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Posted by ブクログ
三人の神がいる大陸を舞台とした神触手シリーズ、壮大なファンタジーワールド3部作のラストを飾るのは、技術大国ノイエの神セルガとその管理者レイです。
1作目は輝土の国、2作目ははガラの国のお話でしたが、それぞれ独立した話になっているから、単体でも充分楽しめます。
挿絵は、1作目の座裏屋蘭丸センセ、2作目はCielセンセ、そして今回は予想通りに笠井あゆみセンセでした!これ、華麗な競作になっていますよね。どのセンセのイラストにもうっとりです。
で、今回の神はなんとオートマタです。これだけで萌える。
機械ゆえに感情も希薄だったのセルガが、AI的学習能力に加えてレイへの愛を知ることにより人間に近い情緒を持つようになるのです。
そして、一番の萌えポイントはオートマタである神が受じゃなく、「攻様」であるというところでした!萌えツボど真ん中。
レイは緻密な機械人形を創造するマッドサイエンティストであり、その胸中には「神」への復讐というどす黒い感情が渦巻いていたので最初はちょっとなじめませんでした。
でも、後半二人の関係が変化していくのと同時にレイの気持ちにいつの間にかとても共感してしまっていて、ちょっと驚きでした…愛の力ですね。
もうひとつは、クラウスが当て馬としてものすごい活躍ぶりだったせいかも~!レイの貞操の危機?にハラハラさせられましたよ。
特にレイとセルガがクラウスと教授から逃れる切迫した場面がすごかったです。リムとリルという機械人形に助けられ、さらにレイの祖父が作っていた仕掛けが大感動でした。レイだけじゃなく読者も納得の、深い愛を感じずにはいられなかったです。
エロ的には安定のエロに特殊な萌えもあって、非常に好みでした。好き嫌いはあるかも。
触手ちゃんが攻様を攻めるというのが私的ハイライトだったような…萌えました。
しかも、そこから攻としてのテクニックを学ぶという、ヤラレ損には決してならないセルガ…!
ラストがぐっときました。泣けました。「永遠の愛」をぜひ実現させてほしい二人です。
センセの発想のすばらしさ、物凄さを再認識させられたお話でした。
BLとしても抜群にエロティックなんだけど、SF作品としても遜色ない面白さでしたよ。
三部作のラストなので勝手にラスボスが出てくるのか!と感じてました。
結果全然違ったんですが、どの国も身内争いが本当に大変。
でも永遠の命を作れるノイエはやっぱりすごいな。
裏ヒロインも大活躍でした!