【感想・ネタバレ】2030年アパレルの未来―日本企業が半分になる日のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

売り手に向けた、テクノロジー系や市場動向などの内容です。ファストファッションや海外市場に向けた話も含まれています。今後日本のアパレル企業は減少していき、生き残るためには、海外でも売れる国産ブランドを育てることや、職人の技術・事業の継続に繋がること、デザイナーと産地の繋がりや対話からの関係性が大事なことなどが述べられています。また、日本のブランドはブランドストーリーが弱いことや、経営とクリエイティブの役割分担ができていないことなども述べられていたり、成功の鍵として「日本らしさの付与・独自性の追求・ビジネス基盤の確立」などが挙げられています。他の業界にも通ずるところが多分にあるのではないかと感じました。

0
2023年09月10日

Posted by ブクログ

目的
 ・今後のアパレルの未来はどうなるのか
 ・EC業界の成長について

■感想
アパレルの業界は現在進行形で大きく変化している。市場構造の変化と勝ち組企業の世代交代が起きている。そのなかでデジタル化やAIがもたらす消費者の購買思考における本質的に変化していってる。この変化により、消費者に対するマーケティングや商品の提供が変わってくるのだ。今後は、マスパーソナライズもしくはレコメンド機能により、より個人にとっかし、その購入に至るまでの体験価値をより効率的かつ充実した形にしなければいけない。これはアパレルに限ったことではない。しかし、AIがより発展していくことにより、パーソナライズにおける精度はあさらに上がっていくことだ、ここに人間が介在する必要がなくなる。じゃあ人間の介在価値は?誰から買うかという人間検索をより高める必要があると思う。少し高いけど、この人から買いたい。そう思わせれば勝ちである。それが今後人間がAIにとってかわれない人間の真理を掴んだ介在価値なのかなと。

0
2023年05月28日

Posted by ブクログ

本書は主にアパレル業界の未来を示しているが、その他業界にも通ずる事が書かれており、非常に興味深く読めた。
他の本で、アパレル業界は仕掛け人となるメディアがトレンドを作り出し、一定の売上を上げている事は知っていた。本書でもそれは書かれており、そこから脱却するにはどうしたら良いのか、という話。
やはり海外に通じるブランドの構築が重要で、またEC化の波に乗り切れていないからテクノロジーなどを駆使して乗っていく。生地の輸出は多いので、それを原料とする製品の拡販。などがあげられる。結局はECが鍵なのだろう。

0
2022年07月25日

Posted by ブクログ

アパレル案件を担当するコンサルタントの必読書。どの本よりも、問題点や先進事例が包括的にまとまっている。どのような点を深堀するにしても、先ずは本書でざっくりと全体感をつかむことで、筋の良い仮説が立てられると思う。

0
2020年09月07日

Posted by ブクログ

テーマはアパレルの今後だが、少子高齢化を迎える日本市場、デジタルネイティブ世代が中心となる今後のマーケティングでの企業の身の振り方など、色々と考えさせられる。なかなか面白かった。

0
2019年10月10日

Posted by ブクログ

東京ファッション特区構想のあたり面白い発想だと思った。ファッションの分野の仕事もAIに置き換わる、デザイナーと販売員の報酬を上げるべきという辺りの記述も本当そうだよ、と思います。

0
2023年11月25日

Posted by ブクログ

ー この日本企業の凋落ぶりは、平成の30年間がどういう時代であったかを象徴している。戦後、奇跡の復興を成し遂げた昭和を牽引した高度経済成長期のシステム(民間はボトムアップ型のコンセンサス経営、官は護送船団方式に代表される官僚的な日本型統治)が平成の時代に合わず、機能不全を起こしていたことは明らかだ。

しかしながら、多くの人が成功体験から離れられず、あるいは薄々、機能不全に気づいていても抜本的な対策をとらず、過去の栄光に甘んじ、ズルズルと惰性に甘んじてしまったのが、平成という時代だったといえる。日本型のサラリーマン社会になじんだ団塊世代に人口ボリュームがあることが、改革を遅らせたという側面もある。

実際、停滞の30年間に大きく企業価値を高めた企業には、ソフトバンクやファーストリテイリングのように、従来の日本型企業とは無縁の、グローバル感覚に長けた経営者が存在する。 ー

危機感は良く理解出来た。

とは言えトーキョー「ファッション特区」の定量的な経済効果は良く分からなかった。

本質的なマーケティング、本質的なD2C、本質的な在庫管理、本質的なDX、本質的な差別化、本質的なサプライチェーン改革、本質的なグローバル化。

なるほど、課題感はよく分かるが、物事の課題解決に、従来の課題解決策に対して“本質的な”と枕詞を付けただけで、それで本質的な課題解決が出来ますかね?

結局の所、消費マインド(日本社会の貧困化)、世界的なSDGsの潮流、DX、アパレル産業の構造的な問題(過剰在庫、廃棄ロス)が複雑に絡まり合って解決のロードマップが描けていない日本のアパレル産業の闇が根深いことしか分からなかった。

0
2022年12月10日

Posted by ブクログ

部分的には結構面白いしためになった。
日本のアパレルが生き残るための思想は、アパレル以外の製品にも共通していることだと思う。
必要なタイミングがあったらまた読み返したい

0
2021年08月13日

Posted by ブクログ

2019年に出版された本のため、コロナの影響については記載がありません
しかし、これからのアパレル業界は今までとは違い、最新技術を取り入れ
進化していくと書かれており、それはコロナ化の現在の状況にも通じるものがあると感じました

0
2021年05月23日

Posted by ブクログ

著:福田稔

2030年、つまり約10年後に起こっているだろうアパレルの未来予想図を現状から論理的に分析した本。
狭い一国に過ぎない日本だけで見れば、アパレル産業にとってマイナスな要因が多く、斜陽と考えられる事もしばしば。
世界的な成長率で見れば、十分に成長産業であり、日本国内で世界と戦い抜けるブランドが少ない理由と改善策、川上〜川下の隔てもSPAの台頭などでシームレスになってきている。
自社百貨店でも、構造改革をし殆ど不動産業に近いようなテナント収入を経て安定的な利益をあげているが、今後10年を見据えてこのままでいいのだろうか。
この本が出版されてからコロナという史上最悪とも言える不況に陥っている今の筆者の考え方はどう変わってるのか?
家需要が高まる中、勉強・読書・映画と言った家で行いづらい・価値を見出しにくい分野に焦点を置いた新たな商業施設も面白い。

0
2021年02月04日

Posted by ブクログ

日本アパレルに未来はあるから輸出とデジタル化頑張って行こう的なノリ。ただ企業は半分になっちゃうみたい。生き残ろう。

0
2020年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アパレル業界の現在と未来を説明した本だが、ビューティービジネス全般でヒントが得られる。また、高価格帯と低価格帯の二極化はあらゆる業界でみられる現象であり、そういう点ではすべての業界の人にとって参考になる部分があるだろう。良い本だが、ここに書いてあることも2030年といわず、2~3年後には古くなっているかもしれない。

0
2019年12月09日

Posted by ブクログ

アパレル業界に身を置くものとして、情報量が豊富でとてもためになった。私自身これまで2社のアパレル関連の会社、1社の異業種メーカーで働いてきたなかで、アパレルで働く人々のビジネス感覚の薄さに疑問を感じていました。趣味の延長感覚(否定するわけではないです!)だからかと思っていたけど、確かに業界が閉鎖的なのが大きな原因のひとつだな、ととても納得。他国の成功事例で挙げられていたブランドの新しいテクノロジーを導入した取組み、ユーザーの新しい体験には単純にワクワクした。これからやるべきことは徹底的な独自性の追求と磨き込み、これに尽きるけれど体現できるブランドなんてほんの一握りだと思う。企業が減ること自体は悪いと思わないけど、文化としての日本のファッションが廃れずに世界を彩り続けられるように願うばかり。

0
2019年10月24日

Posted by ブクログ

アパレル業界における現状を網羅的にまとめている本。
俯瞰的に書かれている上に、既存のUNIQLOとかにFocusせず
海外の企業についても言及しているので
アパレル産業がどういう方向性になっていて
その中で日本市場がどう動いているか、わかりやすく書かれている。
結構良書だと思うので、一読の価値あり。
思っているよりも日本とGlobalとの乖離は凄い、というのが印象。

0
2019年06月28日

Posted by ブクログ

他国アパレル事例が興味深かったです。読みやすい。
個人的には、著書の表紙がグレー、内紙?がネオンっぽい派手色でデザインがかっこいいなとおもいました。

0
2024年01月18日

Posted by ブクログ

消費について考えさせられる本でした。

アパレル業界の問題点とその解決案が
一通り網羅されていました。

0
2022年03月26日

Posted by ブクログ

 アパレル業界に限らず「昔は良かった」というおじさんはゴロゴロいると思ったが、考えてみたらそんな人は前職の業界(一応アパレルのくくりに入る)ばかりだった。一般消費者よりアパレル業界で仕事をする人向けの本だったが、楽しく読めた。日本の服はタグを外せばどこのブランドかわからない無個性なものばかり、に共感。ある程度年齢を重ねると結局着れる&着たい服は限られるし、ファッション雑誌は見ていて面白くなくなってきた。同調圧力が強い日本は、アパレルに限らず変革していけるんだろうか。

0
2021年09月15日

Posted by ブクログ

んー大まか伝えたいことは分かったけど専門用語多すぎてエンターテインメント性はなかったかな…。
アパレルのマーケティングを仕事をしてる人は参考になるはず。ただファッションに興味があるだけの自分としては難しい内容だったかな。

0
2021年08月24日

Posted by ブクログ

日本アパレル市場は少子高齢化や市場ニーズの変化によって、苦境を強いられる。時代の変化を脅威でなく機会と捉え、次世代技術を活用して海外展開していくことが大切。

劣勢に立たされた場面こそ、自身の個性/長所を広く伝達する手法で発信していくべき。そのため集団における自身の優位性/価値を普段から磨いておく必要がある。

0
2021年08月23日

Posted by ブクログ

日本と世界のアパレル業界の動向を知ることができ、
面白かった。
アパレル業界においても何のために?を考えた変革が求められており、そのための有効なツールがAlだ。

大学生の頃、某ファストファッション店でアルバイトを
していたが、昔と今では少しずつマーケティングの手法が変わってきているように、売り場を見ていると感じる。
確実に変化の波は押し寄せ、対応できないところは飲み込まれていく。

教育の業界にも通ずる物があると思った。

0
2021年08月14日

Posted by ブクログ

現代の流れから2030年(約10年後)のアパレルの未来を予測し何をするべきかを提言している。

日本だけでなく世界的な潮流からアパレルの現在をみているので日本の弱みはもちろん強みも再認識させてくれる。

本書では、アパレル市場は日本では縮小傾向だが、世界的に見れば上昇産業でAI化を進めてうまく経営に取り入れれば、縮小していく日本の市場ではなく世界の市場に打って出ることが可能である。
またそのためには改めて自社の強みや独自性を高めていく必要性がある。
ということが述べられている。

まさにそのとおりだが、AIによるビッグデータ分析やレコメンデーションが既に行われているという現状やIOTやオートメーション化していき最終的には無人工場になるということが叫ばれていても、最終章の生き残るために今何をするべきか?ということについて本書で述べられていることは、独自性や日本らしさという昔から言われている事が挙げられていうことにふと気づく。
もちろんその通りだが、大事なことは不変であるということを再認識すると同時に日本企業は何十年も前から言われている"独自性"をまだ得ることができていなかったのだということにも気づかされる。

抽象度を上げてみると大事なこと・押さえどころは変わらないものだと思った。新しい情報を入れ、先端の時代の流れは取り入れつつ、変化の重要性とともに不変の重要性も認識しなければならない。

0
2020年10月26日

Posted by ブクログ

今後のアパレル業界の変容について書かれた本。
新しい情報を得るために読んだが、基本的に既知の情報ばかりで新鮮さはない。

1.店舗は採寸などの顧客体験の場と化す
2.服への興味の減少、カジュアル化により今後も低迷は続く

1.についてはアップルストアが先駆者となり、
2.についてはコロナでの在宅ワークが追い討ちとなろう。

0
2020年07月27日

Posted by ブクログ

下記の2つがポイントと言う。
・インバウンド特需
・越境ECの拡大(海外出店)

コロナによりインバウンドは苦しいのでは。
越境ECもシステム構築のための投資と物流がないと厳しい。
中規模アパレル企業に待つのは徹底的な縮小均衡か大規模アパレル企業への身売りか。

デジタル化が顧客にどのような提供価値を生むのか定義づけられているアパレル企業がどこまであるのか。

0
2020年07月13日

Posted by ブクログ

海外との比較、分析など参考になるが、
肝心のまとめ部分はグローバル比較や根拠からの流れが欠け、ありきたりになっているように感じた。

0
2020年01月12日

Posted by ブクログ

 日本のアパレルの現状を俯瞰的に、広範囲に紹介している。ただ、そういった総論・概論・問題点を知るには便利だが、何というか代理店のプレゼン資料というか会議用のまとめレポートというような味気なさを感じるのが事実。薄く広い情報量は豊富だが、経済サイトや本などでかじってると新鮮な発見は少ない。

 ただ、あるグラフに目が留まった。それは世界のアパレル総輸出量の比較。何と日本は韓国の1/2、決してファッション先進国のイメージがないwドイツの1/4を始め主要国間の比較でも極端に低い。しかも素材が中心で完成品に至ってはそれぞれ1/6、1/50!なのだ。これは日本のソフトパワーを考えればあまりにも少ない。これは既成大手アパレルがいかにダメかということと、伸び代としては期待していい。
これは15年ぐらい前までは全くダメと思われていた外国からの観光客が、今では成長産業になっていることにも例えられる。潜在能力あるのだ。
 しかし「誰がアパレルを殺すのか」や本書その他を読んで思うのは、〇〇照会などのいわゆる老舗アパレル企業には無理だろう。あまりに旧態依然で、時代に合わせる企画力・対応力があるとはとても思えない。
ここでも紹介されているvisvimや「トウキョウBASE」などなど新しい感覚、経営センスを持った新興が、資本と結びついて展開すれば、むしろ伸びない方が変のように思えるのだが。センスとブランドは日本にはあるはずだw

0
2020年01月05日

Posted by ブクログ

日本のアパレルがいかに遅れているかがよくわかる本

日本のアパレルが抱える課題は、デジタルへの適応が喫緊だが、そもそも独自性のあるブランドを構築できているのかという本質的な問題もあるということを感じた。

まずは中にいる人間が自分達が作り上げたい世界観を持つことが大事なのではと思った。

0
2019年12月28日

Posted by ブクログ

ファッション業界は成長産業。
今の若者層が成長した際のアパレルを考える必要性。
データ分析はあらゆる業界で使用可能。

0
2019年08月16日

「ビジネス・経済」ランキング