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タイトルに反して
あとがきにも書かれていますが、「ざまあ」「聖女」「婚約破棄」の要素を詰め込みながら、タイトルからも想像できる流行の内容ではなく、真面目な恋物語でした。様々なものを信じられなくなったヒロインを不器用に溺愛するヒーローを堪能したい方にオススメです。
他と違う
今まで読んできたストーリーだと【異世界】からの乱入者が、ヒーローを横取りしてしまい、婚約破棄されて他の人と幸せな結婚をする…というようなものがほとんどでした。
でも、このお話はその乱入者によってヒロインはことごとく辛い目に合うものの、乱入者=悪と判断され、その後の人生を自分で選択する自由を得られました。
いやー、「こんな国には住みたくないわ」と思ってただけに、二人がお互いに向き合いながら前に進む姿は素敵でした。
なにより、ヒロインの周りに少数でも皇族の味方がいてくれてよかったなと。
期待ほどじゃなかった
ためし読みでおもしろい!と思って購入。結果、ちょっと期待バズれ。前半のイジワルさんたちが一掃されるあたりまでは良いんだけど、中盤で中弛み。後半は説教くさいというか、盛り上がりに欠けるし、正直つまらなかった。ふたりの今後の予定表がこれでもかと連呼されるから、ドラマチックな展開にはなりづらいよね。うん、無事に国家の予定をこなせて良かったね。
イジワルさんたちの失脚の要因が今のご時世、ちょっとモヤモヤした。作者様には罪はないが、読む時期が悪かったなー。失脚後のイジワルさんたちの状況もあんまり気持ちよいものじゃない。
ヒーローがヒロインにどういう経緯で好きになったかも分からないし、ヒーロー、ヒロインとも努力家で立派なんだけど、二人とも良い子すぎて面白味に欠ける。色々後半で、立場の重圧や不安を吐露しあって、互いに支えていくんだけど、正直、読んでて重いです!周囲の新しい親戚たちも模範的回答過ぎてつまらん。ついでにラブ要素薄いのにTL 枠分類は詐欺ですなー。お値段が高めだっただけに損した感が残りました。
でも、ピーチ賞という受賞作品らしいので、合う人には合うのかも知れません。まあ、本当は良作なんでしょう。うん。