【感想・ネタバレ】しんせかい(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

まるで、別の世界の迷宮に迷い込んだかのようであった。作者は、倉本聰の主催する富良野塾の二期生なので、この谷という場所はそこで先生は倉本さんなのだろうが、そこはテレビもない、冬は雪に閉ざされた場所で奴隷のような意味があるのかわからない労働をしいられ、勉強し、周囲の変化に無意識に翻弄され、まぁ、青春小説なのだが、前半、句読点をあるべき場所に打たない長文のリズム感の悪さにイライラさせられ、どこか見知らぬ場所に監禁されたような気分になったかと思うと、言い切り、断定的な表現を多用し読者を煙に巻く。不思議な小説だった

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2019年12月19日

Posted by ブクログ

当時を思い出している人の体内に入って
思い出を断片的にスライドショーで見るような本。
説明してあるところ以外は真っ白で
奥行きがない。
これが記憶です、と言われたらその通りですね!と答えざるを得ない...

しんせかいの後に書いてある
「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も必ず読んでほしいです。
ごはん7割(しんせかい)山椒漬け3割(率直に言って〜)みたいなかんじでふわっとしたしんせかいに味付けしてくれてる。でも時間軸は逆行しててすごくおもしろい。

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2020年01月30日

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