【感想・ネタバレ】嗤う猿のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

3部作とは知っていたけど、嗤う猿のエンディングがあまりにも!だったので感想難しい…なんせなにもほとんど解決してないから。むしろこれは悪の猿と、嗤う猿上下くらいの緊密度だと思う。

嗤う猿に関してはネタバレせずには語れないかな…

明らかに親ないし姉の罪を娘や妹に償わせる形で綺麗に完結した前作からするとまず本作は、4MKが真犯人なのか?そのつながりは?という謎から入る。若い女性というか少女の手の込んだ殺害ではあるけど、前作のように順番に体の一部が送られてくることで親が苦しむわけではない。娘が死ぬとその親が殺されるパターンは、前作のように贖罪を求めているのではなく、単なるセット?とも見える。残された家族の悲痛が強く描かれているわけでもないので。

そしてえ、そこまで?なんで?というほど前作の主人公でもあるピーターに固執する4MK。前作も不気味だったけど今回はその比じゃなく、さらに怖い。子供の頃の日記を丁寧に準備したり土地や家屋の名義をピーターのものにしたり。

えー!
ピーター、ピーターを信じる仲間チーム、ピーターを疑うFBI、そして実行犯と、そこにまたちらほら出てくる4MKの影、前作の続きの少年の日記。切り替わる場面が多いのに疲れず読める。ものすごい面白さとスピード感、これでもか、と突きつけられる衝撃。すごー。

英語でめちゃくちゃ驚いた表現をjaw dropping (顎が外れる)って言うけど、外れた顎が地面に届くくらいびっくり。

唯一の私の失敗は、電子で買ったらなぜか順番が変に本棚に出てしまって、悪の猿の次に猿の罰の最初を読んでしまったこと…うう。おかげで2作目の1番のショックポイントで驚けず…恨むよ電子書籍!
まあそれでも本当に楽しめた。第3作、これはもう一気読み必至!

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2023年10月17日

Posted by ブクログ

#嗤う猿
#JDバーカー
#富永和子
前作『悪の猿』でもそうだったけど、速攻で物語に入り込む。
今回は700ページのボリューム。
『厚いな…』と思ったけど、
5ページで入り込み、50ぺージには引き返せないところまでのめり込む。
あとはラストまで一気。
前作同様、捜査のシーンと被害者のシーンを交互に繰り返すスタイルで、テンポよく読み進められる。
魅力的な登場人物たちも映画を見ている様に心地いい。(この捜査チームは最高だ‼︎)
中盤を過ぎるとノンストップ。
そして、最終盤は…。
衝撃の展開。
これ以上はネタバレになるので。。。
続編の『猿の罰』。
読みたい本が溜まってたので、間に何冊か挟もうと思ってたのに…。
プラン狂いまくり。
すぐに読みます。
このシリーズ、ホントにオススメです。
ちなみに、話が続いてるので、この本から読み始めても、話がわかりません。
先に『悪の猿』を読むことを忘れずに

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

「悪の猿」の続編。凍った池で殺された少女が発見され、また別の少女が行方不明になる。読者はある男が彼女を監禁しているのは分かるがそれが誰だかは分からない。逃亡中のビショップの仕業なのか。事件を外されたポーター刑事、シカゴ市警、FBIが別々に捜査を進めていくと分かる意外すぎる真実・・・

うおー!ラストでポルシェのように急加速してゆく。スゴイスピード感、そしてまさかあの人が!意外性を煮詰めて煮詰めて凝縮した意外性。素晴らしい。

三部作の二作目だそう。秋に出る三作目が出たとき忘れないように特にラスト近辺を盛大にネタバレ。



※以下ネタバレ

パーカーはビショップからニューオーリンズの刑務所の写真を受け取った。ビショップの母親が収監されているらしい。容疑者は警察にサラ・ワーナーという弁護士を呼べと言った以外何も語らない。パーカーはサラと彼女に会い、ビショップの日記を読ませると、彼女は嘘ばかりだと言い、サウスキャロライナの住所を示した。サラとそこに行ってみると、家が燃えた跡があり、ビショップの日記にあった生家がここだった。後で調べると何体もの遺体が発見された。ビショップは母親を刑務所から出すべく書類を偽造し、パーカーとワーナーと母親はシカゴまでビショップに会いに帰って来る。するとビショップは母親を銃で撃った。実はこの女は母親ではなく、ローズ・フィニッキー、母親はサラの方だった。本当の弁護士は殺されていた。そして若き日のパーカーがビショップと一緒に映る写真があった。子供のころ精神病院から出されたビショップは施設に連れて来られたのだが、そこにはフィニッキー、アップチャーチ、後に殺されるリビーがそこにいた。そして現在、アップチャーチはステージ4の脳腫瘍、ジョン・ホプキンズ病院で開発された治療法に効果があるそうだが、治験段階で保険会社は費用をカバーしようとしない。彼の治療に関わった医者、保険会社、製薬会社の者たちへの復讐をビショップが手伝ったのだ=今回の事件。そしてビショップの要求はアップチャーチにその治療を受けさせること。致死性の高いウィルスを、一旦監禁されたが解放された少女二人に注射した(どおりで簡単に発見されたんだ)、もしアップチャーチが死んだらシカゴの市民たちに無作為で注射するぞというもの。というスゴイ終わり方だった。

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2020年12月12日

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罪な本、、。700ページもあるのに、止まらず2日で読むことに、、。たった4日の出来事、視点が変わるたびに目まぐるしい展開となり、お話を追わずにいられなくなります。最後の方は驚きの展開で、もう誰が誰やら、、。彼の日記で明かされる驚きの事実、登場人物がここに集結し、これから何が起きるのか否応なく期待が高まるのにここで終了。続編は秋!覚えていられるか不安ですが、覚えていなくては。いやはや、全く壮大な事件となりました。彼の生い立ちにとんでもない事実がありそう、そしてビショップとポーターには繋がりがあるんでしょうね。あと半年ほど先、日常の好転とともに終章を読める日を心待ちにします。しかし、完結編の一部をラストに出してくるとは、まるで映画の前後編における予告編のよう。こんなの初めてです。攻めてくるなあ。

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2020年06月08日

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 猿のシリーズは三部作だったとは知らなかった。これは三部作の二作目なので、はっきり言って前作を読まずにこれだけ読んでも意味がわからないと思う。否、前作を読んでも本書の意味はわからないかもしれない。今秋に最終作が発表されるとのことで、巻末に最終話の最初の数ページがサービスで紹介されていたりもする。今の心境。このまま最終作を読むまで、本書で新たなに開示された謎を解くことができないことが辛い、の一言。

 本作では、第一作『悪の猿』に続く少女連続誘拐監禁事件を違うバージョンで見させられているイメージである。しかしどうも本作では、一作目の事件から四か月後、前作とは異なる種類の人間による内容の異なる連続誘拐監禁事件が発生し、異常性は前作よりも増している。前作では知的で整理された天才犯罪者4MK(四猿)の存在がクローズアップされたものだが、本書では自分をコントロールできない身も心も魁偉な異常者による荒っぽい犯罪が注目される。怖さはそのアンコントロール感により、むしろ倍増すると言ってよい。

 そして捜査側も分断してゆくように見える。前回の主役サム・ポーターは無論主役を引き継ぐのだが、どうもポーターが前妻ヘザーを失った過去による傷だけでは事は収まらぬようである。語られない深淵がまだまだ三作目に用意されていることを暗示しつつ、サブ・ヒーローとも言うべきFBIのプールが並行した捜査を展開する。前作の捜査チームだけでは足りないのだ。

 しかもニューオーリンズやサウスカロライナ州にまで謎の行方は過去を通して繋がってゆく。スケール感が大きくなり、前作で解けたように見えていた謎はさらなる謎につながる呼び水のような構造となる。新たな展開により倍増する犠牲者たちと、その関係性に対する謎。そんんなすべてに解決をつけないまま、物語は最終作に語り継がれようとしている。

 解決したかに見えた捜査チームの成果が次の作品でどんな逆転劇を見せてゆくか、緊張は全く緩まないまま、疾走感はブレーキを壊したまま、スピード感、恐怖、展開の大胆さに対する期待、そして何よりも知りたい真実へのはるけき距離を思いつつ巻を閉じる第二作。

 今秋までこの展開を覚えておかねば。片付かぬ宿題をそのまま背負わされたような重圧と期待感を表裏一体にして、700頁越えの本書の厚みと深みとが、ぼくの時間を侵食してくる。ううむ。

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2020年04月18日

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ネタバレ

三部作の二作目ということで、三作目への伏線を大量に残して終了。
今回の事件自体はそんなに難しくなさそうだったのに700ページもあったので、次作への伏線を入れるにしてももう少し削れたんじゃないかな…?とも思わないでもなかった。
それでも面白く、あっという間に読めた。
最後の方は、えっ!?この人も!?この人も!?という怒涛の展開だった。
この辺のことは三作目を読むまでに忘れないようにしないと…。

四猿がなにをしたいのか、本当に過去にあったこととはなんなのか…そのへんが全て三作目で明かされるだろうから楽しみ。

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2023年03月24日

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うーーーん 微妙。
前作ほどの引き込まれ方はしなくなってきた。
少し難解になったからか、それぞれが交わらない部分が増えてきて枝が幾つにも分かれたからか…。
詳細まで作り込まれているのだからできたらもうすこしシンプルに読みたかったなぁという感想。

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2022年03月31日

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予想を超えた展開にえ?え?と翻弄されているうちに終わってしまった。なんてことでしょうか。どうなってるの?どうなるの?早く続きを読みたいです。

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2021年08月10日

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マージーかー。これは意表を突かれた。そして、このままシリーズ第3弾にして完結作につながるので、発売時に読んだ方にはさぞストレスだったことでしょうw
大ボリュームだし、同時進行のエピソードが多いので混乱しそうになるけど、すごい牽引力に引っ張られる。
この前の3冊目にいくぞー

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2021年01月24日

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ネタバレ

「悪の猿」に続く3部作の2作目。やっと読めた。
真冬のシカゴは寒いんですねぇ。

前作の評価がとても難しく、面白いけどグロすぎるし、読むのが結構辛いところがあり、なかなか自信を持ってオススメできなかったのですが、
今回は何故かとても読みやすく、あれよあれよと言っているうちに700ページ一気読みしてしまいました。(監禁慣れしたのかも)
もっと話題になってよいのでは?

しかもここで終わってしまうとは!
秋の完結編が待ち遠しい。

1作目必読。

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2020年08月16日

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ひどーい!この終わり方ってあり?上下巻ならともかく、この続きを11月まで待つの?そう言う意味でもびっくりな終わり方。内容はリンカーンライムシリーズを彷彿とさせる。何せ犯人が強くて賢い。今回は犯人の幼少時代にも言及。次作が楽しみ。

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2020年06月02日

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J・D・バーカー『嗤う猿』(ハーパーBOOKS)。「捜査パートはディーヴァー、殺人鬼パートはケッチャム」みたいな評があった前作『悪の猿』の続編。同じ主人公が違う事件を捜査する的なシリーズ作ではなく直接的な続編なので前作読んでないと駄目。
前作の詳細を忘れてたのでざっと再読してから本作に取りかかったんだが、再読しといてよかった。けっこう細かいところがいくつも伏線となってて驚いた。

前作の感想で「90年代中盤頃のサイコサスペンス映画を見たい気分のときにはちょうどいい一冊」と書いたが、続編での事件規模と“因縁”の拡大はどちらかというと映画よりもドラマ的。『あなただけ見えない』とか『沙粧妙子 最後の事件』とか、あそこらへんのテイスト。

三部作中の第二作ということでブリッジなわけで、まあなんともすごいところでブツリと終わるんですが、ここらへんは洋ドラのシーズン最終回みたいな感じやね。良いと思います。続きは秋か。

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2020年05月27日

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シリーズ第二弾。前作の強い印象そのままに今作もぐいぐいと引っ張られていく。四猿殺人鬼のビショップを追うポーター。不気味さがずっとあって恐怖が緩むことなく展開されていく。今作はビショップの過去と現在の両方が見えてきて、でもまだまだ見えない怖さがある。次作で完結ということで楽しみ。

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2020年04月24日

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毎章いいところで、次の場面へ。続きが気になり、最後にまたドンデン返し。場面の詳細も入り込みやすく、登場人物たちの軽いジョークもスパイスになっていて、とても面白かった。さあ、最終巻へ!3.6

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2021年08月19日

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「四悪猿(4MK)」三部作の2番目。1作目のスピード感と展開と比べると全体的にやや停滞気味。あえてスピード落として謎を複雑にし猟奇的側面を強めると共にポーター刑事のイカレっぷりを描きたかったのかな。3.2

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

ミステリー

シリーズ2作目。

このシリーズは3冊で完結するとのこと。

1作目を読んで無くては2作目の内容のほとんどが分からないので、1作目は必読。

連続殺人犯の「四猿」が姿を消してから4ヶ月。
ポーター刑事が独自で捜査を進めるなか、公園の池で凍った少女の死体が発見される。死体には少女のものとは違う別の行方不明の少女の服が着せられ、連続殺人の様相が。

果たしてこれは新たな「四猿」の犯行なのか?

前作のポーター刑事とお馴染みの同僚の刑事も出てきて活躍するので、前作を読んでいる身としては嬉しくなる。
 (但し皆が終始疲れ気味)

また刑事達犯人を追う側だけで無く、犯人の幼少の視点や被害者の視点と複数視点で物語が進むのも前作と同様。

最後の終わり方は唐突に終わる。

作品中の登場人物の過去に何があったのか?

どう繋がっていくのかが楽しみ。
 
2作目は3作目へ続くので、3作目を買って置くことをお勧めします。
 

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2021年01月23日

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