【感想・ネタバレ】天皇論「日米激突」(小学館新書)のレビュー

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有意義な議論

この本は『天皇論』シリーズの作者小林よしのり氏と、アメリカの歴史家で皇室問題について造詣の深いケネス・ルオフ氏の対談本になる。最初に触れられているのは初代天皇とされる神武天皇に関すること。実在を主張する人もいるが、二人は伝承の類と述べている。神話の存在を認めつつ、史実と区別する必要があると思った。時折、天皇の問題から離れて、政治や歴史の話をするが、二人の違いが浮き彫りになったいてよかったと思う。天皇に基本的人権の自由を認めることについては二人も賛成の意見であった。小林氏は伝統は時代と共に変容を遂げるもの、重要なのはエートスであると。また対談者のルオフ氏の皇室問題についての博学ぶりには驚いた。

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

ゴーマニズム宣言の小林よりのりと、日本語
も堪能で、近現代天皇制研究の第一人者とし
て知られる、ケネス・ルオフの天皇論にまつ
わる対談本です。

合意できる部分はお互いに盛り上がっていく
のは当然ですが、意見が異なる部分でもお互
いを尊重し合って、さらに高みの結論、落と
し所へと昇華させていきます。これぞ大人同
士の議論です。

きっと偏った考えの論客同士では、こうはい
かないでしょう。

内容はもちろん素晴らしいですが、こういっ
た内容が偏りがちにならない対談の見本的な
一冊です。

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2021年05月27日

Posted by ブクログ

「日米激突」とはなっているが多くの論点で両者の意見が一致しており、既存論壇右派左派の批判の方が多いのでやや看板に偽りありでは

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2020年01月21日

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