極度の世話焼き男子・木関創也は、世話の焼きすぎで相手をボロボロの依存状態にしてしまう特異体質の持ち主。そんな彼の“運命の相手”野間ゆずは、おはようからおやすみまで創也に世話を焼かれまくっても平気な、こちらも度を越したものぐさ体質です。同じ寮での暮らしは2人にとって理想そのものでしたが、ゆずのズボラさが上層部の目に止まってしまって辞職を迫られ、幸せな生活が崩壊の危機にさらされます。
溺愛系世話焼き男子とマイペースなものぐさ男子というと、世話焼きなほうがものぐさなほうに振り回されて面倒を見るという関係性を連想します。しかし、そこは未散ソノオ先生。本作では世話焼き男子・創也が能動的にゆずを構い、そこに幸せを感じているのです。仕事も家事も完璧なスパダリなのに、ゆずに執着し過ぎて残念イケメンと化しているのが推せる〜〜〜。
そして、王子様のような容姿で、創也になされるがままになっているゆずの、子猫の如き姿が可愛すぎて胸が苦しい……。そうやって猫可愛がりされても謙虚さと感謝を忘れないのが、ゆずの「かまわれる才能」。甘やかされているのに自立しているという不思議な存在感が新鮮で魅力的です。
おっとりとした性格の大企業・三代目社長✕税金を搾り取るのが趣味の国税専門官のファビュラスな恋模様を描いた『上質な男とH』（新書館）や、命知らずの冒険家と世界で唯一彼の居場所を突き止められる追跡者（トレーサー）の物語『タイラント』（芳文社）でも、相手に依存しながらも心の芯は一本通った男たちが登場します。完璧ではないけれど、そこが人を惹きつけてやまない未散男子の魅力に翻弄されてしまいます。
感情タグBEST3
ベストマッチ
病的なお世話好きと、お世話され上手。ベストマッチで良かったねっていう中に、同類のお世話好きがまた出てきて、悩みを相談しあってるのがなんか面白かった。
凄く深いお話
病的に世話を焼きたがる癖の人、依存する事なく世話を焼き続けてもらえる人。２人のバランスが絶妙だった〜。病的に世話を焼くと、大概の人は人格がおかしくなって、依存して一人で立てなくなる。ゆずゆずはその点、プロの、世話をされる人！
独特な世界観
未散ソノオ先生らしい独特な雰囲気を持つ作品。
尽くすことが大好きな創也と不思議ちゃんのゆず、キャラクター設定がなんとも言えないわぁ。ともすれば、重すぎる創也の世話焼き愛は、ゆずだから成り立つわけで。
まあ、2人が幸せならなんでもありです💕
共依存に見えて実はそれぞれが本質的なとこを理解した上での関係性で絶妙なバランスの2人なんだと思う。ただそれって恋愛感情なのかな？と思ってしまってBL要素的には悶える箇所が少ない。
溺愛にもほどがある？
絵はちょっと脱力系に感じますが創也はイケメンに見えるしゆずはジルベール的な耽美さがあり上手いなと思います。
ストーリーは面白いけどゆずがものぐさ過ぎて若干引いてしまう面が。それを割り切って溺愛系を楽しめる人には良いと思います。
ゆずは感情もほぼ読み取れないので恋愛感情もないのかと心配しましたが、それはありました。少な目ですが。
Posted by ブクログ
pixivから読み、単行本も買いました。
ハイスペック世話焼き×受け身面倒くさがりな、破れ鍋に綴じ蓋CP。
世話焼きが尽くしすぎて人を依存させ壊してしまうタイプの攻めと、世話を焼かれることに対して苦痛や慢心をせずあるがままされるがままな受けというだけでもベッタベタなのに、ここに攻めと同類のより歪んだ男が当て馬に出てきたときは第一印象怖すぎました。
この会社の引き、どうかなってるのか。
そんな男に攻めは抗体を持ってるといえ唯一の姉を紹介するのか、怖い。
と思ってたら姉さん思っていた以上にハートがつよそうでした。ゆずゆずとはまた違った無限スポンジタイプそう……可哀想なのは父と母。
応援店ペーパーは『創也の日常とゆずの感謝』ですかね。
Posted by ブクログ
なんにも出来ない受けの身の回りの世話をやる攻めがスパダリ。攻めは運命運命っていって面倒見てるけどこんなスパダリがいるんだなあ〜ておもった。攻めがベタ惚れだった
作家さん買い
定期的に未散先生の作品が読みたくなってしまう。独特の空気感が好きです。この作品も優しい雰囲気でよかったです。Hもしているけどえろくはないです。
Posted by ブクログ
カップリングは良いのですが、関係が特殊でとても落ち着いているカップルなため、心はあまり揺さぶられませんでした。ゆずくんめちゃ綺麗です。
木関目線なので、途中ゆずは木関のことが本当に好きなのか？と不安になりました。そういうキャラだとわかっているのですが、もう少し表情を変えてほしかったなぁ、なんて思いました。
タイプの違うお世話したい系の木関と立川さんの話は面白かったです。
ゆるーい雰囲気で進みます。
創也と同じタイプの人が入ってきた時は火花が散っていますが基本的には二人の世界。
なんだか覗き見しているような。
感情が乏しいゆずなので創也のこと好きなのか分からなかったけど両想いで良かった。
シリーズ作品レビュー
