【感想・ネタバレ】トイレは世界を救う ミスター・トイレが語る 貧困と世界ウンコ情勢のレビュー

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Posted by ブクログ

「あぁそうそう、海外に行くと綺麗なトイレが無いのが嫌なんだよね」と思って何気なく手に取った一冊。想像以上に含蓄に富む内容でした!
特にsocial businessについて語ったchapter 6。

「できるか、できないか」「難しいか、簡単か」ではなく、この問題を解決することが「必要なのか、不要なのか」。さらには、この課題に取り組むことかは「つまらないか、楽しいのか」(つまらなければ多くの人は参戦しない)を問うことが大切というのが、とても説得力を持って響きました。

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2023年07月13日

Posted by ブクログ

嫉妬、妬みなど、良しとされない感情を利用して、家庭にトイレを設置するムーブメントを作る。
政治家や宗教家に働きかけてムーブメントを作る。
「WTO」というトイレ協会を作るなど、ユーモアを取り込むことで人の注目を集めて、ムーブメントを作る。
韓国の政治家が、この活動を横取りしようとしたときには、「結果的にムーブメントが広がるならそれで良い」と反論せずに沈黙を守る。
とにかく、ムーブメントを作るための活動が上手!!
そして、それらのためにうまく人を利用する。
どうしても、「自分が◯◯をする」を頑張ってしまうけど、自分がするのではなく人にしてもらうため、人を巻き込むために何をするか?目的のためには何が良いか?を一番に考えることが大切。
どうしても、「私がやった」「私の成果」を見てしまうので、反省。

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2023年06月15日

Posted by ブクログ

脱帽! シンガポールの篤志家、”ミスター・トイレ」ジャック・シム氏による
トイレ普及による、全世界に向けて、衛生問題を提起した本

世界で最も多い質問は、「トイレはどこですか」
最大のタブー「トイレ」に挑戦

WTO(世界貿易機関)≠世界トイレ機関
だってめだつから

日本には、あたりまえのようにあるトイレは世界では不足している

トイレがあれば
⇒ 安全な水が飲めるので、入院患者が半減する
⇒ レイプが少なくなる
⇒ 下痢でなくなる乳幼児がすくなる

水洗トイレは世界でもっとも安い薬だ

構成は次のとおり

はじめに
1 くさいものにフタをせず、笑いに変える
2 ストーリーをトイレを広める
3 世界ウンコ情勢
4 社会の糞詰まりを治す
5 国連で「世界トイレの日」が制定されるまで
6 水に流してはいけない話
7 クリーンな社会にむけて
おわりに

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2022年01月26日

Posted by ブクログ

「まあ、いいから読んでみろ」と弟に渡された本。

軽妙な語り口を軽く聞いている気分で読み進めると、話題は著者の半生の振り返りから、他者にいかに気持ちよく働いてもらうかという組織論に発展。さらには、政治家との関わりから得られる教訓や、イノベーションに取り憑かれているシリコンバレー的な価値観に対するアンチテーゼと言った内容になっていく。

今どきのSDGsやESGのど真ん中のテーマとなるムーブメントをたった1人で作りあげただけあって大層面白かった。まあ、いいから読んでみろ、と本好きに勧めたい。

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2020年11月28日

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▼トイレ問題という一見タブー視されがちな問題に向き合った社会起業家ストーリー

▼ゼロから国連まで働きかけ?そのコツとは
■タブー問題にはユーモアを
■ストーリーを活用
■嫉妬を利用
■地域固有の慣習を活用
■価値観作り

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2020年01月01日

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世界の公衆衛生の、トイレの向上に努めた著者の思いがひしひしと伝わる本。特に幼少期のシンガポールの農村部でのトイレ事情がゾゾっとするリアル感が伝わってきて興味深く読んだ。
後半5章あたりから私としてはビジネス感が強くてさらーっと読んでしまった感が強いですが、全体的に見て色んな人に読んで欲しい本です。

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2023年12月15日

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トイレを題材にはしているが、トイレよりも起業家の心構えや人の認識を変えるための広報の考え方などが中心となっている。メディアに取り上げてもらうのを待つのではなく、メディアが報道せざるを得ないようにするとか。農村社会では住民のプライド(誇りや恥)といったが重要だから、トイレ設営には「あの家が作ったからうちでも」感を持たせるとか。各家庭よりも学校に設置して、子供がトイレの重要性と快適性を家で伝えられるようにするべきとか。後半のAI時代の教育論も重要。

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2022年01月27日

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ビジネスの世界から退いて、社会貢献のみ道に進んだ人の話。後半はビジネス書のような感じになっていた。成功するか失敗するか、では無く必要か不要か、で考える。

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2020年10月14日

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WTO世界トイレ協会を作った方の著者。WTOの活動については何となく知ってはいたものの、設立者のジャックさんがどんな方なのか知りたくて読みました。前半のトイレの話は、さほど目新しいものはなかったものの、後半、彼の世の中の見方、考え方、実現したい社会の在り方などについての項は、自分と世界との付き合い方の参考にもなり、大変有意義でした。
本の中に何回か出てきたWTOの手柄を横取りしようとした韓国の市長というのは、水原のトイレ博物館作った方でしょうかね。

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2020年09月24日

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flierで存在知り、購入。
タイトルのインパクトは強いが、著者のやってきてることはビジネス的にためになることが、多かった。また活動していく中で、ときに現地の方達に自分達の都合良く利用されても、前向きに利用していく著者の姿が印象に残った。

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2019年12月23日

Posted by ブクログ

<目次>
はじめに  トイレに着地するまで
第1章   くさいものにフタをせず、笑いに変える
第2章   ストーリーを使ってトイレを広める~クソみたいな感情を肥料に美しい花を咲かせる方法
第3章   世界ウンコ情勢
第4章   社会の糞詰まりを治す~40歳から社会起業家に
第5章   国連で「世界トイレの日」が制定されるまで
第6章   水に流してはいけない話~社会課題をどう解決するか
第7章   クリーンな社会に向けて~フェミニン・ソサエティのすすめ

<内容>
シンガポール出身の社会起業家による、世界にトイレを広める話。分かりやすく書かれている。しかしそれ以上に分かりやすいのは、起業家として社会に貢献するための、考え方・行動方法が書かれている。最初は発想。そして行動。そこには諦めない気持ちや並外れた行動力が必要。ヒントはそこここに隠れている気がする。

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2019年11月23日

Posted by ブクログ

目を引く、インパクトの強いタイトルであるが、トイレをいかに公衆衛生未開の地に広げてきたか、その苦労苦心のエピソード満載で、作者の冒険の数々に触れ、読書を通じて未知を知るというよりは、トイレを通じて公衆衛生に貢献してきた作者が、ビジネスマインドを説く本という色合いが強い。
人間の負の感情やプライドを大事にして、利用する、ということは参考になったかな。

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2020年03月15日

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日本のトイレは綺麗で機能的で素晴らしい。
世界ではまだたくさんの人たちが清潔なトイレを使えず(または使わずに)いる。
貧困のせいだったり、トイレを使わないという慣習のせいだったり理由は色々あるが、清潔なトイレを使わないことが原因で衛生状況が悪くなり、下痢や病気で命を落とす人が多い。
その環境を変えようと、世界をトイレに関心向けさせようとして、世界トイレ協会を設立したり、国際会議を開催したりして活動している人の活動の話。
トイレやうんこの話をタブーとせず、笑い話にして世界中に広めた方法や、設立までの苦労や活動中の苦労なども赤裸々に書かれていて面白い。
韓国にアイデアを横取りされそうになった話にはびっくりした。
そういう教育をしてる国なのね。

最後の章にはトイレだけではなく、これからどのように生きればいいのか提案がされている。
今の世界は、一部の人だけが裕福である。
たくさん金を稼げた人が勝者で、それ以外は敗者。
勝ち負けの世界で、勝者だけが称賛されるような世界(男性主義の考え方らしい)では資源が尽きてしまい、世界のためにならない。
女性の考え方が必要と締めている。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

世界の3人に1人はトイレのない生活。糞尿の放置で水質汚染、公衆非衛生で年に52万人の子供が命を落とす。女性は、病気やハラスメントやレイプの危険にさらされる。タブー視されたトイレ問題に、ユーモア戦略でモチベーションを与え、トイレの伝道師としてストーリーを伝えている。

トイレが人間の生活の質にとっていかに重要かを再認し、世界各地の人々の行動を変えてきたノウハウを知り、今のメインストリームの考え方の盲点・弱点に気づく。

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2019年12月18日

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