【感想・ネタバレ】パンデミックとたたかうのレビュー

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Posted by ブクログ 2011年05月21日

[ 内容 ]
燎原の火のごとく広がる新型インフルエンザ。
その世界的大流行は我々に何を問いかけているのか。
小説家の想像力と専門家の洞察力とが切り結ぶ対話篇。
いま必要なのは、過度に恐れず、適切に恐れることだ。
根源を見すえた議論が、パンデミックに立ち向かう勇気と、冷静に対処する視座を与えてくれる。...続きを読む

[ 目次 ]
救える命を救うために(数ではわからないこと;感染症と病原性;つばがりの視点)
第1章 恐れと対峙する(公衆衛生の道へ;SARSでの体験;適切に恐れる;見えてくる被害;怖さを伝える)
第2章 パンデミックという経験(感染拡大は止められない;プロアクティブの重要性;致死率の難しさ;感染拡大の起こり方)
第3章 パンデミックを乗り越える(全体像をつかむ;情報をいかに発信するか;ポジティブに評価する社会性;被害を最小限に抑える;絶望しないこと)
第4章 想像する力(他者への想像力;フィールドから見えること;未来への想像力;おわりに―パンデミックを見すえるまなざし)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2010年01月02日

最高にすばらしく分かりやすい本でした。
それは簡単に書いているというわけではなく、「分かりやすく」です。
やっぱり瀬名秀明さんはものすごく聡明で、頭の良い人だなぁと実感です。

インフルエンザの新書なのだけれど、的確かつ辛辣なマスコミ(もはやミニコミ)批判や、「私たち」一人一人の想像力の働かせ方につ...続きを読むいて、押しつけがなしくなく論じていて目からうろこがばさばさです。

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Posted by ブクログ 2020年07月09日

新型インフルエンザ(2009年)の時に発売された本ですが、その後にエボラ出血熱(2014年)、新型コロナウイルス(2020年)のように、パンデミックは周期的に訪れています。その都度、それに対して学び、そして忘れていく...世界はそんな流れになっている感じがします。この本の要は「極端に走らないこと」で...続きを読むす。そしてウイルスの正体よりも、人間心理と言うか、それぞれが思惑に従った情報発信と情報選別をしている現実も描いています。正解がないだけに、ある程度、周囲に前ならえをする必要はあるかと思いますが、それぞれの価値観が違うだけに、難しい所もありますね。
 
私の論説も含まれますが、例えば、十分にソーシャルディスタンスが取れている野外でマスクをしている人が多い現実があります。今は熱中症対策でハズす事が奨励されていますが、それでも同調圧力があって、まだまだ進んでいません。そもそもマスクはいずいものなので着けたくないですよね?だからちゃんと自分の意志と理論に重きを置いて、マスクをする必要のない場所ではハズす!それがニューノーマルにおけるマナーだと思うんです。そうじゃないと、誰もマスクを着けなくても良いと思っている場所で、全員がマスクを着けているなんて言う、無意味で同調圧力の産物みたいなシチュエーションが生まれてしまいます。

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Posted by ブクログ 2015年12月05日

適切に怖がることは難しい。震災前に書かれた本だが、震災後にパンデミック対策が進んでいるかといえばストップした感もある。

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Posted by ブクログ 2020年03月29日

2009年に発生した新型インフルエンザの流行を受けて、感染症の専門医師と医学部卒の作家の対談。

新型コロナウイルスの感染が拡大する今、一人一人が身近な事に気を配り、他者を想像し、適切にウイルスを恐れ、そして決して絶望せずにいつかパンデミックを乗り越える事、それが求められる。

外出自粛の今、冷静に...続きを読むウイルスに向き合いたい人にオススメ。

くまざわ書店天王寺店にて購入。

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

会社での対策策定や、子供の予防接種など新型インフルには騒がされた。この本も同時進行的な、分からないなりに脅威に向かい合う専門家の対談。新型騒ぎは下火になったが、冷静な視点で振り返るのは必要だろう。

・リスクコミュニケーションの難しさが両者の共通意識である。なるほど。
・地球温暖化と同じく、正確なと...続きを読むころはわからないが対応しなければいけない問題への社会としての向かい合い方は難しい。
・瀬名氏のお父さんがインフル専門家とは知らなかった。
・押谷氏は新型騒動で有名になったが、途上国の公衆衛生がバックグラウンドであった。医療の充分でない国々への熱い思いは初めて知った。
・SARSは今回の新型より全然緊迫していたと再認識。しかしあまり強いウイルスは流行しにくいという考えもあり。

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Posted by ブクログ 2018年05月24日

パンデミックって、よく映画であるようなああいうパニックのことと思ってたけど違うんだねえ。
まあ確かに正しいことを言っても多くの人は聞いてくれないってのはそうなんだろうけど、だからと言って恐怖心をことさらに煽るのもアレだしなあと思う次第。

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Posted by ブクログ 2012年02月24日

2009年4月にメキシコに始まり世界規模で大流行した新型インフルエンザを中心に、パンデミックとは何かを探る対談集。コンパクトで非常に読みやすい。当時ソウルにある小さな塾で日本語を教えていた。近くの英語スクールが休校になったとの噂を聞き、感染したらどうなるのだろうかとビクビクしながら授業を続けたものだ...続きを読む。外国ゆえ情報が余り入らず、今回この本を読んで初めて知ったことも多い。あれだけ大騒ぎしたのに今は皆がすっかり忘れてしまったようだが、これだけ地球が狭くなった昨今、パンデミックはまさに『今そこにある危機』である。

関連動画
『最強ウイルス パンデミック』
『SARSと闘った男~医師ウルバニ 27日間の記録』
関連書籍『インフルエンザ21世紀』(読書中)

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