感情タグBEST3
なんでもありの設定が面白かった
やはり草野原々はやってくれたな、という感じと、なんでもありが簡単に現実に敗北しているのはちょっと引っかかる。
劇中、なんでもありでもって現実に中指立てたシーンが一番さすが草野原々と思っただけに残念な感じがする。
言語的な自由、すぐにまた別の現実に包摂されてしまうとしても言語的な自由さこそが、人の営みが現実を改変する先導してきたから、なんでもありはその性質上、普通に現実に一発パンチを入れられるのではないかと思う。
Posted by ブクログ
"学園ラブコメ"の主人公・高城圭は、この世界の構成力が弱まり、"なんでもあり"による侵略の危機に瀕していると伝えられる。さらに、干渉を始める"学園ファンタジー"や"SF"。果たして圭は"学園ラブコメ"を全うできるのか。
物語は通常、語られるキャラクターと、それを読む読者という2者によって成立する。しかし本書では読者とキャラクターの間に、ラブコメやSFといったジャンル概念や、虚構を作る力そのものといった新たな階層が登場する。むしろラブコメなどの概念こそが本書のキャラクターであり、表紙の描かれるキャラたちは作中作のキャラと言えるかもしれない。
フィクションという概念そのものをフィクションという枠に落とし込むことで、そもそもフィクションとか、物語とは何なのか、その構成要件を探る実験的コメディ。
冒頭で違和感を感じるかもしれないが、そのまま32ページまで読めば、ハイテンションで最後まで引きずられます。
Posted by ブクログ
これは学園ラブコメです。 ラブコメ主人公とヒロイン達、メタフィクション的存在の言及塔まどか。物語とは、キャラクターとは…私は何を読んでいたのだろうかと思わず唸ってしまった。 物語はなんでもありの進行を止めるために進み、最終章ではあとがきで現実を呼び戻し、『これは学園ラブコメです』の構成自体で物語強度を増す…どういう頭をしていたらこんな物語が思いつくんだ…いや、本当になんでもありなんだけど、読めてしまうのがすごい。 大事なことなのでもう一度、これは学園ラブコメです。あとがきでも言っているからね。
Posted by ブクログ
ガガガらしいハチャメチャな1冊。
ハチャメチャを楽しみました。読者への挑戦状に号泣。数々の名作達に感激。この作品を面白かったと思える人が好き。
Posted by ブクログ
メタラブコメ、脱構築ラノベ、そんなラベリングされそうなラノベ。
撲殺天使ドクロちゃんとか左巻き式ラストリゾートとか好きな人達は好きになれそうな小説かなと思う。
ただ、草野原々好きとしては、無茶苦茶理論バカSF要素が少な目だったかな。
良くも悪くもガガガ文庫読者に合わせて書いた作品ですね。