【感想・ネタバレ】偶然の殺意のレビュー

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Posted by ブクログ

浅草リアリズム版「犬神家の一族」とでも言おうか。金持ちの祖父が残した、子孫をいがみ合わせたいかのような遺産を巡って、相続人たちが殺されていく。細かいところに神経の行き届いた、端正なミステリだけれども、作者の再評価につながった長編のような大仕掛けはなく、かなり地味。どこか書き割りじみたキャラクターも魅力に乏しく、こと探偵役、酒と女のだらしのないぐーたら人間なのはともかく、可愛げがないのはどうにかして欲しい。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

浅草の寿司屋の大将·山内はある日常連客の花房三兄妹+αから遺産相続の話を聞く。相続人が亡くなった場合の物騒な条件を笑い話にしていたが、地震の被害に巻き込まれて一人が死亡…と思われていたが毒殺と判明。そしてすぐに二人目の被害者が。1995年刊行だけど時代設定としては遥か昔の昭和感覚。刑事が山内の寿司屋でまったりしたり捜査状況漏らし過ぎとか。男女関係や行動がステレオタイプとか。そのせいかどんどん事件が起きるけど殺伐さはあまりない。トリックは正当派だと思うけどこれは感覚的には納得出来なかった。いや私逆だし。

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

うーーん中町信は好きなんだけど、いくつかこういった時系列が単純な作品があって、それだと彼の持ち味のよね良さがいかされない、と勝手に偉そうなことを思ってしまう。ただ、文章は丁寧にかかれている感じがするのでこの星数にしてみました。

1995年に出された作品のタイトル変更しての出版。何年か前に、著者の本がクローズアップされたのを機に、読者が増えたからかな。私もその一人だけど。

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2020年07月21日

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