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母の死をきっかけに読みました
苦手意識があり長らく距離を置いてきた母親の死をきっかけに読みました。
虐待を受けたわけではなく、それなりに母からの愛情を感じるし、大人になるまでお金に困ることなく育ててくれてたのだから母に冷たくしては親不孝だ…でも私の気持ちとしては、一緒の空間には居たくない。これまでこういったレビューは書いたことがありませんでしたが、思わずレビュー投稿したくなるほど、同じような葛藤を抱える方に是非読んでもらいたい良書です。
Posted by ブクログ
P141
母親は追い込まれ徹底的に批判され自分が変わらなければ娘は死んでしまう、もしくは自分が殺される、家庭が崩壊するという恐怖を味わうことなくしては変わらない。娘が社会的に適応しそこそこ普通に生きていれば、母親は自分が原因かもと考えない。
死にゆく母親に今までのことを洗いざらい話して、謝ってくださいと言い、母親が本当にごめんなさいと言ったのを聞いた後、母親を見送った、これでちゃんと弔うことができる。そんなエピソードを読み、自分自身のことを思った。
話しても謝ってもらえなかった、それどころか覚えていなかった。
P151
疑問符をつける5個のタイミング
最初は小学校高学年から始まる思春期
二回目は成人後親から離れることをきっかけに自分の家族を外から見られるようになったとき。
3回目は結婚。
4回目は、出産して親になるとき。
5回目は介護を迫られたとき。
1~4は、経験した。後は最強の5が残るのみ…
著者は私の母より3歳年上の女性だったことに、とても驚いた!
Posted by ブクログ
毒親は、娘が母親のことをどれだけ重く思っているかという主観的なものさしではかられるものであり、一般論では語れないという主張に納得。
うちの親はこの本に出てくる母親とは比べ物にならないくらい、まだましな母親だけど、私の主観的なものさしから見ると非常に扱いづらい人間。
つい最近まで母親と仲の良い友人を見て「まったく理解できない」と思う自分をおかしいと思ったり、悲しく感じたりしたけど、しょうがないことだな、と受け入れられるようになってきた。
母親とのコミュニケーションが機能不全だったおかげで、私には欠落している能力がある。情報を小出しにして話を擦り合わせるとか、自分の隠していたことをこっそり伝えるとか、結論以外(今、思っていることや考えている途中のこと)を話すとか。
自分の情報を小出しにしない、自分のコンプレックスを誰にも話さない、結論以外を語らない部分が、「隙がないよね」と言われる所以なんだろうなーと思った。コミュ障すぎてうける。