【感想・ネタバレ】老乱のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月16日

とにかく泣けた。始めからずっと淀みなく読み進められる。引き込まれていく力が強い文章。介護される側する側の両視点から、描かれるている。もっと早くから読みたかったと思わせた一冊。

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Posted by ブクログ 2023年08月14日

年老いた母にプレゼントしてしまった。1年以上前に読み終わり、感想を書こうと思ったらほぼ忘れている私は認知症だろうか。また読み直そう。

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Posted by ブクログ 2023年08月02日

認知症で施設に入所している母が部屋で書き殴っていたメモと幸造の日記が重なる。
アホだ、私はバカになった、死にたい、、、、

認知症は本人が一番辛くて苦しいはず。自分が自分でなくなる恐怖と日々闘っているのだ。
母も精神科に入院し、施設スタッフが介護しやすいようになって退院した。歩けていたのに目の前の母...続きを読むは車椅子で紙オムツで生気がなかった。それでも皆、母を取り囲んで「良くなりましたねー」と言う。まさにこの本に書かれていた通りの体験をした。
自分で母を介護はできない私は、母を姥捨山に置いてきていると日々戒めている。

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Posted by ブクログ 2022年08月26日

決して他人事じゃなく、そんなに遠くない未来に自分にも降りかかるであろう問題に自分と重ね合わせながら読んだ。
幸造の日記が痛々しい。
でも雅美や知之の気持ちも分かる。
どんな結末を迎えるのか途中から読むのが辛くなってきたけど、幸造に喜んでもらえることを考えてくれて実現できたラストに号泣した。
がんや認...続きを読む知症や介護、、、久坂部作品にはいつも考えさせられ学ばせてもらってます。。。

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Posted by ブクログ 2022年06月05日

介護関係の仕事をしているので、あらためてどう接していくべきなのか、考えさせられました。他人事ではない事実、、、介護者、だけではなく、自分自身がそうなるかもしれない。。心の準備として、でもこの本に出会えてよかったです。

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Posted by ブクログ 2021年11月27日

認知症が進行していく老人とその家族のそれぞれの内面が描かれている。最初は我儘な老人やと思いながら読んでいたけど、次第にその悲しみや辛さが伝わってくる。現実は分かり合えないまま終焉を迎えることも多いのかもしれないが小説は紆余曲折を経ながら大円団になっていく。私たちが向かうべき未来が指し示されている。

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Posted by ブクログ 2021年10月21日

もよすごく感動した訳ではないけど読んでよかった。近い将来親の介護が始まったり、ずっと先に自分が介護されることになった時もう一度読みたい。老人の記憶が悪くなるメリットもある。直前の怒り、悲しみ、口惜しさ等を明日に持ち越さない。介護者もそれを理解していると自己嫌悪にならなくてよい。かと言って悪用する者が...続きを読むあってはならないけれど。
人間はうまくできている。

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Posted by ブクログ 2021年10月19日

私も親の認知症に関わっているが、本書のリアルさに随所でドキリとし深く考えさせられる。物語後半、ある医師が講演で「認知症を治そうと思わず受け入れることです」と語る。それが理想主義だと即座に反応してしまうほどに、それまでの描写が分厚いのだ。重いテーマであるが読後感は悪くない。認知症が疑われる親や配偶者を...続きを読む持つ人に是非読んでもらいたい。巻末の最相葉月氏の解説も良い。

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Posted by ブクログ 2021年07月11日

認知症の薬ができた、というニュースを見て読んでみた本。
著者は医者とのことで、認知症になった人、認知症の介護をする人を丁寧にリアルに書いていて、自分の将来を想像せずにはいられなかった。介護する人も辛いし大変だけど、本人の辛さ寂しさ苦しさもわかってあげる必要がある。
認知症になるとはどういうことか、介...続きを読む護するとはどういうことか、この本を通して知ることができて本当によかった。

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Posted by ブクログ 2021年02月21日

これは、今後介護に関わることになるであろう人、今後ボケてしまうかもしれない人(きっとほとんどの人)に読んでおいて欲しい本。
当人はまだらぼけだから、気付くと大惨事になってて、周りが引いてて、え、何で…?っていう状況になってる。
本人も辛いし、周りも辛い。
出口のない問題なんだけど、この本を読むと少し...続きを読む、お互いの気持ちを理解し、どうしたら良いのか見えてくる気がする。
小説なんだけど、教えてもらっている気がする。

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Posted by ブクログ 2020年11月25日

とても読み応えがあり、すいすい読めた。
老いるのが怖くなった。現状、家族構成から、当方が介護側になることは無く、される側にはなりうる。やっばり家族に負担は掛けたくないと思う。だから決めた!!高級施設に入る為の貯金を今からしよう。
しかし、著書にある通り、長生きするから認知症なんてなるんだ。生活習慣病...続きを読むだって昔はなかった。無理な長生きはやめよう。

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Posted by ブクログ 2020年11月04日

介護する側とされる側、双方の視点で構成されており、介護する側から見ると認知症患者の言動は不可解なものだが、患者本人からすれば全ての言動に意味や理由が在るというところ非常にリアルです。
親の介護問題発生する世代にとって参考になる事例が書かれていると思います。
そして最後の元気だった父を思い出す件には、...続きを読む感動します。
 作者の久坂部先生の、医師として高齢者施設にも勤めた経験を生かされたおり、皆さまお勧めの本です。

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Posted by ブクログ 2020年09月26日

介護する側、介護される側それぞれの思いがすれ違い、それぞれの生活や精神が壊れていく様がとてもリアル。自分が認知症になったら?、認知症の親を介護するようになったら?と色々想像し、考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2020年09月06日

読んでよかった。
家族が認知症の症状が見られるようになった時
家族に進めたい。
読んだからといって何かが変わるわけじゃない
それでいい
けど、読んだ(知る)のと読んでない(知らない)のとではなんとなく
社会は違ってくると思う

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購入済み

2023年12月16日

介護する側、される側のそれぞれの大変さがわかりました。

この作品では、介護する側の息子夫婦の強引さが最初目立ちましたが、山あり谷ありの経過を経て、介護される側の気持ちに寄り添う決意を固めると、後半は深い思いやりに変わっています。

仕方ない事ですが、最後が少し悲しかったですね。

#切ない #タメになる #共感する

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Posted by ブクログ 2023年06月23日

認知症を患った老人の視点と老人を介護する家族の視点から、認知症の怖さが描かれていました。
特に怖いと思った所は、『老人が書いている日記の内容が、どんどん変になっていくところ』です。

下記表現が生々しくて、読んでいて身につまされました。
•漢字で書けなくなっていく所
•『っ』等の促音が日記に書けなく...続きを読むなっていく所
•書いている文字がガタガタになっていく所

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Posted by ブクログ 2023年01月30日

物語りとしてすごく面白いかったかというと
そうでもない

認知症になる自分や家族の心情が、まるで実際のことのように描かれているので、とても勉強になる

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Posted by ブクログ 2022年12月28日

両親が認知症で日々大変、、な中、とても親近感覚え読みました。リアルで、そうそう、と思うところ多々あり。

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Posted by ブクログ 2022年05月09日

私も母の認知症の介護経験があるので、すごく共感するところがあった。私も主人公と同じで先のことを心配しすぎて本人の気持ちになかなか寄り添うことができなかった。ありきたりだが、もう少し早くこの小説に出会えていれば、母との最期の時間をもう少し穏やかに過ごせたのではないだろうか。
認知症本人の気持ちや介護職...続きを読む、医師側からの視点も書かれている。施設や精神科医療の現状は悲しいものだが現実だろう。私は介護には関わっていないが田舎の義父は認知症を患っているし、私自身も可能性はあるのだからこの学びを活かしていきたい。

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Posted by ブクログ 2022年03月28日

老いていかれる恐怖、置いていかれる恐怖。

介護者と被介護者の視点で進んでいきます。
私も割と雅美の気持ちもわかるのですが、日記の内容だったりを読んでいると、だんだんと気が滅入ってきました。全体のイメージとして、アルジャーノンに花束を、のローズとチャーリーを思い出しました。

不謹慎ですが、自分が認...続きを読む知症になる前に、楽してぽっくりが良いと考えました。

認知症のテーマでは「アリスのままで」も、なかなか重苦しいです。

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Posted by ブクログ 2021年09月20日

認知症になっていく幸造からの視点と、介護者である息子夫婦の視点で書かれた話
認知症になって迷惑をかけてしまう怖さと闘う様子を日記で表現してて、当事者の考えや気持ちを最大限に書き起こした感じがした。本当にそんなふうに考えているかはわかんないけど…
介護者としての苦悩や不安が尽きない様子もリアルに書かれ...続きを読むてて、日本の現状を考えさせられた。
2020/12/09 00:37

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Posted by ブクログ 2021年08月19日

これは、自分の親に訪れるかもしれない未来、そして自分自身にも訪れるかもしれない未来。
介護する嫁の雅美の気持ちでも、老い、認知能力を失っていく義父幸造の気持ちでも辛い。
認知症は治らない、受け入れるだけ。
ラスト、受け入れてからの互いの姿に泣きそうになる。
老いに抵抗しても仕方ない、受け入れる心の準...続きを読む備としてよい本だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月21日

認知症のおじいさんの視点と、介護する家族の視点、両方から見られるのがいいです。
おじいさんが色々考えて行動しているのに裏目に出て、悔しい思いをしているのが読んでいてつらい。
認知症とうまく付き合っていけるようになりたいです。

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

自分に‘その時’が訪れた時、この本を読んでいると読んでいないとでは違うのだろうな、と遠い未来を見据えさせられた作品。手に取るような感情のリアルさや、認知症介護の実態を読んだ気持ちです。

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Posted by ブクログ 2020年11月19日

他人事とは思えず、一気読み。
母、70歳過ぎ、一人暮らし。
本人はまだまだ元気と言ってはいるが、こればっかりは分からない。
ただ私自身は漠然と、面倒見るのは無理だろうとは思っている。現実的に。
決して突き放すつもりではないけど、これが現実。
親戚や周りを見渡しても、認知症になった(なってる)人がいな...続きを読むいので、正直どんな状況・気持ちなのかは分からず、ただ、今回こちらの本を読んで、知ってるのと知らないのとでは、だいぶ違うなと感じた。
介護する側もされる側も、同じ人間なのだけど、
感情とか寄り添う気持ちて、口では説明できない。
難しいよねえ。

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Posted by ブクログ 2020年10月18日

認知症は治らない、治そうとしないことが認知症当事者の安寧につながるという当たり前のことを小説にしている。当たり前であるのにもかかわらず、まだまだ介護者の苦悩にはこれだけやっているのに、少しもよくならないという思いがある。それは当然のことなのだが、それを乗り越えていくために残り少ない時間を今共有してい...続きを読むるのだという視点が必要であるように思う。さまざまに考えさせてくれる小説であった。

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Posted by ブクログ 2020年08月01日

数年前、介護の一番大変だった時期に読みたかった。

終盤に出てくる和気医師のアドバイスは第三者の綺麗事だよっ‼︎と思ってしまったりもするけれど。

幸造の日記が、リアル。
介護の嵐が止みかけた頃に、認知症の親の部屋から出てきたメモに相通ずるところが沢山あった。

あの嵐の時期にこの本を読んでいたら、...続きを読むもっと親に寄り添えて、もう少しマシな穏やかな介護ができたと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月21日

認知症がどうやって進んでいくのか、家族の看護責任は?重い内容だがなるほどと感じるところ、感情でだけでは無理なところ、それぞれ書かれている。最後はちょっとうまく行き過ぎだが、読後感はよい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月19日

引用文献のページに、早いものは2007年から2016年くらいまでの、朝日、読売、毎日各紙などに掲載された、「認知症」に関する記事が列記されており、それらの記事が本文の各章でテーマ設定的に引用されている。徘徊や火の不始末、車の事故などである。

また、「参考」のページには、「父の日記」太田順一著、他一...続きを読む冊が記載されている。

この参考の「父の日記」が気になったので調べてみると、これは写真家太田順一さんの、「干潟」の写真と太田さんの「父の日記」を組み合わせた写真集のようで、その大田さんの父の日記には、認知症になっていく自身の苦しみなどが綴られていたようだ。

干潟に残る生物(例えば貝)の動いた跡の写真と、父の生きた証跡である日記から、命というものをイメージした作品のようで、こちらも興味深い内容ではある。

本書の著者は医師であり、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事していた経歴がある。おそらく「認知症」に関する事件や事故に大きな関心を持ちながら医療に従事されていたときに、この太田順一さんの写真集に出会い、本書執筆の発想が生まれたのではないかと想像する。

本書は、妻を亡くし一人暮らしをしている高齢の父を、近くで見守る息子夫婦の家族の物語である。

徐々に認知症が進んでいく父は、自身の能力衰退を自分でも感じ、それに苦悩し、また自分なりに戦いながら、日課としている日記にその事実を記していくが、次第に日々の自分のことが分からなくなっていき、書くべきことも分からなくなっていく。

一方、認知症がどんどん進展していく父親の、いわゆる問題行動に巻き込まれていく夫婦の介護の苦悩、不安の模様がリアルに小説化されている。

父親を主人公としてみることもできるし、父を介護する息子夫婦を主人公としてみることもできる。その見方で、いずれ高齢となり、認知症となってしまう可能性を秘めた自分のこととして読むこともできるし、現在高齢の親をもつ家族の現実的な将来像として読むこともできるだろう。

実際の認知症の症状を知る医師が、実際にあった事故や事件からヒントを得て構成したストーリであるだけに、非常にリアルで、読者は自分にも起こりうるドキドキ、ハラハラ、そして不安や苦悩に飲み込まれていく。

しかしながら、認知症を治す薬は現状ない。

本書の中で、認知症家族に向けたセミナーを行う医師に、こう語らせている。

「さあ、ここなんです。認知症介護のいちばんの問題は、いいですか。介護がうまくいかない最大の原因は、ご家族が認知症を治したいと思うことなんです。」

治らない認知症を、治したいと思うことが、介護がうまくいかない原因であると。治したいと思うのは介護する側の都合であって、本人の都合でないと。

介護の視点を、「介護側」の都合の視点から、「本人」の視点へ転換することを助言している。難しいことではあるが、それがよいのだというのが医師である著者の主張なのだと思う。

これから団塊の世代が後期高齢者の年代となり、この現実は急増することが予測され、現実を知るヒントとか心構えになる書であると思う。

自分自身の一番の感想としては、やはり「認知症にならない人生を送りたい」ということだ。本人も家族も辛いのだから。

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Posted by ブクログ 2023年11月28日

怖いねえ。
自分が、自分の家族がこうなるかもしれないのが怖い。
介護する側とされる側の心境両方に頷く。
逆アルジャーノンかもしれない。
幸造はこれで幸せだったのか、はきっと誰もわからない。
幸造自身ですらわからないかも。

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Posted by ブクログ 2022年06月16日

なんとも ストレートなタイトルで。。。
これって まだらボケの人から直接 気持ちを聞いたの??
っていうくらいリアルに描かれていて この著者は 
とっても勉強して書いているんですね~~
毎度の事ならが 凄い人ですね~~

いつかは 若い人にお世話になる時が来るけど
お互い心の準備をしていても
その時...続きを読むになったら 冷静に対応できず
この本のように感情的になっちゃって大変な事になりそう~~

是非若い人に読んでもらいたいですね~~

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