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物語の最後に提示される画像で物語の雰囲気ががらりと変わる、体験型謎解きミステリーの第二弾です。
前作『いけない』を読んで、これは提示されていない答えを自分で推理しながら読む本なのだと感じたため、今作は初めから「この話にはどんな謎が隠されているんだろう」と考えながら読み進めていきました。
前作に引き続き、やはり人間が怖いです。人間の考えることというのは、論理的なようで、滅茶苦茶で、何かの拍子に転がった方向によって恐ろしい行動を取ってしまうものなのかもしれません。
今回は最後まで読み終わると一冊を通して色々な謎が綺麗につながる形になっています。
彼らが祈った『明神の滝』の神様は本当に願い事をかなえてくれる神様なのか、そうだとしたら、その代償は何なのか。
画像を見て、一頻り頭の中を整理したらもう一度初めから読み直したくなるような一冊です。
また、前作で亡くなった刑事さんの弟も登場するため、前作もあわせて読み返しても面白いかもしれません。
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いけない
問題が解決してないのに清々しい読後感
いけない2
問題が解決してるのに後味の悪さ
同じ手法、同じ手法シリーズにも関わらず、オチを逆転させたと感じた
1章は完全に騙されたミスリード
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audible 。好きな作家のひとり道尾秀介。伏線をはりまくり、最後に見事に回収する。頭のなかどうなっとんじゃろか。読み手の頭の混乱ぶりを楽しんどるな。
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最高でした。こわいけど。めっちゃこわかったけど。
前作と同様、短編4編の舞台となる街は同じ。最終章、登場人物が徐々につながっていく様がもう…道尾さんの真骨頂だなぁとワクワクしました。
最終章で、事件の真相が明るみになりそうなフラグが立っていてひと安心。(前作とは違って…)
けど、明神の滝への「祈り」がどうしても引っかかって。
行方不明になっていた姉も見つかり(命はなかったけど)、隈島刑事は事件を解決でき、真は声を取り戻し、息子を殺してしまった母は「全てを終わらせたい」と願い、それも叶うだろう。
全員に共通するのは「明神の滝に祈った」という事実。なんだかんだ、祈った全員の願いはしっかり最後に叶えられている…
行方不明になったこの両親がもし、「娘が無事に帰って来ますように」と滝にもし願っていたら…
そんな事を考えてゾッとしてしまいました。残酷。
やっぱり私は「聞こえる」より「いけない」の方が好き!
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道尾秀介先生の作品はまだまだ未履修のものも多いけれど、私の中での道尾秀介先生らしさ!みたいなものを凄い感じる作品でした!
最初の「祈ってはいけない」は時間軸の違いで最後の写真を見た時になるほど!と思わずカフェで叫びそうになってしまいました(笑)
妙に頭に残っていた子年に、丑の雪像。素晴らしい。姉妹両方を失ったであろう両親を思うと辛くて悲しい。ここでちょっと心が折れかけました。
「首なし男」も伯父さん悪いことしてないんだ!と真と一緒に喜んでからの伯父さん……(涙)だったからもう人がしにすぎる…とイヤミスの嫌な部分を目の当たりにし
「映像を」でなんて頭の良いお父さん!と思わず唸りました。家の冷凍庫に死体を隠してたり床下に隠してたりが警察なんでわからんのやー!私だって人目につくようなことするより、自分ちの庭とかに埋めるな〜とか思っちゃったもの。
でも最終章で、家事のあとにもしも建て直しとかになってたら掘り起こされて見つかっていたのかな、とか
この携帯できっと解決できるんだよね?とクマさんへの希望が持てて、最後は救いがあったから良かったと思っています。全てが一本に繋がってクマさんが全てを導いてくれる、イヤミスだけどイヤミスじゃない、と思っています。
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読み終えて、めでたしめでたしと読者を安心させるが、最後に意味深な写真を掲示する。読者は何か不安な気持ちになり、本当の結末を推理することになる。リドルストーリーならハッピーエンドかバッドエンドか読者は選べるが、本作は一方しか選べず容赦がない。推理できたのは嬉しいが真相に驚愕する。もしかすると推理せずに真相を知らないままがよかったかもしれない..など、普通の読書では得られない感覚があった。
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トリッキーな作品といえば道尾秀介さん。
今作も面白かった。
前作同様各章の最後の写真で真相が明かされるスタイル。
第一章を読み終わってネタバレを読んで納得し、第二章を読んでいる途中でこれが連作だと言うことを思い出して激しく後悔。ここで第一章の種明かしがあった。
第二章と第三章もその次の章で真相の説明があるが、こちらはそれを読むまでもなく写真で理解。
最終章は各章のまとめのような内容で、全てがすっきりとまとまる。
『明神の滝に向かって祈ると願いは叶う』
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前作に引き続き、それぞれの短編の最後の写真で真実が判明するスタイル。
前作のことがあったので注意深く読み進めていたおかげで写真が意味することも理解でき、最後の種明かしの章もスラスラ読み切れた。
こういったスタイルの構成はとても面白く道尾秀介さんの良さがとても発揮されている面白い作品!
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今回は騙されないぞと意気込むも、見事に敗退。あとシンプルにコワイです。何だか分からんが写真すらコワイ。
今作では物語中ですべての答え合わせ&回収をしてくれてゾワゾワもスッキリ。
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短い通勤時間にちまちま読んでいると全然頭に入ってこないので、まとまった時間で一気に読むことでうわぁ〜なるほど!とか、やっぱり!とか、えっそっち?などなど....純粋に楽しめました。
1番最後のエピソードは特に写真1枚が効いてて満足な終わり方でした。尻すぼみにならず、最後まで面白くて久しぶりに大満足な本。
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ミスリードを結構してしまったが、真相に気づいたらとても後味が悪いなと感じた。明神の滝に祈った人の願いは叶っていたんだなと。真が首吊り男が伯父さんだと気づかない事が一番気味悪かった。真が届けたものは保険証ではなくスマホだったことが写真で載っていたことで祈りの結果が分かった。とにかく人ゴロCが多すぎて怖い。
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各章の最初やラストの1ページに写真が載っていて、それが真相へのヒントになっているという構成のミステリ第二弾。第二弾の方が真相解明のすっきり感が強くて面白かった。最後にどんな写真が出てくるのかというわくわく感も楽しい。
お気に入りは「明神の滝に祈ってはいけない」
1年前に行方不明になった姉の行方を捜す妹と、山小屋の管理人の2つの視点で物語が進むのですが、最初とラストの写真の意味を理解した時の爽快感がすごかった。二度読み必須です。
そして、最後で4つの短篇がひとつに繋がる。祈りの声を繋いだら何か言葉になるとか…?と思ったけどそうでもなさそう?
一通り読んだあとに考察サイトをめぐるのもまた楽し。
やっぱり道尾秀介は面白いなぁ。第三弾が出るのを期待してます。
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前作「いけない」と同様に、4章から構成される物語が最後の一枚の写真によってさらなる真実に辿り着く楽しさは最高です。
写真のギミックにフォーカスされがちですが、そもそもの物語自体が面白く、最終章を読むことによって全ての話が点から線となり、しっかりとした読後感を与えてくれるので、大満足でした!
個人的には、ギミックでの衝撃を求めるなら「きこえる」、ギミックと物語をバランスよく楽しむなら「いけないシリーズ」かなと思いました。
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常に不穏な空気が付き纏う。
地名からして、不気味そのもの。
何かが起こりそう。
行っちゃダメ!って所に行ってしまう。
全てが怖かった。
とどめの写真で、どういう事?と読み返す。
これがたまらなく面白かった。
考察サイトと答え合わせをするのも楽しかった。
正解率は半分くらい。読み込めていない自分にガクッと来る。
写真の持つチカラに驚いた。恐怖心が倍増する。
読者が文章でイメージしていた世界に、秘められた事実を写真で突きつける。謎解きには最高だ。
第三弾も書いて欲しい。
本を媒体としたエンターテイメントを次々に生み出す道尾秀介さんは、発明家、研究者ですね。
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前作で上がったハードルをゆうに超えてきた。
Ⅱのほうがさらにおもしろいです。
騙されないようにしっかり謎解いてやるぞ!と意気込みましたが1章と2章に関しては怖過ぎてそれどころじゃないw
前作よりホラー感増しましたね。
ページをめくる手が止まらず1日で読み終わりました。
また次作を楽しみに待ちます!
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1のときが衝撃大きかったので、それに比べるとちょっとインパクト薄いかなぁという感想。
ただ、1は、前情報なしで読んだからこそ、写真で全てひっくり返されるという快感があったが、今回は写真でどうひっくり返されるのかなぁと思いながら読んでしまうので、それだけでちょっと損だったなぁと。
何も知らない状態で読んでみたい一冊。
ただ、最終章で全てが繋がる感じや、瀧での祈りが叶う叶わないという伏線を全部回収していくところなどはさすが道尾秀介さんだなと思う。
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前作も読んだので、今回も手に取ったが期待通りの気味の悪さ。写真が生々しく、内容も理解出来るまで何度も読み返した。後味は良いものではないが、とても面白かった。
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4章からなるミステリー。前作と同様に、各章の終わりに写真のページがあって、写真に意外な事実が明かされたり写真がヒントになっていたりします。
が、今作では写真を見ても初見ではピンとこなかったのが正直なところで、この写真どういうこと?と思ってしまった。
で、最終章の写真を見て今度に混乱してしまった。あれ?どういうことだっけ?謎解きが難しい。
結局頭から読み直しするような感じになりました。まんまと騙されたってことです。忘れた頃にもう一度読もうかな。
一話一話が独立していて別々と思われる話が最後では、関連するという形式は「いけない」と同じです。
私は、「いけない」よりこちら(いけないⅡ)が、深みを感じました。
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トリックだけでなく、物語の面白さにも前作『いけない』からしっかりとブラッシュアップが施され、この手法を確実に手中に収めつつあるな、という印象。とりわけ、終章ラストに掲載の写真が非常に鮮やかで、物語のオチとしてこれ以上ないくらい見事な解決法かと思います。
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前作はあれ?あれ?という間に終わって難易度が高かった印象だけど、今作は各章の繋がりが巧妙で、あと少しで自力で解けるかも!とドキドキしながら読めました。
結局ネタバレに頼ってしまい、見事に騙されましたが、また読み返したい作品です
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いけないシリーズ第二弾。
前よりもぐっとわかりやすくなったもののやっぱり結末は書いて欲しいと元の子もない事を思ってしまいました笑
もっとこの本を楽しみには勉強が必要なようです。
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一気読み。
4章からなる連作短編だけど、全体で一つの長編。細かいところがよく理解できず、ネタバレ考察を読んで、やっと作者の企みの深さ・周到さが理解できました。。いつもながら、脱帽。
3章の千木孝憲氏の先読みが最も巧み。
息子の孝史を殺してしまったあとの怒涛の展開をよく一晩で考えてやり遂げたものだと、全てがわかった後に振り返ると感心してしまう。
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※
第1章 明神の滝に祈ってはいけない
第2章 首なし男を助けてはいけない
第3章 その映像を調べてはいけない
終章 祈りの声を繋いではいけない
冬牡丹、祈りの滝、静かな土地、
少しずつ重なって謎が繋がる物語。
心理的な圧迫がじわじわ迫ってくる恐怖と、
どこか物悲しさを覚える読後感。
Posted by ブクログ
個人的に1より好き!特に1章の時系列叙述トリックが面白かった。導入の年賀状のねずみとか干支だるまとか、やたら干支にスポットがあたるから時間に仕掛けがあるのでは?干支だるま実はねずみじゃないのでは?って怪しむとこまではいったのになぁ…悔しい。仕掛けが分かればあとはすぐ頭から読み返し。気持ちよくだまされたなーて感じでした。
ただそれ以降の2章、3章、そして終章は残念ながらどんでん返しがもの足りず…
2章、終章は最後の写真でひっくり返るというよりも最後の写真で結末が分かる。といった感じだし
3章は旦那さん奥さんを庇ってるんだろうなというのも読めたし死体の隠し場所が実は床下でした!と言われてもそうですか…みたいな。でも終章で明らかになった床下からお姉ちゃんの死体出てきたっていうのはびっくりしたしそこ繋がるのかー!と盛り上がった。
仕掛け、どんでん返しの部分よりも物語そのものが面白いし前作よりかなり入り込みやすかった。
あと姉妹のご両親、気の毒すぎる。
Posted by ブクログ
行方不明になった姉を探す女子高生、引きこもりの伯父を助けたい小学生、家庭内暴力から家族を助けたい父、事件を解決したい新米刑事。それぞれの願いが交錯する森と川。そして滝。手がかりは一枚の写真。
写真やヒントを元に読者が真相を解明する「いけない」シリーズの2冊目。今回は連作短編集って感じたし謎も前回より格段に分かりやすい。なぜなら真相が次の話に出ているから。なのでちゃんと最初から読むべし。1話目が一番ホラーの香り。というか1話目が一番手が込んでる。そして1話目の映るべきものが今だに分かっていない私。でも面白かった。
Posted by ブクログ
連作短編集
全ての話を読んでひとつ繋がる…
第1弾で構成はわかっているのに全ての謎が解けない私は
やっぱりまだまだ考察力が弱いんだと痛感させられる。
だけど、構成が分かっているので1より楽しめた(笑)
悲しいことだけどね…
でも、所々はわかったんだけどね??(笑)
1番おじさんの話が好きだったな~~
怖いしゾッとするし、ウハッ…ってなる感じ。
そしてラストで全て繋がる時…読後感最高です。