【感想・ネタバレ】夫婦格差社会 二極化する結婚のかたちのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「パワーカップル」「ウィークカップル」

本書はとりあえずシングルは置いといてカップルの格差拡大に言及しています。
昔は旦那に甲斐性があれば専業主婦で家を守り子供を育て
無ければ補うために奥さんが働いて
ってのが「ダグラス・有沢の第二法則」やったそうです。

今はその法則が崩れて稼げる女子がそのまま稼いで同じで甲斐性の旦那を見つけ
「パワーカップル」が生まれてきたそうです。
ただそうなると晩婚化と少子化が進んでいくとのことです。

子供は社会的に効用が高いです。
労働力としてだけではなく消費としても期待できます。
たしかに毎年何回も旅行に行くとかええトコに外食に頻繁に行くとかしないと消費性向に向かわず貯蓄性向に向かいます。
我が家も今年はダブル受験生なのでまさに飛ぶようにお金が出ていきますが子供がいなければこんなに使うことはないと思います。

ただ「子供は社会的効用が高い」といっても「パワーカップル」は自分の楽しみを犠牲にしてまで子供を持つインセンティブが働かないと思います。
また「ウィークカップル」はもっと切実で先立つモノがなければ子供なんて…ってなると思います。

そうなると少子化対策と連動した貧困対策が必要になるとは思います。
ただもっと必要なのは意識なんでしょうね。
子供が社会に有用であるならもっとお金をかけて良いと思いますし不幸な子供たちが減る政策にお金をかけるべきなんやと個人的には思います。

もっと若いうちに子供が欲しくなるような支援があれば「パワーカップル」も早くに子供を産み育てるでしょうし
「ウィークカップル」もお金に気兼ねなく子供が持てるでしょうし
結婚したいのに所得が低くて諦めてる層も希望が持てる社会になるんやないかなと思います。

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2019年08月17日

Posted by ブクログ

えげつない本。豊富なデータを元に、夫婦という関係を築くにあたり、どのようなメリットやデメリット、そして困難が生じるのかが示される。寝れなくなるけど、読んでおいてよかった。

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2014年01月09日

Posted by ブクログ

 世帯の格差というのは「妻が働いているか否か」で決まる側面がある。かつては夫の収入が低い妻が働くという法則があったが、いまやはそれは崩壊し、保育所の不足などで、貧困状態にありながらも働くことのできない妻もいる。その一方、医師夫妻に代表される、高所得の夫と高所得の妻という「パワーカップル」も存在する。日本の夫婦には大きな格差が存在する。
 この本では恋愛・結婚と年収の関係にも触れていて、男性の年収と恋愛のシビアな関連性も明らかになっている。年収が300万円以下の男性は、結婚することはおろか、恋愛することも難しい。お金がすべてじゃないけれど、やはりお金なしでは充実した人生を歩むことは難しいのかもしれない。

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2013年07月29日

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なんとなくしか意識していない夫婦間の格差問題に真正面から取り組んだ1冊。所得格差を個人でなく家庭として捉えたり、夫婦間の差や組合せを論じたりと、興味深い視点の本。夫婦という一対のペアでは経済ポートフォリオを考えても存在が難しい世の中になりつつあるのかもしれない、そんなことを考えてしまいます。

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2013年05月24日

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タイトルと、オビの「二極化する日本の夫婦―鍵を握るのは妻だ!」という言葉にひかれて購入。

なんとなく「そりゃそうやろー」と思っていることを、データを示して細かく説明してもらった論文。みたいな感じ。

旦那の稼ぎが十分あっても、必ずしも専業主婦を選ぶ嫁ばかりではない
奥さんが働くことで、日本の夫婦格差拡大に寄与している
ある程度同じ学歴の人たちが夫婦になる
(国立大同士・有名私大同士なら、大学名にもこだわる)
医者・研究者・弁護士など、高所得同士の夫婦も多くなってきている
職場結婚が減ってきている
低所得の夫婦・若くで結婚した夫婦ほど離婚率が高い
年収300万以上かどうかで恋人を持てる持てないが分かれてくる

など。

ためになるか?というよりは、純粋におもしろかった。

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2013年02月18日

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世帯の格差が広がっている理由は「女性の就業、収入」

以前は高収入の夫の妻は無業で、低収入の夫の妻はその収入を埋めるために就業していた。
しかし現代ではそうでなく、高収入の夫を持つ妻も働いたり、低収入の夫でも無業の家庭があるという。
また、前者の高収入、高学歴、高職業の世帯を「パワーカップル」低収入、低学歴、低職業の世帯を「ウィークカップル」という。

高学歴は高収入に、低学歴は低収入になる傾向があるが、高学歴、高収入、高職業という同類婚が増えつつあり、高学歴であるほど結婚子育て中も就業継続するためにそれも格差の1つである。

そして最後には、現代は離婚も多く、専業主婦はリスキーな選択であるため、女性も経済的に自立すること、男性も家事能力を高める必要があると述べている。

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2023年02月16日

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夫婦格差社会(橘木俊詞・迫田さやか)
『夫の収入が高ければ妻は専業主婦となり、夫の収入が低ければ妻が働き出す。』この効果によって、夫婦間(とこの本では言っているが世帯間のことと思われる。)の格差が平準化されるという『ダグラス・有沢の第二法則』。この法則が、夫の収入と無関係に働くようになった妻の影響(男女間の不平等の是正、女性の社会進出などによる)で崩れつつあることを指摘。コレによって世帯収入の二極化(パワーカップルとウィークカップル)が進み、格差が広まっていることを豊富な事例で紹介する本。
アマレビュでも書いてる人がいたが、そりゃせやろなという内容がほとんどだった。

新鮮だったことも何点か。

学歴と離婚率が我が国では負の相関があるとのこと。(もちろん因果関係ではない。)ノルウエーやイタリアでは正の相関があるらしい。シンプルに考えると学歴が高いほど自立能力が高いので離婚率は上がりそうなものだが。
高学歴の人は計画的に結婚するのと、低学歴だと金銭トラブルが生じやすいことが関係しているのだろうか。ここはまだ、分かっていないらしい。

あと、1960年代くらいまでは『跡継ぎ』思考も相まって、離婚後の親権が夫婦どちらに行くかは半々だったらしい。近年では周知の通り8〜9割母親。

離別した父親から養育費をもらっている割合はなんと19.7%。

日本で母子家庭が貧困層なのは上記の理由とともに、そもそもの離婚率が貧困層に多いという事実が効いている。

意外だが、都市部ほどダグラス・有原のM字カーブ(女性の年齢と就業率の相関)が顕著で地方ほど平坦らしい。これは地方が平均収入低いので共働きじゃないとやってられないからかもしれないと。地域格差はあるものの、全体としては平坦化しているというのがこの本の主張。

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2020年07月06日

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以前は、高収入の夫と専業主婦、低収入の夫と働く妻、といったカップルで世帯収入の格差というのは、今ほどなかったが、今は高収入と高収入の働く妻、低収入の夫と専業主婦という家庭も多く見られるようになり、世帯収入の差が広がってきた、という内容。
なるほど~と思うところはあるが、こういうのってそれぞれの家庭によって事情があるから、こうだからこう! って言えないなぁと思った。
それと、図表が多くて読みにくかった・・・。

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2013年10月10日

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現代日本の格差社会を夫婦という観点から各種の統計を基に論じている。随所に説得力ある分析がなされているものの、著者の主観的な仮説と思われる部分も見受けられる。

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2013年07月20日

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社会学のレポートで使います♪
夫婦格差や結婚、離婚の話など、保育士になるには必要不可欠な内容が載ってたと思います。
夫婦格差をなくすには、妻がカギを握るとの内容でした。

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2013年07月16日

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夫婦・家族単位での収入格差の広がりが生まれていることを認識させられる一冊です。旦那の収入を補う為に妻が働く!という感覚は、時代に合わなくなってるのは驚きでした。収入=幸せ、ではありませんが、考えさせられました。

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2013年06月09日

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各種統計値をもとに、日本の夫婦の状況を分析。高所得なパワーカップルと低所得なウィークカップルの差が開いてきているという話。
実感としてもうなづける話だな、と思った。高学歴、高所得の人って同じくらいバックグラウンドの人たちと結婚している例が多いと思う。話合わないだろうし。
貧困層に母子家庭が圧倒的に多いという現状はなんとかならんもんかなと思う。女性も当たり前に男性と同レベルの所得を得られていいと切に思うんだけど、やっぱり難しいのかなー。社会構造の問題もあるし、女性自身の考え方もそれぞれだしねぇ。

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2013年06月01日

Posted by ブクログ

ダクラス有沢第2法則は成り立たなくなりつつある。
女も稼げたほうが暮らしやすい。
男では300万の壁が大きい
500万超の30台以降の女性と300万男性のカップルができれば解決するがそれがなかなかできない。

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2013年05月13日

Posted by ブクログ

夫婦をめぐる格差を論じた本

格差を論じる切り口が新鮮でおもしろい。パワーカップルとウィークカップル。

女性が働く環境は、欧米に比べてまだ整っていないといわれるが、日本においても女性の社会進出が加速的に進行している。

その中で、稼ぐ女性が出現している。例えば、女性医師、一昔前では、10%前後にすぎなかった女性医師は、今や20%前後。法曹にしても、女性研究者の割合にしても同様に増えている。

この本で興味を持ったのは、収入の高い女性が、結婚相手に選ぶどのような男性を選ぶのかということ。

例えば、男性医師の配偶者の職業は、

医師22.9%、医療従事者36.5%、その他38.8%

に対し

女性医師の配偶者の職業は

医師67.9%、医療従事者6.4%、その他25.0%

と圧倒的に同じ職業の意思を選ぶ割合が多い。

理由は様々なものがあるが、男性の理解を得られるかどうかが大きく、同じ職業を選ぶのだろう。

1人が稼ぐ収入よりも、2人で稼ぐ収入の方が多いのはあたりまえ。 

人それぞれの価値観は違うので、収入の面だけ見ても幸せとは限らないが、

収入に関して言えば、稼ぐ男女のペアが増え、持てる者持たざる者の構図は一層加速してくのではないか。

そんなことを思わせる、格差本でした。

また、結婚とは何か。愛情が芽生えることが結婚のきっかけと信じられているが、学説として「相補説」「類似説」がある。お互いの違う点を補完できるような組み合わせか、資質の似た者同士の夫婦がうまくいくなど。  離婚の調停の種類なども。

普段は手に取って読まない内容が入っていたので新鮮でした。

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2013年04月13日

Posted by ブクログ

なんとなく一般論になってたことを、客観的データで説明した本。学歴のかけあわせ、年収のかけあわせ、どちらをみてもウチは意外と少数派なんだなぁとぼんやり思う。

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2013年03月20日

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