感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年09月18日
匠千晶シリーズ第七作。
タカチたちが安槻大学を卒業した後のお話。
ウサコと旦那さんが出会ったお話が会って良かった。
どこかで事件がらみで出会ったと書いてあったので。
といってもロマンティックな要素はない。
この「無間呪縛」が一番面白かったかな。
遺体が切断されるバラバラ事件は「解体諸因」でもあ...続きを読むったが、
その衝撃的な内容にもかかわらず、
まるでゲームのように推理している様は、
相変わらずシュール。
タックとタカチが遠距離恋愛になりながら、
続いているのは良かった。
とりあえず、これがシリーズの最新刊だが、
ぜひ続篇が出てほしい。
あとがきにもあったように、
誰かボアン先輩にウサコが結婚したことを教えてあげてほしい。
Posted by ブクログ 2021年04月01日
――
酩酊探偵シリーズもここまできました。
なんだか人生見てる感じがしてきて感慨深いですよ僕は…
それぞれの形、というのを持っていると、シリーズでも何でも飽きずにしっかり読めるものです。
同じような、って飽きる場合もあるんだろうけど。
中心にテーマを置いて、その周辺をぐるぐると、回っ...続きを読むているのがひとってもので。
それを書き切るってことはきっとないんだろうな。
特筆すべきはやはり表題作の「悪魔を憐れむ」。
これまで一貫しているメインテーマが、そのまま殺人者となったかのような犯人像にぞっとする。
或いは探偵と殺人者との差は、それを暴く側と行う側、というだけの差でしかないという議論にも似た、怖さ。
ひとりではないということが温かいと思うのは、こういうとき。
☆3.6くらいでどうでしょう。
Posted by ブクログ 2020年05月13日
久しぶりの新刊。
シリーズの中でも時系列は前後してきたが、
読者にとって「時間が流れたなぁ」と感じる新刊。
短編集だが、どれも小粒な印象。表題作を除いては。
「まぁそういう風にも考えれるよね」的な、
理屈をこねくり回して1つの仮説に辿り着くのはいつもの手法。
表題作を除いては。
その表題作。
人...続きを読むはそこまで単純ではないにせよ、
人のもろい部分を刺激する悪意は何とも気持ち悪いものである。
不快感の伴うお話だが、着地点が読めず最後まで楽しめた。
本書の中では一番面白かった。
表題作なら☆4。