【感想・ネタバレ】きまぐれエトセトラのレビュー

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星新一エッセイ。

「このこだわりが、傑作誕生のひみつ。気になることすべてにとことん迫る、きらりと光るエッセイ集。
ショートショートの神様は、一度疑問に思ったら、考え抜かないと気がすまない! 今や国民的作家が、小学生時代、作文がへただった理由とは?(「作文の成績」) UFOは実在するのかしないのか、目撃例がふえても研究は進まず……。(「UFOの警告」) 作家の生活は華やかと思いきや、意外と〈ぐだぐだ〉している?(「作家の日常」) 創作1000篇を目前にした著者が、絶えず世界を観察し、自己と向き合ったエッセイ36篇を収録。」

・浅羽道明さんの解説も素敵。星新一作品やエッセイをもっと読みたくなる、愛にあふれている。

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2023年09月28日

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思考・想像・好奇心が広がる本。星新一が読んだ本がたくさん紹介されている。ブルーバックスシリーズを読み漁りたくなった。
印象に残っている言葉はこれ→「宇宙船地球号などと言われているが、こと日本に関しては、全国民ハードスケジュールのセット旅行中なのである。」
今は、昔よりはブラック企業は減っているだろうから、2〜3割の方はのんびりスケジュール旅行をしているのではなかろうか。

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2021年12月24日

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さんけい参詣者 バリ島は回教国インドネシアに於ける、例外的なヒンズー教の地域である。 ケチャック・ダンス(猿の踊り) 北杜夫もりお 亡父ぼうふ ぶんげいしゅんしゅう文藝春秋 供花きょうか 宛名のなんとか係には御中を書き加えろ この、後天的な美味を作り、楽しむのが、つまりは文明というものなのかもしれない。 玉石混交 その存否そんぴを決めるハンドルが我々に任されているのは 現役作家の死が壮烈に見えるのは 早馬はやうま 今昔の感にたえない 敗戦の玉音放送後 二重橋 衰亡していったプロセス

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2020年10月15日

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ネタバレ

血圧が少し高かっただけでありとあらゆる健康本を読み漁り学者にインタビューまでしに行く、星新一の一つに対しての好奇心の強さ


「戦争の真の恐ろしさは、殺人、飢え、破壊、死が発生するからではない。全員がいつのまにか画一化された思考になり、当然のことと行動に移すことにある。」
「貧困とは終わりのない空腹であり、病気と死の多さであり、防ぎようのない寒さや暑さであり、娯楽のなさである」

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2020年04月17日

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今から40年ほど前の1980年前後(星新一さん55歳前後)に書かれたエッセイ。
売って儲けることが最大の目標であり、バブル崩壊に向かって突き進んでいる真っ最中の(否定論は主張しにくい)時期だ。
生真面目さ故か、ちょっと浮かれた社会や横柄で威圧的な政治の在り方に苦言を呈する記述が所どころに入ってくる。
星さんなりの倫理観の基準から世の中の行動がずれていくことへの不安が感じられます。

「UFOの警告」という題名の20ページ足らずのエッセイが良かった。
ここからは星新一さんのショートショートの背後にある思想が読み取れる。
未来を思考する時、政治家は次の選挙のことぐらいしか考えないし、学者だってせいぜい100年先くらいだと言っている。
人類をとりあえず10万年だけ生き延びさせる方法を本気で考える人がもっと増えることを希望している。
UFOの警告とは、「人類よなぜ破滅の道を急ぐ、手遅れになる前に(10万年~100万年という)超長期安定を目指せ」ということらしい。

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2020年02月08日

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