【感想・ネタバレ】ネメシスの使者のレビュー

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ネタバレ

死刑制度の問題点や安易な死刑反対論を題材にした社会はミステリー

自分自身が死刑反対論者であるので、すごく考えさせられた。冤罪の問題や死刑執行者のストレスなどに問題あると考えていたが、甘いのかもしれない

本来は刑務所が矯正施設としての働きを十分備えていればあよいが、ここまでネットが進んだ現代でまったく刑期を全うしたとしても 一般人として生きることは難しいであろう

再犯率が下がらないこともそれを表している

結論が出ない命題であるが しっかり考えていくことが必要だ

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2024年04月22日

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テミスの剣と同じ刑事さんが主人公。
中山七里先生といえば、な展開でめちゃくちゃ面白かったです。個人的にはテミスより好き。最高。

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2024年01月31日

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ネタバレ

読み応えある〜。
でも難しい題だった。犯罪を犯した人以外の登場人物皆の気持ちを考えると胸が痛いどころじゃない。どの意見も、そうだよなぁって思ってしまう。最後まで一人一人の意見や行動が表されてて濃密だった。色んな意見の人がいてそれぞれ間違ってないっていうのが永遠に答えの出ない問題だー。なんだか辛くなってきた。

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2023年10月23日

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埼玉県警+岬検事のシリーズ。間にちょこちょこ挟まれるストーリーがどう繋がるのかと思いきや…すんなり(ではないが)事件解決、では終わらず、最後までどうなるかワクワクしながら読めて満足。

毎回社会問題が扱われていて、考えさせられる…。特に渡瀬刑事が出てくると重い気がする。
今回は死刑問題。被害者遺族の想いはもとより、判事の死刑なぞ甘いという言説にも腹落ち感はあるし。まあ現実そんな目線感で考えられてないんだろうけど

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2023年09月02日

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流石の七里ワールド。

最後の大どんでん返しが予想出来ていなかった。
何となく犯人の気持ちにも惹き込まれてしまう。

完結しているのに、続編が欲しくなってしまう1冊です。

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2023年04月22日

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現代の司法システムと死刑制度を正面から捉えた慟哭の社会派ミステリー。

東京地検の岬次席検事と、埼玉県警の渡瀬刑事がタッグを組む。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に惨殺される事件が発生した。
そして、事件現場には、『ネメシス』の血文字が...
義憤の女神を表すこの言葉は、何を意味しているのか?
遺族の悔しい思いを代弁する行為なのか?

さすが、どんでん返しの帝王、中山七里氏ですね。
何気ないシーンが、実は重要な伏線であったりします。

最後、犯人が捕らえられ、刑務所に収監される。
実は、ここで事件は終わらなかった...
なんと、なんと、
死刑制度を考えるきっかけになりました。

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2023年11月04日

購入済み

死刑制度

酷い事件が起こり、当然加害者がいて被害者がいてそのどちらにも、家族や大切に思うひとや繋がりのある人がいる。毎日なんとなく見ているニュースの事件の向こう側にはこういう人たちが確かにいるのだと感じた。
少し前に大門剛明の雪冤を読んだので死刑制度について考えることが多かった。
もちろんミステリとしても読みごたえのある一冊だった。

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2020年02月13日

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相変わらず社会問題が巧みに組み込まれていてストーリーが面白い。が、他の中山七里作品に比べるとそこまで好きな登場人物も出てこず、私にとって若干魅力度が落ちた気がする。
他シリーズの登場人物達がストーリーの大枠には絡まないところでちょくちょく名前だけ登場する恒例の仕様は、今回もファン心がくすぐられた。

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2024年06月04日

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『テミスの剣』続編。

女性2人の通り魔殺人を犯しながら、無期懲役となった軽部亮一の母親が惨殺された…
現場に残された『ネメシス』…

埼玉県警捜査1課・渡瀬は捜査を進めるが、犯人の手がかりすらつかめない…

そんな中、ストーカー殺人を犯しながら、同じく無期懲役となった二宮圭吾の父も惨殺され、現場には『ネメシス』と…

加害者家族を狙った復讐なのか…

最後の最後まで、犯人の姿が見えない、
え、なぜ、そんなにあっさりと…
渋沢判事の案件ではないのでは⁇
本当の目的はそうだったのか…
長くて、手間のかかる復讐劇だった…

死刑は廃止されるべきなんだろうか…
死刑を廃止するなら、終身刑とするべきではないだろうか。
無期懲役といっても、模範囚となれば、有期で出所できるわけで…
再犯の可能性を考えると、殺人のような重大な犯罪は終身刑とするべきであろう。

被害者家族からすると、死刑は当然である。
ましてや無期懲役で、模範囚でとなれば…
やりきれない。

死刑制度について、深く考えさせられる。

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2024年05月14日

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途中までこんなものかな〜と思いながら読んでいたら、最後に「おぉ〜〜なるほど!」となりました。
最近殺人や裁判ものを読んでなかったけど、また色々読みたくなりました。

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2024年04月25日

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最後そうきたか…

犯人はある程度絞り込めていたので、まぁなんとなくそうかなーという感じだったけど、最後にしっかり伏線回収する展開はさすがとしか言えない。

死刑判決か懲役刑か、司法制度の問題に一石を投じる内容だった。

古手川に既視感あると思いきや、ヒポクラテスシリーズの古手川刑事だったのね。
崎医師も名前だけ登場してるし、色々繋がりがあって面白い作品でした。

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2024年04月14日

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最後の最後でこうきたかー、と思いました。
犯人が捕まって、いったん容疑からはずしたのに…。
繋がり気づきたかったなー。

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2024年01月30日

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今作も骨太のストーリーとやや重めのテーマで、一気読みはいささか疲れました…
それでも一気に読みたくなる作品、良書です。

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2024年01月27日

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なかなか難解な熟語が出てきますがストーリーは読みやすくて、引き込まれ、1日で読破しました。
冤罪への言及の中に事件が混じってくる、考えさせられる内容だった。

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2024年01月13日

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ネタバレ

相変わらず読みやすくておもしろくて、考えさせられた。
渡瀬シリーズ2作目。「もう間違えない」という渡瀬警部の心情がとてもかっこいい。
中山さん得意のどんでん返しもありで期待通りだった。

今回は死刑制度や、加害者家族に関する話。
中山さんの作品はいつも大衆の正義感に駆られた私刑を嫌な形で書いてくれるなあと思う。

3人目の娘菜々子ちゃんは全然PL(生産者の責任)もくそもないんだから違うだろと思ってたけど犯人にとっても犯行の意図はあまりなかったのね、納得。

わたしは例に漏れず死刑存置派だし、加害者家族は日の当たらないところで生きていてほしいなと思うけど、関係ない第三者が気持ち良くなるために嫌がらせをするのは違うかなと思う、難しいね。

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2023年12月07日

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懲役刑の加害者家族が相次いで殺される。
死刑についても考えさせられる本。
被害者家族の葛藤もリアルで重かった。
やっぱり渡瀬古手川コンビのシリーズが1番好きかな。

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2023年11月28日

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刑事ものはやっぱり面白い。渡瀬警部の安心感たるや。
最後うまくいきすぎかなという気はした。
被害者遺族の辛さ、加害者の肉親の辛さ、裁判官が下した懲役の理由、更には服役囚の刑務所内の居心地…色々な立場の人の心情が書かれているので、読んでいて何が正しいのか分からなくなった。難しい。
自分や自分の家族が当事者にならないことを願うしかないのかな。

中山七里さんの本は「合唱」を一番先に読んでしまった愚か者なので、合唱巻末の相関図に栞を挟みつつこれからも読んでいきたい。

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2023年09月23日

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死刑判決を免れた加害者の家族が次々に殺される事件が起き、死体の傍らにはネメシスという義憤を意味する血文字が残されていた。
被害者遺族の復讐か、司法に対する訴えか。

古手川が新人として配属された後の渡瀬の物語でした。
「テミスの剣」の内容に少し触れるためそっちを先に読むことをお勧めします。
死刑制度に関して、司法と司法に対する国民認識から生じる差異が義憤となった物語で、法に関するお話なのにとっつき難さを感じさせず読み易く書かれてるのはさすが中山七里さんだと思います。
解決編に差し掛かっても犯人像が見えて来ず…と油断してたら、結末は全く想像していなかったもので、「義憤に駆られた人の想い」もその人の正義であり自分がこの立場ならどんな正義を掲げるのか考えさせられました。

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2023年07月27日

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小説としてはとても面白かったです。
でも、内容に関しては頷けないところもありました。
ジェンダー平等の観点からどう?とか、ルッキズムでは?とか…
死刑制度も。
ちょっと違うんじゃないか?と思いながらも、面白さに負けてつい読んでしまう中山作品です。

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2023年05月26日

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死刑判決を逃れた殺人犯の家族が殺される〜
(殺人犯当人は、塀の中で手出し出来ない)
これが、個人的な私怨なら、まだ良いが、何も関係ない人が正義の名を振りかざしてなら…
誰が犯人かの特定は難しいし、特定しても、また、別の人がするってなると…
これは、司法制度が!
極刑=死刑ではないという考え方は一理あるのかもしれん。なら、終身刑というヤツになるのか。
被害者からしたら、一瞬で終わる死刑より、一生続く終身刑の方が、加害者をより苦しむと…これには、人道的でないとかの批判もあるみたいやけど、賛成反対言ってる人に、自身が被害者の人がいてるんか?
改善はされて来てるんやろうけど、加害者の権利ばかりが守られるのはねぇ…
でも、加害者の家族は守ってあげて欲しい。
守るべき人は守って〜

今回も色んなシリーズで常連さんの渡瀬警部、岬検事と活躍してる。岬検事は大丈夫かと心配になる。
相変わらずの大どんでん返しは、そう来るか!
う〜ん…やっぱり、岬検事が心配や〜

楽しませて貰いました(^_^)v

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2023年04月16日

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前作「テミスの剣」の続編
続編なだけあって司法の是非を問う内容であり論理的な思考と感情的な思考がせめぎ合うという考えさせられることが多い良い作品

死刑制度の存置、廃止って堂々巡りな話になりやすく一種のタブーに近い扱いだがこういう風に死刑を題材にした小説を通して色々な考え方に触れるだけでも自分の見識が少し拡がった気がする

物語自体はオーソドックスな警察小説
結末も何となく予想が出来る内容だったが不思議と引き込まれる良作品
各キャラクターが物語を楽しく読ませてくれる

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2023年03月28日

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死刑廃止は、冤罪による死刑抑止に繋がるようにも思えるが、被害者の立場になると
感情は抑えきれない。ぼんさん 憎けりゃ 袈裟まで憎い 加害者家族まで憎く思えるのも当然だろう。
司法システムに 仮に仇討ちが公認されていたとしたら、冤罪は、現状より
増加するように思える。
人の負の感情(犯罪者)の起因は、限定されるものではない 。

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2023年03月07日

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ネタバレ

「死刑は人間を一瞬で殺す刑罰です。懲役刑というのは人間をゆっくり殺していく刑罰なんですよ」
「ここにいれば三食ちゃんと用意してくれるし、病気になったらタダで医者に診てもらえるし。あのですね、再犯者率が下がらないのは、塀の外よりもここの方が居心地いいからじゃないんですか」
渋谷判事の意図した通りの罰になった者とならなかった者とが対比になっており、刑罰などの司法システムについて考えさせられた。
刑務所についてのエピソードは本筋を補完する内容程度に思ってたが、思いっきり伏線だったのにびっくりした。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作者の他の著書の登場人物が出てくるけれど、この本だけでも充分読み応えあり。
途中出てくる心理技官たちの会話は、この話を彩る一つのエピソードだと思っていたら、まさかの…!
相良が、自分は天涯孤独だからこの事件には関係ないと思うところで、果たして本当にそうかな…?と疑ったけれど、やっぱり!
最後、横山が相良に下手に出て仲良くなるところが、少し唐突に感じた。

読後、自分が万が一犯罪の加害者や被害者になったら、と考えてしまった。
自分の心の中「義憤」を覗かれたように感じる。

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2023年02月22日

Posted by ブクログ

「刑罰は被害者や被害者遺族の処罰感情に応えるために存在しているのではありませんよ。また百歩譲って刑罰にそうした一面があったと仮定して、加害者を死刑に処することによって被害者がどの程度満足するのか客観的な証明はできません。犯人が死刑になったからといって、関係者全員胸の閊えが下りるとは限らない。これは釈迦に説法ですが、刑法の目的とは犯した罪に応じた処罰をすると同時に、犯罪者を矯正し更生させた上で社会秩序を維持することにあります。言い古された言葉ですが、法廷は復讐の場ではありません」


埼玉県警の人気コンビ「渡瀬と古手川」が活躍する渡瀬シリーズ。今回のテーマは“死刑制度”だ。

死刑を免れた殺人犯の家族を被害者と同じように殺害する事件が発生し、犯行現場には“ネメシス”の文字。
ネメシスとはギリシャ神話に登場する、神の憤りと罰の擬人化である。

主人公の渡瀬は被害者家族の犯行を視野に聞きこみ調査を行う中で、被害者家族からは何故死刑にされなかったのかという法への失望と、犯人の通称“ネメシス”への感謝を目の当たりにする。

ネメシスは誰なのか推理しながら一気に読んでしまった。中山七里はどんでん返しの帝王と言われるだけあり、本書でもラストにかけての畳み掛けが面白かった。読書も是非ネメシスは誰か予想しながら読んでみて欲しい。

世界の国々が死刑制度を廃止していく中、かつて仇討ちが認められた日本では、死刑制度賛成意見が国民の半数以上を占め、死刑制度を取り入れている。

死刑の必要性と、本当の意味での罰とは何か、主人公と一緒に考えさせられた1冊だ。


こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ
・社会派ミステリーが好きな人
・考えさせられる話が好きな人
・刑事ものが好きな人
・どんでん返しが好きな人

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2023年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テミスとは異なり、判決の軽重が波紋を呼んだ事件。たしかに現行は死刑判決を受けても最終的な判断はいつになるのやらというシステムである。逆に懲役刑なら塀の中で最低限の衣食住の保証はある。被害者感情からしたらたまったものではないだろう。犯人の計画はネメシス(義憤)とリベンジ(私憤)を合わせた巧妙なものでした。この国の司法制度の仕組みやメリットとデメリットを自身で勉強してみたい。

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2023年09月08日

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刑事、検事、判事、裁判官 それぞれの立場で
死刑に対する捉え方や 本当に罪を償わすこと、
罰を与えることの考え方の違いが面白かった。
私も遺族なら死刑より無期懲役で一生悔やんでほしい。
世間に戻れたとしてもまた監獄に戻らなければならない状況や辛さも世間の厳しさも味わってほしい。
それも含め一生懸命でないと生きていけない人生を送ってほしい。幸せになったとしたら余計に自分のしたことの罪深さを感じてほしい。
でも肉親や大切な人を殺された人は一生辛い。

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2023年07月11日

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犯人が予想外の人でびっくりしました。
裁判官、警察、検事、弁護士etc…のそれぞれ登場する人物達の役割の重要性が最後の最後に分かるので、とても読みごたえがありました。

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2023年06月19日

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死刑制度及び殺人犯への私刑の是非というテーマが面白かったです。
ストーリー自体も最後に更に一捻りあり読み終えるまで飽きがきませんでした。
私は少しずつ読み進めてしまったのですが一気読みの方がより面白さを感じる事が出来る作品なのかなと個人的には思いました。
シリーズものと知らずに読んでしまったので是非他のシリーズも読んでみたいです。

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

最初は期待していた内容じゃないなと
もっとドロドロだと良いなと思いながら読み進める
ラストからの展開で やっと望んでた展開だけど
中山七里ワールドでは少しもの足らず

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

作者安定の最後まで気が抜けない展開。題材は思った通り重いけど、ミステリーとしてはかなり好み。
人情としては敵討ちを肯定してしまうけど、誰にでも法に守られてる部分はある訳で。
自分だったら…と思い悩む作品です。

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2023年01月29日

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