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Posted by ブクログ
【あらすじ】
哲也がギターを担当する山崎唯のメジャー・デ
ビューが近づいていた。そんな彼女のニューヨ
ークでの演奏仲間で男友達のジムが日本にやっ
てくる。
ジムは七十代のバーボン・メーカーの経営者で、ある想いを胸に秘め、日本での広告キャンペーンを計画していた。
その企画の流れの中、哲也は「伝説的CFディレクター」と呼ばれる男と出会う———。
【感想】
沁みました。沁み入りました。
喜多嶋節炸裂です。
これはネタバレになるのかな?でも、帯にもあらすじにもしっかりと書かれていましたので、OKだと思います。
CFギャングシリーズのレギュラー陣が総登場しめす。
我らが爽太郎さんと哲也君のタッグです。
爽太郎が登場するということは、ダイレクトに
喜多嶋節炸裂ということになるわけです。
爽太郎が甲板にチョークで描いたCMコンテ。そこに込められたメッセージを読んだ瞬間、上を見上げていました。
そうしないと、涙が本に溢れてしまいそうだったから。
今回のこの作品は、生き辛さを抱えている人や、器用に生きられない人たちへの、強く優しいメッセージ。
そこには、説教臭さも、押し付けがましさもなくて、ただただ、優しく包み込んでくれる、そんなメッセージ。
紙の本で購入したのに、いつでも持ち歩けるようにと、さらに電子書籍でも購入してしまいました。
喜多嶋さんの作品にはいつも何かしらいただいているのですが、その中でも"人生の流儀"を教えてくれた『涙のブラディ・マリー』がずっと私のバイブルでしたが、本作はそれに次ぐ、新たなバイブルになりそうです。