感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「庶民文化の研究」という文脈で登場したモノのようだ。なかなかに面白かった…
「庶民文化の研究」と言うが、逆に言えば「研究の材料になるような史料が豊富」という意味にもなる。“庶民文化”というような部分で或る程度豊富な史料―書き残されたもの―が在るという事実…多少驚く…
本書の中心的な内容は、伊予道後の遊女屋が伝えたという文献からのものである。
遊女屋での、女性の管理に関する事柄を記した文書が伝えられているというのだ。逆に言えば、伝えたいと思ったことを持っていた人(=文献を記した人)、先達の経験や考えを参考にしようとした人達(=文献を読んで利用した人達)共に読み書きが当たり前に出来ていたことになる。文献が記され、利用されていた「18世紀後半から19世紀前半」というような時期、各国の“遊女屋”に相当する場所で、こういうことが考えられたであろうか?
Posted by ブクログ
帯に白抜きで「郭に残された門外不出の秘伝書!」。新潮選書ではあるけれど、このタイトルに帯文句の数々、図版多数……、さすがに外出先では読めない、やっぱり門外不出。いきなりこれに☆五つ進呈すると、品性を疑われるかもしれないが(?、そんなことはないと思う)、珍しいものを読ませてもらった、と満足。これもまた、お江戸の一面だよなぁ、と感慨しばし。
Posted by ブクログ
この本は江戸時代の「おさめかまいじょう」という遊女の性技指南書(秘技指南書)を解説している。中には豊富な春画があり、文章だけで創造できないものを補足している。雑学としては勿論、現代でも通用する内容であるのに驚かされる