【感想・ネタバレ】夫のちんぽが入らないのレビュー

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Posted by ブクログ

作者のように「入らない」わけではないけど、夫とのセックスは少々手こずる。結婚してまだ4年程だが、交わるのは年に片手で数えるほどしかない。作者ほど深刻ではないが私もそういう事情を抱えているので、タイトルが気になって読んでみた。

すると自分のことを書かれてるのかと思うくらい共感しっぱなし。自分の胸の内を言語化してくれてるような錯覚に陥った。

子供を欲しくないと思ってる理由が一緒。でも子供が欲しい旦那のことを思うと切なくなるのも一緒。普通じゃないことを罪深いことだと思って苦しくなるのも一緒。てか「普通」ってなんだろう。何で「普通であること」に囚われてしまうのだろう。

子供を持たず、2人だけで生きていくという選択をとる夫婦は今の時代そう珍しくない。
その結論に至るまでの過程が特殊で。特殊なのに、泣けるほど共感できてしまう。
「こうあるべきだ」という固定観念は無視して、お互いが楽な関係性で人生を共に歩めたら素敵だなと思う。

ふざけたタイトルからは想像できないほどの内容。「創作だろ」という声もちらほら見かけたけど、私はそうは思わない。
読んだら落ち込んじゃうかもな、と思ってたけど、今読めてよかったと思う。

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2024年03月02日

Posted by ブクログ

面白いし読みやすくて一気に読んだ。
普通って何?と常々思うときがあって、普通の振りをしているけれど普通ではない作者にとても共感した。
あとがきで末井昭さんが「いつ家族にバレるのか」「バレても全然問題ないと思うのですが」と書いてあるけれど私がこだまさんだったらバレたくないし墓場まで持っていきたい。そのくらい赤裸々に書いていて、中盤はとても苦しくなった。それだけ臨場感のある文章を書けるこだまさんがすごい。
勝手に「コンビニ人間」を読んだときと同じ感覚になりました。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

ユーモラスなタイトルからは、かけ離れたかなり重たい内容。半ばモラハラの母に育てられた自己肯定感の低い女性が、初めて愛した男性と愛の営みができず、子供も授かることができない。が、それは本当に必要な行為なのか、自分の望みなのかを心に問い、精神的に解放されていく話。教師時代の鬱の話も盛り込まれかなり読むのは苦しいが、著者の夫への愛や優しさが行間からにじみでる傑作。

が、しかしあえて著者に聞きたいことはある。いくら寂しさや正気を保つための代替行為だといっても、全く気持ちよくなくて他人のちんぽが入ることはないのでは…と。もちろんそれをわざわざ書く必要はないのだが、いつか旦那さんが読んでしまうことも頭の片隅にあって、性行為に対してまったく淡泊であるようにふるまっているようにも思えた。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

これは他人事ではないなぁ…。

幸いなことに、俺んとこは"入る"んだけど、夫婦が抱えている課題…というよりかは、これからも共存していかなければいけない事象?
人ごととは思えず、ただただ神妙に読んでました。

人には人の苦しみ、背景があるってことを、人は簡単に失念してしまうんだよな
出来うる限り、他者と接する時はその事実を忘れないように気をつけたい。
非常に、自戒させられる作品でした。


こだまさんのあとがき、おそらく自筆?
著者の、底なしの思いやりが感じられて胸が熱くなりました。

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2023年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当に辛くて苦しくて呪った話だと思うんだけど、苦しみの果てに自分で救いを掴んだ人の話だと思った。後書きまでが本編というか。
体の相性はあると思っている方だけど、ここまでってこともあるのかよと。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

自分はなんて優しい時代の優しい世界に生きているんだろう。文調にはドライでユーモラスな面もあるけど、どんどん心がぐーっと締め付けられて(なんて抽象的…)身動きができなくなってしまう。雑巾になってぐらぐら煮出されてる気分。でも最終的に、あれ私って大丈夫なのかな?だめかもだけど、大丈夫かも?と思える気もする。大丈夫に思えないときもたくさんあるけど、大丈夫になっていきたい。

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2022年09月26日

Posted by ブクログ

読み終えて思うのは、この本に感じるのは透明感だということ。
不思議な本すぎる。
まさに一生に一度しか書けない文章だ。(その後も書いてらっしゃるけど)
いっきに引き込まれて読み終えた。
最初は田舎もんの娘の世間知らずの流されてく様に恐ろしさを感じ、我が娘にはこうならないように口酸っぱくして躾けなければ...と、ちょっとこの本に嫌な予感を感じていた。ちんぽがはいらないっていうのも意味がわからなかった。なんかの比喩か?みたいな(後半に行けば行くほど深刻な状況を理解できた)
嫌な方向には進むんだけど、すごくその後が気になるし心配、全体的に辛いんだけど、所々に希望が光るっていうか。フラットに不幸を享受してるな、とか。
人生の濃縮青汁ジュースみたい。
それにしてもこの性格で教員という職業を選択してるのが意外だ。
賛否両論あったようで、気分悪くなったからメルカリで売りましたという意見が来たという所には笑ってしまった。
私はこの本に出会えて幸運だったな。胸糞悪くてメルカリで売るような感性じゃなくてよかった。

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前々から気になっていてようやく。

境遇は全然違うけれど、
世間の「あたりまえ」との葛藤…
付き合ってるならセックスしてあたりまえ
セックスできてあたりまえ
結婚してあたりまえ
妊娠・出産してあたりまえ
健康であたりまえ
子供が居ることがあたりまえ

子供が居ないことは不幸に決まってる

そんな世間の固定観念に苦しめられている人は自分以外にもたくさんいるのかもしれない、と感じた作品。

今、このタイミングで読んでよかった。

作者の最後の一文にもありましたが、
当たり前を押し付ける、心ない全ての愚民に叩きつけてやりたい本です。

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

タイトルにやられた!
何それ、こっちの買う側も勇気いるぞってw

タイトルどおり「入らない」ってなぜ?どーして?何があった?って感情で読み始め、文章が面白くてスラスラ呼んですぐ読み終えた。
ご本人はいたって真面目な「入らない」。こっちはなぜ「入らない」??他の方は大丈夫なのに、旦那さんだけ?とんでもない巨根とか?、、、、それともメンタル??

面白いけど結局はっきりなぜ?の答えが出ないまま自分の中で「あーそーゆうことかな」って答えは出たけど当たってるかは分からないww

ふざけた気持ちで読み始めたけど、最後は自分も泣いてたww
中々この題材で泣かすとは....

ありきたりなストーリーに飽きてた方にはオススメ!

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

タイトルからはもっと笑える話かと思っていたが、何とも切ないお話しだった。
でも、この作品を批判する人がいるらしい。何で?こんなに素敵な作品を貶すって、人の心がないのか?って思うよ。
ただ、医学的にどうなのかについては作者のこだまさんも言及してないので、原因が分からないままでその辺はスッキリしないかな

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

真剣に悩んでいる人の話なのにギャグ要素が至る所に散りばめられていて面白くて何度も笑いそうになっちゃった。大好き。

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2023年12月12日

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2017.1.23

「夫婦」というものが未完成ながらも互いの欠けた部分を補い合って生きていくための箱であると痛感した。
片方がダメな時はもう片方、またその逆と面倒を見合って太く長く生きていく安全装置にすぎず、そこに「幸せ」だとか何かを求めすぎることは幻想であり、理想的な夫婦とは言えないのかな…。「0(ゼロ)にならないこと」のための制度に過ぎない。

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2023年06月02日

Posted by ブクログ

これは自伝小説ですね。
普通なら墓まで持って行くような内容まで書かれてます。この小説を書いている時点では、登場する親族には内緒らしいので、いつかアナザーストーリーを是非執筆して欲しい笑
随所々々で笑わせて貰いましたが、最後のエッセイで書かれてあった『これからは一律「ちんぽ」でいかせてもらいます』という文章が一番ウケた爆
作者さんには失礼かもしれませんが、笑った笑った。

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2023年05月10日

Posted by ブクログ

主人公の、自信がなく、全て自分のせいと考えて、つらいことこそ誰にも頼れない姿が自身と重なり、共感しまくりでした。婦人系の疾患がある所も重なり、子供を産めないのは女性ではない、人間ではないと自信がなくなります。
世の中や世間一般の普通を押し付けられたとしても、自分の信念を貫き、幸せに感じて生きたい。そしてその想いに共感してくれる仏のような人(こだまさんの夫のような人)と出逢いたい。

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2023年05月05日

Posted by ブクログ

タイトルは少しクスリとしてしまうインパクトがありますが、内容は非常に真面目でリアルな日常感があるお話でした。お話の中で何度もタイトルについて辛い気持ちが綴られていますがとても共感出来ました。
性欲は多かれ少なかれあるものなのに、赤裸々な悩みというのは誰かに相談しずらいし結婚したともなればプレッシャーを感じてしまう。愛し合うというのはその行為が全てではないはずなのに、そういった話ばかりがもてはやされる。私はこのタイトルに関する事以外にもあらゆる理由で性的に悩んでいる方は多いと思います。
そんな方に一度手にとって頂きたい本だなと感じました。


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2023年04月01日

Posted by ブクログ

実話を元にした私小説。

痛い。読みながら、どんどん心が痛くなっていく。

「入らない」このナイーブで切実な問題を、時にユーモアさえ交えながら小説に昇華させたこだまさん。
ここには書ききれない程の苦悩がもっともっとあっただろうと想像する。

賛否両論ある様だけど、私はこだまさんが自分の醜い部分まで正直に曝け出し、覚悟を決めて書かれた事に強さと共に人への優しさを感じる。

「普通」の基準なんて人それぞれだ。
自分の普通と違うからと言って声高に誰かを非難したり、価値観を押し付けるのは傲慢だ。

この作品で救われた人はきっといるはず。

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

古本屋で題名が目に留まって購入。

「夫のちんぽが入らない」ことによって、夫への罪悪感、自分は何も夫に言う資格がないといろんなことを諦める、そして自分は欠陥品と思い込む…

明るい内容ではないけど、くすくす笑えるところがあって好きだし、前向きに二人だけの生き方を見つけていくところは勇気をもらえる。

悪気なく人の人生を決めつけたりこうすべきと押し付けたり、することがどれだけ人を追い詰めてしまうことがあるかも、改めて感じられる。

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2022年12月17日

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ネタバレ

タイトルが衝撃的すぎて、一度目に入ったら気になってしまう一冊。
「ちんぽが入らない」というのは、てっきり心理的な問題だと予想していたが、物理的に入らないということが分かり衝撃を受けた。

もっと明るく楽しいエッセイを想像していたが、全体的にとても暗くて、読んでいて辛い箇所が多かった。
これは自分のメンタルが安定している時でないと読みきれない。

一度は自死を考えたことがある人なら、「死ぬのはいつでも出来るから、もう1日だけ頑張ってみよう」と思い、そのままズルズルと生きることを続けた著者の思考が理解できるのではないか。
「どうせそのうち死ぬから」という思考回路で、自暴自棄になってしまう心理状態もとても良く分かる。

それにしても、夫婦生活に問題がある上に、仕事でもかなりのストレスを抱え、開放されたと思ったら思い病にかかり、妊活を始めたら閉経を迎えるというストーリー展開は、どこまで本当なのだろう?と思うくらい、不運続き。

こういう「普通ではない家族、普通ではない夫婦の形を求めるエッセイ」が売れるということは、皆なにかしら、普通ではない事情を抱えている証拠だと思う。
外面では普通を装い、同調圧力に屈しているように見えても、本当のところは分からない。
日本って、本当に生きづらい国だなあと改めて思った。

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2022年09月09日

Posted by ブクログ

普通をのぞむ"私"が普通になれないことで、悩み、考える、実話をもとにしたエッセイ。

普通とはなんなのか。夫婦の形とはなんなのか。
そういったことを改めて考えさせられる一冊だった。
タイトルからは考えれない話の重さだったと思う。
どうでもいいがゴリラの寿命は38なのだ。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

2022.8.21
俺が言うのは間違ってるけど
こだまさん、自己肯定感上げて(T ^ T)
あなたは本当立派な人だよ。
あなたみたく優しい人いないよ。
こんな悲惨なのにステキな文章書ける人いないよ。
救われました。
ありがとう。

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2022年08月21日

Posted by ブクログ

こだまさんの私小説。辛いのは自分だけじゃないなと思わせてくれる。人間の精神が堕ちていく過程がなまなましく描かれている。すごく共感できるところもあった。夫のだけ入らないのは、精神的なもののせいなのか…原因ははっきりわからないけど、色んなことで悩んでいる人がいるんだなと世界が広がった。
あとがきより、自分がこの私小説を書いたことは、旦那さんも両親も知らないらしい。床に伏す時、この本を差し出したいと書いてあった。その時、周りの人はどんなことを思うのだろう。

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2022年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夫だけのちんぽが入らない、不器用で真面目すぎる1人の女性が主人公の、痛く切なく、そして少し微笑ましさもあるお話です。
自分自身、同じ境遇で、自分の本の様に感じ、夢中で読みました。
先生として働く主人公が、崩壊していくクラスと闘ったり、性行為ができず子供も作れず、周りからの疑問や心配と闘うなど、心にくるシーンもありますが、文も美しく、読みやすかったです。
普通ではない夫婦のお話ですが、それでいい。それで充分だ、と感じさせてくれるお話でした。

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2022年07月16日

購入済み

ちんぽ

学生の頃に出会ってから20年間夫のちんぽが入らない女性が葛藤するお話。でもこの人たちは性で繋がることはなくてもそれ以外のもので繋がっていてとても羨ましく思ったりもする。
昨日は好きな女の子にちんぽこが立たないホモの話を読んで今日はちんぽが入らない話か〜どちらも面白かったので時間があれば読み返したいですね。

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2019年12月30日

整形できます

今現在ちんぽが入らず悩んでいる人へ

既にご存知のことかもしれないですが
整形手術で鼻の形が変えられるように
アソコの形も穴の大きさも変えられます。病院へ行きましょう。

あぁ、昔の作者に教えてあげたい・・・

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2019年09月09日

Posted by ブクログ

入らない事ってあるの?という疑問が生活していて出てきて、この本のことを教えてもらい、読んだ。実体験を書かれているそうだ。けれどもなんとなく作り話のような感じがしてしまう。あまり登場人物に感情輸入できないような書かれ方をしているからなのかもしれない。フィクションでも、本当にあったことのように書く作家はいる。それは書き慣れていて、書き方も上手いからだろう。こんなことも、あるんだなぁと読んだ。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

 インパクトの強いタイトルだったし、読んでみると比喩でもなんでもなくタイトル通りの実体験を語った本だった。コミカルな文体だがないようは割と真面目。なぜだが夫とだけはセックスができない妻が描いた日常の物語。すごい夫婦だなと思いながら、こんな愛というのもあるんだな、と思いながら読んだ。

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2023年11月02日

Posted by ブクログ

大学時代に付き合い始めその後結婚するも1度もまともにセックスできない夫婦。
入らない、裂ける、大出血する...などの描写からして女性側になにか先天的な病気、不具合があると思い込んで読んでいたが、終盤になり夫以外の男性と試したら誰とでも普通にできてしまうというオチ?
結局なぜ夫とだけ出来なかったのかという説明が全くなく消化不良。

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2023年09月04日

Posted by ブクログ

元々はエッセイ。大幅な加筆修正されたので、どおしても間伸びしたところが多い。学生時代の文章の運びと、後半の運びはリズムが違う感じがしたが、それでも読ませる力は充分にあった。ただのキワモノなんかじゃない作品。

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2023年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ


最果ての集落から離れるため、なんとか引っ掛かった第三志望の大学へ進学。妹が二人いる。


ヒステリック。


職場の人員削減に伴い、給料のうんと下がる関連会社へ転職。


私の二つ隣の部屋に住んでいる。

おばあさん
私が住む双葉荘の管理人。声も話し方も父方の祖母に似ている。

ヤマシタ
彼と同じテニスサークルの小柄な女性。

サクライ
恰幅のよい中年教師。

ミユキ
クラスを煽動している生徒。

おじさん
私のブログに感想をくれたひと。大仁田厚に似た三十七歳。

アリハラ
メールを通じて知り合った三十代男性。

ユウヤ
問題行動を起こした生徒。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

それなりに面白かった。
文章が読みやすかった。
たとえセックスができないとしても、この夫婦のようなお互いを否定せず、辛い時は支え合うような関係性は素敵だと思った。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

夫との出会いから結婚までの序盤は、ほのぼのしていたのが急にヘビーな内容に展開していく。
少し苦手な描写もあったが、読み易さと続きが気になって一気に最後まで読めた。

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2022年12月31日

Posted by ブクログ

人間はみんな欠点だらけだと思います。でも、不完全だけど、必死に生きている姿があるからこそ、そこに尊さ生まれると思います。

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2022年08月29日

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