【感想・ネタバレ】七つの鍵の物語 ぼっちな僕の異世界領地改革のレビュー

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微妙な感じです

ライトノベル読者歴約10年です。ウェブで二回、書籍版で一回の、合計三回読んだ上での感想を述べます。
見るところ無しとは言いませんが、ライトノベルに必要な要素がところどころ抜けていて、100点満点で言うと40点、50点ぐらいかな、という印象です。
○悪い点
①うまく言えないですが、主人公があちらこちらに行く展開が続いて、話の上での基盤がないと言いますか。地名など作品世界を緻密に設計しているのですが、なぜか作品の世界に厚みがないのです。
②敵、味方キャラの多くにモブキャラ感が漂っています。序盤のヒロイン救出隊は、救出対象の女性キャラはまあ魅力がなくはないですが、それ以外モブキャラとしか読めません。ストーリーは悪くないのですが、登場人物の淡白さで面白さが削がれている印象です。ファブニルはかなり奇抜な言動ですが、それでも優れた作品に登場する大ボスの持つ、恐ろしくはあるがどこか惹きつけられる魅力がなく、突飛なことを言っても「うん、それで?」というようにしか感じず読んでいて冷めてしまいます。それとやはり、レアのような無口キャラはキャラ立ちしませんね。
③名作には感じられる、雰囲気・情緒のようなものが感じ取れないのです。
④バトルシーンの熱さがなく、読んでいても興奮などがないです。
○良い点
①ウェブ版で感じた、所々出てくる演劇部の情報に、事情を知らない読者が置いていかれるという難点は改善されたように感じます。
ただ読み返すと、ニーダルの呪詛に関わる説明等は読者置き去り感が強いですね

カクヨムでは「骨太の面白さ」との高評価を目にした記憶がありますが、私の正直な所感は、なろうによくある凡百の小説と変わりないというものです。
これでプロと言われてもな、という感じです。

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2020年06月10日

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