【感想・ネタバレ】織ノ王国物語 ~七番目の王子と忠誠の剣士~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラノベというよりは、青少年向けファンタジー。

初め、表紙イラストの可憐な王女と黒髪の凛々しい騎士を見て、TLの恋愛小説かと勘違いし、帯の「女装の王子は宿命に挑む」というアオリから今度はBLかと勘違いした私は、とても愚かです。

設定も登場人物の王女(実は王子)ララを初めとした黒髪の騎士ユージーンや乳兄弟のネムルなど、細部まで丁寧で、しかも好感の持てるキャラです。

ただ、私が普段から読んでいる小説群に比べると、やはり全体的に「あっさりとして」います。
あっさりしているというのは何もハードな描写があるかどうかというだけではありません。上手く言い表せないのがもどかしいけど、大人向けにアレンジするなら、もっと深く掘り下げて描き込む必要性はあると思います。
ただ、富士見L文庫というレーベルは明らかに青少年向けなので、この作品はレーベルで求められている条件を満たすという意味では文句なしの秀作であると思いま
す。
ただ、いつも読んでいる小説レーベルからというと、物足りなさは少しありました。
主人公のララも良い子ですし、何故か、この本は中学生の末娘に勧めたいと思いました。
今の子どもはなかなか本を読みません。あまりにたくさん本が溢れ過ぎていて、かえって目移りしてしまうようです。
学校で毎朝、「朝読書」という好きな本を読む時間があるので、コチラを読むかどうか本人に訊いたら、読んでみたいとのこと。
親としては子どもに安心して読ませられる本といえます。

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2019年09月20日

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