感情タグBEST3
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唐沢を繊細にして傲慢だと思うけれどやはり可愛いと思う時も有って。沢の善良さも初岡の気弱さも彼や彼女が語り手だったら印象ががらりと変わるのだろう。人間は面倒だと思う。というより人間関係は煩わしい。でも人間は可愛いとも思う。もし唐沢が登場人物の一人に過ぎなかったら私は彼女の内面を知らないまま疎んでいたかも知れなくて現実は本でないからもっと理解も共感もできないまま生きていくことが淋しい。
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「圧倒的な文体で語る新感覚の小説」って書かれてるだけあって、本当に圧倒的。言葉なのに生。入ってくるって感じじゃなくて、飲み込まれていくって感じ。何もスジが通ってないのに、通らないから現象だっていうとんでもなさに説得力がある。でも本当はスジが通っていて、僕にそれがよく理解できていないだけなんだろうな、って賢ぶりたくもなる。よく分からないのだけど、嬉しいに近い感覚になれる。
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文庫版のあとがきまで読んでやっぱり好きだなと思いました。ずっと感情をそのまま書いたような感じがして、教室とかグラウンド、ファミレスの空気感が伝わってきて面白いです。淡々としていて過激さがあるのが好きです。
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タヒ先生の使う言葉が大好きで表現力に圧倒されました。どうしてそんな比喩を思い付くのだろう、って、ひとつ文を読むたびにうわああ、ってなります。10代の鋭利で繊細で弱くて強くて愚かで不思議なところが詰まっていてえぐられる。言葉を手足のように自在に扱えるのがうらやましい。
詩も好きですが小説も大好きです。
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これはすごい。
この最果タヒさんは詩人でもあるが、だからか、唐坂カズハという17歳の主人公の独白のような小説は、今まで読んだことがない形で鮮烈だった。
主人公はかつてのタヒさんを投影しているのだろう。
10代はともすれば、神経が皮膚から飛び出ているかのように鋭敏で、けれど言葉を見つけられない…この本を読んでほしい。2019.6.8
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矛盾、繊細、欺瞞、嫉妬、ついでにブラコン。
10代の支離滅裂な感情をストレートに表した作品。
本当の自分を見つけられなくて、他人の感情を勝手に想像して自分が形作られていく。
これは宇宙人・女子高生の内を表現した傑作だと思う、
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あらら、ならば私も嘘つき。薄さだけに釣られて買い、最初の数頁で、しまった、これは川上未映子の『『わたくし率 イン 歯ー、または世界』のように、薄いのにやたら時間がかかるやつかと後悔。
でも違った。わかるよその気持ちと言いたくなるシーンがどれだけあったことか。ラップになりそうな文体とか、確かにオバハンにはついて行きづらいけど(笑)、教師の言動を「あなたパンでも作っているんですか」と言ってみたり、一度は告った相手に「それ言われて喜ぶと思ったの?」と毒づいてみたり。わかるよほんとに。
傷ついても生きる。今日が好き。
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主人公はわたしと同じ17歳。
自分が何をしたいのか、整理をする事が出来ずに、弄れた考えで生活に不満を持つ。
それでもいずれは、(葉介)兄と同じように、
生き延びて、変わっていくのだ。
10代という輝かしい、安定しないときが、
尊い、なんだかんだ大嫌いで
大好き、だと思えた。
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タヒさんの小説。身近な人に置き換えて読んでいました。女流作家の感性は…などと言う型に当てはめたくないですが、独特の文体はやはり魅力的です。
数日間の話なのに心境が目まぐるしく変わる感じ、思春期の高校生をよく表しているなと思わされます。
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仕事に疲れて会社で泣いた。
すごく嫌いな上司がいる。
意欲はないがお金は欲しい。
部屋が汚い。
本がたくさんある。
部屋の家電は姉のお古のポンコツ。
友達が少ない。
好きな人がいる。
何かを伝える時にいい言葉が見つからない。
人に気を遣いたくない。
でも1人じゃない。
どこかへ連れ出してくれる人がいる。
私のどこかがおかしくなっても
1人にはならない。
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愛は感情。
セックスは現象。
とても、納得できる言葉。
人間なんてみんな気持ち悪い。
感情も体験も記憶も、本当の意味ではシェアできない。
何を思ってたって、何も起こらなければ何も思ってなかったのと同じ。
読んでて頭がくらくらした。
文章のスピードもそうだけど。感情がわーって溢れて、
読むのに体力使った。
置いてきた10代のじぶん、
懐かしかった、で置いてきてしまったけど
たしかにあのころ、いろんなことに怒って悔しくて、言葉が見つからず伝える事をあきらめていた。
文庫本のあとがきに、すっと
背中を見つめられている気分になる。
"ずっと現在進行形で研ぎ澄ましていくばかりの人生だ。
そんなの、一生変わるわけない。"
そうだね、と今日のわたしは思う。
今日のところは。
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流れるような、会話のような文体なので最初なかなか頭がついて来ず、、、半分過ぎたあたりでなんとかついていけたような???でも読んでるのに全然頭にとどまらないから何度かえ?どゆこと?こんなこと言ってたっけ?って感じでページ戻ったりした
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すごく最果タヒですごく10代
カズハのクラスメイトに対する決めつけが、自分は全てのことをわかった気になったり誰かの「こう見られたい自分」を見透かせている私、を作り出している気がした
今の私と過去の私が他者であるのは事実であり願望 もしかするとこれはこんなに生きてきて過去と同じだなんて思いたくない、という自己否定になるのかな
「十代に共感する奴はみんな嘘つき」だけど「十代に共感できない(しない)奴もみんな嘘つき」だと思う 「自分の昔の頃はこうだった」と美化しすぎて今の十代の今を正しく認識しようとしない人も嘘つきである
「きみの絶望が他人の絶望への顔パスになるとでも思っているの?」(p.141)
自分と他人を重ねることは勝手だけど、それを持ち出したら共感エピ自由に語ったり自分とひとまとめにしていい理由にはならないんだよね
「偶然的に愛し合っていて、だから付き合うっていう形式以外不純」すごくそうだなと思うしそれが一番素敵ではあるけれど、結局「愛されたい」や性欲、他者への優越感が欲しくなっちゃうって言ってるんだよね
自分が知っている狭いコミュニティから○○がいい、という理由で自分なりに納得して見つけた人と、私たちは愛し合っているという偶然性を信じて生きていくものだよ
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ライ麦畑でつかまえてを思い出したよ。1人称でひたすら喋ってるのは苦手だ。ってか俺が十代の頃はこんなじゃなかったなぁ。共感って難しい(笑)そしてやっぱり俺は感性が欠落してんのかなとか思う。
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初めて読んだ最果タヒさんの本。
まず、冒頭の10代の頭の中を表現したようなとっ散らかった表現が面白い。
どこにでもいる高校生のとある生活の一部を切り取ったようでした。10代の上手く言葉にできないモヤモヤや葛藤をリズム感のある言葉で表現された本でした。
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エッセイのほうが好き。最果タヒさんの言葉が直球にドーンと伝わってくるから。
「過去のきみはきみの所有物では無い。」
そうそう、そうなんだよ。時間は地続きなのに昔の私は私であって私で無いような気がしてる。むしろ、違うんだと思いたい。10代にとらわれるな、過去ってどんどん美しく重くなるから嫌だよね。未来に続く今しかないんだ。だから今日も前を向いて生きる。過去の積み重ねのうえに立ちながら。