感情タグBEST3
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約束したことは港の猫の誇りにかけて必ず守る。
命からがら飛んできたカモメが最期に産んだ卵を守り、孵し、育て、飛ぶことを教えなければ。
あくまでもカモメをカモメとして愛し、尊重する。決して猫にしようなどとはしない。
猫たちは自分と違う者でも愛せるということを学び、カモメは手探りの中でも猫たちのサポートを受けて全力で飛ぶことに挑戦して成し遂げた。
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大人になる前に読みたかった一冊でした。
猫のゾルバが母カモメとの約束を守ろうと一生懸命になる姿に泣きそうになりました。
読んでると、人間というフィルターを挟まずに純粋に世界を見てるような感覚を味わえます。
僕が子どもの頃にこの本に出会えてたら、人生のどこかのタイミングでこの本を思い出す日があったに違いない。
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コミカルでチャーミングなこの物語には沢山の教訓が詰まっている。国境や人種、種別の壁を乗り越えて愛し合えること、交渉による解決が可能であること、全力で挑戦することの大切さ。ラストのゾルバがフォルトゥナータを見つめるシーンにホロリときた。
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元々、小学校の学芸会で小学校6年生の次男が取り組んだ劇として知った作品。月刊ふらんす誌3月号で河野万里子さんのエッセイを読み、彼女の訳であることを知り購入。積読していたが、この度、作者のルイス・セプルべダ氏が新型コロナウィルス感染のため逝去されたことを新聞記事で知り、読み始めた。
「みんなこのときを、待ちわびていたのだ。猫だけが持ち合わせているすぐれた忍耐力のありったけで、若いカモメが飛びたいと自分から言い出すのを、待ち続けてきた。飛ぶためには、本人の決心が何より大切だということを、彼らはその叡智で知っていたからだ。」
自分にはその叡智が、忍耐力があるのか子供たちを思いながら、自問している。
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猫に限らずかもしれないけど、猫と暮らしている人はよく「何々と言っているように聞こえる」ではなく、「何々と言っていた」という言い方をする。自分もいつか猫と会話できるように、いや、会話して頂ける人間になれるように精進していかないといけない。
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じわじわと言葉がしみこんでくる、いい物語だった。猫が飛べないカモメに語る言葉がいい。
全力で信じたものだけが飛べる。ちょうどそれを伝える物語を探していた。言いたかったことを言ってくれて、じわじわとしびれた。
海外ものだからか、どこかユーモラス。あとは人間をこきおろす。あとは、みんながどこか夢見がちなところがいい。猫の奮闘する物語は、イッパイアッテナで大好きだったので、それもあって懐かしかった。
本が読めてしゃべれる猫というのがいい、実際そうなんじゃないかと思わせる猫の何かがある。
カモメの女の子が可愛い。
詩人もいい、雨を感じたいということ、空に飛び出したときの気持ちよさは、きっとカモメが知っているもの。だから飛び出せた。飛びたかった。
気持ちのよい物語でした。
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題名通りに、カモメの母親から卵を託された猫がカモメを育てて飛べるようにしてあげるまでのお話。
訳者のあとがきを読んで、作者の人生からくる「異なる者どうし」が、心を通わせ共に生きていく世の中になってほしいという願いがこめられているんだなぁと思いました。
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港町に住む猫たちが、力を合わせて一羽のカモメを空を飛べるようにするまでの物語。
海の重油にやられ、死を覚悟した一羽のカモメが、たまたま近くにいた猫に産み落とした卵を託す。その際、3つの約束を交わします。
卵を食べないこと。雛が生まれるまで、卵の面倒をみること。ひなに飛ぶことを教えること。
先の2つはともかく、果たして猫はカモメに空を飛ぶことを教えることができるのか?
物語の中で、大切なことをたくさん知ります。子供から大人まで読める、優しい物語でした。
Posted by ブクログ
児童文学ということになるのかもしれません。とてもやさしい文章で、ごく短いお話です。
偶然にある約束をしてしまった猫が、その約束を果たすために奔走し、やがてそれが純粋な愛となり、種を超えた結びつきというものがあるんだ、ということを描いています。
Posted by ブクログ
カタカナの地名が全然わからないけど、この本読むだけで世界一周できちゃいそう!大海原の上の空を舞ってる気分♪
訳の河野万里子さんはなんと星の王子さまの翻訳家さんでもある!