【感想・ネタバレ】比ぶ者なきのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ホントに馳さんの本⁈ってなるけど、面白い。
人の名前が難しくって誰が誰か分からなくなるのは自分の頭のせいなのでしょうがない。
不比等はホントに、名前をもらったとしたら他人がそう思ってしまうほど、自分でつけたのだったらそれだけ、怖い人だったんだろうなぁ

「政とはなにかを成すためになにかを譲る。その繰り返しなのでございます」

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

歴史小説だけれど、難しい説明文はあまりなく、ストーリーがほぼ会話で進んでいくのでとても読みやすかった。これがハードボイルドの印象の強い馳星周の作品だなんて!この本に出会えて良かった。続編もあるようなのでそちらも楽しみ。

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2022年02月21日

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藤原不比等…飛鳥の世にもこんな人が。世の中権力者の都合ばかり、自分の一族の繁栄の為に利用できるものはなんでも利用する。しかも騙しのスケールは国家レベル

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2022年02月12日

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ふらっと入った本屋で平積みされてたのを直観で購入。こいつぁ大当たりだった!
読んでて日本史の記憶がふわっとよみがえる瞬間が何度もあり、更に調べたくなる欲求を抑えながら読みました笑
いやぁ、書くのがうまいってことだよね。
読者の知識レベルはバラバラだろうに、それでもあっと言わせる感じは読み応え抜群です

あとがきの対談で続編書きたいって言ってたけど、こっちこそ続編読みたい!!
特に長屋王、これからどう動くよ。(ざっくり覚えてるけど笑)

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2021年04月11日

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ネタバレ

馳星周の北方謙三化といえば怒られるか。
藤原不比等という、教科書では父である鎌足や子孫の道長よりマイナーな存在である人物が、実は古代史を塗り替えた張本人であるという説をベースに、物語を構成。とても面白かった。里中満智子「天上の虹」を読み返してみたくなる。

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2020年05月18日

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然程、小説作品が多くはないかもしれない、古代史の世界を背景にした物語なのだが、巨大な野心を胸に大胆な活動を展開したという男の生き様という感である。
『比ぶ者なき』(ならぶものなき)という題名であるが、これは本作の主人公の名に由来するものである。「藤原不比等」という、「日本史の教科書で、とりあえずその名を視掛けたような?」という人物が主人公だ。「不比等」という名は「等しく比ばず」ということで『比ぶ者なき』(ならぶものなき)なのだ。
本作の始めの方で、藤原不比等は「史」(ふひと)と名乗っている。寧ろ不遇な状態であるが、大海人皇子(=天武天皇)の後継者と目された草壁皇子に仕えていた。この状況から、『比ぶ者なき』(ならぶものなき)となって行くまでの物語が本作だ。
古代史の世界を舞台とはしているが、理解者や敵対者との色々な交わりの中で「巨大な野心」を燃やす男の物語として、或る程度「普遍性」を帯びているのが面白い。そして、本作の中で明らかになる「巨大な野心」の正体が興味深い。

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2020年04月18日

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最初、文庫本で600ページ弱という分厚さに戦いたが、読み進むうちに、政の中での権謀術数の凄さに、全くページ数の多さを感じることはなかった。と言っても、休み休み読んで、3日かかったけど。続編の「四神の旗」を先に読んでしまっていたので、少しワクワク感がなかったのが、やや残念ではある。

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2024年01月16日

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強烈なリーダーシップで大和朝廷を動かしていった藤原不比等の権謀術策を、見事に描いた一冊。
まるで囲碁将棋のように詰めていく恐ろしさは、一周回って見事と感じさせる。
政治家の見本のような人物。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

日本史で真っ先に学ぶ時代だし、残された資料が乏しいこともあってか覚える事項も少ないから、比較的記憶に残りやすい天皇黎明期の物語。なるほど、タイトルは不比等由来って訳か。天皇制にとって都合よく捏造されたという日本書紀の解釈も、かなりの説得力あり。そういった常識をひっくり返される爽快感と、テンポの良い展開に、ついつい頁を繰る手が止まらなくなる。それは間違いないんだけど、でも何というか、登場人物たちの薄っぺらさはどうにかならんものか。主役たる不比等も含め、こんなにも裏表のない人たちばかりじゃ、予定調和の展開にしかなりゃしない。ちなみに腹黒さと裏表は別問題で、不比等の腹黒さとかなかなかのものなんだけど、それもとことん腹黒いというだけ。歴史小説である以上、予定調和は当たり前、ではなく、自由度の高い時代を書いているんだから、そのあたりは作者の匙加減一つだろうし、人物像も作者の手一つでしょ。”不夜城”も確か、ちょっと不全感が残ったような記憶があるけど、自分にはこの作風が合わないんだろう。

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2021年06月08日

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馳さんの本は初めて読みました。歴史の教科書などで名前だけは知っていた藤原不比等。その人物像を興味深く読ませてもらいました。ぜひ続きを読みたいです。

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2020年10月16日

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歴史小説。歴史が、物凄く苦手な私ですが、小説だと読みやすく感じるので、たまに読みます。鸕野讚良皇女(持統天皇)が、孫の軽皇子を玉座に座らせるために、藤原不比等と手を組む。藤原不比等は、自らの野心を叶えるために利用する。聖徳太子が、不比等により作られた人物だとは、驚きでした。不比等の自身の野心を叶えるために、先々を見て政をする執念は、凄いと思った。あらゆる全てのことを見通す力が半端ない。この後どうなっていくのか、続編も楽しみ

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2020年10月04日

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馳星周 「 比ぶ者なき 」

天皇主権の国家を作り、その国家に藤原氏を組み込んだ 藤原不比等 の黒幕史

藤原不比等の権力の用い方は 恐怖政治でなく心理操作。藤原家の栄華の野心を、天皇への忠誠という大義で隠しながら、巧みに人を動かしている


藤原不比等、柿本人麻呂、聖徳太子、日本書紀を取り上げながら、参考文献に 上山春平、大山誠一、遠山美都男はあるのに、梅原猛がないのはなぜか


終盤の不比等と長屋王との心理戦は圧巻だったが、ラストシーンは オーソドックスだった。


内容とは関係ないが、天皇系図はあった方がいいと思う。諡だと誰かわからない

38 天智天皇 中大兄皇子 兄
40 天武天皇 大海人皇子 弟
41 持統天皇(女帝) 鸕野讃良 38天智天皇の娘 40天武天皇の妻 草壁皇子の母 
42 文武天皇 軽 草壁皇子の子 
43 元明天皇(女帝) 阿閇皇女 草壁皇子の妻 
44 元正天皇(女帝) 氷高 元明天皇の娘
45 聖武天皇 首(おびと 藤原不比等の孫)

聖武天皇の皇后 光明皇后 安宿媛(藤原不比等と橘三千代の子)

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2021年03月25日

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