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Twitterでフォロワーさんがお奨めしていたので購入しました、読み始めたら止まらなくて書籍の帯にも書いてあるようにまるでジェットコースターです
血塗れ度強め要注意です
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かなり面白かった。面白すぎた。グロかったりえげつなかったりするけれど、主人公が素朴にいいやつなところが読んでて安心感あるし、結末も好き…
山羊原さんシリーズとしてさらに読み続けたい〜
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大変読みやすく、サクサク読める本です。
オカルトものですので、ツッコミどころもあるとは思いますが、頭を使わずに本を楽しむことができました。
残酷な表現はありますが、それを上回る面白さがあるので、軽く読みたい時におすすめです。
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主人公の佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷の村を訪れ、そこで異様な儀式を目撃する。その村は、生まれ変わりの伝承があり、独自の神を信仰している閉鎖的な場所だった。
以降村からは距離を置いていた2人だったが、乙瑠の出産の為やむを得ず村を再訪。だが、生まれた子供は村の神、「タイタイ様」として囚われてしまう……。
生まれ変わりの伝承と独自の神を信じる閉鎖的な小村を舞台に、その伝承にとらわれた妻と妻子を守りたい夫の悲哀と惨劇を描くホラー小説。
民俗学×信仰×ホラーと個人的に好きな要素が詰め込まれており、楽しんで読めました。
作中の村では、生まれ変わりを信じているが故、死というものがかなり軽く扱われています。身内が死んでも、信仰が厚ければまた生まれ変わってくるから、と。そんな死生観の違いが狂信という域にまで達し、己の身に降りかかってくるとなると、とても恐ろしく感じます。
けれど、それでも愛した人や家族にまた会えるなら、再度生まれなおす事が出来るなら。誰しもそんな神を望んでしまう、そんな閉鎖的な体制の維持を望んでしまう可能性があるのかもしれません。
また、主人公がきちんと良い夫であり、父であったところも好感が持てました。普通の人なので、何か荒事とかがあると全く対処できないというかむしろ足を引っ張っていたりはするんですが、そこが逆に巻き込まれた一般人ぽくて良く、どんなにつらい思いをしても妻と子供を守りたい! という気持ちだけは一貫していて、応援したくなります。
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第39回 横溝正史ミステリー&ホラー大賞・読者賞受賞
帯に、ジェットコースター・ホラーと書いてあるとおりに、
読み始めたら止まらなくて一気読みでした。
橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷の村を訪れて、
そこで行われていた異様な儀式に言いしれぬ恐怖を覚える。
村には生まれ変わりの伝承があり、
村人が崇拝する神もまた、誰かの身体を器として生まれ変わるというのだ。
その後、出産は、この村でしなければならないという決まりに従って、
男の子を出産したが、そのまま母子とも囚われてしまう。
果たして、佑二は家族を取り戻せるのか?!
横溝正史の「八墓村」を思い起こさせる、
一晩で33人も殺されたという
猟奇殺人事件の新聞記事から始まる、この物語は、
怖い!恐ろしい!。。。でも読みたい!
と、夢中にさせてくれて、面白かった!
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彼女の実家へ結婚の挨拶に赴いた祐二。嫌がる乙瑠を不審に思いながらも、これからの未来に希望を抱いていた。挨拶も無事に済み、宴会で酷く酔った祐二は、ふと深夜に目を覚ます。そして、親族に誘われるがままに、異様な儀式に参加させられてしまった。
***
「おどろしの森」の作者の前作「お孵り」卵を抱いた虚ろな目の女性の表紙に惹かれて購入。あらすじは読まずに買ったが、閉鎖的な村、そこで脈々と受け継がれる信仰、そして過去に起こった悲惨な事件など大好物のオンパレードで読んで大興奮。さらに、その信仰に伴う狂気的な儀式やそれに支配されている村人など兎にも角にも素晴らしい。生まれ変わり信仰という超常現象部分もあったが、実際に起こった「津山三十人殺し」がモティーフとした事件が作中でおこったり、それが繰り返されたりとオカルトホラーよりサスペンスホラー色の強い作品だった。そのサスペンス部分が主人公の婚約者である乙瑠の生まれ育った「富茄子村」で脈々と受け継がれている土着信仰とマッチしておりよかった。どっちの設定が抜けても多分面白くなかったと思う。愛した者と結婚し、子供をもうけ、幸せな家族像を想像していた主人公と乙瑠。その幸せが村の身勝手な信仰によって壊されていく様は読んでいてつらかった。村のなかで生まれ育ち、信仰を何の疑いもなく続けている人ばかりなのが原因なのだろうか。私たちが持ち合わせている価値観や倫理観に反する理屈ばかりをこねる人間ばっかり出てきてげんなり。乙瑠の親族ですら、乙瑠の幸せを積極的に壊してきてびっくりした。普通ならこんな風習に巻き込まれた娘が可哀そうとか、孫が可哀そうとか問ういう事になりそうなのに……。これが、集団心理というのだろうと思う。昔から大多数がやっていたことだからか、やっている本人たちは悪いことをしているという気配はかけらも見せない。そういう所も嫌悪感がすごい。 村人や乙瑠の親族によって完膚なきまでに叩きのめされた主人公が、これからどうなるのか、救われるのかとそればかり気になって読み進めていった。途中でオカルト専門の公安に勤める女性が出てきた時は、「あれ? 特殊部隊とかそういう方向に行くのか?」と思っていたがこの女性が主人公を的確に助け、導く役を担っていたので非常に良かった。というかこの女性がいなかったら多分主人公ではどうにもできなかったし、何も知ることができなかっただろう。村に二人で乗り込んだ際も、この女性なしではことがまったく進まなかったに違いない。 そして、村に乗り込んだ後の物語の展開はすさまじいものだった。読み進めていくと、昔この村で惨劇を起こした男の転生先が誰であるかは何となく察していたが、いざ現実を突きつけられるとかなりショックだった。そうだろうけど、そうじゃないほうが良かったなぁ。 ラストも衝撃的で、この事実は喜んでいいのか悪いのかがわからなかった。
この小説の怖い所は、信仰している人間が狂気的なところ。こういう宗教が絡むオカルト話は、信仰されている対象が自分のために村人を使役したりしそうなものだが、この話はそうではなく、信仰している側が「生まれ変わるためにはこうするしかない!」という思い込みの元行動している。別に神様が「こうしないといけない!」とお告げでいっているわけではないにも関わらずである。人間を生まれ変わらせる”だけ”の神様を信仰する側が、欲のために歪んでしまった結果がこの話だろうが、案外現代にもありそうで怖い。
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横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作。因縁深い閉ざされた村、謎めいた儀式、そして起こる惨劇。こういう要素が大好きなら一気に取り込まれてしまうこと間違いなしのホラーです。
冒頭からいきなり「津山三十人殺し」のような過去の事件が語られ、これだけでもうわくわく。そして期待にたがわず進む不穏すぎる物語。うわー、もうこういうの大好きとしか言いようがありません。ハイスピードでぐいぐい読まされました。「生まれ変わり」の伝説があることによる死生観の違いは、当事者にしてみれば穏やかにも思えるのかもしれませんが。部外者からしてみればとんでもなく不気味な部分もあって。主人公と村人たちとの温度差が実に切実に怖さを感じさせられます。
そして後半からのまさかと思えるほどにパワフルすぎる展開に絶句。だけど怖いばかりでもなく、しんみりとさせられる部分もあって、読後感は悪くありませんでした。
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あの津山事件とよく似た冒頭の事件記事の因縁に生まれ変わりの村という閉鎖された舞台、タイサイサマを信じる村人の狂信性、村が抱える後暗い秘密が上手く組み込まれ、気づけばこの作品の世界にすっかり没頭していた。
村の臨月の妊婦が臨む儀式も嫌悪感大だけど、何より自分の産んだ子が村の死んだ誰かの生まれ変わりとかホントにショックが大きいなぁ。母親の立場だとゾッとする。
次はどんな恐怖がくるのか楽しみな作家さん。
山羊原麻織という淡々とオカルトに対峙していく強く凛々しい謎めいた女性も気になるところ。
おもしろかった!
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【2024年118冊目】
結婚を間近に控えた佑二は婚約者である乙瑠の故郷の村を訪れる。歓待され、酔いつぶれて夜中に目覚めた佑二は村に伝わる異様な儀式を目撃してしまい、激しく動揺する。乙瑠も村には寄りつきたくないようだったが、出産だけは村で行わなければならないのだという。いよいよ出産を迎え、佑二も再び村を訪れることになったのだが…。
だよね!だと思いましたわ!という展開でした。細々としたところは予想出来ませんでしたが、大まかなところは、ミステリーやホラーを読んでいる人ならば察せてしまうのではないかと思います。異様な儀式のところは確かにパンチがありましたが、逆に言えばそれくらいかもしれない。
実際に起きた事件である津山事件を下敷きにしているようですが、実際の事件だけでも十分センセーショナルですからね…。
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第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈読者賞〉受賞作品。
装丁やタイトルの『おかえり』から想像出来る通り、生まれ変わりをモチーフにしたホラー小説。
九州山中の暗い森の中で行われる異様な儀式、閉塞感溢れる村社会で暮らす怪しげな村民達、村人が崇める『タイサイサマ』。
薄気味悪い要素がてんこもりだが、方言を交えて語られる事で不気味さは更に増して行く。
この村で生まれた萩村乙瑠(はぎむら いちる)と結婚した夫・橘祐二。
二人の行く末が気になり一気読み。
終盤の阿鼻叫喚の地獄絵図の様な描写は目を背けたくなる。
正統派ホラー作品。
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舞台は生まれ変わり信仰のある冨茄子村、過去に起きた凄惨な事件や老人の声で話す子供、薄気味悪い設定ですがホラーよりスプラッタ描写が強め。
密教や村怖大好きなので大変楽しめました。
読みやすくさくさく進み予想は出来たけど個人的にはラストも納得。さくっとホラーを楽しみたい人にお勧めです!
スナック感覚ホラー。
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津山三十人殺し事件を彷彿とさせるホラー。
輪廻転生が実際に起きていると言われる九州にある村。
言葉の感じからして宮崎あたりをモデルにしたのかな。
怖かったかどうかは置いておいて、
民俗的要素満載で私は好き。
これがデビュー作とは凄い。他の作品も楽しみ。