【感想・ネタバレ】ひとりでしにたい(7)のレビュー

「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

弟嫁との会話と独白で1冊終わってしまった。
ありそうでありそうでありそうで…私はそういうのやる間もなかったけど、とても身に積まされる。両親揃って元気で居た頃の気持ち。まだ大丈夫、どうにかなる。お母さんがんばって。いろいろ逃げてた。30代独身、まだ若いと思うよ。最大の敵、これからもっと出てくるのでは?

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

アラサー独身女性の終活マンガとして始まったけれど、いつの間にか2020年代におけるコミュニケーションのありようを問うトコロまで。
「逃げ恥」はカシコイ人のより良い生き方を提示したと思うけど。「ひとりでしにたい」はカシコクナイ人はどうやって生きるべきかを示してる。
これと「ブスなんて言わないで」はドラマ化すべきだと思うけどなぁ・・・

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2023年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まゆさんの方が二枚も三枚も上手、しかしへこたれず追い地雷するのが鳴海流?
鳴海-ナスダ-まゆの「三角関係」、サスペンスのようなスリリングさだったよ。
「終活ネタ」は勿論、人間関係の展開がすごく面白くて、しかしこの人間関係をどう構築・清算するか!?というのも「終活ネタ」なんだなあ……

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2023年11月30日

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