【感想・ネタバレ】南アルプス山岳救助隊K-9 逃亡山脈のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

静奈さんの空手炸裂を待ち望んでいたので、待ってました! で読み始めました。でも、ちっとも山が出てこないじゃん。今回はカーチェイスで終わりなんだ、、と思いはじめたころ「大菩薩ライン」へ向かうときた。なるほど!!ここで山越えだ。 登山道に死体がゴロゴロ転がっていると思うとちょっとコワいけど、でも私好みで楽しめました。

0
2021年01月20日

Posted by ブクログ

「いきなり文庫本」の『クレムゾンの疾走』と同じく、山岳救助隊の神崎静奈が主人公。
カーチェイスあり、銃撃戦(人が死にすぎる!)ありの、ノンストップアクションエンタメ。
「クレムゾン」で関わりあった警視庁阿佐ヶ谷署の大柴刑事が陰謀に巻き込まれ、警察からも追われる羽目に。
彼を助けるべく、静奈が愛犬バロンとともに救出に向かう。
彼女の目も覚めるかのような活躍に、猛暑も忘れる一気読み。
陰謀の背景にあるのは、「地方財務局が国有地を不正価格で私立学園に売却した」(どこかの国で聞いたような!)事件だとか。
静奈たちの前に立ちはだかるのは、「政治家の犯罪の証拠隠滅のため、事故や自殺に見せかけて他人を殺す秘密公安組織」!!
さすがにこんな組織は、フィクションだろう(もし、現実にあったりして恐恐・・・)。
最後「この国は一つの大きな組織だ」とか?・・・

0
2019年08月17日

Posted by ブクログ

バロンの出番が少なかった。大柴さんの大活躍はスッとしながらホント?と思う。そこまでの組織悪は無いと信じたいのだけど。

0
2019年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

公安という巨大な悪(笑)が時々作品にでるが
バトル担当の神崎静奈が大活躍する
今回も話の展開は上手なのだが、ラストが謎
の御情けっぽい終わり方で消化不良
峠越えシーンはシリーズ的に必要(´・ω・`)

0
2023年10月11日

Posted by ブクログ

<南アルプス山岳救助隊K-9>シリーズの9冊目。
巻頭に北岳付近の地図がないと思ったら今度も山から離れてのアクションか。

「クリムゾンの疾走」に出て来た大柴が再び登場。本庁から南アルプス署で拘留中の窃盗被疑者の移送を命じられた大柴が事件に巻き込まれ、一方、休暇で山を下りていた静奈がそれを知りバロンとともに現場へ向かうという展開。
大柴は飛び来る銃弾を間一髪でかわし続け、静奈は一足遅れを繰り返し、ようやく追いついてからは車を捨てて山を縦走する逃避行。追手は後ろから前から上からと、来るわ来るわ。それをひとりずつ屠っていく静奈の強いこと強いこと。
テンポよくサクサクと読めたが、話としてはちょっと雑。
幹線道路を閉鎖したり、バスの運転手が巻き添えで亡くなったり、主人が匿ってくれた家で奥さんが警察に通報したり、あれだけ市民を巻き込んでおいて何もなかったことにされているというのも、フィクションなりのリアリティに欠ける。

「クリムゾンの疾走」の感想に『このシリーズでは北岳で犬たちが活躍する話を読みたいね』と書いたが、今回は尚更にそう思った。

0
2023年05月21日

Posted by ブクログ

山岳救助隊シリーズ。
『クリムゾンの疾走』に出てきた阿佐ヶ谷署の大柴が、被疑者の移送を命じられて南アルプス署にやってきて、事件に巻きこまれ、警察と秘密公安組織〈キク〉から追われ始める。
周りの誰も信じられなくなる中、被疑者高沢を守って動く大柴。大柴を助けようと追う静奈。
ハイスピードで一気読みして、面白かったけれど…山岳救助隊としての話が恋しい。

0
2020年11月28日

Posted by ブクログ

〈南アルプス山岳救助隊K-9〉シリーズ。

「クリムゾンの疾走」の阿佐ヶ谷署の大柴が再登場。
南アルプス署に勾留中の窃盗被疑者の移送を命じられ、後輩刑事と共に車で移送中、何故か大型トラックに追突される。しかしこれは悪夢の始まりでしかなく…。

『大藪春彦の小説じゃねえんだ』
という大柴のセリフがあるが、私に言わせれば『新宿鮫』かよ!という印象。あっちは桜田商事(あるいは桜井商事?)だったかな。

つい最近、政治の世界で大いに盛り上がったあの問題が取り上げられているが、そこにここまで冒険要素を絡めるとは。
こんなことが、まさか現実にはないだろう…と言い切れないのも政治の世界に不信感が高まっているからか。だが、さすがにこれはやり過ぎかな。そもそもプロの仕事ならもう少し自然に見せるよう、上手くやるだろう。
神崎静奈のクールさと強さが光り、格好良かった。しかも体一つで闘うのだから、大柴でなくとも惚れてしまうだろう。

ただ『山岳救助隊』シリーズというには、今回は静奈がジレンマを抱えるように、何を以て『救助』というのか難しいところ。良い人は助けるが悪い人は助けないのか?
そもそも良い人悪い人とはどこで線引きするのか?
毎回悪役がはっきりしているこのシリーズだが、人間はそこまで白黒はっきりした生き物ではない。

派手な闘いを描いた割にはあっけなく終わったのがちょっと残念。
夏実を始め救助隊グループがあまり出て来なかったのも残念。
しかし大柴との絡みがこれからもあるのか、そちらは少し楽しみ。

0
2020年03月03日

Posted by ブクログ

やはり、樋口明雄氏の書く本は面白い。
冒頭から切れ目なく続く連続した緊迫感と繰り出されるアクション。
そして、静かで切なく、自然の中で、きっちりと方をつけるエンディング。
天空の犬シリーズの読者には堪らないし、天空の犬シリーズを知らない人にもお勧めできる一冊。

冒頭出てくるのは、いつもの星野夏美と神崎静奈。
天空の犬シリーズの始まりかな?と誤認するのだが、すぐに彼女たちは山を下りる。
その後、夏美は姿を消し、美しき武闘家神崎静奈巡査の戦いが始まる。
樋口氏の書く物語の背景は、いつもとてもリアル。
日本の国という組織、政治、そして警察という組織に存在する悪。そのリアルに翻弄される現場警察官と元官僚。
像絶な戦いの後にやってくる山の景色と静寂。

天空の犬シリーズが始まった時に、神崎静奈巡査はここまで重要な役割を占めていたのだろうか?
いや、彼女はきっとシリーズの中で徐々にその姿を現していき、ついにメイと夏美のコンビ抜きの物語を成立させてしまったのだろう。
天空の犬シリーズがメイと夏美の物語であるとしたら、本作品は神崎静奈の物語だったと思う。
ごめん、バロン。君は活躍したけど、静奈さんの活躍がすごすぎる。

0
2019年11月12日

「小説」ランキング