感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
上巻からのちょっとした謎が解けていく。
ロボットの無機質さに余計感情が揺さぶられる。
人間とロボット、どっちかが悪役ってわけではないのに共存はできないのか。
時間航行士クロエとトビーの回が個人的に
Posted by ブクログ
アンドロイドは人間の生の有限性からは解き放たれた存在。老いもしないし、死にもしない。では彼らにとっての幸せとは何か。
放射能が安全値になるまでオンカロの管理を任せられた恩田カロ子。調査旅行中に宇宙船が隕石と衝突し、宇宙空間に投げ出されたトビーとクロエ。持ち主と永遠に愛し合うアンドロイド。
元来感情のない彼らの、ドライな世界が、デザイン的というかシャープなタッチで淡々と描かれている。しかしふれあうこと、見つめあうこと、抱き合うこと、そうしたアンドロイドとしては単なる動作に過ぎない行為の中から、次第に何か感情の芽生えのようなものが現れてくる。
この感情の芽生えこそが、作者が「前史」と名付けたものだったのではなかろうか。不思議なポエジーが漂う作品である。
Posted by ブクログ
壮大な時が過ぎてとうとう人類は猿同然にまで退化してしまい、ロボットが未来を担うようになる。安倍総理やトランプ大統領が幅を利かせている現在そうなっても全く不思議ではない。そんな静寂に包まれた未来に感傷的な気持ちになる。
Posted by ブクログ
味のあるイラストでシンギュラリティの世界を描いた作品。
上巻で繋がっていないように見えて繋がっていたストーリーから、時を経て人類が居なくなった後のディストピアを描いた下巻。
サピエンス全史をまだ読んでいないので内容的にリンクしているのかどうかはわからないが、博士の言った「ごらんなさい5万年の進化の果てを」はこの作品の終末を物語っているようにも思える。時代は繰り返し、人間が無くなった後に新人類のような生物がオンカロに来て終わる。
ロボットにとっての人権や幸せとは、死とは何か、そういった人情的な一面がよく出てくる。各々がプログラムで動く中、最期に近付いたロボット達の選択に人間味を感じる。