【感想・ネタバレ】ラストナイトのレビュー

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Posted by ブクログ

大変良いです!薬丸岳さんの作品は本当に外れが無く、テンポ良く進むストーリーと複数の伏線回収は御見事です♪
肝心なストーリーなのですが、再犯を繰返す顔中刺青だらけの片桐は馴染みの居酒屋・菊屋を訪ね、周りの客は片桐の様相にドン引きする中、大将の菊池との昔話に花を咲かせる。
菊池は変わり果てる前の優しい片桐を知っており、客として来店する片桐をどうしても無下にする事が出来ず、心からの更生の願っているのだが、片桐は何か思い詰めた様子を感じた。再犯を繰り返し人生の半分以上を刑務所で過ごした片桐には何があり、何をしようとしているのか!? ハッキリ言います。是非、読んで下さい♪

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2022年12月23日

Posted by ブクログ

再犯を繰り返す、顔にまで刺青をした男。片桐。
しかし、それには理由が…
う…切ない…
辛過ぎる…
親友にも、娘にも、三行半を突きつけられ…
それでも、初志貫徹する。自分の人生をかけて…

はじめは、何やねん!悪さばっかりして、友達にも迷惑かけてって思ってたけど、ラストになるにつれて分かる真実!

ける!泣ける!泣ける!

でも、もっと何か楽な方法というか、生き方は、なかったんかな…
奥さんをそれだけ、愛してたって事かな?
何か、悲しすぎる生き方やけど、本人は満足できたのかな?
そうであると信じたい!
ええ作品でした!(^_^)v

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

顔に特殊ないれずみをした主人公。犯罪を繰り返し刑務所を出たり入ったりの日々。
一度犯罪を犯した者は元には戻れないのか。と思っていましたが、中盤以降に明らかになる主人公の真実がつらい。

彼はもっと違う方法で愛を表現できなかったのでしょうか?
最後に周りの人に少しでも理解されたのか…

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2022年06月12日

Posted by ブクログ

居酒屋「菊屋」に刑務所を出所したばかりの片桐が現れた。

片桐が初めて逮捕されたのは、若い頃、ここで傷害事件を起こした時だった、

それは、暴力団から、この店の店主である菊池の妻を守るための行動だったが、

それ以降、片桐は人が変わったように、犯罪を繰り返すようになった。



以前は、家族ぐるみの付き合いをしていた菊池と片桐だったが、

菊池は、彼に感謝しつつも、

何故、片桐がこんな人間になってしまったのかわからないでいた。



そして、徐々に、その謎が明らかになり、

切ないラストシーンへと・・・



これは、映画になるなぁ・・・と思いつつ、

勝手に配役など考えてみたりして・・・



薄い文庫本だけど、2度も読んで、

2度とも泣いて、充分楽しませてもらった1冊でした。



オススメです!

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

「自分のことを見放さないでくれる人がいるかぎり、変われる可能性はあると思います」

「好きだからこそ、何かあったときの絶望はでかい。でもそういう存在が心の中にあれば、不幸でも生きていけることもある」

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2022年02月13日

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著者らしいありえない話だとは思いますが、とても練られた作りの切ないストーリーで一気に読んでしまいました。片桐さんや各章の語り手の様な純粋な人たちは現実にはまずいないだろうし、例えいたとしても今の社会では成功したり幸せになるのはやっぱり難しいだろうと思いました。残念な世の中です。タイトルは今ひとつ。もうひと工夫してもらいたかったです。

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2022年01月08日

購入済み

赦しと償い

自分ではどうにもならない不条理に出会した後、自分だったらどう生きるのか。自分の周りの人が不条理に絡めとられたら自分は見捨てずにいられるだろうか。考えさせられるとともに終盤は涙が止まらなかった。

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2020年05月20日

Posted by ブクログ

こういってはなんだけど、ここまで完成された作品だとは思ってなかった…… 発売当初はページ数が他の薬丸作品より少なめに感じたので、内容も軽めのものかな、と勝手に思いその時は買わず、電子書籍のセールでようやく買ったのですが…… いや、完全に自分がバカだった……

顔に刺青を彫り、再犯を繰り返す片桐。そんな片桐が再び出所。彼の出所後、数日間の足取りを友人、弁護士、娘などといった様々な人物の視点を通して描きます。

更正を願う友人は、一向に生き方を改めようとしない片桐に複雑な感情を抱き、若い弁護士は片桐とその娘の様子から、自身の過去を思い出し、そして娘は、片桐の逮捕後、母が覚醒剤に溺れ自殺したことを知り、片桐に黒い感情を持ち……

それぞれの片桐に対する思いがとにかく読ませる。元々薬丸さんの文章は読みやすいと、思っているのですが、この読みやすさと重厚なドラマを両立させるのは、やはりスゴいと言う言葉しか出てきません。デビュー作から一貫して、犯罪とその後の人々の苦悩を見つめ続けた薬丸さんだからこそできる芸当だと思います。
そして読んでいけばいくほど、片桐が再犯を繰り返すような凶悪な男にはどうしても思えず、彼が何を思って行動しているのか気になり、グイグイと読み進めてしまいます。

そして徐々に片桐をめぐる視点は核心へ。夜の街に立つ女性、そしてそれぞれの語り手をつなぐ謎の男。女性の章での一級品の犯罪小説のような緊迫感もさることながら、女性の過去と贖罪、そして片桐の言葉や行動に胸を打たれます。そして最後の男の章で、片桐のこれまでの行動の意味が明らかになったときの衝撃……

片桐の行動の意味もさることながら各語り手の話が見事に繋がるのも、薬丸さんの物語の構成力の高さを感じます。そしてミステリとしての出来に加え、罪と罰、贖罪と赦しをめぐる重厚な人間ドラマとしても、とにかく読ませます。

そして先にも書きましたが、これが結構ページ数が少ないのです。電子書籍で読んでいたので、後でサイトで確認したのですが文庫本で256ページ。このページ数でミステリとしての完成度も、犯罪をめぐる重厚な人間ドラマとしても洗練された作品を書くことができるのか、とそういう意味でも衝撃を受けました。薬丸さんはどこまで行ってしまうんだ……本当にムダのない作品だと思います。

読みやすい文章、手頃なページ数、それでいてミステリとしての完成度や、片桐の目的や真の人間性に興味を持たせ続ける展開、そして何より、犯罪をめぐる人間ドラマ……

薬丸作品を一つ誰かに勧めるとなったら、そうした総合的なバランスから一番がこれになりそう。ミルクボーイの漫才じゃないけど、栄養バランスの五角形みたいにこの作品を表すとしたら、メチャクチャ大きいものを書くだろうなあ。

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2020年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人生は幸と不幸とちょうど半分ずつになるようにできているなんて言う人もいるけれど、到底そうだとは思えない。

明るく真面目で人の好い青年が、良き伴侶と共に夢を叶えようとしていた矢先、その性格ゆえにチンピラの行いを見過ごせずに刺してしまう。以降30年以上にわたり、刑務所とシャバを行ったり来たり。まともな暮らしに戻ろうという素振りすら見せない彼は、いったい何を考えているのか。

薬丸さんの書く「事件その後の人生」はいつもとてつもなく苦しく切ない。電車の中で読んでいたら、ラストは嗚咽しそうになりました。彼の微笑みが救い。

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2019年12月31日

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読みやすい。知らぬ間に読み終えてしまった。
人生の半分を刑務所で過ごし、それにも意味がある。
犯罪はよくないが、意味がある犯罪。
主人公に感情移入してしまうようなストーリー。形は間違ってるかもしれないけど…愛を貫き通す…主人公にとってかけがえのない一番幸せな時間。その時間のために人生かけて守りたかった。
初めて薬丸岳さんの作品を読ませてもらったが、心がなぜかほっとする、温まる。最後の最後、涙なしでは読めない物語

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2023年12月24日

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ネタバレ

薄い本だから軽く読もうと思って手に取ったのに、すっかり引き込まれてしまった。

顔面に豹柄の刺青をいれ、犯罪を繰り返す片桐。
昔に起こした傷害事件で最愛の妻と子と別れることになり、自暴自棄になっていると誰もが思っていたが…

うわー衝撃…
なんて悲しい人生なのか。
「悪い人じゃないのに」という人が辛い思いをする本に最近やたらあたるけど、本当に胸が痛い。
人として真っ当な人生を送るためには、優しさだけではなくて強さと賢さがないといけないんだなと考えさせられる。今回の片桐に関しては相手が悪かっただけではあるけれど、相手を刺してしまったり、人生を棒に振った復讐の仕方を選んでしまったり。
生き残っている娘のことや、お世話になった弁護士や菊屋の主人など、周りの人を不幸にしない方法もあるだろうに。

そして梶原が最悪すぎて。あー頭くる。

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2023年06月12日

購入済み

顔には豹柄の刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。事件を起こして、刑務所を出たり入ったりの生活を送るには、全て理由があった。
理由を知ったときは、別の方法もあったのではと… 片桐に出会い、救われた人がいてよかった。

#泣ける #切ない

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2023年02月27日

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薬丸さんの本は二冊目だが、前に読んだ「友罪」と同じように、暗い過去を持っていそうな人物が、読み進めていくに従って、とても切なく、こんなような人生がもしかしたら現実にもあるのかと感情移入してしまった。今作は、立場が異なる5人の人物の視点で章ごとに描かれていて、繋がっていく様が秀逸だと感じた。
他の薬丸さん作品もぜひ読みたい

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

久しぶりの薬丸作品。
薬丸さんは少年犯罪をテーマにした作品が多いという印象を勝手に持っていましたが、解説を読んで気付きました。
「償いと赦し」が共通するテーマだということに。

本作はある男が刑務所から出所してわずか5日間の出来事を描いた作品です。
これを5章に分けて、それぞれをリンクさせた構成となっています。
主人公はこの男ですが、各章は彼と関係する人物5人の視点によるもの、そして同一のシーンが異なる視点で複数回描かれることによって作品の素晴らしさが高められていると思います。

主人公の片桐達夫が犯罪を繰り返し、人生の半分以上を刑務所で過ごす理由が明らかになる終盤は思わず涙がこぼれ落ちました。

よく考えられたストーリー、巧みな構成、そして他者からの視点で描くことで片桐の心情を読み手の想像に委ねるという手法。
薬丸さんっていいミステリー作家だなぁと改めて、しみじみと感じました。

本作の前に読んだ作品には、「償い」が全くなく読み終えた今でも憤りを感じているくらいなので、フィクションではありますが本作を読んで少し浄化されたような気持ちになれました。

こうして色々なことを考えさせられつつも、きれいにまとまって終わるのがフィクションのよいところ。
ミステリーは好きだけど、決して現実に起こる犯罪にワクワクしているわけではないのです。

2021年4冊目。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

これはすごい
THE薬丸岳 といった作品
壮絶な男の物語、そして結末。
熱いものがこみ上げます。

ストーリとしては
顔に豹柄の刺青を入れた刑務所帰りの男、片桐。再犯を繰り返し何度も刑務所に収監されます。
そもそも事の発端は暴力団員への傷害事件。そこから、人が変わったように再犯を繰り返す片桐。
片手が義手となり、豹柄の刺青を入れたり、いったい何が彼を変えたのか?

そんな片桐を友人、弁護士、別れた妻の娘とそれぞれの視点から、語られていきます。
そして、ラスト明らかになる真実
哀しい結末
まさに驚愕なラスト
骨太のヒューマンミステリでした。

ネタばれになるので、詳細にコメントできない。
しかし、ぐっと熱くなります

これは、とてもお勧め

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2022年01月01日

Posted by ブクログ

犯罪を繰り返し人生のほとんどを刑務所で過ごす男の関係する人物が各章の主人公として物語は展開していく。なぜ罪を繰り返すのかそこには衝撃的で悲しい理由が。帯の煽り文句には辟易したけど、不覚にも涙してしまった。そんな結末。

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2021年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小さいながらも幸せをやっと掴んだと思ったら。。。罪を重ねた理由に心が痛んだ。周りから非難されてもたった一つの愛を貫き、最愛の娘も敢えて突き放し、最後まで一人だった。犯罪を犯すには色々な事情があると、加害者だけを理由もなく責めてはならなと思わされました。

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2021年09月04日

Posted by ブクログ

異形の風貌に変わってしまった彼を理解し、何とか救えないものかと奮闘する登場人物たち。
ラストナイトを迎えるまでの日々をそれぞれの視点から描き、寡黙で多くを語らない彼が何故罪を重ね続けるのか、その意図が少しずつ明らかになっていく。

本来であれば、憎むべき犯罪者であるのに、彼に寄り添い、何とか理解しようと思えてしまう。
この作者の描く犯罪者には皆心があり、読者側が同情すらしてしまうような魅力がある。
切なくて哀しい、一人の男による人生をかけた愛の物語。

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2021年08月03日

Posted by ブクログ

*菊池正弘が営む居酒屋「菊屋」に、刑務所を出所したばかりだという片桐達夫が現れた。三十五年来の友人を迎える菊池だが、刑務所から離れられない人生を送る彼に、忸怩たる思いを持っていた。片桐が犯罪に手を染めるようになったきっかけは、彼が「菊屋」で起こした傷害事件だった。しかしそれは因縁をつけてきた暴力団員から、店と菊池の妻を守るための行動だったのだ――。片桐は、なぜ、罪を重ねることになったのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる、入魂のミステリ*

”片桐達夫、五十九歳。顔には豹柄の刺青がびっしりと彫られ、左手は義手。三十二年の間に誘拐事件を三回、強盗を一回起こし、刑務所を出たり入ったりの生活を送る男には、胸に秘めた思いがあった――”
この紹介文を読んだだけで、興味をそそられる。
ましてや薬丸岳作品、面白くないわけがない。

が…
悲し過ぎるお話でした。なのに、見事に物語に引き込まれました。
もはやその闇だけが生きがいになっているような、片桐の絶望的なまでの孤独感。そこまでして辿り着いた結末、本当にあれが片桐の本懐だったんだろうか…いや、あれこそが片桐の最後の矜持だったんだろうな・・・などと、読後もずうっと余韻が残るラスト。終始モノクロトーンですが、時々差し込む淡いカラーが逆に切なくやるせない。

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

顔中にヒョウ柄の刺青を入れた
犯罪者である主人公の
長い長い年月を賭けた復讐の物語。
人生を賭けて完結させた執念の物語だ。
刹那すぎる結末だけれど、
果たさなければならなかった。

いつか娘に知って欲しい。
主人公の執念の人生を。

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2021年06月25日

Posted by ブクログ


顔面に豹柄の刺青を入れた男、片桐は、30年以上も犯罪を繰り返し、刑務所を出たり入ったりしている。
それは何故なのか…。
いつも読む本よりもページ数が少なめなのだが、5人の目線から映し出される主人公の生き様が壮絶で、非常に読み応えがあった。

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2021年04月27日

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顔に豹柄の刺青をした男が、32年間刑務所を出たり入ったりしているのは何故か、周囲からは怖れられ、でも、かかわった人からは愛される、不器用な男の人生。

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2021年03月06日

Posted by ブクログ

久しぶりの薬丸作品。ホワイダニットミステリーの最高峰! モノローグを紡いだ構成は見事! いやぁ、これは完全にやられましたね。無条件に手に取って欲しい一冊。

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2020年12月08日

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 全国で犯罪を重ね、服役を繰り返す男の謎に迫るミステリー。その男に関わる5人の人物の視点を時系列で追うことから徐々にスポットを狭めていき核心に迫るという構図が面白い。
 周囲の人間にはなかなか理解できない「執念」「償い」といったものが最後に一気に噴き出してくるように思える。人間というのはかくも不器用なものでかくも真っ直ぐなものなのかと思わされる作品。

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2020年10月12日

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刑務所への入出所を繰り返す前科5犯の片桐。彼が抱える想いとは。ラストナイトに向かって物語は動き出す。片桐を軸に5人の視点で紡ぎ上げられていく。

設定や動機の粗さはどうしても目立ってしまい途中までは投げやり気味に読んでいたが、真相に近づいていくと誰かを想い続ける強さ(手法の賛否はともあれ)に胸を打たれた。解説にも記載あるがドラマ化や映画化で非常に冴える作品だろう。

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2020年06月28日

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ネタバレ

いつものことながら、めちゃくちゃ読みやすい。すぐに世界に引き込まれてしまう、薬丸さんのうまさよ。
顔に豹柄の刺青を入れ、刑務所を出たり入ったりの生活を繰り返す片桐という男を巡る、連作短編集。
はじめに片桐が登場した時は「なんてイヤな人間…絶対近寄りたくない」と顔をしかめていたのに、まさか彼にこんな真実が隠されていたとは。娘に嫌われてでも、妻と娘への愛情のために人生の大半を費やした男。自分の手を切り落とすことも厭わない愛って、どんなものだろう。
人生のほとんどを復讐に費やし、どんなにか苦しかっただろうか。癒されることのない時間を過ごし続けた男のドラマに、なんともやりきれない気持ちになった。

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2020年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

顔にヒョウ柄の刺青を入れ、犯罪を繰り返す男、片桐。第一印象はただの粗暴な男で、現実にいたら嫌悪感しかないタイプ。

ですが、かつては夫婦でラーメン屋開業を目指す、ごく普通の男だったといいます。どうしてこうなった? と思い始めてからは、ラストまで一気読みでした。

読後感は、切ないというかやるせないというか…… いちおう復讐は果たせてはいますが、片桐の人生を振り返ると、先ほど書いた感情――切なさ、やるせなさ――がこみあげてくるんですよね。

変な例えですが、ペットロスに近い状態? 一気読みできたので面白いっちゃあ面白い本なのですけど、妙につらい気分にさせられて落ち込みました。

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2020年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コンパクトなのにそれを感じさせないストーリー。
片桐の妻への愛をもっと多くの人に知ってもらいたかった。

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2020年03月18日

Posted by ブクログ

サラッと読める本ないかなーと手に取った友罪以来の薬丸さん作品。サラッと読み進めてみたけど、そんなサラッと読むものではなかった。もっと時間をかけてじっくりと考えて読む必要がある。片桐の想いがあまりにも強くて汲み取れないから。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

人生の2/3を復讐のために充て、そのためだけに生き永らえるって悲しいね。悲しすぎる。
自分の信念を誰にも理解されずに死んでいくのは、さすがに辛い。生きるためのモチベーションって何なんだろう。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

面白かった。面白かったけど、こんな風にしかできないものなのかな

生き方が変われば、許せるのか?

どうなんだろう…。とても難しい問いに感じる。やったことは変わらないし、傷つきもする。でも本当に改心してまるっと生き方が変わればとも思うけど、それが本当にできるのかな、とも思う。自分が自分の生き方をなかなか変えられないからこそ、そう思ってしまう

やっぱりそれには、自分だけじゃなく、誰かの力が必要だとも思う
一人じゃ無理

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2022年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

顔に刺青を入れた男の復讐の最後までを関わる人の目線で語られながら少しづつ見えてくるその全容。人生の歯車はちょっとしたことで転落していく、、最後に娘のひかりには父親の本当の姿、人柄が『菊池』『荒木』もしくは『中村』から語られることだろう、と思いたい。そしてひかりは結婚して子供を産み幸せになって欲しい。

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2020年07月05日

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