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連続殺人犯、切り裂きジャックの犯行の手助けをする癌に冒され余命僅かな外科医の雄貴、刑事の中野や外科医で友人の元カノの真琴、生きる意味、法で裁く事ができない者をジャックと手を組み裁き、そこに生を見出そうとする雄貴、そこへ友人をヤクザ楠木に殺害された19才の家出少女の沙耶が雄貴のもとへ…
自分が生きた証を沙耶に託す雄貴、切り裂きジャックはいったい誰なのか何で殺害を繰り返すのか…
登場人物たちの様々な葛藤をシニカルに描いた作品であった。
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最近読んだ中で1番の傑作。
これほどのクオリティでまだデビュー作なのかと衝撃を受けた。
視点がテンポ良く切り替わる構成でスピード感があり、先の読めない展開にハラハラしながらあっという間に読み終わってしまった。
サスペンス、バトル、医療、恋愛、さまざまな要素がふんだんに盛り込まれており、このボリュームでも全く退屈しなかった。
「人生の意味はあの世に行く瞬間に決まる」
笑いながら死ねる人生を送れるだろうか。
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主人公の医師は、末期癌を患い人生に絶望する。
絶望の中、死ぬ前に世の中の悪を裁こうと殺人鬼へと変身してしまうが、1人の女性と出会う事で人の心を取り戻していく。
近づいていく死とこれまでの罪の中で、守りたい物が現れたとき、彼が取った行動は・・・。
推理要素もあり、またラストも心に刺さる感じで一気読みしてしまう一冊です。
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ストーリーのスピード感や、主人公の心の動きの描写に引き込まれた。追い込まれた時こそ、立ち止まってレゾンデートルを考えることや、怖いものが無くなる感覚が、伝わってきました。
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知念先生のデビュー作。
末期癌と診察された医師の主人公はある事件から殺人鬼に脅され法で裁くことのできない社会の悪を排除するために殺人を犯すこととなる。
そしてある少女との出会いなどもあり、殺人をやめることを決心する。
また、その少女を護ったり、脅してきた殺人鬼の素性を調べることを決心する。
最後には殺人鬼との直接対決がありという結末だった。
全体的に構成が面白く、主人公が殺人犯になっている設定が面白く、先が読めないハラハラ感なども存在し楽しむことができる作品だった。
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知念実希人氏のデビュー作。
『人生の意味は、あの世に行く瞬間に決まると思うんだ。』
プロローグから始まるジェットコースターのような様々な展開。二転三転するストーリー。
それぞれの登場人物の視点から語られる物語。
訳ありだらけのキャラクター。
一気読み必死の作品です。
末期癌を宣告された医師・岬 雄貴。
彼を心配しつつ見守る女医・柴田 真琴。
歌手を夢見る家出少女・南波 沙耶。
売れない週刊誌記者・宇佐見 正人。
そして、謎の殺人鬼・切り裂きジャック。
それぞれの登場人物の視点から語られる物語は、生々しく、それぞれの『存在理由』とは何か、何が正義なのか?難しい問いですね。
後半明らかとなるジャックの正体は、まさかの...
最後、己の身を挺して彼女を守る岬の姿に、ウルウルです。
エピローグ、お墓の前で、出会った女性2人の会話にしんみりしました。
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知念実希人さんのデビュー作です。
本格ミステリというよりは、サスペンス色が強かったです。
複雑に入り組んだ人間関係の描写が上手い作家さんらしく、最初は、バラバラだった登場人物が、一つに収斂していくのが面白かったです。
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最後には収束するものの、ちょっと要素が多すぎて発散している感じがします。視点人物を変えながら短い断片が続く構成もあって、なかなかメインストーリーに集中できなかった。面白さはあるだけに、もうちょっと読みやすいとよかったな。
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・そう、俺の人生は無駄なんかじゃなかった。短かったかもしれないが、俺の人生は無意味じゃなかった。愛する女性を助けることができたのだから。俺が死んでも彼女は生き続けてくれるのだから。
・宇佐見は岬の犯行を公表しなかった。そのため岬はいまでも、事件現場で死亡した『謎の人物』としてあつかわれている。岬に同情したわけではない。ただこう思ったのだ。ジャーナリストの特権として、世界で自分だけしか知らない真実があってもいいのではないかと。
やっぱり病死は無理だった。
でも自分の命よりも大事な人の
命を守ることが出来た雄貴はかっこいい。
沙耶はずっとずっと雄貴のことを
思いながら生きていくんだろうな。
宇佐美さんが告発しなかったことで
沙耶は確実に夢が叶いやすく、
生きやすい生活を送ることが出来たであろうから
宇佐美さん、ありがとう。
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ミステリー書評
読書レベル 初級〜中級
ボリューム 478頁
ストーリー ★★★★
読みやすさ ★★★★★★!
トリック ★★★
伏線・展開 ★★★★
知識・教養 ★★★★★
読後の余韻 ★★★
一言感想:ノンストップ・医療・サスペンスが好きな方にオススメの作品です。
最初から最後までノンストップ!中弛みもなく、サスペンス要素がかなり強めなので、ハラハラドキドキ感も存分に楽しめる作品でした。ストーリーや語句も非常に分かりやすくて読みやすく、ページ数は多めですが読書初心者にもオススメできると思います(場面や視点が激しく切り替わったりして読者が迷子になる事はないです)。
本筋とは外れますが、ストーリー内で語られる剣道の極意にグググッと惹かれてしまいました。間合い詰め、剣先を交え、互いの目線や呼吸を確認しながら激しい心理戦…一度、やってみたいです(笑。
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知念実希人さんの作品は相変わらず読みやすい
割と分厚く470ページぐらいありましたが
詰まることなく読見進めれた。
テンポ齒悪くないけどすごい面白いかと
言われるとうーんという感じ。
特に印象に残った所もなぁと思う。
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死ぬ事が決まってたら、怖いもんはない?
末期癌で、もうあかんにしても…
それ以前に、死ぬことが怖いかな?
それも何にも使命ってもんを果たさずに…
そんなの若い時に、宣言されたら、自暴自棄になるわな〜 それに唯一、残りの命を費やしても守る娘が登場!
「切り裂きジャック」ともう1つの事件を絡めて、怒涛の如く突き進む!
(でも、ページ数多いから、これぐらいでないとあかんかも?)
小さい頃に不幸な経験あった人ばかり…
こんなに居たら、何かとんでもない事件に起こりそうやな。そんな集中しておるかは疑問やけど。
話は、各登場人物毎に進めるという語り方。
自分と照らし合わせると、今まで何しとってん!ってなるのが辛い(^◇^;)
存在理由とか、そんな高尚な事考えて生きてるか?って…
「死ぬとき人間はな、いろんな顔するんだよ。滅茶苦茶に苦しそうな顔するやつもいれば、泣いたような顔になるやつもいる、あと驚いたような顔もな。けどな、時々、笑顔で逝くやつがいるんだ。死ぬ瞬間で意識も失って、体は悲鳴上げてるのにだぜ。そういうやつらはな、みんながみんな、人生に満足してるんだよ。やるべきことはやった。思い残すことはないってな。そうやって周りの人に看取られていくんだ」
さてさて、私自身は、笑って死ねるかが気になるところ…
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スピード感が良くて後半は一気読みしました。
医療の部分とミステリーの部分を上手く掛け合わせるのがやはり知念実希人さんだなと感じました。
ページは500ページ近くあるものなので少し多く感じるかもしれないのですが最初から最後まで読みやすいので全然長く感じることはなかったです。
結末の方はあるあるな展開のように感じましたが面白かったです
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大好きな知念実希人さんのデビュー作。
まだ読んでいなかったのかと自分でも驚き。
映画を見ているように、情景の浮かびやすい作品でした。
マニアックなものではなく、とても大衆向けだと感思います。良い意味で。
小難しい表現もなく、ちょっとグロテスクですが、ミステリを普段読まない人にも読みやすいのでは。
個人的に医療物が大好きなので、薬の名前や色んな数値、治療法、医療技術の名前が出てくるのでたまりません。
一つ一つ調べながら読んでいくのが楽しすぎました。
やっぱり大好き知念さん。
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末期癌を宣告され生きる意味を復讐に捧げた医師に、世を震撼させる連続殺人鬼「切り裂きジャック」が近づき…。
面白かったです!サスペンス×ミステリ!
これがデビュー作…どんな頭してるんでしょうね…笑
絶対そうだろうなと思いつつ、うおーッと没頭して読みました。最後は…まぁ、そう落ち着くよねって感じですが、そこまでが面白いので✨
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知念実希人のデビュー作、漸く読みました。
やっぱり知念実希人は良い!デビュー作からこの面白さ!今も変わらずハズレ無しの面白い小説ばかりです。
「切り裂きジャック」と古典的な題材ですが、題名の通りの内容で、エピローグで哀しくもスッキリしたエンディングで良かったです。
どこか東野圭吾の「さまよう刃」を思い出させる所もありましたが、どちらも名作だと思います。
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話の展開が面白かった!
雄貴と紗耶が不思議な出会いから、お互いを守り合おうとする関係になっていく感じが終わりがわかっていた立場からするとすごく切なかった。
けっこう医療的なことも書かれててふむふむとなる面白い読み口でもありました。
ラストのエピローグ、紗耶の無事がわかってよかった。
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知念実希人氏のデビュー作。
末期癌を宣告された岬雄貴とジャックとの関係、雄貴と南波沙耶との関係が、不思議な関係でありながらも、癌の進行と共に、変化していく様は「誰のために」何をするべきなのかを問いかける。
柴田真琴との関係もポイントとなっている。沙耶の名前は、「刃」となる雄貴を他者を傷つけないように優しく包む「刀のサヤ」をもイメージさせられた。
守るべき人を守る事のレゾンデートル、それは誰にでも言える。守る事は存在していることでもある。そして守る人はどんな関係であろうと全ての人に存在すると思うのである。
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例え自分が死んだとしても、存在を記憶して生きていってくれる人がいる、それが生きる希望や理由になる。それは別に我が子でなくともよくて。
だから人は他者との繋がりを求めずにはいられないのだなと思いました。
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知念さんのデビュー作ということで、まだまだ荒々しい感じ。ミステリー要素は薄いしベタベタな展開だけれど、するっと読めてしまう。医療系の描写はさすが。最後の戦いに挑む際のドーピングは本当に可能なのだろうか?
主人公が医者かつ剣道の達人で、昔馴染みの女医にも10代の家出少女にもモテモテ、というてんこ盛り属性。惜しい人を亡くしたものだ⋯。
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知念実希人デビュー作
若干詰め込みすぎ感と荒っぽさのある作品でしたけど、怒涛の展開でサクッと読み終えました。ストーリーはまあ普通でしたけど、戦闘シーンの描写も迫力あって、あと流石お医者さんなだけあって病気の描写がめちゃめちゃリアリティありました。
知念さんがここから名作を数々産んでいくと思うと、いわばダイヤの原石的な作品でしたけど、普通に面白かったです。
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後半のどきどきはらはらがたまらない!
続きが気になってさくさく読み進めた!
医者のゆうきが癌に侵され、殺人に手を染め、後悔し、ジャックを探し、という怒涛の展開。善良な市民ががんに侵されたというだけでそんなに自暴自棄になるものかと心の動きに疑問をもった。しかし、医者だからこそ自分が数ヶ月後に死ぬという運命が、死期までの道のりが、分かってしまう。だからその現実を受け入れられず、やけになってしまったのだろうか。
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知念作品としては少し刺激が足りなかったかも。
どんでん返し的なやつは
あんまりなかったから
ちょっと物足りなかった。
今まで読んできた作品に
あんまり恋愛要素がなかったから
新鮮さはあった。
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知念実希人さんのデビュー作…らしいです。
若くして末期癌を宣告された青年医師・岬雄貴は、自暴自棄になり酒浸りの日々を送っていた。
ある日不良から暴行を受けた岬は、体を鍛え相手を見つけ出し報復するが勢い余って殺害してしまう。
警察の捜査ではその殺害現場から何故か連続殺人鬼ジャックの犯行であるとのメッセージが。
その後、ジャックから岬へ連絡があり…
スピーディーな展開で一気読みでした。
設定から展開も、映画・ドラマの脚本か漫画の原作のようであまり現実感はありませんでしたが、楽しめました。
作者は現役の医師とのことなので医療に関する記述は非常に詳細に書かれています。
この作品にも話の展開上仕方がないのでしょうが、「普通そうはせんやろう・・・」的な行動もありましたが、まあエンタメの中の必要要素として目を瞑りましょう。
Posted by ブクログ
ストーリー構成が面白かった。
ある意味よくあるストーリー展開だが、その背景や思惑はなかなか想像がつかなかった。
ただその背景だけでここまでやるか…となんだかちょっと動機が薄い感じもした。
オーディオブックで読んでいたので最初人物像があまりうまくイメージができなかった。
主人公の男性の名前が「ユウキ」と言い、その主人公の以前の恋人の名前が「マコト」と言う。
この2人は友人として今も続いているが最初どちらが男性で、どのような関係なのかが掴みづらかった。
全然それは読書であれば問題ないささいなことだが最初ちょっと分かりづらさがあったため知念さんの本でなければ冒頭で聞くのをやめていた。
止めなかったのは知念さんの書籍なので今後必ず面白くなる事を知っていたため聞き続けることができた。
結果やっぱり面白くなり最後まで読んで聞いて良かったと思っている。