【感想・ネタバレ】舞え舞え断崖のレビュー

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Posted by ブクログ

¥380
その昔、金精神の祠があったという断崖。一愛読者からの手紙が縁で、断崖の上下に住むことになった閨秀詩人日折真船と画家流子の姉妹。二人はともに妖精をモチーフに名を成した。妖精にまつわる遠い過去の記憶を秘めて……。表題作のほかに「女形の橋」など艶にして妖、情念の壁にせまる珠玉の六編を収録。
女形の橋・水鏡の宮・燿い川・舞え舞え断崖・悪戯みち・柩の都・黒馬の翼に乗りて

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

短編7編。
元々熱心な読者ではないが、何冊か読んだことがあって、
作風は知っているつもりだったけど、
この本はいい意味で意外性があって驚いた。
考えオチとでも言うか、読後「???」と思って、
ちょっと反芻して「あっ、そういうこと?」と、
納得するような、しないような(笑)
「悪戯みち」のみアンソロジーで既読、他はお初だったが、
やっぱり↑これ不気味~。
なす術もなく茫然とする語り手の情けない様子が目に浮かぶ。
特に面白かったのは「黒馬の翼に乗りて」。
伝書鳩の通信管に万葉の恋歌を忍ばせて
想いを伝えようとする高校生の話――なんだけど、
妙な行き違いが……(泣)
現代では、
こんな奥ゆかしくも物悲しいドラマは成立しないんだろうなぁ。

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2012年09月05日

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