【感想・ネタバレ】薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

世代なので購入は義務!
三原順先生やくらもち先生など登場が当然の中、一コマ佐々木淳子先生がいらして嬉しかった(予想外でした)。
今本にならないと残らない内容と思うので、若い描き手の方にも読んで欲しいな。

2
2020年02月18日

Posted by ブクログ

 面白いという評判に違わず面白い。70年代少女マンガに耽溺した世代なら必読の書。諸先生の画風やキャラクターを忠実に模した趣向。企画から刊行まで2年9ヶ月も、納得の熟成期間だ。
 以前から好きな樹村みのりが、ますます大好きになった。
 24年組との交友が少ないのは残念だが、萩尾望都 作詞作曲「アシスト・ネコ」が2ページ見開きで紹介されているのは嬉しい。
 いずれも綺麗に描かれたレジェンド漫画家たち。三原順がいちばん可愛く描かれているような……。

1
2021年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今読んでいる本が、ちょっと年明け最初にしては物騒な内容なので、買ってからずっと読みたくて我慢していたこの本を。

もう、読んでいてわくわくがとまりません。
美内すずえ、くらもちふさこ、三原順、樹村みのり、山岸涼子等のアシスタント経験のある作者。
アシスタント仲間として、槇村さとる、倉持知子、浅川まゆみ、夢野一子、小野弥夢等々。
その他勉強会やら通りすがりやらでかかわった漫画家、市川ジュン、和田慎二、原ちえこ、名香智子、はざま邦、はやせ淳、柴田昌弘、長岡良子、あさぎり夕、木原敏江等々。
登場メンバーが豪華すぎる。

そして「ガラスの仮面」、「はみだしっ子」、「蘭丸団シリーズ」、「天人唐草」どれもこれも読んでたよおぅ!

パソコンもスマホもない時代、知り合いの知り合いにどんどんツテを辿ってアシスタントに依頼をしたこと。
トーンが高かった頃、網掛けや点描など手描きの背景の見事さ。
エピソードの数々にもいちいち胸が高鳴ります。

いやあ、面白かった。
今年も漫画、たくさん読もう。

1
2021年01月01日

購入済み

70年代の子供には◎

いやぁ〜スゴい!何がスゴイって、アシをしたのがそうそうたる漫画家の皆さんな上に、それぞれの漫画家さんの絵柄そっくりに作中の絵を描かれていて、好きな人には堪りません!

1
2020年12月31日

匿名

購入済み

タイムスリップする喜び

まず、カバーデザインからして当時の少女コミック風でテンション上がりました。
また、登場される先生方の画風を作者が見事に描き分けられて、当時リアルタイムで読んだ一読者として、「ああ、この作者はプロでもあり、大のマンガファンなのだな」とうれしくなりました。他の方も書かれているように、未読の作品も手にとるきっかけにもなり、またあの時代の証言する貴重な資料のひとつといえるのではないでしょうか。まだまだ書かれていないエピソードがあるのではないでしょうか。続編を期待したくなります。

1
2020年04月05日

Posted by ブクログ

70〜80年代の少女漫画黄金期の今やレジェンド級の先生たちの現場にアシスタントとして参加した作者がみた名作誕生の裏側と若き先生たちの姿が蘇る。

リアルタイムで読んでいた作品のあのシーンの裏側が垣間見られてとても面白かった。
本作内で取り上げられている作品を読み返したくなった。

美内すずえ先生は「ガラスの仮面」の作者というのが一般的な見方なんだけど、短編ですごく怖かったり感動的な話がいっぱいあることを思い出した。というか「みどりの炎」!懐かしすぎる!

1
2020年02月20日

購入済み

薔薇はシュラバで生まれる

別マや別フレ…なんて懐かしい!今も大活躍されている先生方のパワフルさと面白さとシュラバがあってこそ、ワタシの人格形成のひとつになったんだろうなぁ。昔も今も漫画まみれということはなんて幸せなことだろう‼︎

0
2021年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

白泉社で描いてた大先生が次々に。
それぞれの絵柄で再現されてるのがすごい!!
40年くらい前の少女漫画の地位の低さ、それでも生まれたたくさんの名作は色褪せず、今でも何度も読み返してる。
天人唐草の後の山岸凉子先生が人間の深淵を描いた作品の凄さよ。
コタツと蚊帳の怪談、表鬼門の家のエピソードは山岸凉子先生が漫画に描いてたなー

0
2020年03月07日

Posted by ブクログ

少女漫画の革新期といわれる1970年代をアシスタントの目線から回顧した楽しい作品。作者が多くのアシスタントを経験されただけあって、美内すずえ、樹村みのり、山岸凉子など著名な作家の仕事風景や情熱を横断的に窺うことができる。この時代も、歴史として描かれるようになってきたということかもしれない。

1
2021年01月20日

Posted by ブクログ

くらもちふさこ先生や美内すずえ先生など、大御所漫画家さんのお人柄や若き日の修羅場エピソードを当時のアシスタントさんの目線から描いた作品。
レビューを見て気になり、読んでみました。

私はこの作品に出てくる漫画家さんの作品をあまり読んだことがないのですが(『ガラスの仮面』を数話読んだくらい)、少女漫画がうんと低くみられていた時代に、真摯に作品作りを続けて、今の少女漫画の礎を築き上げた方たちの凄さと、当時の作品作りの現場の真剣ながら楽しそうな様子などが伝わって、読んでいて楽しかったです。

美内すずえ先生が「月影先生、いつも同じ黒の長袖で夏場は暑そう」と言ってらしたというエピソードに笑ってしまいました。それ多分全読者が思ってた!

1
2021年01月03日

Posted by ブクログ

作者は1970年代に美内すずえ先生ほかのアシスタントを務められ、後に三原順先生の著作復刊にも貢献された方です。本作にはお二方のアシスト時のエピソードにもページが割かれています。
かの時代の少女漫画アシスタントの現場の雰囲気は、当時の漫画家さん自身による近況報告や単行本のおまけページ、あるいは同人誌などでは描かれていましたが、本作のようにアシさん側の立場から語られた「商業作品」(ここ重要)は恐らく少ないのではないでしょうか。
レジェンドな作家さん方へのリスペクトだけでなく、同じ時代を生きた戦友かつ仲間としての意識が感じられ、いずれの思いも押し付けがましくなく自然なので、読後感が半端なく良いです。
特に印象に残ったのは樹村みのり先生の大人の聡明さと凛とした優しさに溢れるアドバイス。あとはやはり山岸凉子先生の『天人唐草』執筆に関するエピソードでしょうか。あの全く救いがありませんが疑いなく名作である作品に関して紹介されたエピソードを読み「さもありなん」と思いました。

1
2021年01月01日

Posted by ブクログ

このマンガがすごい2021オンナ編第3位。
マンガ家デビュー後から少女マンガ黄金の70年代
をアシスタントとして木原としえ、くらもちふさこ
三原順、樹村みのり、山岸涼子などを支えた。
特に「ガラスの仮面」美内すずえはネームが押しいつも締め切りは完徹のシュラバだったそう。
残念ながら少女マンガほとんど読んだこと
ないので先生たちのお名前よく存じませんが
マンガにかける女性たちの情熱には感動。

1
2020年12月11日

Posted by ブクログ

美内すずえさんや山岸凉子さんら、たくさんのマンガ家さんたちのアシスタントを務めた笹生那実さんによるエッセイマンガ。数々の名作が生まれる瞬間を共有してきたアシさんの視点は、作家さんご本人の作とはまた違った味わいと感慨に溢れています。現場を離れて久しいとおっしゃってるのに、絵のクオリティの高いこと! 時代や現場の空気を感じられる貴重な作品ですねー。

1
2020年11月06日

Posted by ブクログ

これはもう、70年代に少女漫画を読みふけっていた人にはたまらない一冊。少女漫画が大きく花開いていった時期に、今では大御所となった先生方の若い頃、掛け持ちのアシスタントをされていた著者による回想で、おおーっというエピソードがてんこ盛りだ。

著者自身も漫画家としてデビューしたが、自作は描かなくなり、アシスタントとして様々な作品に関わってこられたそうだ。登場する顔ぶれがすごい。美内すずえ先生をはじめ(以下敬称略)木原敏江・三原順・樹村みのり・山岸涼子・くらもちふさこ・槙村さとる…、私が読んでいた「別マ」系の方が次々出て来て、うううっ感涙ものであった。オマケに先生方の姿がそれぞれの絵柄で描かれているし、登場キャラクタもそっくり!さすがプロのアシさん。

とりわけ身を乗り出すように読んだのが、著者とは同学年で、高校生でデビューされた頃から親しかったという、大好きなくらもちふさこ先生のエピソード。「わずか5cmの~」蘭丸団シリーズ(懐かしい!)誕生にまつわる話とか、あのラストで倫子が歌ったのは本当は…とか、読んでいると時を飛び越えて、10代の自分に引き戻されるようだった。

他にも、三原順先生が「はみだしっ子」を、山岸涼子先生が「天人唐草」を描かれていた頃のことなど、今読むとしみじみしみるものがある。本当にあの頃少女漫画と出会えて良かったなあ、幸せだなあと心から思いました。

1
2020年10月30日

ネタバレ 購入済み

ありがとう!夢中になったあの頃

まさに私の世代、面白いかった!
美内先生、山内先生、くらもち先生、
みんなあの頃夢中で読みました。
当時は作品の世界に入り込み制作裏のことなど想像することも無く、また教えてもらっても、悪く言えば余計なお世話だと思ったでしょう。(ごめんなさい)
でも、今回何十年かぶりに懐かしい作品を思い出しながら、当時の様子を知ることはなんと楽しいことでしょう、
久々に会った大好きな友人達と大声で笑いながら昔話しをしている様でした。
先生やアシスタントさん達には会った事も無いのにそんな風に思うなんて、当時の漫画が今も心に深く残っているからでしょうね。
作者の笹生先生のお話も漫画も楽しく
あっと言う間に読んでしまいました。
同世代、また若い人にもぜひ読んで欲しいです。

1
2020年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ご本人のアシスタント体験を描いており、当時は歴史的な傑作として今に至る作品に携わっていたとは意識していなさそう。つらくても漫画に携わる喜びが溢れていて、読んでいて楽しくて元気が出る。

 僕はアシスタントはほぼやったことがないので、若い時にやっていればもうちょっと出世できていたのではないだろうか。それにやっぱり師匠みたいな人がいるときっと心強い気がする。

 大島弓子先生の現場が出てきたらとワクワクしたけどなかった。

1
2020年03月27日

Posted by ブクログ

今ではなかなか読む機会のない漫画や漫画家が多く登場するが、美内すずえの『ガラスの仮面』が好きな人にはぜひ読んでもらいたい。この本を読むと、『ガラスの仮面』が現在も続いているのは改めてすごいことだとだし、時空が歪んでいる!?と不思議な気持ちになる。有名作品の創作の裏話も多々あり、リアルタイムで70年代の少女漫画を読んでいた人にはたまらない本だろう。これまで読んだことがなかったが、山岸凉子やくらもちふさこはぜひ読んでみたいと思った(くらもち作品の渡辺くんのビジュアルには爆笑してしまった)。萩尾望都は本人が登場しなかったのは残念だったが、レコードを出していたとは驚きだった。
今では漫画を描くのもデジタル化しているようで、こういうシュラバがなくなっていっているかと思うとなんだか寂しい。それにしても、昔の少女漫画家はかなりの若さでデビューしているように見受けられるが、なぜなのだろうか。
絵柄がかわいらしく、過酷な現場を描いていても殺伐としていない。色々な漫画家の作品のキャラクターも描き分けていて見事。



0
2023年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

くらもちふさこさんってそんな昔の
作家さんなんだなーってびっくり。

今も絵柄を変えて描き続けてるのすごい!

0
2022年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく面白くて一気に読んでしまった。少女漫画の成長期のアシスタントから見た現場。当時の絵柄っぽい絵も内容に合っていて良い。
軽いタッチではあるが、相当過酷にな状況で描いていたのが窺える。その割に悲壮な感じではなく、むしろ連帯して乗り切ることを楽しんでいるかのようだ。

0
2022年06月18日

Posted by ブクログ

70年代のそうそうたる少女漫画家のアシスタントとしてシュラバを経験した筆者が、当時を振り返った漫画。

美内すずえのアシスタントから、くらもとふさこなどとアシスタントをしていたなんて、とんでもなく貴重な体験。

カンズメのアシ仕事は過酷だけど、とても充実して楽しそうな様子など、まさに青春という感じ。

また当時の少女漫画家たちのトリビア系のネタも面白い。
例えば、
・漫画の勉強会を横浜大さん橋で集まって勝手に使っていた。

・山岸涼子が「天人唐草」を「ああ、これ・・・描きたくないわ」といいながら描いていたこと。そののち転機になった漫画だけに、なるほどとうなづける。

・美内すずえ先生のつぶやき
 「マヤちゃんの髪型ってずーっと同じなのよね。亜弓さんの髪型はしょっちゅう変わるんだけど。同じといえば…月影先生の服ってずーっと同じなのよね。しかも一年中あの黒いロングドレス…夏は暑いやろなあ…

筆者の32年ぶりの漫画だそうですが、まったくブランクを感じさせないリズミカルな漫画。
同人誌に漫画を描き続けていたとのこと、本当に漫画が好きなんですね。

0
2022年05月10日

Posted by ブクログ

半世紀前のリアルな職場体験記。
大御所さんたちにも
がむしゃらに頑張ってきた時期があっての
今の漫画界の広がりなのですねぇ。

でも逆にキャパが小さかったせいか
この頃は作家とファンの距離が
より近かったように感じました。
いきなり憧れの先生に会えたり
アシスタントに呼ばれて
デビューへの道がひらけたり。

あと、作家さんキャラがそれぞれ
そのひとのタッチで描きわけられてて
なんか嬉し楽しかった!

1
2021年12月06日

Posted by ブクログ

日頃はマンガは読まないけれど、
もちろん10代の頃は読んでました。
やっぱり「ガラスの仮面」が1番好き。
そのアシスタントをされてた方が書かれたという事で読んでみました。
アシスタントといってもご本人も漫画家さん。
中学、高校の頃から漫画の世界で頑張ってらっしゃるんですね。
知らない世界でした。新人さんはいろんな漫画家さんのアシスタントをするんだな~
徹夜や何日もお風呂に入れないのは当たり前の世界。
なんか新鮮だったな~また「ガラスの仮面」読み直してみたい!

1
2020年08月24日

Posted by ブクログ

「薔薇はシュラバで生まれる」懐かしい70年代少女漫画の裏事情。三原順先生は早世していて人となりの情報など伝わってこないので嬉しかった。未読でずっと気になっていた「天人唐草」買う!

1
2020年03月19日

Posted by ブクログ

70年代、自身も漫画家で、美内すずえをはじめ数々の少女マンガ版のアシスタントを経験した作者が当時を振り返るエッセイ漫画。最近、少年マンガでこの手の本がいろいろ出てるけど少女マンガでは珍しい。三原順のエピソードが何か印象に残った。

1
2020年02月14日

Posted by ブクログ

全て手書きだった時代。
トーンができて、多少楽ができていた時代。
そんな時代にアシスタントしていた人の思い出。

色々な意味で着目点が違うな、と。
そこに重点を置いて服は探さないし
怖い話も集めません…。
語り口調は大事だが表現力も大事、なのは
確かに、です。
想像できなければ、まったく怖さも面白み
出てこないわけですから。

アシって、担当さんではなく、本人(?)も
探したりするのですね…。
伝言ゲームみたいで、ちょっと面白かったです。

0
2022年05月17日

「女性マンガ」ランキング