【感想・ネタバレ】デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中するのレビュー

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Posted by ブクログ

この本が言いたいこと

•むやみやたらと,ともすれば無自覚に新しいテクノロジー(主にSNS)を利用してはいけない.
•なぜならそれらは人間が進化の過程で習得してきた能力のごく一部しか使用しないような「質の低い余暇活動」であり,真に価値のある過ごし方とは,「実体との関わり」を伴ったときにしか得られないからである.
•「実体との関わり」とはすなわち,
- 人間同士のコミュニケーションにおいては,同じ時間・空間を共有したFace-to-faceでの会話であり,
- 趣味おいては,上記に加えて,リアルなモノと向き合う活動である.
•「質の低い余暇活動」が必要なのであれば,それを予め1日のプランに組み込んだ上で,本当に大切なこと(=実体との関わり)と向き合う時間を過ごす方が,人生は充実していく.

Review

「この本が言いたいこと」で「はいはい,もうそういうのうんざり」とか「そんなこと今更改まって言われても」と感じたとしても,この本は個人の姿勢を咎めたいわけでも説教を垂れたいわけでもない.これを「追いやられた状況」と捉え,時代の強く大きな流れに対して,それに動じず大木のように構える生き方こそ人間らしいと説く,現代の哲学である.ただ,内容が内容なので,おそらく少なくとも普段から漠然とした問題意識がなければ,この本で語られていることを受け入れることは難しいと思う(自己選択バイアス).
著者は「アテンション・エコノミー」を脅威として捉え,その脅威に対抗するために,①脅威の正体と,②征服されてはいけない理由と,③征服されないための生き方を述べている.③については,おそらくより一般的には「ミニマリスト」や「ミニマリズム」として知られた考え方の拡張であって,①と②は,日頃の生活に侵入してきた漠然とした違和感を説明している.

アテンション・エコノミーという言葉を,私は知らなかった.初見では,アテンション・プリーズとかエコノミー・クラスとかいう言葉を連想して,なんとなく飛行機に関係するのかなあ,搭乗するのかなあ,なんて思ったわけではなく,この言葉は「注意経済」のルビとして登場した.(搭乗と登場をかけています.為念)
アテンション・エコノミーとは,この本の定義によれば以下である.

> 消費者の注意を集め,それを使いやすい形に包装し直したものを,広告業者に販売して金銭的利益を得ている企業

GoogleやFacebookがわかりやすくコレだが,このビジネスモデル自体は新しいものではなく,1833年に1ペニー新聞というので始まったものだそうだ,新聞はカネの流れの中でも「媒体」となり,購読者にもWinを,広告業者にもWinをもたらした.
GoogleやFacebookが提供するサービスに当てはめれば,多くの人がここでの「購読者」ということになる.私たちが検索した情報を,Googleがその他多数の企業に売る.多対1から1対多へ.そして,上述の定義における「使いやすい形に包装し直したもの」にも品質があるわけで,ではより高品質な私たちの情報とは何かといえば,そのパラメータの一つは「ビッグ・データ(圧倒的母数)」であろう.

私たちの時間=彼らの$

> テクノロジーは中立ではない.ユーザーに長時間使わせることを目的としている.

そりゃあそうだ,という感じだが,これは元Google社員の言葉である.元,ということだから辞めたのだろうが,その背景とこの言葉の関連はわからない.だが要するに「新しいテクノロジーを使うとき,あなたたちは**不利**ですよ」ということだ.私たち個人がアテンション・エコノミーと戦っている,なんて大袈裟であるが,彼らは最先端の技術を結集し,全力で私たちの時間を奪いに来ている.その良し悪しは問題ではなく,そういうビジネスモデルの上にいると「認識する」ことが重要なのだ.
最初は誰もが自覚的に使っていたはずだ.自覚的にその便利さを受け入れ,不可欠になってきたツールもあるだろう.しかし,その便利さに魅入られているうちに,無自覚に,つまりそのツールの使い方までもを,アテンション・エコノミーに明け渡していないだろうか,という懸念である.本当に価値を認めている活動が,デバイスによってくじかれてはいないだろうか,という懸念である.

> スマホをチェックするのは”さあ,当たりは出るかな”と期待してスロットマシンのレバーを引くようなもの

Facebook,Twitter,instagramやニュースアプリなど,常習的に使用してしまうアプリケーションはどれも2つの要素を基に設計されている.それは間歇強化と承認欲求である.
①間歇強化:予期しない報酬システム.じぶんの投稿へのフィードバックや,ニュースアプリを巡回しているときに見つけた面白そうな見出しのこと
②承認欲求:言わずもがな,社会的な承認という,”小粒ながら中毒性の高い黄金”

UI/UXを突き詰めたとき,結果としてそこに行き着くことは全く不思議ではないし,必然である気がする.ユーザーにとって価値がある情報の精度を高めるために,とにかくデータを集めるために,まずは利用してもらう時間を増やそうとする.それがユーザーにとって無自覚的な利用状態であっても.私たちのデフォルト・モード・ネットワークに適合して支配するテクノロジーであったとしても.


SNSのメリットは何か?と訊かれたら,何と答えるだろう,パッと思いつく私の答えは,

•やむを得ず離れてしまった友人たちの近況を知ることができる
•会話だけでは非効率な情報交換を,非同期にできる
•「いいね」の送り合いで,気持ちが豊かになる

となる.しかし,そんなメリットの総和は,無自覚的な利用という大きな損失な対して「割に合わない」のだと,なかなか手厳しく,言われたくなかったところを突いてくる.

> ものの値段とは,短期的,長期的に見て,それを手に入れるのに費やさなくてはならない,私が生活と呼ぶものの量である

これは「森で暮らしてみた」というようなことを書いたらしい本(※説明が雑なのは読んでいないからでそれ以上の意味はありません)[『ウォールデン』で著者のソローが悟った,「ソローの新経済論」と呼ばれるものだ.これに照らし合わせれば,私が列挙したようなメリットをその利用時間で割ると,そんなにありがたがるものですか?ということだ.そのメリットはずっと低いコストで手に入るか,そもそもなくても困らないものじゃないですか?と.そしてさらにまくし立てるように,次のロジックをぶつけてくる.

収穫逓減の法則:あるプロセスに投入するリソースを増やしても,生産量は無限に増えるわけではない

つまり,新しいテクノロジーを利用すればするほどもたらされる利益が増えるなんていうことはなく,頭打ちになっているにも関わらず,時間というリソースを費やしていないか?ということだ.ここまでくると,はいその通りです,ごめんなさいと謝るしかなくなる.無駄に動物の動画を観たり,私とは無関係な人の少し主張の強いツイートとそのやり取りをなんとなく見たりしてすみませんでした.
と謝っていると,次は,それはあなたのせいではないよ,と言ってくれる.「そういう風に設計されている」と.ただそれを認めることも,恐怖を感じる.

•新しいテクノロジーは目新しく楽しい存在のため,具体的にどれだけメリットがあるか気づきにくい
•漠然とした姿勢で使ってもらえるように設計されている
- Facebookの紹介文:コミュニティづくりを応援し,人と人がより身近になる世界を実現する

2つ目はFacebookがユーザー数を拡げた結果,抽象的な表現にせざるを得なかっただけなのでは,とやや擁護してしまう気持ちが湧くが,もうFacebookのせいにしてしおう,Twitterのせいにしてしまおう.お前たちのせいでやるべきことができないではないか!

自由になるために

> シリコンヴァレーの投資家から最新のサービスを差し出されるたびに反射的に新規登録するのは自由とはかけ離れたものである

そんな真似しませんよ,なんて思うが,おそらく私のiPhone内のアプリと隣人のiPhone内アプリと比べたら,同じアプリがインストールされている気がする,それは追いやられた結果かもしれない.ここでタイトルである「デジタル・ミニマリズム」がやっと登場する.

デジタル・ミニマリズム

> 自分が重きを置いていることがらにプラスになるか否かを基準に厳選した一握りのツールの最適化を図り,オンラインで費やす時間をそれだけに集中して,ほかのものを惜しまずに手放すようなテクノロジー利用の哲学

具体的なステップは本書を読んでもらうこととして,重要なのはまずインストールされた数あるスマホのアプリの中から本当に必要なものだけを残した上で,さらに残したアプリも使用方法に制約を作る,ということだ.コツはこれを一気にやる.ということで,ほぼ無意識的に開いてしまうinstagramとtwitterを中心にアンインストールをした.たが,まったく見なくなるのも不安だったので,週末だけPCから見ることにした.結果としては,

•instagramは私にとってまったく必要ないことがわかった
•facebookも同じ
•twitterはフォローする人を厳選して,毎日見る必要はない.
•ニュースアプリはクリップするだけ.週末にまとめて読む.

という感じになったはずだったが,twitterはChromeアプリでスマホからログインした結果,トップに表示されるようになってしまい,失敗.ニュースはまとめて見ませんでした.
敗因を分析すると,これらをやめて何をするか,という明確な目的がなかった.当たり前だが,やってみるだけでは不十分だった.ということで,この時間で筋トレと読んだ本のアウトプットをしようと決意した(今ココ).

広帯域コミュニケーション

ここまで触れてこなかったが,著者がSNS上のやり取りを「価値が低い」と評しているのは,主に”いいね”の押し合いであり,この1bitのやり取りでコミュニケーションをとった気になってはいけないと言っている.人間が進化の過程で備えてきたコミュニケーション能力とは,五感をフル活用して多くの情報を同時並行して処理するもので,それこそが人間関係を豊かにする,というものだ.Twitterのありがたみを実感してきた私としては,「すでに一定レベル築かれた人間関係においては」という条件付きで同意できる.新しい繋がりを生みやすいという点で,SNSは価値があるものだと思う.(その辺は小島秀夫監督作品「Death Stranding」でも語られているところなので,全クリしたときにでも,このゲームの素晴らしさを書きたいと思う.)
著者が勧めている「広帯域コミュニケーション」の一つにボードゲームがある.
> ボードゲームは,デジタル世界と離れた独特の社交空間を作る

たしかに,ボードゲームとゲームの楽しさは異なる.個人的には,オンラインでゲームをするよりも,ボードゲームをした方が楽しいと感じる.オンラインも,ただ一緒にやるよりも,ビデオチャットをしながらの方が楽しい.CPUを相手にするより,他のPLAYERを相手にする方が楽しい.つまり,リアルな要素が多いほどゲームは楽しい.それがより多くの感覚を使用する,ということでもたらされているのであれば,これまでの主張は正しいと思うし,ゲームやSNSなどのツールはあくまで補助的な存在であるということを忘れてはいけない気にさせてくれる.

本当に大切なこと,を見つけること

この本が示している「本当に大切なこと」は,一般論としては定義できないというのが私個人の考えで,たとえ低帯域なコミュニケーションであっても,その力が大きく感じることがある.それは良くも悪くも,伝送される情報量がわずかであっても,いくらでも「解釈する」ことができるからだと思う.だから,質が低いと定義されたコミュニケーション自体にあまり問題意識はない.せめて言うなら,必要なときがある程度だろう,という認識だ.
一方で,本来自分が価値を認めていることが脅かされている状態は,断固として望ましくない.これは本書に書かれているとおりである.スマホが登場する前からそのような状態はあったから,全ての責任を新しいテクノロジーのせいにはできないとは思うが,極論を言ってしまえば「本当に大切なこと」があれば,脅かされる心配はないだろうということだ.これは非常に難しい.本当に大切なことを見つけるのが難しいから,「なんとなく手近で大切そうに見えること」を優先してしまうような気がする.
この本で書かれたデジタル・ミニマリズムを押し進めながら,もう少し「本当に大切なこと」が何かを見つけてみようと思う.

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2022年12月07日

Posted by ブクログ

おすすめ本に表示れされて気になったので読んでみた本。

読んでみてよかった。普段何気なく手にとってしまっているスマホ。ゲームはやらないし、SNSもそれほどやっていないつもりだったけれど、この本を読んで、自分は平均的なスマホユーザーでアテンション・エコノミーの餌食になっていることを悟りました。

ちょうど睡眠や食生活、生活習慣の改善に取り組んでいたし、外出時は本を持ち歩き夜もスマホを見ないように気をつけているところなので、せっかくならスマホの使い方も見直そうと思いました。

この本では30日間のリセット期間を設け、必ずしも必要でないテクノロジーから離れることを提案している。ただ、これから数ヶ月間は徹底的なデジタル片付けは難しいので、できる範囲でやっていくことにしました。中途半端だと上手くいかないようだけれど、今までよりよくなるとは思います。

【本を読んで実践したこと】
・ツイッターは退会
・スマホからフェイスブックアプリを削除(ほとんど見ないが海外の友達とのコネクションを完全に無くすのは寂しいので一応アカウントはキープ)
・スマホからインスタアプリを削除(この本の言うところの子供の自慢的な投稿をしていた。続けるかは要検討)
・スマホからヤフーニュースアプリを削除(ついついコメントを読んでしまい、不快な気分になることが多かったので、これを機会にヤフーは見ないようにする)
・スマホからスマートニュースのアプリを削除(気になる広告が多く、頻繁にクリックしていた。まさにアテンション・エコノミーの思う壺だった)

【もともとやっていたこと】
・夜9時以降スマホを触らない
・寝室にスマホを持っていかない
・外出先の暇潰しは読書(スマホを見てしまうことも多々あった)
・スマホに代わる趣味探し

【検討中】
・ニュースは何を読むか、聞くか、見るか
・ネットショッピングをどのように制限するか
・スマホのスリープタイムを設定するか

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2022年04月19日

Posted by ブクログ

テック界の「こんまり」として話題のコンピューター科学者が、多くの人が抱えるデジタル依存やスマホとの向き合い方の現状を解説し、自分の人生において大切な"時間"の使い方を見直せる本。

最初はタイトルからライフハック的な内容なのかと思っていたが、全くそうではなく、自分の時間を無駄に浪費させていたものの正体から回避方法まで詳しく解説されていた。

読みながら、改めてスマホの使い方を考える必要があると思った。
"注意経済"の規模は恐ろしい、、、、。
ネットサーフィンに時間をかけるのではなく、その分を質の高い趣味にあてる方が人生をより豊かにできる。

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

タイトルが薄っぺらい感じだったり、腰帯が胡散臭い感じなのがもったいないほど中身は良かった

単なるスマホ断ちのライフハック本ではない
テクノロジーとの向き合い方を語るにあたってGAFAのビジネスモデルに立ち返り、人間の欲求や、なにに充実感を感じるかなどの話題に触れるところから述べていた

最終的にはアプリ消せとかありきたりなことを言うではあるけれど、そこに至る過程・理由がしっかり語られているので説得力がある

特にGAFAのビジネスモデルの項目と人間の欲求についての項目は、それ単体でも読む価値がある

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2021年01月10日

Posted by ブクログ

スマホに注意を奪われ、画面を見続ける人がどれだけ多く、悪影響を及ぼすかをまとめた本。
スマホの悪影響は理解しているのだが、どうしてもやめられない。
自分も同じような本を何度も読んでは、アプリを削除、スクリーンタイムを設定してトライするも、時間が経てば元の状態に戻ってしまう。完全に失敗組だが、この本の演習に従って再チャレンジして見ようと思う。

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2023年02月24日

Posted by ブクログ

現代の生活に必要不可欠なものになったデジタルツール。便利になった一方で、私たちの生活、貴重な時間を脅かしていることをあなたは考えたことがありますか。
この本では、あなたが何気なしに使っているデジタルツール(特にスマホ)の悪影響について書かれており、それを今後どのように、使いこなしていくかの哲学が書かれてあります。
昨今、さまざな本でスマホの悪影響が書かれていますが、スマホ依存から抜け出すためのヒントがたくさん紹介されています。
私も、この本や、「スマホ脳」を読んで、自分なりのデジタル・ミニマリストを実践し、効果を実感しています。
スマホが片時も手放せないと感じている人にぜひとも読んでいただきたい本です。
先に紹介した「スマホ脳」も子供とスマホの付き合い方等で大変参考になりますので、こちらもおすすめの本です。

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2022年10月22日

Posted by ブクログ

無意識に、ほんの少しの間があれば携帯を手に取り、SNSを漁ったりソシャゲに夢中になる毎日。携帯から離れられず時間がないと嘆き、溢れる広告や情報に疲れていた時に出会った本。
かなり極端な考え方、デジタル離れの方法が書かれた本ではあるけれど、考え方には大いに賛同できるし、そのまま実践はしなくとも、一部だけでもかなり効果はあると思う。
学術的な部分が多いので、そこはさらっと目を通して、実践方法を真似ている。
まだ実践して間もないが、SNSとソシャゲの時間を大幅に削減でき、本を読む時間が確保できている。また、「SNSで情報を無理に追わなくていい」というのは、思った以上に心が軽くなるのでおすすめしたい。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

スマホに依存気味の生活に危機感を感じ、使用時間を減らすために参考になる方法を知りたかった。

・孤独の時間を大切にする。
・趣味に積極的に時間を使う。
実践できそうなところから少しずつ実践していきたい。

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2021年12月14日

Posted by ブクログ

【きっかけ】
読み始め、裏表紙にテック界の『こんまり』と聞いてワクワク。←著者の話。
【行動】
テキストメッセージはまとめて処理する

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2023年01月10日

Posted by ブクログ

不用意にアプリを見ることを辞めた

トイレに行くたびに携帯を持っていき意味もなく、Instagramを開く
何かあればyoutubeで面白いものがないか探す
ご飯中はNetflixでアニメを身あさる

どれもデジタルに侵されていて、情報許容量のキャパオーバーとなっていた

そうすることで少し心に余裕が生まれた気がする

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2021年06月02日

Posted by ブクログ

ミニマリストに関心が高まった時に購入した数年前に一冊です。今回は再読です。

ミニマリストにとっては、モノが少ないほど良い。

この言葉をかじった当初はそう思いがちです。しばらくすると、身の回りのモノを減らすだけでは足りないことに気付くようになります。(その気付きがあるだけで、モノの数を見直す価値は十分にあると思いますが)

モノを減らすのは、生活のストレスを減らすため。また、意識を意図しない方向へ向けないためでした。

すると、モノだけではなく、考え方や習慣といった無形物にも目を向けた方がいい。触れないものも、私たちの意識を削ぐには十分だからです。
そんな折にこの本に出会えたのはいいきっかけになりました。着ていない服を手放すように、パソコンやスマーフォンの中身を見直すきっかけになったからです。

とはいえ、20年来の習慣をなくすにはこの一冊だけでは足りませんでした。
自分にあったデジタル機器とのつきあい方が見つかるのは、この後。『スマホ脳』通読まで待つことになります。

『手に触れないものだからといって、あれもこれもと、手を出すのは控えとき。』

このメッセージが腑に落ちただけで、十分価値ある本でした。



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2021年05月08日

Posted by ブクログ

内容は、ずっと自分が抱えていたモヤモヤ(対面で話しているのにスマホに反応する友人への苛立ち、スマホの通知が気になる自分などなど)を言語化し正当化してくれていて、個人的には納得。
ただ、最初の1/3が本旨で、あとはひたすらに蛇足で興味を持てなかった。薄く伸ばしすぎなので、一点減点しております。

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2021年03月16日

Posted by ブクログ

気づいたらスマホを手に取って意味もなく何かを探そうとしていることに気づく。そして、後々考えてみるとその時間のほとんどが無駄である。

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2021年03月10日

Posted by ブクログ

iPhoneがでたとき、キラーアプリは電話、といった。最初は電話ができるIpodだった。
テクノロジーは、人をコントロールしようとしている。

いいね、はドーパミンが出る。予想外のタイミングでもらったほうが多量に出る。
承認欲求は、生死にかかわる衝動だった。それを利用している。

デジタルミニマリスト=コストと時間を認識して、最適化する。自覚的であることが充実感につながる。
あればあるほどコストがかかる。アプリによる利益と生活コストを比較することが重要。
排除したメリットの幸福感を味わう。
30日間のリセット期間を設ける。

孤独とは、人里離れたところではなくても、得られる。孤独の時間を確保する。
ソローの時間は、電報で通信した。今は、スマートフォンは孤独の時間を奪っている。
孤独の欠乏=他者の思考のインプットばかりになり、自分の思考のみと向き合う時間がゼロになっている。
1人きりで考える時間をつくる。=スマホを置いて散歩する。気分転換ではなく深い思考を得るため。ニーチェのような、ながらかな山道を行く長い徒歩旅行をする。
散歩中継などをしてはいけない。

ソロー=一日に少なくとも4時間、世事から完全に開放されて森、丘、野原を歩けなければ心身の健康を保てない。

自分に手紙を書く
ポケットサイズのモレスキンに思いついたことを書く。本のネタになる。

ソーシャルメディアを使っている人のほうが孤独感が強い。繋がればつながるほど孤独感が強くなる=デバイスをチェックすることで、目の前の交流の質が低下する。

余暇の過ごし方が変わる=デジタル習慣がつまらないものに思える。

FI2.0ムーブメント=経済的自立を達成した人は、肉体的な趣味をすることが多い。
若者の間で節約によって、FIを達成しようとする人たちがいる。
余暇として、田舎で自給自足の生活をする、自分で家をつくる、など。重労働の田舎暮らし。
よい余暇活動とは、知的労働を要求するもの。難解な詩など、自分の精神性を高める行動。
受け身を消費よりも体を動かす活動をする。

クロスフィット、ブートキャンプ、F3などのフィットネスでリアルな交流をする。
デジタルのプロジェクトではなく、現実のレッスンをする。
フランクリンは何か参加する団体をつくった。デジタルではなくリアルで参加できるグループに参加する。
シーズンごとに余暇活動プランをつくる。

フェイスブックは、アテンションエコノミー=消費者の注目を集め、それを企業に販売する仕事。
もとは、ニューヨークサン紙のビジネスモデルによる。
それに与しないことがよい習慣につながる。

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2021年02月11日

Posted by ブクログ

2021/01/09
2021年1冊目。
内容はシンプルだけど、体系的に考えを理解できるので、SNSやスマートフォンアプリから距離を置いて、生産的な活動に時間を費やしたい人にはオススメ。
アテンション・エコノミーの弊害はめちゃあると思うよ

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2021年01月09日

Posted by ブクログ

脳は簡潔強化と承認欲求の影響を受けやすいので、SNSなどでリプライやいいねがあるとやめられなくなる。

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2020年11月28日

Posted by ブクログ

デジタル片づけの教科書
・いかに世が注意経済に浸っているか
・いかに無為な時間を強いられているか
・そこから抜け出すにはどうしたら良いか
などが語られている
自分なりにできることから始めようと思う

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

デジタルデトックスではなくデジタルミニマリストの考え方は、ただ単にデジタルなものを総排除するのではなく自分になにが必要なのか主体的に考えるため、長期的に続くと思ったし有効的だと思った。
日記をつけて考えをまとめること、趣味を継続すること、趣味をスケジュールに組み込むことを改めて大事だなと思い今後も続けたいなと思った。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

これを読み自分の時間を大切にした方がいい
自分の思考で物事を考えた方がいいと分かり
Twitterをやめて見ました。
またたまに情報が欲しい時だけダウンロードをし
自分の時間を大切にすることが出来ています
この本と出会えてよかったです。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

【本書で言いたいこと】
★スマホ依存からの脱却が人生を豊かにする
→スマホとどう付き合うかが肝心
【本書のポイント】
❶1人で過ごす時間を持つ
❷過剰ないいねをしない
❸自分の趣味を取り戻そう
❹SNSアプリを消してみよう

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2022年11月07日

Posted by ブクログ

やはり異国の本は苦手だ。
この人はこんなことをして、
あの人はあんなことをして、
と事例のオンパレードは自分にとっては読みにくい。
感性が異なるから、ここで本当に理解したいことの軸がずれてしまう。
自分的に大切だったのは、デジタルを利用するときの哲学を持つ、ということ。
それははじめに、に書いてあり、中身はあまり読まなくてもよかったかも。
どのようにするかよりも、まずは哲学がなければ、
何をしても結局元に戻るなと。
何もない時間に自分の価値や自分を見つめ直す。
その時間がないから、薄っぺらな人間になってしまうんだなと。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

SNSとの付き合い方や、スマホを見ない暮らしを説いているが、佐々木さんの解説を読めば内容が理解できる。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

【背景】
①なぜ読むか
デジタルデバイスとの関係について考え直す。
②何を得たいか
デジタルデバイスに利用されず、上手く利用するためのテクニックを得る。
③読後の目標
本当にやりたいことに注力できるようになる。
【著者】
カル・ニューポート(ジョージタウン大学准教授)
【出版社】
早川書房
【重要語句】
テック企業、依存性ビジネス、Facebook、Google、集中力、時間、孤独、つながり、ソーシャルメディア、いいね
【要約】
テック企業の多くは、私たちの“注意”を引くように商品を開発している。それゆえ、私達は無意識のうちにそれらの使用時間が増えてきてしまっている。そして、現在においては、デジタルタイムが増加しすぎたせいで人間関係が希薄になったり、不安感にかられたりとデメリットを感じる人も増えている。
私たちは今一度、デジタル機器を使う立場に立たなければならない。もちろん、デジタル機器を使うメリットも大きいが、デメリットにも目を向けて功利主義的に検討しなければならない。
【感想】
学校では1人1台のタブレットが配布された。その弊害について十分な議論が成されたか、私は不安に思う。包丁は便利な反面、人を傷つけることがある。だからといって使用を禁じるのは賢明でない。デジタル機器も同様だ。リテラシー教育に力を入れようと思う。

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2022年01月19日

Posted by ブクログ

自分はネットに依存していないと思っていたが、この本を読んでいる途中に頻繁にスマートフォンを閲覧している自分に気が付いた。今まで無意識にスマートフォンを観ていたが、この本を読んでいるときにその頻繁さに気づかされた。それだけでもこの本を読んだ値はあったと思う。
スマートフォンで目的を達成しようと開いて、その目的を達成することなくほかのことに関心が向き、結果もう一度開くという体験を今まで何度も経験している。本書でも紹介されていたが、スマホを観ないよう、腕時計を購入したという方法にとても納得した。アップルウォッチを持っている人はスマホのヘビーユーザーと思っていたが、逆にスマホから逃れるツールとして使っているのではないかと感じる。天気予報をみるためスマホを開くと必ずほかのこともしてしまう自分を発見する。
細切れだけど確実に消費する無為な時間に意識を向け、有益なことを探す意識を醸成するうえで意義のある本だと思う。

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

デジタル依存気味なのでデトックスをしたくて読みました。
できそうにないと思ってしまうが、覚悟を決めてやった方がいいとは思いました。(できるかどうかは別として)

以下本書まとめ

30日と期間を決めて、かならずしも必要のないテクノロジーの利用を休止
その30日間に楽しくてやりがいのある活動や行動を探す、発見する。
休止期間が終ったらまっさらな状態の生活にし、休止していたテクノロジーを再導入する

1人ですごす時間(孤独)が必要
スマートフォンをおいて外出、長い散歩、自分に手紙を書く
ソーシャルメディアのいいねをしない

余暇の行動、趣味を取り戻す
受け身の消費より体を動かす活動を優先する
スキルを活かし、物質的な世界で価値あるものを作り出す
リアルな世界での交流が必要な活動を探す
週に何か一つ修理するか作る
質の低い余暇行動(ネットサーフィン、SNS、TV鑑賞など)をスケジューリングする

SNSアプリを全部消す
デバイスをシングルタスクな道具に戻す(コンピュータの使い道を限定させる)

SNSにログインするのは4日に一度、フォローする人を限定するなど

スローメディア(新聞、雑誌)を活用する

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

SNSというかスマホに時間を奪われていることについて考えたくて読んだ。

意味なくだらだら使ってしまうのは時間を潰しているのではなく、確実に奪われていることを自覚すべきだと感じた。
意志の弱さもあるが、時間をあわよくばお金もかけてもらえるように仕組まれた企業の戦略・努力があるのだから、小手先のhackだけでは元のスマホ生活に逆戻りするのは目に見えているなぁと感じた。

30日チャレンジはスケジュールをみて試してみたい

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2021年10月27日

Posted by ブクログ

ちょうどSNSやYouTubeに時間を取られすぎていると思っていたので、やめた人の成功例や制限後にどうメリットを享受したかなど事例が多く書いてあってためになった。読むのと並行してスマホを使う時間を減らせた。

やっぱりスマホをぼーっと見ていたり、SNSをスワイプして更新を待ってる時間はムダだし、自分を消費させてるだけだと実感がありました。
SNSで人の投稿にいいね!押す時間は、自分のためになることー好きな趣味をしたり本を読んだり映画を見たりーに置き換えていきたいと思った。

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2022年07月06日

Posted by ブクログ

スマホ使用時間を延ばすように作り込まれている。
区切りをつけてデジタルコミュニケーションをとれは必要な人間関係は残る。

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2021年06月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スマホはスロットマシン。おおよそスマホ脳と同様のことが書いてある。間欠強化と承認欲求かスマホが流行った理由。間欠強化とは、思いがけないことの方が嬉しいということ。デジタルデトックスは一時的なので、意味がない。哲学を持ってデジタル片付けしないと。

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2021年06月13日

Posted by ブクログ

注意経済(アテンションエコノミー)という言葉が胸に突き刺さった。
「あなたの時間=彼らの儲け」という表現にハッとさせられた。
スマホがとんでもない時間泥棒であると、認知できるか否かが大事な気がした。
著者の意見は、日本人が取り組むにはハードルが高いように感じた。
むしろ解説を書かれていたミニマリストの佐々木典士氏の言葉がしっくりきた。

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2021年05月29日

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