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食についての短編が5つ。
日常を描いていてとても読みやすかったし、美味しそうな料理がたくさん出てきた。
多人数の視点から描かれているものと、1人の視点から描かれているものがあった。
どれも心情の変化とそれにそっと寄り添う料理や引っ張ってくれる料理の存在が良かった。
特に好きだったのはメシマズ母と女子高生、おむすび店の女将(店主)が出てくる第2章。
親娘の関係がSNSによって変わっていく様はまさに現代ならではの感じ。
シャッター商店街の話やキッチンカーなども現代の日常という感じですぐに読み進めてしまった。
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去年「できたてごはんを君に。」を先に買って読んでしまっていたので、姉妹作で前作であるこちらをようやく読みました。
順番を逆に読んでたことで、「できたてごはんを君に。」のサブキャラ達の過去(背景)とかがわかってスッキリしたし、登場人物が繋がっていく感じが、今回もワクワクしました。
泣かせにくる感じじゃないのに、感動してほろっと涙が出てしまう人間ドラマ、最高に良いです。
特に、『おむすび狂詩曲』がよかった。前半は、正直、読んでて心が締め付けられてキツかったけど、最後には全員の心が救われて安心しました。
「本日のメニューは。」と「できたてごはんを君に。」の世界って本当にあったかくて、みんなが誰かを笑顔にするために、美味しいご飯をつくってて、読んでいるだけで幸せな気持ちになります。
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食をテーマにした短編集。どの話も面白くて途中涙腺が緩くなってしまった。満腹食堂のお客さんはていねい木下さんがモデルなのかな……?食を通じてほっこりしたい人に。
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とんでもなく涙腺を刺激する物語だった。
タイトル通り食に関わる物語なのだが、短編集物語のそれぞれにドラマがあり、読み終わった時、ほっこりとした気持ちになる。
そして短編集の物語が一つの地域の出来事で登場人物が少しづつ絡み合っていて一つの大きな流れを作っている。
通勤電車の中で涙が流れて仕方なかった。
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みんな温かく優しい人ばかり出てくるお話
美味しいもの食べると しあわせになるからね
それにしても 究極のロコモコはおいしそ~!
1番好きなお話は 闘え!マンプク食堂 (T_T)
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本書の続編である『できたてごはんを君に』を先に読んでいたので、そこで登場しているキャラクターたちが、少し前の時系列で語られるお話ばかりで面白かった。
飲食店を営む料理人たちのプライドと、料理への期待を抱くお客さんとの間の絆が美しい。
料理人が情熱をかけて作った料理を、いろんな想いを感じながら食べる、あるいは大切な人に届けるお客さん。単なる需要と供給の関係にとどまらない、幸せを分かち合い、願いを共有する尊い行為だなぁと感動した。
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どれもめちゃ良かった。特に好きなのは四分間出前大作戦だな!
出前大作戦当日の父と息子のやり取りと傷を抱えた若者が左から失礼する場面、バスに乗ってること忘れて泣いてた。
↑の文章でわかるように、MCU好きな人は楽しめる本です( ´ ∀ ` )
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短編だけど繋がっていてどの話も良かった。
美味しい料理は人を笑顔にする、しあわせにする。お客さんにまんぷくになってほしいという思いでごはん山盛りにするマンプク食堂が良かった。洋食屋の閉店は残念だったけどドミグラスソースが引き継がれて良かった。
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5つの食に関するお話に出て来る登場人物が、少しずつつながっていて面白い。
どのお話も、料理に対しての愛情がぎゅっと詰まっていて、読んでいて幸せな気持ちになるし、読んでいるとお腹が空きます。
出会えて良かった作品です。
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感動した。帯に書いてある通りしみじみと涙が出た。
ラーメンの話が一番好きだったかな。どれもいいけど。
マンプク食堂もなんともせつないけど、いい話。
どの店もまだまだ続いていてほしい。
月河軒のお店が終わってしまって寂しかったけど、次の話でおじさんの生きがいがまたできた気がしてよかった。
世の中のお店がこんな風に続いているのかなぁと思うと、外食するのが楽しみ。
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読み応えがロコモーション!!!
私の中では圧倒的にNo.1 !!!
おむすびがビーフシチューたちがキラキラしてるし
おなかいっぱい食べることって幸せやんなぁ〜
めっちゃ分かる…!!これ以上にないグルメ小説だ!!
Congratulation!!
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・四分間出前大作戦
定年退職した医師の毎日の楽しみは、勤めていた病院近くのラーメン屋で昼ごはんを食べること。
そのラーメン屋に毎日通う小学生の兄弟。なぜかラーメン丼ぶりに水をいれて病院へ向かっている。父が入院をし、ラーメンを食べさせたいのだが、出前はやっていない。というのも、ラーメンができあがって4分以内に食べないと美味しくないから出前ができない、という店主のこだわり。なので、4分以内に運べたらラーメンを持って行っていい、とのことで兄弟は練習している。
自分の息子も巻き込んで、兄弟に力を貸す元医師の話。
・おむすび狂詩曲
おむすび専門店をやっている女性・結女の話。そこに通ってくる高校生ひかりちゃんは、母の手料理のまずさに悩む。SNS映えする弁当は、まったく美味しくない。恥ずかしいから部室でこっそり食べる。朝食は、朝練と嘘をついて早く家を出て、おむすび専門店で朝ごはんを食べる。ある日、おむすび専門店にいるところを母に見つかる。
結女は離婚していて、社会人になった娘もいる。そんな中でひかりちゃんを助けるお話。
・闘え!マンプク食堂
お客がマンプクだって言って、笑顔で店を出るのが何よりも生き甲斐のおじいちゃん店主がやる食堂。息子を15年前になくしていて、そろそろ店をたたもうかと思っている。そこに痩せた大食いのニイチャンが訪れる。おじいちゃん店主は、ニイチャンにマンプクって言わせるのが目標、というか闘いを挑む。
・或る洋食屋の一日
長年洋食屋を営んでいた前沢。年齢のこともあり、今日の営業が終えたら店をたたむ。そんな最後の日にいろいろなことを思い出す。
・ロコ・モーション
高校の同級生で結婚した璃空と杏奈。エンジニアの璃空が突然退職し、キッチンカーでロコモコ丼をやると言い出す。杏奈は応援したいが、お腹に子どもができたこともわかり、葛藤する。キッチンカーに偶然立ち寄った友人の助けをかり、ロコモコ丼をより美味しいものへと改良していく。
おむすび狂詩曲以外は、同じ町内で他の話で登場したりすると、ちょっと嬉しくなる。
おむすび狂詩曲と闘え!マンプク食堂がお気に入り。とりあえず、おむすび・定食が食べたくなる。
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サクサクと読みやすい作品でした!
あっという間に読み終わってしまった
どこのお店も美味しそう
特に私はまんぷく食堂さんに惹かれました
こんなお店が近くにあったらいいのになあ
閉めてしまった洋食屋さんは残念でしたが
キッチンカーの仕込みの場として利用
出来るようになったのはお互いに良かったのかな
ドミグラスソース、継ぎ足しは無理だとしても
隠し味として引き継がれて行ってくれたら
良いですね
惹かれるお店ばかりで読み終わってから
お腹がすいておにぎりを頬張りました。笑
結女さんのおむすびには到底敵いませんが。笑
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短編なので読みやすいし、時々違う話の主人公が登場人物として出てきたり、リンクしているのがおもしろかった。
或る洋食屋の一日がすきだな〜。
好きな言葉は二つ。
「俺より先に死んでくれるなよ」
「十八の頃から続いた長い旅は終わった。でも、これからまた自分の知らない世界に一歩踏み出さなければならない。人生という旅は、死ぬその瞬間まで続くのだ。」
いい夫婦だし、いい人生だなあと思いながら読んだ。
おむすびはたまーにしか作らないが、この本の影響でひさびさに作ってみた。
海苔を多めに巻くと美味しい〜。。また作ろうっと。手作りごはんってやっぱりいいなあ
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食がテーマの優しさがあふれるお話しです。
短編集にはなっていますが、それぞれの登場人物が異なる話で脇役としてちがう一面を覗かせてくれるのも、読んでいて楽しかったです。
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あ〜お腹いっぱい。特に満腹食堂にはまいった。読んでるだけなのに胸焼けしてきたよ。でも食堂の大将の想いにホロリとした。連作短編集で前の主人公がその後どうなったかチラッと登場するのも良かった。ビーフシチュー食べてみたい。
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最近増えている気がする料理小説、やっぱり好きだなと思った。
美味しいものと人の幸せは、密接に繋がっているんだと改めて感じさせられる短編5作だった。
特に好きだったのは「四分間出前大作戦」。
兄弟が可愛くて、そして切なくて。こんな出来事があったら、大人になってもずっと心に残り続けるだろうなと思った。
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ごちそうさまでした!!
食欲の秋にぴったりな作品。とりあえずお腹がすきます。
おいしいご飯にまつわる話がたくさん出てくる。とても読みやすかった。
食べることは私たちの生活に欠かせないことだけど、やっぱりおいしいものって良いなぁ。
どんな料理にも手間と時間がかがるけど、そこには作り手の愛がある。誰かが作ってくれたならきちんと感謝の気持ちを伝えなくてはいけない。
食べるのは当たり前のことかもしれないけど、そこには人の数だけ、食事の数だけエピソードがある。
おむすびの話が心に残っている。「おむすび」って聞くだけでもうおいしい。
読み終わってラーメンも食べた。
あぁ、ロコモコも食べなければ。
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食べ物小説、最高!
私自身は完全に食べ物を提供していただく側の人間。
ですので、作り手がどのような心境で料理をしているのか、考えたこともなかったのですが、こちらの小説を読んで、実はものすごく情熱を持って料理している人もいるのでは?と、思わさせられました。
全部で5つの短編が収められているこの小説。
ラーメン、おむすび、から揚げ定食、ビーフシチュー、ロコモコ。
「どれも食べたい!」
1つ読み終わるごとに、脳内を小説に登場する食べ物が支配します。(唾液の分泌が激しくなります)
短編ではありますが、物語が完全に独立しているわけではなく、登場人物の人間関係にうっすらつながりがあるところも楽しみの一つとなっています。
あの人とこの人が高校の同級生で、この店の主人とあの店の主人が仲がいいんだな、とか。
(読んでいくうちに人物相関図が出来上がっていき、ゲームをコンプリートした感覚になる)
どの短編も核になっているものがあるのですが、それが”グリル月河軒”のご主人の言葉。
”私はやっぱり料理っていうのは最終的に気持ちが大事なんだと思うんだ。旨いものを作って、人を幸せにしたい、っていうのがね”
この気持ちがあるから、休みを返上して仕込みができるし、原価ギリギリでも頑張れ、メニュー開発に力を入れる事ができる。それらの行動が形となったものが、お客さんに提供される一皿なんですよね。
気持ちを形にするのは難しい事だと思うのですが、それが素で出来る人は本当にすごいと思います。
好きを通り越した先の感情ってこういう気持ちなんじゃないでしょうか。
5つの中でも特に印象に残ったのは「おむすび狂詩曲」と「闘え!マンプク食堂」。
「おむすび狂詩曲」は高校時代に母親が毎日お弁当を作ってくれていた事を思い出したんですよね。自分も息子のお弁当を毎日作っていますが(夏休みなので)、母の作ったものと違うんです。(私が作ったのはのっぺりとしている)
「何が違うのかな~」と考えていたのですが、わかりました。母は、キャベツの千切りやレタスなどの野菜の上におかずをのせてたんです。そうすることにより、おかずの隙間からグリーンが見え、お弁当も立体的に見えるんです。(最近、コンビニ弁当の容器も緑を印刷したのとかありますね)
高校の時に友達に「おいしそうなお弁当~」とよく言われたものですが、コレなのかなっと。おかずはほとんど冷凍食品だったので。
「人を幸せにしたい」という気持ちを形にするって、こういったちょっとした事なのかもしれません。
「闘え!マンプク食堂」は泣いて笑って、切なくなって、とエンタメ性が高いストーリー。
感情のふり幅がめちゃめちゃ大きいです。
ご主人がどっかの定食屋にいそうな感じなんですよね~。
ご主人と奥さんのやり取りがコントのようで面白い。
理想の夫婦といってもいいかもしれません。笑
「できたてごはんを君に。 」は続編っぽい内容になってます。こちらもおいしい小説でした!
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読後の感想としては
「美味しかったです。ごちそうさまでした♪」
絶妙な硬さに茹で上げられた、毎日食べても飽きない昔ながらの醤油味の中華そば。
ご飯粒本来の粘り気で自然に結びつくように、ギリギリの力加減で成形するおむすび。
一升のごはんと、揚げ物から焼き物までありとあらゆるおかずの要塞、マンプク定食。
肉汁を完璧に閉じ込めたハンバーグと鼻に抜ける特製ソースの究極のロコモコ。
食べたくなる数々とそれにまつわる人たちの物語に、心が満たされます。お腹は空くけど。
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飲食店に関する短編集。出前をしないラーメン屋から4分以内にラーメンを病室まで届けようとする兄弟。母親の作る弁当が見た目重視でマズイ。デカ盛りをだす定食屋。引退する洋食屋。脱サラしてキッチンカー。
どれもなかなか良かった。近年食べ物がテーマで心の機微を描く小説がよく平台に載せられてるような気がする。それも時代が求めてるからなのか。
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美味しそうな料理が出てくる大好きな食がテーマの短編集。
ほっこり心があたたまるお話ばかり。
最高に美味しいもので人を幸せにしたいという料理人の矜持に心打たれる。
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好き!
この話しもっと長く読みたいって言うのもあったし、これからどうなったのかな、って気になるのもあった。でも登場人物がそれぞれ魅力的で、食べ物もパッと頭に浮かんでくる感じで、とても美味しそうだった♡
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「できたてごはんを君に。」を読んだ後に、早く前作を読まねばと言う流れで「本日のメニューは。」を読ませてもらいました。
素晴らしかったですね!全編に「人を幸せにしたい気持ち」が溢れており、気持ちがほっこりしました。
①中華そば・ふじ屋の筋肉マン「池田さん」②おむすび・結の店主「結女さん」、結女さんにお世話になる「ひかりさん」、③まんぷく食堂さとうの大将「佐藤さん」④洋食屋グリル月河軒の「永吾さん」 ⑤キッチンカーの璃空さん、綱木さん、皆さん素敵で魅力的な方ばかりです。また、人との関わり合いを大切にする気持ちが兄弟本の両方に通じており素晴らしいストーリでした。感謝!
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「できたてごはんを君に」を読む前に‥と思って、買ったもの。
短編だけど、それぞれのお話の登場人物がどこかで繋がってて出てくるから、また戻って読み返したくなる。
地図になってたら、面白いのに。テレビのドラマでやっても楽しそう✨
Posted by ブクログ
入院中の父親に、4分以内にどうにかラーメンを届けたい兄弟
写真映えだけを狙ったマズい飯を作る
母に悩まされる女子高生
お腹いっぱいにならない若者に、お腹いっぱいと言わせたいと沸る熱意をぶつける天守
脱サラしてキッチンカーを始めた男性
登場人物が少しずつ重なり、この物語の世界観を立体的に作り出している。
そして何より食べ物の描写が美味しそうなのだ。
子細な調理の描写から料理の香りや味まで、目の前にあるかの様だ。
料理というのはただのエネルギーや栄養補給ではなく、そこに介在する人々の想いや熱量があるからこそ食事の楽しみが生まれてくるのかもしれない。
まずメシの話は本当に切実。でも、作ってもらう側も、作り手に一言何か…というのは頷ける。
おむすび食べたいな。
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食に纏わる短編集。出てくる料理は美味しそうで食べてみたいし、そこで起こる人間ドラマも良かった。特におむすびは食べてみたい。人と人とを結ぶ食べ物。
Posted by ブクログ
年度末〜年度始めは仕事が忙しくバタバタするので、難しいことを考えずにサクッと読めるような本をと思いチョイスした1冊。
ごはん屋さんを舞台にした短編集で、期待通り内容的にもボリューム的にも軽やかでとても読みやすかったです◎
ラーメン、おむすび、山盛りの唐揚げ定食、洋食屋さんのビーフシチュー、ロコモコ…。
出てくる食べ物が本当にどれも美味しそう(^^)
表紙や扉絵のイラストも相まって、読んでいるとお腹が空いてきてしまいます。
巻末の解説ではグルメ小説の変遷的なところにも触れられていて、これもとても興味深かったです。