【感想・ネタバレ】プレゼントのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

他の作家なら最後の謎解きをもっと長く書くと思うのだがさにあらず。スパッと終わる物語にもう少し読みたいと思わせられるのがまた魅力。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

葉村晶シリーズを初めて読んでみた。
この本は短編ミステリ小説で、主人公のフリーター葉村晶と、小林警部補が一話ずつ交互に登場する構成になっている。
主人公の葉村晶のサバサバした毒のあるキャラクターがクセになってどんどん読み進められた!
この本自体は自分が生まれた頃に初版が発行されたもので、時代を感じるところもあって自分にとっては逆に新鮮だった。ポケベルとか。
とにかく文章も読みやすく、ほかの作品も読んでみたくなる。というか読む。

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2020年01月02日

購入済み

90年代の葉村

後にシリーズが続く葉村晶(と御子柴君)
が初登場する作品だか、紙の本は90年代
に発刊され、電子化されたのは2010年代の
終わりと結構間が空いてしまっている。

だが、作中でも現実の時間にほぼ同じく
年を経る葉村だからこそ、20年以上前の
作品を読むことて当時と違った味わい、
彼女の周りの変化したもの、しないもの、
を再確認するのも楽しい

シリーズ初体験の人はすぐに「依頼人は
死んだ」に進むのがベスト

この二作でも結構色々変化しているのが
わかるはず

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2019年11月20日

Posted by ブクログ

ハードボイルドな語り口がはまります。
2作目から読んだので、2作目でちょっと触れられていた事件のことが知りたくて手に取ったのですが、1作目、面白かった。
そうかあ、葉村さんはこういう登場だったのですね。
これはシリーズすべてを読みたくなります。
叙述トリックもいい味出してると思うし、いろいろとミステリーとしての要素をきちんと書きそろえているなあ、と感じました。
転々と職を変えている葉村さんですが、自分の職場にこんな女性がいたらどう感じるのだろう。
最近のおすすめは?と尋ねられたら、この一冊も薦めたい。そう感じました。

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2018年11月24日

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<再登録>巻き込まれ型トラブルメーカー・葉山晶シリーズ第一作。行く先々でトラブルに巻き込まれる晶と、更に彼女に巻き込まれる小林警部補の二人の視点から描いた8篇を収録。
最後に明かされる真相は晶にとって残酷なことですが、乗り越えていって欲しいです…と言ってもトラブルに巻き込まれないのは晶らしくないとも思ったり。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

葉村晶と小林警部補。
それぞれ事件に遭遇し、解決しているはずなのに読後に残るこの表現出来ないモヤモヤは何なのだろう。
個人的に読むと気分が落ち込むのが分かっているのにどうしても一年に数回読みたくなってしまう、そんな不思議な物語。

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2023年02月10日

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ネタバレ

葉村晶と小林警部補の共演。トラブルまみれの晶とすべてに飄々と対する小林警部補は、どっちももやっとするのに面白くてやめられない。 晶、若かったなー。職を転々とし、事件に遭遇して、うっかり解決してまた居場所を変える。羨ましい。責任転嫁も、おかしな姉も、どうしてそんなに、って思うほどに不運、のようで本人は達観しているのか諦めているのか、やっぱり飄々と生きてる。小林警部補はコロンボのように、いつの間にか真相の目の前にいる。ちゃんと進んでるのだろうけど。ふたりがタッグを組んで解決する超長編が読んでみたい。

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2022年10月09日

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ネタバレ

職を転々とする中で何故か事件を引き寄せる葉村晶と、娘の自転車が主な移動手段という一見ほがらかな風体の中に鋭さを隠し持つ小林警部補の連作短編集。

『ぼくのミステリな日常』を読んで宮部みゆき氏に似てるかなと思ったけれど、続けて読むとやはり違うかなという印象。
でも、くせのない真っ直ぐな文体は読み易くて、読むのが遅い自分でもさくさく読める。

序盤はそれぞれ独立した主人公達の物語だが、最終章で待ってましたとばかりに交錯する。
なんと言っても葉村パートが面白過ぎる。
20年以上前の作品にして、女性主人公で面の皮が厚過ぎる言動、怪しい状況・ありきたりの展開に対する冷めた皮肉交じりの一刀両断っぷり。
それでいて姉達との歪んだ確執を抱え込んでいたり、ふとした瞬間に見せる繊細さのギャップ。

事件の究明やフーダニット、ホワイダニットもさることながら、やはりこの人物の生き様を読むのが楽しい。
正直、小林パートなんて、なんかぼんやりしていて要らないんじゃあとも思ったけれど、最終的には緩急という意味でも、最後のまとめという意味でもあるべくしてあるものなのかなとも思った。
続編もこの2人で展開していくのだろうか。

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2022年08月14日

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犯人、身勝手率高し。なんかこう、イラっとするやつばかりです。一線を越えておきながら、「だってあいつが○○したから…」ぢゃねぇわ!
葉村晶シリーズ一作目です。さっそく不幸に見舞われてます。でも何作か読んだあとに見返すと、「あ、全然大した目に遭ってないわ」と思ってしまいます。

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2022年06月23日

Posted by ブクログ

著者の作品は愛読しているが、本作のみ縁がなく読む機会なかった。初出から25年以上たっているが、相変わらずキレキレで面白い。むしろシンプルに研ぎ澄まされて良い感じ。収録作の中ではトラブル・メーカーがお気に入り。

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2021年12月11日

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ハムラアキラシリーズ、依頼人は死んだ以来の二作目です。前にも感じたのですが、文章とハムラアキラのざらっとした感じがとても合っていて心地よいのです。ハムラアキラが年齢を重ねてどうなっていくのか、とても楽しみです。また、追いかけたい探偵が増えてしまいました。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

葉村晶シリーズを読みたくて、第一作から手を出してみた。

葉村晶のお話と、小林警部補のお話。
8編の短編集。
どれも読みやすくて面白い!
大掛かりな推理や謎解きはないけど、スイスイ読んでって、最後に「あ、そういうこと?!」と驚きがある。
一つ一つの話がとても短くて、ダラダラ無駄な記載がないのも好感。
こういうタイプのミステリー、好きです。

小林警部補は、犯人が分かっていて推理していくと言う「古畑任三郎パターン」。
第二話から、小林が自転車に乗って登場してまさに古畑だったな。
小林警部補も気に入ったのですが、若竹さんのwikiを見るとシリーズ化はされていないようだ。小林ではなく、小林の部下の御子柴がシリーズものになってるらしい。
それも読んでみようかな。

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あえて、辛いと言おう。
宮部みゆきは心が揺さぶられ過ぎて、辛いことがある。
それは、人の心や人の世の
暖かさと冷たさを行ったり来たりするから。

それに比べると、
「冷たさ」ばかりを感じるこの作品集は、
その変わらぬシニカルさが心地よい。

「海の底」は短いながらも伏線の回収も鮮やかだし、
ホテルのエグゼクティヴデスクの女性のキャラクターも
思い込みが強い編集者の設定も見事。

「トラブル・メイカー」はそのシニカルさが少し崩れて
甘さが顔を出したのが、印象的だった。
面白かった。

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2020年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葉村晶と小林警部補の話が交互に繰り広げられる短編集。
葉村がまだ少し若い頃でなんだか感慨深かった。
ドラマで見た姉の話はこれかあとようやく見つけた感じ。
相変わらず葉村のところには理不尽な人々が現れる。
対して小林警部補の話は、先に犯罪というか事件の当事者から始まる。サスペンスドラマのよう。
全体的にダークというかシニカルというか、そんな雰囲気を醸し出してるような感じだけど、文章がテンポ良く読みやすかった。

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2020年05月23日

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ドラマを見終わって、原作の一巻目は買ったもののずっと読まずにいたのですが、読み始めたら、ドラマの世界そのままのような、あっさりと書かれているけれどもむむっとうならされる短編集。はまりそうな予感がして、全巻購入してしまいました。これから葉村晶の半生を読むのが楽しみです。

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2020年05月04日

購入済み

気持ちよくびっくり

私にとっては、葉村晶シリーズを読んだのは2冊目で、読みやすい短編集です。葉村晶が全ての話に登場するわけではありませんが、どの話も、ある勘違いを呼ぶような仕掛けがしてあって楽しめました。表題作は、以前ミスマ―プルのドラマで見た「蒼ざめた馬」が思いだされる作品。「再生」は、ただ、ただびっくり。「ロバの穴」今の世の中生き抜く為には、うまくかわす術を身に付けなければ。「トラブルメイカー」葉村晶のキャラクター形成には姉の存在と死が影響を与えた。

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2020年02月25日

Posted by ブクログ

ハムラアキラシリーズ1冊め。

短編集だけど、葉村晶と小林警部補の話が交互に続く。
葉村晶が主人公のものと、小林警部補が主人公のものとでは語り口が違うので慣れるまでに時間がかかった(ミステリーが久々だからかも)、ストーリーは淡々と進むが何か癖になる。

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2020年02月22日

Posted by ブクログ

テレビドラマ化された葉村晶シリーズの最初の1冊目を読み終えた。短編集のような作りで、葉村晶以外が主人公のパートがあったりして、羽村晶シリーズとはいえそれ以外の作品も混ざっているのかと思っていました。読み終えてみると、それらは全て表裏で絡み合っていてひとつの話を構成していたらしい。また、これから展開する話の伏線となっているらしい。なんてことを想像(?)しています。

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2020年02月03日

Posted by ブクログ

葉村晶シリーズ一作目。
この作者さんは初挑戦なんですが、文体に何故かあまり馴染めず、読むのに少し時間がかかってしまった(後半は流石に慣れたけど)
ハードボイルド調というか、良くも悪くも淡々と冷めた感じで個人的にあまり好みではないけど、葉村晶の雰囲気にはピッタリなので、違和感は感じなかった。
8つの話からなる短編集なのですが、その殆どが後味が悪い... 人の悪意や汚さをこれでもかと描写していて、なかなかシンドイところも...
というか葉村晶の周りの人たちクズが多すぎる...そりゃあんな性格になるわ...

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

面白そうなシリーズの第1作ということで読んでみた。
小林警部補と葉村晶という投げやりな雰囲気のフリーターが交互に主人公となる短編集の体裁ですが、最後に2人が交わるもののその必然性は不明でした。
もう少し読んでみて初めて納得するのだろうか。
小説として面白そうな雰囲気があるものの、まだ不完全燃焼の感も強く、どう評価してよいか判断できない。
うーん。。。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

面白かった!
最初は気が付かなかったけど、交互に主人公が変わっていて最後の章でその2人が関わる事件が起きるという構成が凄く面白い。

短編のミステリーがいくつもある構成だが、そのどの話も面白い。
ミステリーだと展開が分かりやすかったり、
これ布石だなっていうのが分かるようになってくるけど、この本の話は意外性のある結論が多い。

最後の話がかなり途中で終わったので早く次の章が読みたい。

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2022年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メモしたくなるセリフも多く、人生の酢いも甘いも噛み分けた、物語の潔い幕引きがいつもカッコいい。そして苦いコーヒーのような余韻を連れてくる。
小林警部補は読後も未だ掴みどころがなく、私にとっては謎の人物のままだ。葉村晶に対しては、クールな彼女の苦労してきた部分をそっと見守るような気持ちだ。

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2021年12月19日

Posted by ブクログ

最近話題の葉村シリーズの第1作という事で、期待して読み始めたが可もなく不可もなくと言う感じかな。

この本は丸ごとが葉村晶の話ではなく、小林警部補との話しが交互に出てくる作りになっている。個人的にはこの段階では小林警部補の方に親しみを感じる。

こちらをシリーズ化しないで、葉村晶をシリーズ化したのは作者の考えがあったのでしょうが勿体ないな。

葉村シリーズも本は購入済みなのでこれから楽しみたい。

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2021年06月03日

Posted by ブクログ

 本書で登場する人物は主に3人。フリーターの葉村晶、警部補の小林舜太郎、それに刑事の御子柴だ。この人たちが遭遇する事件が8つ収録された短編集。葉村晶はシリーズとして文春文庫から出版誰ているが、その葉村晶シリーズが本格的に始まる前の作品集といった趣が強い。また、御子柴刑事はこの後、この中公文庫でシリーズとして登場している。
 葉村晶と小林舜太郎が交互に活躍するようになっているが、葉村晶のほうが急転直下突然の解決を見る感触が強い。よく動くがゆえに犯人に遭遇することも多く、偶然解決に至るケースもある。一方、小林舜太郎は刑事らしく筋立てていく感が強い。そのため、二つの味を楽しめる作品集となっている。

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2021年03月25日

Posted by ブクログ

何だか読む順番が滅茶苦茶になっているのだけど、もう仕方がないな。
ここに至って、葉村が最初に登場したこの本。
葉村が出てくる話と、小林警部補&御子柴君のコンビが出てくる話が交互にあって、最後の話で3人が交わる。

葉村は、2話目に『26歳になる』と出て来て、その後の話では28歳。3話目では長谷川探偵事務所に勤めていて、最後の話では辞めている。
背表紙には“トラブルメイカーのフリーター”とあるが、正確には最終話の作中で長谷川が言うように『トラブルのほうが、彼女を慕ってやってくる』ということで、既にこの頃から、“世界で最も不幸な探偵”の片鱗。
禄でもない知り合いたちにかき乱されながら、熱中し出すと止まらない性格で危なっかしい目に合うのも、今に続く。
どの話もサラリと読めてチト物足らない感は残るが、小林のパートも含めてそれぞれ良く練られていて、ビターでダークな結末も最早お馴染み。

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2020年08月02日

Posted by ブクログ

「ハードボイルドで悲しい事件」(裏表紙より)から、励まされるとは思ってもみなかった。

4月に勤務部署が変わり、コロナ禍のため、最近になって仕事を本格的に教えてもらうようになった。
私が不器用なせいなのか、ダメ出しばかりだ。
ここもダメ、あそこもダメ、とばかり言われると私はダメな人間なんじゃないかと思い込むようになる。
仕事に行くモチベーションも下がった。
ビジネス書は「努力せよ、できないのは全てお前のせい」ばかり(これだからビジネス書は嫌いだ)。
上司の評価も、先輩の評価も、気になる。
何より、私が私自身に下す評価が。

『海の底』
新進の作家が消えた。
大男であったらしい彼の姿をみたものはほとんどいない。
彼はどこに消えたのか。

この話で慰められるなんて!
この物語は言った。
評価なんて曖昧なものだよ。
自信たっぷりに他人を批判する人が正しいとは限らない。
誰かが絶賛する人が万人に絶賛されるわけじゃない。

ミステリが、その精一杯の方法で、私を助けてくれた、と思った。
大切にして、心から愛していて、一緒に歩んできた「言葉」が、支えてくれた。
折しもタイトルは、『プレゼント』。
葉村晶たちに助け起こされて、なんとか立てる。
満身創痍だけれど、それでも、私には、「present」、「今」がある。

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2020年07月09日

Posted by ブクログ

小劇場で観ているのうな感覚だった。
大袈裟なトリックはなく、しずかに(?)事件は解決していく。
次も楽しみだ。

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2020年06月28日

Posted by ブクログ

葉村晶と小林警部補の短編が交互に展開
葉村晶がドラマ化されたとのことで興味を持ちドラマを見る前にシリーズの原点とされているこちらに手を伸ばす。
面白かった。
職を点々としたりなかなかなお姉ちゃんがいたりともっと見ていたいので引き続きシリーズへ。

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2020年05月26日

Posted by ブクログ

やけに葉村関連が店頭に並び出したなーと思ってよく見てみたらドラマが始まっていたのか。

最後の一行のドンデン返しが醍醐味。
斬れ味の鋭さが毎回楽しみに。

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2020年02月06日

Posted by ブクログ

葉村晶シリーズ第一作として読み始めたので、各章毎に主人公が彼女と小林警部補なる人物に切り替わるのは少々面食らったが、彼が別シリーズの登場人物だと知り納得。葉村編は全て彼女の時点、小林編は全て彼以外の登場人物の時点で描かれるので、一冊で二つの異なる作品を楽しめるのは面白い。序盤〜中盤までの葉村編は妙に殺伐としており、彼女のキャラクターも硬い為、20代という彼女の年齢設定を考えると、人生の酸いも甘いも噛み分けたかの様なハードボイルド口調は無理がある気もするが、終盤ではあの不運ぶりが発揮されるので、次作に期待。

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2018年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる

どうやら葉村晶シリーズがあるらしいが未読のためか今ひとつ理解しずらかった。ミステリーも最後のどんでん返しがあっと言わせる場面なんだろうが、人物の癖等が分からないため理解出来ずふ~んで終わってしまった。

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2018年11月14日

Posted by ブクログ

 日常系短編連作ミステリ……の顔をしたシビアな小説集w
 出てくる人物達が全員一筋縄ではいかず面白い。それを日常系?と一瞬勘違いさせてくれるのは作者の筆力によるものなんだろうか。
 確かに、意外な結末に驚くと言うより、物語が描かれる過程を読むのが楽しい一冊でした。

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2019年04月15日

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