【感想・ネタバレ】【電子特別版】カモフラージュ(松井玲奈 刊行記念インタビュー付)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おもしろいです。
AKBやアイドルのことは全然わからない私ですが、朝ドラに出ていたことで気になって読んでみました。
本人は絶対に経験していないことに対する、描写、情景の表現がとてもうまいです。
短編集で、それぞれ全く違う分野の話なのに、それぞれに引き込まれて最後まで読んでしまいます。
おすすめです。

1
2020年09月01日

Posted by ブクログ

レビュー書き忘れてた。
元アイドルとか肩書が要らないくらいよいですね。
軽い文体で好きです。
オムニバスでホラーっぽいものや、恋愛ものとカラフル。次も読みたくなりますね。

0
2021年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松井玲奈さんの処女作。
情事、グロ、デブス、フェティシズム、本音、潔癖、といったテーマが内容の6つの短編集。

私的には「完熟」が好きなやつだった。
ほんのりエロス的な表現がステキでした。

どのお話にも「食」に関する描写があり、食欲をそそられるものがありました。

0
2021年04月23日

Posted by ブクログ

好きな女優さんの小説。

情緒的でエロスがあるフェチズムを描いた「完熟」と、他者によって形成された感覚を、爽やかに再生してゆく様を描いた「拭っても、拭っても」は、特に秀逸。

次作も必ず読みたい。

0
2021年02月10日

ネタバレ 購入済み

面白い!!

女優で作家の松井玲奈さんの短編小説集。どのお話もとても面白かった!!『ハンドメイド』は、とても丁寧に気持ちを描いている。そして、場面を切り取る興味深い描写が、お!っとなる。『ジャム』はホラーテイストで新しく読んでいてワクワク感。『完熟』はフェチをここまで追求した作品は読んだことがなく、これまた新鮮さと驚きがあった。『拭っても拭っても』は気持ちの流れがとても気持ちよくて、読後感がとてもスッキリして良い。どれも凄く好きな作品でした!

0
2020年09月05日

Posted by ブクログ

松井玲奈の才能爆発の処女作。素晴らしかった。
いい意味で、松井玲奈の考えていることが「怖い」。
_
以下、備忘録。
①ハンドメイド
不倫と浮気。
②ジャム
グロい。分離。不安。
③いとうちゃん
メイドと妖精。ぽっちゃり。自己肯定感。
④完熟
桃フェチ。夫婦。全てを愛する。知らなくていいこと。
⑤リアルタイムインテンション
Youtuberあるある。本音鍋。裏側。
⑥拭っても、拭っても
絆創膏。餃子。OL。彼氏のお母さん。

0
2020年03月13日

Posted by ブクログ

元アイドル(なのかな?)が著者の短編集。
1人で書いているとは思えないくらい、主人公がバラバラ。なのにリアリティがあってすごいと感じた。
ジャムは読んでてうえーってなった。いとうちゃんはきれいな終わり方でよかった。需要と供給が合うのって大事だよなって感じた。最後のやつ(拭っても拭っても)もよかった。
次回作があるならぜひ読みたい。

0
2019年12月04日

Posted by ブクログ

タイトルと表紙に惹かれて読みはじめ、読み終えた感想は「シンプルにおもしろかった」
作者が心のどこかで思っていたり、見ていたり、もしかすると経験してたり、そんな感じのする短編集でした。

0
2023年11月29日

Posted by ブクログ

感想
モザイクアートのようなアイデンティティ。遠くから見ればキレイな一枚絵。でもタイルひとつひとつの輝きは見落としてしまう。それに目を向ける。

0
2022年10月09日

Posted by ブクログ

松井玲奈さんの『累々』を途中まで読んだことがあって面白かったのでこちらも読んでみました。純粋に、文章が上手い、才能があってすごいなぁと。アイドルとして先に世間に知られていた人だから、どうしても「元アイドル」として括られてしまうのだろうけど、それも失礼なんだろうな。どれも違った雰囲気の短編が6篇。累々の方が好きだったのでそちらを再読したい。

0
2022年10月02日

Posted by ブクログ

元アイドルという肩書なんてわからないくらい面白かった。
6篇ともに異なる雰囲気だが、共通していると感じたのは、本音を隠し、自身の葛藤と闘っているような主人公の描写。
自身が体験したかのような繊細で丁寧な心理描写が光ってた。
著者の松井玲奈さんは鋭い感性を持ってるのだろう。その感性が垣間見れる作品。

0
2022年01月25日

Posted by ブクログ

楽しくあっという間に読めた。この小説を読んで松井怜奈に興味が沸いた。
いとうちゃんが特に好きだった。

0
2022年01月20日

Posted by ブクログ

累々を先に読んでたから、こちらは表現や読みやすさにまだ粗削り感があったけど、感性がさすがだなという印象。人は誰しも他人には見せられない感情、闇、トラウマなどを抱えていて、その機微が上手く描かれてた。メイドカフェの話とか、外見がモノを言う残酷な世界なんかも、若い女の子ならではの視点や感覚が新鮮で良かった。

0
2021年04月25日

Posted by ブクログ

ハンドメイド
いとうちゃん
拭っても、拭っても
好きでした。アイドルのイメージが強かったので、ジャムや完熟のような文章も書かれるなんて意外でした。
累々も楽しみです!

0
2021年03月22日

Posted by ブクログ

あんなに美しく可愛いアイドルの松井玲奈さんからこんな「ジャム」みたいなすごい作品が出てきたことに驚く。この話はグロくて絶対に映像化できないレベルでやばい。
「完熟」はとてもエロいい。
「リアルタイム・インテンション」は勢いがあって面白かった。
短編集6作どれも面白い。松井玲奈すごい。累々も楽しみ。

0
2021年03月08日

Posted by ブクログ

ちょっとバカにしてて、本当にすみませんでした。
かなり面白かった。
取り分け『いとうちゃん』は秀逸の出来。
『拭っても、拭っても』は映像化できそうなくらい。

長編が読んでみたい。

0
2021年01月06日

Posted by ブクログ

元々松井玲奈さんのファンで、発売当初に購入したのに読まずに積まれていた作品(笑)
短編集は苦手だけど問題なく読み進められた。描写が1つ1つ細かいので、物や風景が頭に浮かびやすい。
デビュー作にして完成度の高い文章だと思う。次回作も楽しみに待っていたい。

0
2020年05月22日

Posted by ブクログ

「ハンドメイド」夜にホテルで彼と食べるお弁当を作る。
「ジャム」ホラー的。お父さんをはじめ後ろにはもう一人の人がいる。
「いとうちゃん」メイドになりたく上京し、メイド喫茶で働く”いとうちゃん”。体重が気になる。
「完熟」水辺で一心不乱に桃を食べている女性に出会った。大人になっても忘れない。
「リアルタイム・インテンション」仲良しYouTuber三人組。企画で”本音ダシ鍋”というのを食べながら本音を吐いてゆく。
「拭っても、拭っても」男性にふられた”ゆり”。心に傷を負うが、その男性のあるクセが問題で。
の食に関わる六編。
食に関わるといいながらも、いろいろな角度、視線で描かれてて、予想以上に楽しめました。彼氏を思うもの、子供目線のもの、男性目線のもの。ビー玉やら絆創膏とか彼女が捉えたもの、感性が良かったと思います。幅が広い人なんだなあ。元アイドルってことで読むか読むまいかかなり迷ったけれど、次作が出れば読んでみたい。

0
2020年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初読み作家の本を読んだとき、ページを開いて何行かで「この人の言葉、好きだな」と思うことがある。
今回久々にその感覚を味わった。どんどん彼女の言葉へ、世界へと引き込まれていった。
話のテイストは違うものでも「カモフラージュ」というモチーフがあるので次はどんな雰囲気の話なのかという楽しみもあった。
こんな話も好きですよ、という松井玲奈の名刺のような作品だ。

誰もがみんな人に言えない心の奥がある。隠しているそれを覗き見してしまったような気分になる。
話としてはそれほど目新しいものではないのかもしれない。だが時々心に刺さるフレーズがあり、清廉さと生々しさを感じさせる不思議な感性が魅力。
作詞をしてもいいものが書けるのではないだろうか。
発売された当時本屋にサイン本が並んでいたの、買っておけばよかったなぁ。

ハンドメイド
不倫とか相手がいる人にハマっていくのはこんな感じなのかもしれない。
別れ話をしたときの男の引き止め方が本当にそれっぽっくて卑怯。
関係ないけど、朝作ったお弁当を夜に食べても大丈夫なんだろうか。

ジャム
恋愛話がメインの短編集かと思いきや、2編めにしてホラー。なかなかグロい。

いとうちゃん
相談相手の田中さんの言葉がいろいろと良かった。
理想と現実が違うのならば「理想と手に入れるか、現実を受け入れるか、自分と相談しなくちゃだ」というのは、アイドルだった作者だからこそ実感がこもっているように思える。

完熟
人の性癖を覗き見してしまったような背徳感。

リアルタイム・インテンション
うまくいっているからこそ不都合や不満から目をそらして組んでいたチームも、ほんの少しのきっかけで破綻する。そこで終わらずに再生するのがすごい。成功という欲を優先するのもいいと思う。

拭っても、拭っても
どう見ても地雷男なので別れて良かったと思うけど、洗脳状態でのめりこんでいるとダメージは大きい。
過去の全てが無駄になるわけではないので、未来を上書きしていけばいい。

0
2020年02月24日

Posted by ブクログ

6篇の短篇、それぞれがすべて方向性の違うもので、「どんな枠にも柔軟に対応してみせる」かのように、自分なりの作品を作り上げています。意欲的で、野心的です。そして、文章力や構成力、発想力には確かなものがありますが、たぶん、6作品を書いていくうちにも、それらのレベルが上がっていっている印象です。著者は、いろいろな枠の中に憶せず飛び込んでいって、だいぶ暴れましたね。暴れただけじゃなくて、理性でまとめています。そういうのこそ、巧みさなんだと思います。帯に、「誰もが化けの皮をかぶって生きている」とあるんですが、本書はこの一言につきますね。言い得ています。さまざまなカテゴリーを横断しつつ、『カモフラージュ』という一冊の本を貫通しているテーマがそれです。そういうことだってしてしまっているんだから、間違ってもあなどってはいけません。煌びやかな世界から、ネームバリューで文学の世界に飛び込んできたと見たとしたら、それは見損なってしまっています。普通に、ひとりの女流作家さんがデビューしたのだ、と捉えるべきなのでした。

0
2020年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

松井玲奈ちゃんがこんなこと書くことに驚いた。
一方、そういうところあるなーってのも思った。
潔癖だったり、メイドとか好きそうだったり、太ること気にしたり、異世界っぽいやばいところとか、フェチとか。
ラブホについてとか、不倫とか詳しくてしてるの?って思っちゃう。
一方、YouTuberとかは、いろいろ調べて書いたんだろうなとか。
いろんなタイプの話があって、作品としてもおもしろかった。
文章も自然で読みやすいし。
一番印象に残ったのは、ジャムかな、
気持ち悪すぎて(笑)
切ないのは最初の不倫のかな。

0
2019年11月17日

Posted by ブクログ

松井玲奈が書いたかどうかで読み始めたのは間違いだと感じる短編集だった。申し訳ない気分になった。
彼女の感性はなんとも表現し難い感情を本当にふんわりと伝えてくれたり、時にはグサッとくる心をえぐるような表現だったりと心の浮き沈みや裏側を読みやすくしてくれている。どの話もカモフラージュという言葉がしっくりくる。それもなりきれないのか、なりきらないのか、なれないのか、なりたくないのか...主人公の葛藤が良かった。この作品は次の小説を期待したくなる内容だったのは間違いない。現代社会において多く存在するのではと感じる作品だった。

0
2019年08月29日

Posted by ブクログ

「ハンドメイド」「ジャム」「いとうちゃん」
「完熟」「リアルタイム・インテンション」「拭っても、拭っても」
6話収録の短編集。

元SKEアイドル、現女優の松井さんですが、それとは関係なく一作家の作品として楽しめた。

全てに共通しているテーマは食べ物を絡めた上での人間の表と裏の顔。

文章は癖がなく、とても読みやすい。

狂気を孕ませながら描いた「ジャム」は斬新な発想で悍ましさにゾゾッとする。

潔癖な彼氏を持ち、自らも潔癖の強迫観念に囚われて行く女性を描いた「拭っても、拭っても」が好み。

全て読み終えて本のタイトルに納得する。

0
2023年02月14日

Posted by ブクログ

松井玲奈さんのデビュー作。雑誌掲載と書き下ろしがそれぞれ3作ずつ、計6作が収録されている。作品の完成と発表は必ずしも順番通りとは限らないが、一番最初に発表された「拭っても、拭っても」(本書では最後に収録)はコロナ禍の今読むとより凄さが伝わってくる。異常だったことが普通になってしまった。「リアルタイム・インテンション」も好きな作品。芸能人としての松井さんが少しだけ感じられる。総じて完成度が高く楽しめた。

0
2021年07月07日

Posted by ブクログ

我慢は時には必要だが、しすぎもよくない。「吐き出した僕は本当にいらないものなんだろうか」という一文で考えた。不安や嫌なことを吐き出した自分は自分。我慢をして、耐えてきた自分も自分。隠す自分、楽しい自分…全てが自分。日々、無意識に自分を隠して、カモフラージュしながら生活をしている。自分を出すのが怖いから…。時にあーって自分をさらけ出したくなる。自分を認めることはなかなか難しい。でも、自分を認めることができるのは自分だけ。不器用な自分も、自信を持てない自分も、自分を否定せず、受け止めてあげられるのは自分だけ。

0
2021年06月08日

Posted by ブクログ

各短編それぞれの登場人物の心情を丁寧に描いていて、繊細な作品。
(ちょいと途中で飽きてしまいましたが…、単に私のいまの気分でなかっただけ。)

0
2020年07月12日

Posted by ブクログ

歌にドラマに活躍するアイドルが書いた短編小説集。不倫をしている若い女性が弁当を持って会社に出勤するところから、2人の会話に胸キュンとする物語りなのだが、何となく不安定な感じを醸し出している点が凄いと思った。若い男子が主人公のお話も。メイド喫茶で働く自分の可愛い姿を想像して上京し働き始めた少女の話。夫が桃を食べる姿に異常に関心を持つというちょっとサイコな夫婦のお話。いわゆるユーチューバーのような3人の25歳男性たち。潔癖症の男性に振られたという30歳過ぎの女性のお話。この著者が間違いなく未経験の領域の物語りの数々には敬服する。AKB48時代から目がキラキラ光っていた賢そうな子だった!

0
2020年06月19日

Posted by ブクログ

元AKBである著者の初の作品集、らしい。松井玲奈がどんな子かよく知らずに、ど真ん中大賞もよく知らずに読んだ。なかなか良かった。ホラーみたいな「ジャム」は、気持ち悪くてちゃんと読めなかったけど…。「拭っても、拭っても」が好きだった。

0
2020年03月20日

Posted by ブクログ

現代に生きる、現代のガジェットを使いこなす男女の多彩な短編集。ハンドメイド、ジャム、いとうちゃん、完熟、リアルタイム・インテンション、拭っても拭っても。

本の短編にないタイトルがカバーする、都会のプレッシャー的なイメージ。そんなんで納得するな、怒れって感じも多少。

0
2019年12月18日

Posted by ブクログ

元SKE48の松井玲奈デビュー作です。

全6編の短編集です。読む前から評判高かったので、自然にハードル上がってましたが、軽々越えちゃいましたね。

恋愛からホラーまで、いろんな表情を見せる作品に読後感の満足度◎ですね。

「拭っても、拭っても」は切ないなかに、新しい光を感じつつ、明日も頑張れるなぁっとふと思わせたり、「完熟」では桃がエロい。
全編を通して、食べ物が描かれているのが、軸になってるのかなぁ?
「いとうちゃん」でのバターたっぷり明太子スパゲティ食べたい(笑)

0
2019年10月14日

Posted by ブクログ

「カモフラージュ」
鉄道ものではありません。


48より坂道派。但し握手会等には不参戦。オードリーやバナナマンや小籔千豊や古くはイジリー岡田びいきでTVを観る。つまりは、私はファンとも言えない(ファンではないじゃないか!と怒られるかも)一般ピーポーな凡人である。


じゃあ、何故松井玲奈の作品を手に取ったのか。深い理由は無いのだけど、ウッちゃんも高山一実も小説を出してるし、出版社がまた芸能人を担ぎ出したな、くらいで、タイミング良く手に取れた形である。読んでみたところ、アイドルぽさは感じないものだった。バイアスある人が読んでも、芸能人だから出せた内容だ!なんてことにはならないと思う。もちろん、面白いか、良いかは別論点なのだけど。


「恋愛からホラーまで、松井玲奈が覗く“人間模様”。鮮烈なデビュー短編集」と銘打たれている。好きになってはいけないはずな不倫愛であったり、どうしても我慢してしまったり、周りの目や声で自信がなくなったりと、人間模様だけでなく、人間心理をテーマにしている。


特に、不倫愛に溺れる友人を戒めながらも、自分も不倫してます、な話では、最後の、20前半女子のふわふわしながらでも愛してるからこそ、な締めはこの手の作風であればフォーマットの一つ。完全に都合良い女扱いに怒らない主人公辺りも、なんか良い感じな愛だった風に一役買っている。フォーマットだから悪いと言う意味ではなく、この話においての着地点としては綺麗に纏まっていると思う。本当の姿を見せたと言う点では、ぴったしな終わり。TVが好きそうなや〜つ。


ホラーっぽい短編は好みは分かれそう。本当の姿を解放出来ずに、その不満を喰わせている新製品みたいなアレを見ると、ホラーよりはブラックコメディ感がある。テーマからすると、サスペンスチックなホラーを入れそうなものの、違うタイプを書いていたのは良かった。


引っかかるところは多々ある。ビー玉ってこの擬音なの?とか。しかし、アイドルだから読む気は無し、と思っている人に読んで貰えると、アイドルではなく書き手として読むことは出来ると思う。次作を期待したい。

0
2019年10月06日

「小説」ランキング