近所の本屋さんでたまたま発達障害に関する本を見つけました。
読んだところ、ほとんどの特性に当てはまっていて、漠然とした不安が確信に変わりました。
本屋に居合わせた友人に「うーわどうしよ!うちこれ全部当てはまってるんやけど」と伝えたところ「マジで?知恵遅れとかの病気なん?!笑」といったリアクションを取られてしまいました。
当時は「発達障害」という概念は存在してはいたものの、市民権を得るまでに至れていなかったのです。
イケてる女子高生として過ごしたかった私は、事実をすんなりと受け入れることができず、心が荒みました。
わたしは不注意が特にひどく、忘れ物や無くし物は当たり前、また、慢性的に花粉症やアレルギーを発症しており、症状の不快感から認知資源も少なく暗記や計算も苦手でした。
遊んでいるのに成績の良い友達に勉強方法をたずねると「テキスト読んでたら覚えれるよ」といった回答だったので真似しましたが頭に入りませんし、小テストはいつも居残りでした。
勉強は苦手だし、不注意による損失、親からは毎日ガミガミ怒られる日々は、自己嫌悪と自己否定がいつでもセットでした。
結果的に摂食障害、鬱病となり、今でいう「メンヘラ」ちっくな言動に発展しました。(2次障害)
自身の前置きが長くなりましたが、発達障害は、受け入れることができないと改善策にまで至れません。
こちらの書籍は「苦手を見つけて受け入れよう」を前提にさまざまな「工夫=ハック」方法が紹介されています。
自分の苦手なことを、ハックによってできるだけ軽減させていくのがこの本のねらいなので、発達障害あるあるのお悩みに対してHowTo形式で具体例を紹介していく構成となっており、即実践可能です。
わたしは発達障害を自覚してから情けなさや悔しさをばねに、現在に至るまでさまざまな試行錯誤を繰り返し、ライフハックや便利そうなガジェットは貪欲に取り入れてきたので、たまたまやってきた行動が正解だったんだな〜という確信が強化されました。
と、同時に、自己受容がスタートにあれば、誰かを傷つけることのない改善を図れたのかも、人を頼ればもっと楽だったかもといった反省もあります。
自己否定や自己嫌悪ベースのエネルギーによる努力だったので、基本的にボロボロでしたし、誰かを頼ることもありませんでした。
中には心配してくれる友人もいましたが、卑屈になっており「内心バカにしてんだろ」と思う心から、放っておいてくれといった態度で拒絶し続けました。
「人に頼らず自己解決」がモットーだったので、同じ悩みを抱えている人に対して寄り添うことができず努力不足なのでは?と辛辣な言葉を吐いたこともあります。(実際は、アプリやガジェットにも製作者様がいて、書籍にも作者様がいて、そこに救われているので自分1人の力ではなく誰かのお世話にはなっているのですが…)
このような心のこじれや卑屈に陥ったり人間関係の破壊、孤独に陥るなくスムーズな対処をするためにも、優先順位として高いのはやはり「自己受容」に尽きるかと思います。
基盤を整えてから、次にハックといった手順が最適解ではないかと。
個人でできるハックはほとんど実践済みですが、目から鱗なハックも記載されており、新たな収穫がありました。
早速取り入れようと思います。
どれだけ意識していても、疲労感やストレスですぐ認知資源が低下してケアレスミスが発生するので、まだまだ工夫や改善の余地はあると考えています。
最近、発達障害を自覚された方は、こちらで紹介されているライフハック方法を取り入れることで、不便さが改善され生きやすくなると思います。
いきなり全部落とし込むのは大変だと思いますが、現代は昔と違って、発達障害をカミングアウトしても受け入れられやすい世の中に移行し、自己認知のハードルが昔ほど高くありませんし、スマートウォッチやTodoアプリといった便利なガジェットも充実しているので実践あるのみです。
Posted by ブクログ
私の場合音楽が言葉に聞こえるのだけ何とかできればやっていけそうな気がしてきた。不注意はどうやら治らないという感覚はあってそうなのは残念だが、やはりA5 メモ1日1枚がいいところか。兎も角早く寝る方がいいようだ。
Posted by ブクログ
サクッと読める本で、言い回しもやさしいし理解しやすい。一番のメッセージは、誰にも苦手なことがあるから卑下しなくていいよ、ということ。それがけっこう救われる。
自分がADHDかと言えば、そうでもない気もするけど、一部思い当たるような。共感できた内容がちらほらあったので、全くない訳ではなさそう。
all or nothing のものではないはずで、それぞれ度合いが違う類のものだろう。
自分を理解し、許し、前向きに生きる。
Posted by ブクログ
発達障害者向けのライフハックを集めた本ですが、肝心のライフハックがいまひとつ薄っぺらいものばかりであまり役に立たなかった。
しかし合間に挟まれている著者の過去の経歴の話(学生時代に就活が上手くいかず内定が出たのが卒業2週間前だったとか、会社員時代に金髪にしてしまったとか)や、巻末のインタビューがおもしろかったので読んだ価値はあったかなと。
Posted by ブクログ
こういう本を読むと思うのは、当事者だけに教えたり、スキルを叩き込んでもダメだ、ということ。人の困ってる姿を見たり、不安を訴えられたりしたときに、「それ、自分でなんとかできない?」って突き放さない社会…でなければ…と思うのだけど、教育の世界さえ、まだまだなんです…。明るいトーンのこんな本を読んでみる人が増えて欲しい。みんなで生きていくんだから。
Posted by ブクログ
自分はそこまで必要じゃないな…というライフハックも多かったのですが、先んじて試していくことで予防的に効果を発揮するものも多そうに感じました。最後の対談だけ「私の時代はフリーターや、職を転々とすることが許された時代だった。だから良かった。」という結論に達していたように感じ、その点現代では絶望しかないなと感じたので☆4つ。
Posted by ブクログ
発達障害を自覚している人ならすでにやっているライフハックが多いのではと感じる。タイトル通り「かも?」という疑いの段階の人が試してみる基礎的な内容。
Posted by ブクログ
うっすら自分もそうなのではないかと思っている。遺伝はないとはいうものの、最近職場で感じていることがとても当てはまっている。フリーランスになるとがライフハックなら、外回りで自分の時間を持ててた方が向いていたんだろうか。
Posted by ブクログ
一人で抱え込まずに相談しよう!等、それが出来たら苦労しねえよ!!!と思ってしまう内容もあるが、冒頭に「100人いれば100通り」と書かれている通り、誰かにとっては役に立つんだろうな~と割り切って読んだ。
コラムが面白い。「片手に何かを持っている状態にも一つの注意が向く」等、ハッとさせる事が書いてある。