【感想・ネタバレ】ジャパン・ストーリー 昭和・平成の日本政治見聞録のレビュー

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Posted by ブクログ

【民主主義国家の政治指導者に必要とされるのは説得する力である。リスクを取りたくない、苦い薬を飲まないでなんとかなると思いたい人たちを説得する政治家が、有識者の支持を得られるかどうか、そこに日本の将来が懸かっている】(文中より引用)

半世紀以上にわたり政治を中心として日本を研究し続けてきた成果がまとめられた作品。過去のエピソードを紐解きながら、令和の時代に求められる政治・社会像を論じていきます。著者は、名著『代議士の誕生』でも知られるジェラルド・L・カーティス。訳者は、経済系の作品の翻訳も手がけた村井章子。

深い経験と探求に裏付けられた高所からの視点が興味深いことはもちろんなのですが、更に惹きつけられたのは半世紀以上にわたる日本との関わりの中で著者が経験したエピソードの数々。どこでフィールドワークを行うかについて「なまり」を基に中曽根元首相が判断したことや、田中角栄と金丸信の現金の渡し方の違いなどが白眉中の白眉でした。

『代議士の誕生』も読んでみようかな☆5つ

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2020年03月25日

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