【感想・ネタバレ】伯爵夫人(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

あまりにも幻想的かつ非現実的で滑稽。終始甘美かつ卑猥で淫らな戦闘の奇譚。
伯爵夫人の口から語られることの真偽は如何にせよ、翻弄と籠絡と幻惑の一夜はするりと展開する。時が過ぎれば夢幻の如くその奇譚は薄れゆき、経験と記憶と現実が同化していく。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

衝撃的な小説でした!
今まで読んだことがない世界観と、文章のリズムが独特で、小説の世界にのめり込んでしまいます。
が、作者の異色過ぎる世界観には到底理解が追いつかず、ぜひ再読したいと思います。

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2019年03月27日

Posted by ブクログ

極めて難解。強烈な猥褻表現に囚われて非難する向きもありそうだが、一読でそちらに重点がないことは明らか。全ての性的表現が強烈ではあるものの、極めて陳腐であり、それが飽くことなく繰り返されていることから、意図的であることが見て取れる。そしてまた、伯爵夫人が回想してみせる戦争場面なども、これ見よがしの繰り返しになっている。これは意図的に繰り返しを重ねることで意図的に『嘘くさい』表現を作り出しているのだろう。

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2020年02月13日

Posted by ブクログ

あけすけな官能と戦争とが入れ替り立ち替りで全てが虚のような、でも戦争は現実なのだということを歴史で学んで知っているからこそのやるせなさというか…言葉にするのが難しい。
すごい疾走感とドタバタともいえるエロと不意に容赦なくとどめをさしてくるこの感じ、解説も書いている筒井康隆を読む感覚と通じるところがあって、とても好きだった。

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2019年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者(元東大総長)の作品は初読みとなりましたが、本作の評価は分かれるんだろうなぁ...

テーマは「戦争とエロ」、帝大受験を控えた二朗とその前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な伯爵夫人のW主演作品。





説明
内容紹介
ばふりばふりとまわる回転扉の向こう、帝大受験を控えた二朗の前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な〈伯爵夫人〉が、二朗に授けた性と闘争の手ほどきとは。ボブヘアーの従妹・蓬子や魅惑的な女たちも従え、戦時下の帝都に虚実周到に張り巡らされた物語が蠢く。東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表し、読書界を騒然とさせた三島由紀夫賞受賞作。
内容(「BOOK」データベースより)
ばふりばふりとまわる回転扉の向こう、帝大受験を控えた二朗の前に現れた和装の女。「金玉潰し」の凄技で男を懲らしめるという妖艶な“伯爵夫人”が、二朗に授けた性と闘争の手ほどきとは。ボブヘアーの従妹・蓬子や魅惑的な女たちも従え、戦時下の帝都に虚実周到に張り巡らされた物語が蠢く。東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表し、読書界を騒然とさせた三島由紀夫賞受賞作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
蓮實/重彦
1936(昭和11)年東京生れ。東京大学文学部仏文学科卒業。’85年、映画雑誌「リュミエール」の創刊編集長、’97(平成9)年から2001年まで第26代東京大学総長を務める。文芸批評、映画批評から小説まで執筆活動は多岐にわたる。’77年『反=日本語論』で読売文学賞、’89年『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論』で芸術選奨文部大臣賞、’83年『監督 小津安二郎』(仏訳)で映画書翻訳最高賞、’16年『伯爵夫人』で三島由紀夫賞をそれぞれ受賞。著書多数。’99年、芸術文化コマンドゥール勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

 ぼくは何故この人が、こんな小説を書いたのか、今考えているところです。遊んでいるんですかねえ?そんなわけないか?でも、言うだけ言い続けてきた人が、書いてみると、存外つまらないということも事実で、なんというか、そこのところが面白い作品でした。

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2019年09月07日

Posted by ブクログ

〈東大総長も務めた文芸批評の大家が80歳で突如発表〉した小説。戦争と官能の気配にみちた、というより、おじいちゃんが最近覚えた猥語乱発手法と内輪への目配せにみちた、って感じだろうか。
冒頭から電話ボックス内で気絶する辺りまではまだ緊張感があって面白かったんだけど、キンタマ握られて気絶→キンタマにボールがぶつかって気絶していただけでした、な場面転換はいくらなんでも無いだろうと脱力してしまった。

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2019年02月11日

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