【感想・ネタバレ】淳子のてっぺんのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年10月29日

エベレスト登頂の過酷な様子の描写、登山隊に発生する不満や苛立ちも描かれていて、共感や応援の気持ちで物語の中にどんどん引き込まれた。田部井さんの凄さに改めて驚くばかりだった。

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Posted by ブクログ 2023年06月22日

感動して泣きそうになった。本当に良い本! 山は意思を持っておらず、ただそこにある。その存在感がすごい迫力で迫る。綺麗事だけじゃない人間関係の描写も良かった。素晴らしい本です。

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Posted by ブクログ 2023年01月23日

長かった!けど、読んでほんとによかったし、時間かかりながらも読み中に他にもあれもこれも読んでみたいという本が出現したり。

今年もやっぱり
いっぱい
旅に出よう山に登ろう世界を知ろう

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

女性として世界で初めてエベレストに登頂したのが、福島県出身の田部井淳子さんだと知ったときは驚き、その物語を見つけてすぐに手に取った。冒頭に描かれる闘病しながらも東北の高校生を富士山に連れて行くシーンはドキュメンタリーで実際の映像を見ていたこともあり、リアルなものとして感動を私の中に呼んだ。何よりも私...続きを読むが大好きな安達太良山の噴火口の景色に田部井さんも感激したというエピソード、そしてそんな女性が力強く、直向きに山と向き合い、強く生きていくストーリーは本当に勇気を与えてくれる。田部井さんほど強くはまだ生きれていないかもしれないが、彼女のような自立したカッコいい女性になりたいと思う。

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Posted by ブクログ 2022年05月28日

作者はどの視点から文字を選んで綴っているのだろうか?
山を一人で登る者にしか見えない光景が綴られていく。
読む読者を登攀の世界に連れていく。谷川岳、インド、
ネパール、エベレスト山。モデル本人にインタビューをして想像で人物を追加したのだろうか?
全共闘時代、1970年の僕が子供だった頃、アポロ計画に...続きを読む夢中になっていた頃の実話として山行きが語られている。
淳子の主人は怪我をして、行動範囲が狭くなった。まるで、不慮の病気で、社会活動が中断され、徐々に前の自分と現在の自分を調整している私のことのようだ。家内に福祉作業所を任せて私が家事の料理の現場を助けるようだ。無論、子供たちは我々の場合独立していってくれた。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

分厚い本だが、一気に読み終えた。田部井さんが女性登山家として、先駆け的な存在である事は知っていたが、それは田部井さんが健康で前向きで努力家なだけでなく、冷静沈着、優秀な方だったからこそ、成す事ができたのだ。また、思いやりがあり、決して偉ぶらないが、決断力があり、リーダーシップがある。
「女性なんて‥...続きを読む」という時代の海外遠征は、困難の連続でバッシングも凄かった。そんは中、いつも田部井さんを応援し、支え続た夫の器の大きさにも感動した!

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Posted by ブクログ 2021年10月10日

女性でエベレストに初登頂された田部井淳子さんをモデルとしたフィクション作品。
登頂成功と言う点の情報でしか知らなかったが、登山がこんなにも危険で死と隣り合わせのものであり、そこまでの葛藤や苦労、全く知らなかった背景が次々と出てくることに圧倒された。
そして成功はスーパーマンによってもたらされるもので...続きを読むはないこと、挑戦することの大切さ、など、どうせ自分じゃできないと思いがちなことを考え直すきっかけをくれた。
立ち止まっている自分の背中を優しく大きな手でゆっくりと押してくれるような本だった。

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Posted by ブクログ 2021年09月03日

欠かさず読んでいる唯川 恵さん。

唯川さんと言えば恋愛小説のイメージが強いですが、本作は登山家の田部井淳子さんをモデルにした限りなくノンフィクションに近い作品となっています。

ページ数にして435ページ。
フォントサイズも小さ目で、聞きなれない地名や登山用語などがあり、読むのにかなり時間を要しま...続きを読むしたが、綿密な取材をされた様子が丁寧な文章から伝わって来て、とても良い作品でした。

2016年朝刊の記事で田部井淳子さんがお亡くなりになられた事を知りましたが、田部井さんの事を全くと言っていい程、存じ上げておらず、今回この本を手に取って初めてこの方の功績や人としての素晴らしさを知る事が出来、それだけでも読んだ甲斐がありました。

40年前のエベレスト登頂、その裏にあった女性登山家チームならではの苦悩、葛藤、女性同士内の軋轢、家族の問題、海外遠征に掛かる莫大な費用と人手、希望者が全員登れる物ではないと言う事も初めて知りました。

山の頂上に立つまでの雪崩の恐怖、高山病、酸欠、友人の死、読みながら私自身も呼吸を止めて酸欠状態になる程の臨場感溢れる描写で、終始脳内映像で物語が展開して行きました。

ほんの少しの気のゆるみが死へ繋がる事もある大変な登山を、何故そこまでして挑戦するのか、自分にはとうてい真似の出来ない事だけに田部井淳子さんの強さ、柔軟さ、優しさなど、彼女の持つ心の奥深さを感じ、感動しました。

唯川さんの圧巻の筆力にも感激し、読後感、晴れやかな気持ちになれる作品でした。
とても良かったです。

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Posted by ブクログ 2022年03月18日

登山ものはなぜかたまに読みたくなる。命懸けで過酷なチャレンジに対する尊敬、憧れ、嫉妬なのかなぁ。期待以上に感動させてもらいました。

まず、田部井さんが少し前まで単身赴任してた郡山の隣、三春町出身と分かっただけで親近感。晩年の穏やかそうな彼女をテレビでみるくらいだったが、一女性として心も体も鍛練を重...続きを読むねた人生だったんだなぁと感じた。

同じ「山屋」の旦那さんも本当に優しい。
「言っておくけど、てっぺんは頂上じゃないからな。」
「淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところに帰ってくるんだ。」
いやー、言ってみたい!

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Posted by ブクログ 2020年03月03日

唯川恵さんの評価がまたガラッと変わった。
恋愛小説だけではない。

実在する世界的な登山家 田部井淳子さんをモデルに、女性登山隊としてエベレスト初登頂を果たすまでの様々な出来事が描かれている。
時は半世紀前。
ウーマンリブが叫ばれ出したとはいえ、まだまだ女性蔑視の男性がうようよ存在する時代だ。

...続きを読む屋にも女性は少なく、体力面から大きなアドバンテージを有する男性から心ない言葉を浴びることも多かったようだ。

反発心もあり、「女性だけで難しい山を制覇したい」という想いを強めていき、心を同じくする仲間たちと共に様々な山に挑んでいく。初めての海外遠征となったアンナプルナ登頂では、出発前から様々な困難が発生する。資金繰りや長期休暇の申請、そして何より家族の説得だ。膨大な装備品の発送作業にくたくたになる中で隊員同士の軋轢も増え、「女同士」の無謀さを感じたのも事実。しかしこの経験から、のちのエベレストに繋がるリーダーシップの取り方や徹底した準備の大切さを学ぶことになる。

印象的なのは「てっぺん」への想いだ。

同じく山屋の正之と夫婦となり、互いの夢を応援し合う理想の関係性を築くふたり。
山を愛するふたりはある共通する哲学をもつのだ。それは、ベースキャンプがあるから頂上を目指せる、安心してアタックできる、ということ。
週末それぞれに大好きな山を目指せるのは、家庭というベースキャンプがあるから。
そしてふたりにりとって「てっぺん」とは、山々の頂上のことではない。無事に下山して安らいだ気持ちで辿り着くホーム、お互いの存在こそが「てっぺん」なのだ。
女性初のエベレスト登頂を成し遂げ日本に帰国した淳子が改めて痛感する場面がある。正之と娘・梢の出迎えを受けた時に涙がこみ上げてくる。「ここが、こここそが、私のてっぺん」。

タイトルこそ「淳子」さんの名がつくが、これは夫「正之」さんの物語でもある。
誰からも一目置かれる山屋であり、淳子と結婚してからは家のことを満足にせずに毎週山に出掛けていく妻を心から応援し支えてくれる人格者である。封建的な昭和初期の時代には本当に珍しい。淳子が感じているとおり、「固定観念にとらわれないフェアな人」だ。
自らの海外遠征マッターホルン登山で凍傷により足指を失ってからは、それまでのようなチャレンジは難しくなった。それでも弱音を吐かず、腐らず、これまでと同じように山を愛し出掛けていく。半年にも渡る妻の海外遠征のため、資金繰りや子どもたちの世話の一切をどーんと引き受けてくれる。

こんな夫じゃなかったら、淳子さんの心持ちはまた違っただろうな。

反対する人、無理だと言う人もいるなら、
必ず、応援してくれる人が同じだけいる。

その人たちの存在を受け止め、感謝し、最後には自らの鍛えられた心を信じることで成し遂げられた偉業だ。
かっこいい!!

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Posted by ブクログ 2020年01月30日

『文庫王国』から。厳密にはノンフ寄りの小説、とでも言うべきか。『肩越しの~』が素晴らしかっただけに、期待も膨らむ。他方、物語の分量がかなりのもので、それだけ息が続くのかという、一抹の不安もあったりして。いざ読み始めてみると、さすがのストーリーテリングで、どんどん惹き込まれる。その一方で、バッサリした...続きを読む方が良いんでは…?と思える些末なエピソードとかもたまに気になり、正直、少し冗長な印象も。そこはやはり、当事者への敬意も含まざるを得なかったり、ノンフならではの事情もあろうかとは思うけど、ややマイナスポイント。とはいえ、クライマックスに向けての盛り上がりとか半端なく、作品としては素晴らしかった訳であります。

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Posted by ブクログ 2020年01月09日

女性初のエベレスト登頂者をモデルにした登山小説。登ることよりも、誰が最終アタック隊員に選ばれるかの、ドロドロした争いがみもの。
淳子のてっぺんはどこなのか。

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Posted by ブクログ 2023年01月30日

2019/8/11 喜久屋書店北神戸店にて購入。
2023/1/21〜1/30

田部井淳子さんをモデルにした小説。子供の頃から女性初のエベレスト登頂まで。あの偉業の裏には色々あったんだなぁ。山を愛し、ひたすらポジティブに生きた田部井さん。見習わないと。

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Posted by ブクログ 2022年05月14日

1970年代、女性だけの登山隊がどれだけ大変でどれだけ素晴らしいかを知ることができた。
しかし当人たちは「女性だから」というこだわりもなく「山に行きたい」だけで行動しているように思える。
ジェンダーレスの時代を50年ほど前に先取りしているカッコいいクライマーたち。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月16日

わかったこと
女同士は集まると不満が多くなること
登頂するのにとても沢山の荷物が必要だということ
また、大変な資金が必要であるということ
大変協力的で理解があり出来る夫であるということ

普通に考えて夫は協力的でもその両親などから批判めいたことを言われてもおかしくないのに淳子は恵まれている

前半の...続きを読む、淳子が山岳会の松永に対する想いに気づいた時がとても切ない

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Posted by ブクログ 2020年12月28日

登山家の田部井淳子氏をモデルにした一人の女性の人生の物語。
出てくる色々な山を検索、想像しながら読みました。
淳子さんだけでなく、魅力的な人々がたくさん登場しました。
夫の正之、パートナーのマリエ、大学の友人·麗香、それからアン·ツェリンをはじめとするシェルパの存在。

体が浮き上がるほどの風、頭が...続きを読むふらつく位薄い空気。行ったことのない8000Mの極限の世界が目の前に迫ってくるようでした。

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Posted by ブクログ 2020年08月10日

田部井淳子さんをモデルに、その幼少時代から、登山に目覚め、アンナプルナやエベレストに女性だけの隊で初登頂を果たすまでを描いた小説。

山行のシーンが生き生きと描かれていて、また山に登りたくなった。
一方で、初登頂という華やかな結果だけでなく、隊の中の人間模様や処々の苦労なども描かれていて、親近感もわ...続きを読むく。
とはいえ、この小説の主人公、淳子が何より恵まれていたのは、理解ある夫、正之の存在だと思う。"てっぺんは頂上じゃないからな。・・・淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところに帰って来るんだ"と言って、あとは遠征や準備で淳子が留守がちなときも、文句一つ言わず積極的に助けてくれる、なんてステキなパートナーなんだろう!

プロローグとエピローグで、田部井さんご夫妻が力を入れていた、東日本大震災の被災地の子供たちに富士登山を経験させるボランティアのことも紹介されていて、お二人のお人柄が偲ばれる。

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Posted by ブクログ 2020年06月29日

女性登山家・田部井淳子さんをモデルにした山岳小説。
であるとともに、夫婦愛の物語でもある。
それは、アンナプルナへ出発する前日の会話に象徴される。留守を預かる夫への感謝の言葉とともに「必ずアンナプルナの頂上に立ってみせるから」と言う淳子に、夫が答える。
「言っておくけど、てっぺんは頂上じゃないからな...続きを読む」「淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところへ帰ってくるんだ」。
文庫本625頁もの大作であるが、フィクションとノンフィクションとを巧みに織り交ぜ、その長さを意識させることなく、一気に読ませる。
恋愛小説家と称される著者が、数々の山を登る「山ガール」でもあり、その体験を生かしての力作であるからだろう。
男尊女卑の空気が色濃く残り、女性が山に登ることに偏見の目が合った時代に、ひるむことなく果敢に挑戦し、女性初のエベレスト登頂を果たした主人公。
彼女の姿勢の原点は、小学校時代の教師の言葉だろう。
「たくさんの努力が必要になるだろうけど、けっして不可能なわけじゃない。みんなの未来は可能性に溢れているんだ。やりたいことがあるのなら、何にでも挑戦するといい。何もしないで諦めることだけはしちゃいけないよ」
登頂に至るまでのこれでもかというトラブルやアクシデント。資金の調達、女性だけの登山隊への蔑視、隊員同士の確執と嫉妬、膨大な荷物の梱包作業、さらには現地での盗難騒動。
数々の困難を克服し、登頂を果たした主人公の足跡は、今を生きる我々(特に女性)に勇気を与えてくれるだろう。
プロローグとエピローグで語られる、彼女が企画した東日本大震災後の富士登山プロジェクト。
主人公のライフワークのひとつであるという。彼女の人柄があらわれているといえよう。

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Posted by ブクログ 2020年04月28日

山岳小説が好きで新田次郎、夢枕獏、沢木耕太郎など読んで来ました。女性が書く山岳小説ってどうなんだろうと思いながら手に取った一冊、なかなかの読み応えでした。女性として初めてエベレスト登頂を果たした登山家たちの内面をここまで書けるのは、女性ならではなんでしょうね。もう30年以上前、学生時代に田部井淳子さ...続きを読むんの講演を聴きました。もしそれがこの本を読んだ後だったら訊きたいことがたくさんあったのにな〜

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Posted by ブクログ 2020年03月12日

伝記と迷ったけれど小説に.本当に読んでいるだけで山の厳しさ,人間関係の難しさに息がつまるようでした.こんな困難を乗り越えて頂上に立つ姿には圧倒されました.そしてそれを支えた家族特に夫には頭がさがる思い.出会った時からのぶれない人間性に心温まりました.

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Posted by ブクログ 2020年03月10日

伝記的な感じだった。
女性登山家、というのがかっこよかった!
「山」というもののイメージが今までは薄かったけど、この本を読むと、山に興味が湧く?
『のだめかんたーびれ』を読んだら、音楽の持つパワーに惹かれる、というか感動してぐわわっ!とくるけど、この本もそんな感じ。
わくわくする。
淳子さんの考えと...続きを読む私の考えが少し違うところがあたったりして、納得行かない所もあったけど、一人の女性として淳子さんを尊敬できる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月12日

世界最高峰エベレスト8848メートルの頂を目指した女性の物語。『女なんか』『女のくせに』と差別に立ち向かう一方で女同士の嫉妬、軋轢にも悩む姿は当時(1975年)から40年近く経過している今でも同じ悩みを抱えている世の中の女性は多くいるはず。『男のくせに』に悩む男性、目標や夢の前に立ちはだかる壁にぶつ...続きを読むかっいる人にもおすすめです。

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Posted by ブクログ 2022年07月05日

田部井淳子さんについての小説でした。
田部井淳子さんと言う人は 山に興味がなくても
エベレスト登頂を成し遂げたというので
知ってる人も多いと思います。

女性が山に登るって大変だろうなぁ と 
思ってはいるけど
女性登山家(田部井さんを含めて)の書いたものは 読んだ事がありません。
なんとなく 山を...続きを読む知らないので 読んでても
わからないと思ったので 近寄りませんでした。

今回は小説って 事で 読んでみました。

ご本人が存命の時に取材してあるので
かなり リアルに描けていると思います。

一人の女性として 妻として 母としてそして 登山家として生き抜いた 田部井さんの小説でした。

彼女が 登山を始めた頃は 男性社会だったし
登山用品も 今のように 軽量でもなかったし
そんな 困難の中 女性だけで チームを組んで 
エベレストに登ったのは 凄いと思います。
チームを組んだという事は 色々大変な事もあっただろうけど
最後には みんなの思いを託されるので
頑張れた部分もあったのでしょう。
そこまで 行って 頂上に登れなかったメンバーたちにもどこかで スポットが当たってればいいなぁと 思いました

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Posted by ブクログ 2021年12月11日

電子書籍。
登山家・田部井淳子さんをモデルにした小説。今じゃ「山ガール」と言う言葉がある位、女性も気兼ねなく登山に挑戦出来るようになったが、田部井さんの時代は一つ山を登るにも「女なんて」という偏見の目で見られる中、女性登山隊をつくり、エベレストに挑戦する姿がただただカッコいいし尊敬する。もちろん綺麗...続きを読むな場面だけでなく、挑戦する上での苦労や女性ならではのしがらみ等々…想像以上の苦悩で、読んでるこちらも感情移入して辛かったが、最後には感動もひとしお。ボリュームは大きかったけれど、非常に面白く一気に読めました。

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Posted by ブクログ 2021年01月25日

この小説の主人公・田部井淳子さんの足跡についてはいくつかの著作を読んできたので大方知っていたが、小説として読むと、また違った側面を知ることになって新鮮だった。クライミングで使うシットハーネスは、その昔ゼルブストといっていたが、文中で出てきたので思わずニンマリしました。

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Posted by ブクログ 2020年11月12日

エベレスト登頂、と聞くと登った人だけで行ったのかと思うけど、その裏にこんなにたくさんの人の力とか登れなかった人の存在があるとは知らなかった。

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Posted by ブクログ 2020年07月12日

伝記を読んだ感じ。フィクションとしては分厚さの割に盛り上げ下手な印象だった。
あとこの時代にこんなに理解のある男の人がいたんだなあっていうのが新鮮な驚き。
唯川恵さんは三冊読んで、文章そのものにあまり惹かれなかったのでこれで打ち止めかな。

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Posted by ブクログ 2020年06月07日

こんなにストイックに山に向き合った登山家と、夏山縦走だけが楽しみななんちゃってな私でも、山に行くのはなんで?の答えは同じなんだなあ

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Posted by ブクログ 2020年03月31日

グレートトラバースという番組で田部井さんの穏やかな人柄を拝見し、興味を持って調べたらとんでもない偉業を成し遂げていた人でびっくりしました。そんな田部井さんがモデルと知って手に取った一冊。
この本はノンフィクションに近いフィクションなのかな、と。てっぺんが山頂ではなく、家族の元っていうのが良かった。登...続きを読む山はやはり生きて帰ってこそだなぁ、と。

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Posted by ブクログ 2019年12月23日

文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他

実在の女性登山家、田部井淳子さんをモデルにした物語。
登山といえば男性社会で、女が山に登ってなんになると揶揄された時代、淳子さんが登山を始めるきっかけ、のめり込むきっかけ、そして女性だけの登山隊をひき...続きを読むいてエベレストの頂上に立つまでを描いている。

同じ女性だからわかる、女性同士のやりづらさを見事に描いていて、正直うんざりしてしまいました。そうそう、こういうオンナいるよね、なんてうなずきながら、ざわつく心を落ち着かせるために本を閉じてひと呼吸、落ち着いてから再び本を手にする、ときには数日間本を寝かせることも。

「山岳小説」を読むのは、現実世界にいながら私にはとうてい行くことのできない場所を歩いている感覚を味わいたいから。でも女性同士のドロドロばかりに気が取られて、山に浸りきることが残念ながらできませんでした。

とはいえ、「山岳小説」とはとらえず、人間同士のドラマととらえれば、とても読み応えのある作品。



本作はあくまでフィクション。
モデルになったご本人たちの言葉にもふれてみたくなりました。

また
夫の正之さんがあらゆる場面で淳子さんに協力的なのですが、これはどこまでフィクションなのでしょう。こんな夫が現実にほしい…。

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