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Posted by ブクログ
あの「大菩薩峠」を夢枕が描く、熱き剣豪小説。
大長編「大菩薩峠」は、タイトルくらいしか知識がなかったので、自分の中では今作を「大菩薩峠」ととらえて読みました。
机竜之助を軸に近藤勇や土方歳三、沖田総司がからみ、命の勝負が描かれる展開は、剣豪小説として面白くないわけがなく、夢中でページをめくりました。
また、舞台が自分のなじみのある所ばかりなので、とても身近に感じました。
それぞれの流派の知識もとても興味深く、闘いの背景がよくわかりました。
否が応にも下巻も盛り上がりそうで楽しみです。
Posted by ブクログ
強すぎてバケモンみたいな剣豪が結構いっぱいいるし、辻斬りだらけなのが変な世界だなーとは思った。こんな世界観の中で、近藤・土方・沖田は大丈夫なのか?
Posted by ブクログ
星5つでもよいのだが、「音無しの剣」の術理が明かされる下巻はさらに面白いはず。星4つにとどめておく。
史実に詳しい者なら、近藤・土方・沖田が本作で死ぬことはないと解りきっている。だったら、架空の剣豪と刃を交えても安心していられるかというと、ハラハラさせてくれる夢枕獏の筆力。
新選組ファンにとってバイブルと言える司馬遼太郎『燃えよ剣』。本作の沖田総司は、司馬版に殺人嗜好症を加味したような残念な奴。あと一歩で半村良『産霊山秘録』の沖田になってしまう。
大好きな土方歳三が活躍するのは嬉しいが、「丈六尺に近い」というのはどうだろう。実際は170前後ではないか。