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Posted by ブクログ
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』『invert 城塚翡翠倒叙集』に続く
シリーズ3作目!
前作に続いて、今回も犯人視点で描かれた倒叙形式。
面白かった!
「生者の言伝」は、犯人にも騙されました。蒼汰くんがどうやって切り抜けていくのかハラハラしながら読んだが結末は本当に驚いた。
蒼汰くんにとって、翡翠ちゃんと真さんがいて良かったと思った。
「生きてさえいれば、いつだってやり直せる」。翡翠が蒼汰くんに言った言葉が蒼汰くんの力になったらいいなと思う。
「覗き窓(ファインダー)の死角」は、まさか翡翠がアリバイ証人になるとは思わなかった。そして犯人だと示す証拠も翡翠のドジによるものだったのは驚きでした。
人が人を殺していい理由なんてないが、犯人の殺害動機は悲しくて、切ない気持ちになりました。翡翠が友人になった人が犯人という精神的に辛い中、真さんが活躍したが、翡翠と真のお互いがお互いを大切に想ってることが伝わってきていいなと思いました。
翡翠の過去も少し出てきて気になります!
表紙の翡翠ちゃんがとても綺麗でした。
本当に面白かった!もっと読みたいと思いました。
続編あるのかな?あったらいいなと思います!楽しみです!
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
あらすじ
嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とは―。
犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔!
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霊媒探偵として警視庁と連携して捜査にあたる権限を持つ城塚翡翠の活躍を描く連作中編ミステリー。
『城塚翡翠』シリーズ3作目だが、翡翠の連作倒叙集『invert』シリーズとしては2作目となる。
なお物語は主に、翡翠と対峙することになる犯人側の視点で描かれる。
◇
夏木蒼汰は呆然としていた。
目の前には悠斗の母親らしい女性が倒れている。彼女の腹部のあたりには血溜まりができていて、もう息絶えているのがわかる状態だ。そして、自分の手は血まみれの包丁を握りしめていた。
外は嵐のような豪雨で、まさに風雲急を告げるかのようだ。
蒼汰は15歳にして人生に絶望してしまった。学校ではいじめの対象にされ、家では母親から虐待される日々。
どこにも安らぎの場所を見出だせない蒼汰は、ある決心をして家出を決行。悠斗という友だちの親が所有する別荘に忍び込んだのである。
蒼汰の計画を実行する場所を探すには山奥にあるこの別荘は最適だ。別荘への行き方や合鍵の置き場所は悠斗から聞いて知っている。そして何より、今の時期は別荘を使う予定がないことも聞いていた。
だから無事に忍び込めたあとは安心したのか、蒼汰は2階のゲストルームで少し眠ってしまっていたらしい。
目覚めたのは階下の物音に気づいたからだった。蒼汰は慌てて隠れようとして派手に転倒。その音を聞いて駆けつけた悠斗の母親と揉み合いになったところまでは覚えている。
そして我に返った蒼汰の前には、その悠斗の母親の死体が横たわっていた。
とにかく、どうするかは手についた血を洗ってから考えようと蒼汰が階下に降りたとき、玄関のインターフォンが鳴った。続いてモニターから窮状を訴える若い女性の声が、甘くて可愛らしい響きをもって聞こえてきたのだった。
(第1話「生者の言伝」) 全2話。
* * * * *
倒叙形式ですが、謎が最後まで明かされない作りになっていて、なかなか読み応えがありました。収録2話の概要を紹介しておきます。
第1話「生者の言伝」
舞台は山中の別荘。人生に絶望した15歳の少年がひとり向き合うのは女性の刺殺死体。外では日が落ち吹き荒れる嵐。
と、なかなかハードなサスペンスミステリーの雰囲気たっぷりの出だしです。
しかも、主人公の蒼汰の置かれた状況は同情に耐えないほど悲惨です。
学校でも家庭でも虐げられ、一大決心をして逃げ出せば友だちの母親を死なせてしまったという悔恨に苛まれる。
うわー、これはつらい話になりそうだなあと覚悟しましたが、翡翠の登場で風向きが変わってきます。
いつものブリブリ全開で純情な少年を惑わし籠絡する翡翠。そのやりとりはコメディそのもので笑えます。
キレイなお姉さんに翻弄されながら真っ赤になって照れ、鼻の下を伸ばしてデレと忙しい蒼汰。そしてウブな少年をもて遊びつつ蒼汰のプロファイリングをする翡翠。
最終的には、蒼汰が懸命になって隠そうとしていた事件ばかりか彼の計画まで見抜いた翡翠が、驚きの真相を解明します。
胸がすっきりの第1話でした。
第2話「覗き窓ファインダーの死角」
ある日の午後。カフェでティータイムを楽しんでいた翡翠は、1人の女性に声をかけられます。その女性の名は江刺詢子。プロのフォトグラファーです。
詢子は翡翠の自然な佇まいから放たれる美しさに惹かれ、さらに翡翠が読んでいたミステリーのファンでもあったことで、つい話しかけてしまったのでした。
意気投合した2人は名前や職業、連絡先等の情報を交換するまでになります。
翡翠にとって仕事絡みでない、生まれて初めての友人でした。
ところが、詢子はかねて練っていた殺人計画に翡翠を利用しようとします。具体的には翡翠にアリバイの証人になってもらおうとするのですが……。
本作は翡翠ファンにとって、かなり読む価値があると思います。
理由の1つ目は、翡翠の素顔がかなり明かされるということです。
超然とした感じがする翡翠ですが、同性に嫌われることや、そのため友だちができないことを気に病んでいることがわかります。詢子を信頼し心のうちを見せてしまう場面は、これまでの翡翠像とは明らかに異なります。
そして初めてできた友だちを追い詰めねばならないことに動揺し、葛藤する翡翠の様子は痛々しいほどでした。
他には、真に対する甘えや依存心は素から出たものであり、ともすれば無防備に思えるようなところも素の翡翠であって、微笑ましく感じました。
理由の2つ目は、翡翠の生い立ちの一端が明かされるということです。
幼い頃に両親を亡くしていること。
その後、弟とともにロンドンで育ったこと。
弟はロンドンで亡くなり天涯孤独になったこと。
さらにこれらプライベートの事情は真でさえ知らないこと。
きっと続編以降で、翡翠と警察官僚との関係や、翡翠が殺人に対して見せる厳しい拒絶姿勢、さらに真との出会いのいきさつなども、徐々に明らかになっていくのでしょうね。(早く読みたいです。)
翡翠の背景が見え始めたことで、1人の人間としての存在感を感じるようになってきました。その意味では、謎解き以上に楽しめる作品だったと思います。
Posted by ブクログ
中編集としては前作よりもずっと好きな話だった。
『生者の言伝』は語り部の中学生が、あまりにもわかりやすい中学生でとても愛らしく、それでいてただのギャグ展開では終わらせないしっかりとしたストーリー展開がよかった。締め方は少し無理やりというか、ギャグ展開に対する帳尻合わせのような真相な感じもしたけれど、それを補って余りある余韻に惚れてしまった。
そして副題にもなっている『覗き窓の死角』。
一作目にも登場した写真部の女の子の話に対するアンサー的な話というか、つくづく写真が好きな人との縁があるのはなにか意図的な演出でもあるのかなと勘ぐってしまう。
すごくうきうきで真ちゃんに友達のことを話す翡翠をみると、後半につれて決裂していく関係に胸が締め付けられそうになった。
あらためて表紙をみると、もう二度とこの表紙を純真な眼で見ることができないのだなと思うと寂しくもある。
ミモザの花言葉は優雅と……。
もう一つを綴るのは無粋かな。
面白い
なぜ復讐で人を殺してはいけないのか、これほど納得のできる話は初めて見ました。
推理と同時にこう言ったもやもやを取っ払ってくれるのも、このシリーズの面白いところですね。
主人公周りの謎もこれから解明されていくのかと思うと続編も楽しみです!
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mediumからずっと好きで、翡翠ちゃんを追いかけてきた。
翡翠ちゃん可愛い!しか言えなかった(色んな意味で)mediumより、なんだか成長したな〜、翡翠ちゃんも自分もと思う。
相変わらず、先生の翡翠ちゃんへの描写が素晴らしいのもあり、ありがとうございました。
興奮は冷めやらぬ中ですが、下手なことは書かないでおきます。
続編、楽しみです!
Posted by ブクログ
今回も面白かった。今回は2篇収録。1話目はまさかのコメディ路線でシリーズの箸休め的作品。それでもしっかり最後は驚かされる。2話目は翡翠に焦点が当てられ、翡翠自身の葛藤が描かれる。完璧な筈の翡翠の演技では無い人間的な部分が描かれる。読み応えがあった。続編も期待できそう。
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城塚翡翠シリーズ3作目。
とっても面白かったです!!
全然見抜けませんでした。
ご都合主義なところは相変わらずありますが話の構成が美しく、一気に読み進めてしまいました。
あるのか知りませんが次回作も楽しみです。
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城塚翡翠シリーズ3作目。
生者の言伝と、覗き窓の死角の二篇。
漢字で書いてカタカナ読みさせる。名探偵コナンの映画サブタイトルみたいだなと今更。
1作目で「うっ…」と思った翡翠のキャラクターにもだいぶ慣れてきたものの、真が翡翠をくすぐって翡翠の声が文字化されてるところで「やっぱ無理かも」と思ったりした。
今回は翡翠の謎(弟がいた?、警察が翡翠を重用するのはなぜ?、外国から戻ってきた経緯とその後の生活)について、翡翠が友達になれたかもしれない人に語ってくれて明らかになっていった。
翡翠の真に対する気持ちも。
例によってどこまで本当なのか分からないものの、これは信じて良いんだよね…?
物語は犯人が事件を起こすところから始まり、翡翠が探偵として推理する。
今回はひとつひとつの話が長くて、私が信じていた前提が覆されるところもあり、ミステリとして楽しく読めました。
詢子が叙述ミステリが嫌いだというのは、そう言う考え方もあるのね…。私は大好きなんだけど。全部自分で考えたい推理したいと言う人には、納得できないのかもしれない。
翡翠の正義感の根幹にあるものについて、近づけそうで近づけない。次の本も読むんだろうな。
Posted by ブクログ
城塚翡翠シリーズ第三弾。別荘に潜む若い犯罪者と翡翠をアリバイ証人に仕立てた写真家の2話。
作中で、登場人物が倒叙ミステリは苦手だと言って倒叙の欠点まで指摘しているのに、どちらの話もそれを覆すほどすごかった。犯人はわかっているのにそれでも面白いと感じるのは流石だと思う。また、解決編で論理的に推理を披露する翡翠と普段の演技も入ったとおっちょこちょいな翡翠のギャップが良い。
Posted by ブクログ
城塚翡翠シリーズの三作目。
最初の章では、翡翠ちゃんのブリブリがさらにパワーアップしていて、翻弄される少年が若干可哀想な感じ。ちょっとやりすぎかもとも思うけど、このぶっ飛び方が翡翠ちゃんシリーズだよね。
次の章では一転、「ニュートラルな」翡翠ちゃん。友情と正義に悩みながら事件解決に挑む。
翡翠ちゃんも好きだけど、やっぱり真ちゃんかっこいいなぁ!優しくて、料理が絶品で、漫画のキャラクターみたいに強い!珈琲淹れるのも上手!ナゾなTシャツのセンスも含めて、素敵。
そして翡翠ちゃんの過去が垣間見える今回。続きがかなり気になるなぁ。楽しみ。
Posted by ブクログ
2つとも話はすごく面白かった!
翡翠のキャラが分かってる状態で読んでるから、1作目の驚きほどはなかったけど、でもだからこその面白さがあって良い。
そして翡翠のキャラもだんだん好きになってくるし、真ちゃんみたいな人が身近に欲しいと思ってしまう。
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中々辛い物語。
主人公の人間としての葛藤や、弟の存在、真と翡翠の出会いの経緯、警視庁の方針の謎など、更なる奥行きを見せ始める物語。
語られていないことがあることで、更なるシリーズの展開が楽しみになる。
世界公正仮説を信じようとするものとそうでない者の葛藤が描かれる。そして、翡翠の祈りは、戦争に対してどう通じるのかと考えると、余りにも脆くも感じる。
その辺りまでを射程に入れて、二元論でないところまで、物語は進むのかどうなのかも、興味深い。
ただ、推理は高度すぎて、今回は全く考えることすらできませんでした。本格の人達の評価はどうなのか、見てみたい。
Posted by ブクログ
城塚翡翠もやはり心ある人間でした
だが天才ゆえに寄り付く人間は一癖も二癖もあり
時に加害者でもある
今作では正義とは何かを追求していた面があるが
正直答えが出ないのでモヤモヤするので
そこはなんとも言えないが
それでもやれることはやる
城塚翡翠は
どんなことがあれ最後まで殺人を認めない
それが妹を殺した人間でも
ただ本当に殺したかなんて当人しかわからないから
殺していい理由なんてないんだがね
次回も期待しています
Posted by ブクログ
推理は人を助けたり、探偵自らを苦しめたりする。
嵐の別荘での犯人は犯人と思しき人が自ら思っていたのとは違う結末で明るい未来が。
翡翠の唯一の友達になれそうな人は頑なに復讐を誓い決別する。
王道ミステリーで、描かれた事実を論理的に組み合わせるだけで、読者も真実にたどりつける素晴らしさ。
前二巻にくらべると
ちょっとオチが強引というか・・・。
特に『覗き・・・』の方は、たまたまが連続しすぎかな。
たまたま知り合った犯人の犯行現場をたまたま助手が・・・って。
次回作に期待。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目?
翡翠のキャラクターありきで脳死で購入
2作品ともミステリーとしてはイマイチだったかな
とくに2作目の写真撮ってましたーは無いやろ(個人の感想です
メディウムのインパクトが残っているので、うわっまさか真ちゃん退場か!をちょっぴり期待したが
今後も翡翠のキャラと、真ちゃんとの関係性でゴリ押すシリーズなら追う必要ないかも、と思った
Posted by ブクログ
やっぱり一作目が1番好きだけど、これも良かった。翡翠と真ちゃんの絆、翡翠の過去も少しわかって、次回作が既に楽しみ。倒叙ミステリは読んでるとどうしても古畑任三郎が頭をよぎる。
Posted by ブクログ
城塚翡翠の抱える傷が表にでると読者は痛々しさに
思考停止する(翡翠も推理能力が低下していた)
彼女の闇は一部が覗いただけだが、相方の真ちゃん
も謎をもっているのね、振り回されるだけの存在で
はなくてホッとしたけど
前半はドラマにあったが、後半は初めての出来事で
翡翠の魅力と真実の姿が発露された作品
Posted by ブクログ
城塚翡翠シリーズ第3弾。
今回は、2篇もの。
面白かった。けれど、1番初めが1番好きだし、面白いかな。。
登場人物の中で、真ちゃんが一番好きかも。
彼女は、ものすごくいいひと。
翡翠は、彼女に護られてるよ。
翡翠が思っている以上に。
アリバイや、犯行の証拠を崩していく過程が翡翠の中だけで完結していて、それを聞かされているだけなので、私は面白みを感じないのかもしれない。
これが、映像だったら、古畑任三郎や、コロンボみたいに面白いのかもしれないけれど。。
Posted by ブクログ
いつもながら、城塚翡翠は友達にはなれないが、千和崎真とは友達になりたいと思う。そして、翡翠の家に住みたい。
今回も鮮やかで圧倒的な結末。散りばめられた伏線には違和感さえ気づけず、気持ちの良い敗北感。
Posted by ブクログ
一作目を超える衝撃はない。
犯人視点での、探偵との推理対決。
芝犬とお姉様の掛け合いがここでも見られて愉快。このなんともこそばゆい関係性を書くのが上手いな!という横道にそれたところで感心してしまった。
翡翠の秘められた過去や知られざる秘密なんかはまた次回、かな。
Posted by ブクログ
翡翠ちゃん大好きだったけど、今作はなんか…。
翡翠のぶりっ子ドジっ子加減や友達いなくて嫌われてる話、真のTシャツのセンスが謎など、分かりきったやり取りを延々と何回も読まされた印象。
登場人物紹介とかあったら既存読者も辟易しないのではなかろうか…
覗き窓の解決パートも偶然味を強く感じてしまって、それまでのイライラモヤモヤさを払拭できずに終わってしまった。
Posted by ブクログ
安定の面白さ。翡翠嬢の生い立ちが少しづつ顕わになっていく。私の頭では推理は追いつかないし、まさかそんなみたいな展開で想像を超えてくれる。この先も楽しみだ。
Posted by ブクログ
毎回、展開に捻りを入れてくるのは面白い..けど、やはり翡翠の言動がどうしても好きになれない.(男性作家の描く小聡明さが正直気持ち悪い)大枠の展開も保守的なものが多く、シリーズを続かせるためには仕方ないがかなり退屈に感じた.
(作中に何度も、ミステリ小説の在り来りな展開を揶揄するような文があるがなんと言うかこの....)
Posted by ブクログ
城塚翡翠シリーズ3作目
1,2作目のようなひっくり返るような展開は鳴りを顰め、周りの人たちの視点から翡翠の茶目っけたっぷりなキャラクターが描かれる
かなりウェットになるような場面もあり、1,2作目の人を喰ったような翡翠の様子が楽しかった身としてはちょっと好みからは逸れた感もあり
ミステリー部分は安定のクオリティでした
Posted by ブクログ
解決編を読んでいてもスッキリしないのは予想してた展開を180度覆されて、驚かせる事に特化させるあまりストーリーが複雑になってしまうからだろうか。「あ〜そうだったんだ!!」となるのは予想と展開の差が一定の範囲の中にある時で、あまりにそこから外れてしまうと何でもありのやり過ぎ感を感じる。
「生者の言伝」では犯人は未成年の夏木蒼汰。犯人の視点で描かれる城塚翡翠シリーズでは疑いようのない流れ。友人の別荘に不法侵入し、突発的な事態で友人の母親を刺殺してしまう。その直後の狙ったようなタイミングで翡翠と真が別荘を訪れ、蒼汰は住民のフリをして応対する。
無計画な犯行で隠蔽工作もなく、探りを入れる翡翠の質問にも稚拙な返答でボロボロ。推理も必要ないくらいにすんなり解決するだろう…ともすると少年が不法侵入をしてまで進めていた計画の内容がはっきりした時に同情の余地がある感じか?そう思っていると犯人はまさかまさかの…登場人物になっていない人物でした笑。それを匂わせる数少ないヒントから推理しろはさすがに難しい。。
「覗き窓の死角」で良かったのは翡翠の過去が少しだけ明らかになり、次作もきっとあるんだろうなと分かった事。ホームズとワトソンの親密な関係、翡翠のドジっ子は素でぶりっ子はオンオフ切り替えな感じは3作品目ともなるとだいぶ分かってきました。次作も期待しています!
Posted by ブクログ
2篇とも相変わらず面白かったです。
今回は翡翠ちゃんの素の顔が少し見えたような気がします。
器用なんだか不器用なんだか。キャラクターとしての愛着はどんどん湧いてきます。
表紙に意味を持たせるのも好きなところでした。
2篇目では結構な頭脳派同士の対決が見られて、倒叙のドキドキ感が良かったです。
翡翠も犯人もミステリーマニアという設定で、ミステリーに精通しているからこそ巧妙になる仕掛けや腹の探り合いが楽しかったです。
翡翠自身については謎も残るので、今後のシリーズにも期待したいです。
Posted by ブクログ
本作は犯人が分かった状態から推理するという形式の推理小説でした。主人公とその助手の掛け合いは本作でも存分に味わえました。シリーズも三作目に入り、主人公の謎めいたキャラ設定も徐々に明かされてきているので次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
少しずつ翡翠と真の背景が見えてきたシリーズ3作目。『覗き窓の死角』は凄く良い作品だと感じた。
明らかになったトリックは分かってしまえば至極単純な方法であったが、そこに至るまでの展開は緊迫感もあり論理的でもあった。
翡翠が抱えている闇みたいなものも少しずつ語られており、真とのべったりし過ぎない信頼関係も中々良い塩梅である。次作も期待できると思う
匿名
収録作は2篇と少なめだが、どちらも城塚翡翠の内面が伺える内容になっている。
そして、今作まであまり深く触れられなかった彼女のイデオロギーに強くフォーカスが当てられている。
キャラの掘り下げが主軸となっていて、シリーズ三作で一番好みの作風。
城塚翡翠というキャラが好きな人は読んで損はない作品。
Posted by ブクログ
キャラがこすぎないか!? - 相沢沙呼「invert II 覗き窓の死角」★★★☆☆
城塚翡翠のキャラクターが立っていて大変読みやすいです。ただ根拠弱くないか。。靴下のくだりは無理だろ。。。ファインダーの方の話は秀逸で見事だった。
一方で、警察のキャラクターが漫画すぎてちょっとなって思う。城塚翡翠がぶっ飛んでいるので他の人は普通でもいいのではないだろうか。癖が強すぎるよね。
過去に関して、伏線バリバリなので今後も楽しみですね。
#引用
・今だって、自分の眼で確かめることもしない人々が、声高に正義を叫んで他人を攻撃している。なにもわからないのに、真実を追求する覚悟も行動もなく、どうして人々はなにかを知った気になって、他者を攻撃してしまうのだろう。