【感想・ネタバレ】不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

最新の宇宙論の紹介。セーガン以來だったので随分変わっていることに驚き。ほとんどSFとしか思えないし、全く実感できない。こうなると一般人には宗教の宇宙論と同じに思える。進んだ科学は魔法と同じと言ったのはアシモフか。
全体にとてもわかり易い。シュレディンガーの猫がようやく理解できたのが嬉しい。

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2021年07月04日

購入済み

深い話です

宇宙の果てのその先をユニバース~マルチバースで示してくれた。人間原理など我々の生きている環境の不自然さを知った。
本当に私の身体の中の大腸菌まで全コピーした宇宙があるのかしら、深く考えさせてくれる本です。

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2022年07月25日

Posted by ブクログ

思わず「これは、すごい・・・」と唸らせる本です。宇宙は一つの「ユニバース」ではなく、複数の「マルチバース」であり、しかもそれは4つの段階があることを論じています。やや物理の専門的なことが出てくるので、ここは飛ばし読みするとしても、①ビッグバンは小さな点が爆発したのではなく宇宙全体で起こったこと、②いま我々が生きている世界と同じ世界がまた別に存在しうること、③ほかの宇宙では別の物理法則も成り立ちうること、などを解説しています。

また、人間がこの世にあるのも、極めて絶妙なバランスと偶然(絶妙なタイミングで隕石が地球に衝突して恐竜が絶滅したなど)のもとに成り立っており、「人間の存在と宇宙の性質の間に成り立つ相関を選択効果で解釈しようとする『人間原理』」にまで言及。宇宙論を追求すると、まさに「通常の科学の範囲を逸脱した哲学的問題に向き合わざるを得ない」のだと痛感させられます。

かつての物理しか覚えていない自分としては、「ここまで来たのか」と圧倒されました。「サイエンスZERO」でお馴染みだった竹内薫氏ご推薦だったので手にしたのですが、新書版ながら深く考えさせられる一品です。

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

この宇宙は"不自然なほど"よくできているのは何故か、という視点を持つことで世界の見え方が変わる一冊。スケールの大きい問いかけに好奇心が刺激されまくりです。

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2019年12月03日

Posted by ブクログ

久しぶりのブルーバックス、堪能したなぁ。本題ではないけど、宇宙定数が0でないという観測データが主流というのに一番驚いた。

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2019年03月23日

Posted by ブクログ

宇宙に関する素朴な疑問。
Q1.宇宙に果てはありますか?
Q2.宇宙には始まりがあったのですか?
Q3.宇宙はある場所が爆発して生まれたのですか?
Q4.宇宙人はいますか?
これらに宇宙論学者の著者は答えている。そして、色々な宇宙論を紹介されている。また、この宇宙を支配している物理法則がとても不自然なことを指摘している。物理定数間に微妙なバランスが存在する。そのバランスが崩れると、例えば宇宙の創造時に重元素ができず、生物は存在しなかっただろうという。この微妙なバランスはどうして存在するのか?まだ見ぬ物理法則があるのだろうかと。

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2019年03月14日

Posted by ブクログ

物理的知識の素地のまるでない人間が、面白そうなタイトル!というだけでレーベル考えず飛びついたのが失敗のもとでした。さっぱり分からん。(哲学的思考以外)。ただ文系にみられる、経験値に基づく結論に比べ、法則に則った結論に導いてくれる分、分からないなりに腑に落ちました。物理法則と世界の関係を考察する先に拓ける、マルチバースという概念を楽しむ道案内の一冊。自然な法則に支配されると人間は存在できず、かといえば複数の異なる力があり、かつそれらの強さが不自然なほど違っている場合のみ、生命が誕生できる予想。進化し続ける宇宙への理解を、最新物理学で徹底解説してくれてます。…うう…感想も難しい。献本に感謝!

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2019年02月18日

Posted by ブクログ

最新の宇宙論について解説した一冊。

マルチバースとしての宇宙と人間原理としての宇宙の味方に付いて知ることができた。

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2019年02月16日

Posted by ブクログ

この宇宙は物理の法則に従って誕生している。しかし我々の宇宙はあまりに不自然なほどよくできている。いわゆる確率論で言えば地球に水があり生命にあふれ知的生命体が住んでいるという物理の法則による確率はほとんど「0」に近い。しかし我々は存在している。その謎を解く鍵が「マルチバース」という考え方。多数の宇宙、いわゆるパラレルワールドのようなもの。全てひっくるめて一つの宇宙という考え。マルチバースについてなるほどと思う部分はあるが納得するには至らない。読むほどに分からなくなる。宇宙は神秘的で奥が深い。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

宇宙は哲学と禅問答という印象を受けた。
思えば「シュレディンガーの猫」の思考実験にも、どこかそんな印象がある。
レイ・カーツワイルの『THE SINGULARITY IS NEAR』にも「知性が宇宙を満たす」的な表現がある。
人の思考と宇宙に、不思議な接点を感じた一冊。

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2019年02月01日

Posted by ブクログ

刺激的なタイトルです。放送大学の宇宙関係の講義でも講師をされていた須藤さんの著書。生真面目そうで温和な話し方が好きです。副題は「宇宙はひとつだけなのか?」で、Bluebacksで似たようなの読んだことあるなと思っていたら、村山さん著の「宇宙は本当にひとつなのか?」であることを思い出しました。

Newtonでもおなじみのマックス・テグマークのマルチバースの解説から、宇宙に果てはあるのか?地球人以外で知的生命体はいるのか?なぜ人類はこんなにも不自然な条件(=奇跡)の星に存在しているのか?そんな素朴な疑問に答えてくれます。判断は読者に委ねるということですが、まあそうなんだろうなと思ってしまう回答です。

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2019年01月18日

Posted by ブクログ

読んでいて大きい気持ちになれる。

マルチバースという概念は、自分が想像していたスケール の、10の何億乗もでかいような概念だった。何億乗とか言ったけど、億とかいう単位でしかスケールを表現できない時点で、もう自分のスケールの小ささを痛感する。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

 お経の中には宇宙を思わせるところがある。

 三千大千世界

 この本には、わたしたちがいる宇宙は一つなのかということに関していろいろな角度から説明がされている。
 「我々のすむ宇宙は必然かあるいは偶然か」という問いから、私たちの宇宙がたまたまあるのではなくて、他にもこういう環境があるのではと考えていく。すると、我々が他の宇宙を確認することが出来たら、それはすでに我々の宇宙になってします。そのところは知る術がないのだ。
 というところを読んで、真如の世界のことを思うのであった。
 宇宙はすべて法則に支配されているということも、相依性のこと思い出させる。果てがあるのかどうかもわからない宇宙について考えるときに、自分の側にあるものを手がかりにすることだって出来る。すべてはつながっている。
 宇宙のひとつひとつが仏国土なのかな。それが集まってのマルチバースかな・・・と最初考えていたけれど、そのうちに人と人が集まっていることがマルチバースでもあるという風にも感じた。無明の殻の中に入っている私たちはそれぞれの世界=宇宙から抜け出ることが出来ず、他人の宇宙も本当に知ることが出来ない・・・。
 本当に正真正銘の科学の本だけれど、自分を突き抜けた世界を思うときに、こういう本を読むのもありかと思う。文系仏教徒の立場から。

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2021年05月22日

Posted by ブクログ

この宇宙は特別と考えている人や特に意識していない人向けに、人間原理(この呼称は気持ち悪くて仕方ない)やマルチバースの考えを伝えようとした本。
個人的には類書を読んでいたこともあり新たな知見は無かったけど、この宇宙や世界はより大きな何かに内包されていると考えるのはやはり自然かと思う。物理法則から違うというのは面白いけど。
感覚的にも現実と夢の区別はつけるのは難しいし、微生物には人間サイズのものは認識できないし、観測者の理科の範囲で世界の全てを知ろうとするのは土台無理な話だし。

内容全般においては素粒子関連や宇宙論の基礎知識がない人にはちょっと説明不足な感じがしたけどどうなのだろう。

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2019年07月13日

Posted by ブクログ

非常にやわらかな表現で宇宙について語られていて、とてもとっつきやすかった。ものすごい軽い気持ちで読み始めたから、計算式とかに面食らってしまったけども。今までそこまで興味を持っていなかった宇宙だけど、その不可思議さと神秘、なるほど感。あと宇宙の概念からパラレルワールドの話が出てくると思わなかったから、非常におもしろかった。

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2019年05月18日

Posted by ブクログ

物理学のメインストリームは多次元世界やマルチバースだが、今の科学レベルでは証明不能なのが痛い点。マルチバースは日本ではまだ馴染みがないのかあまり話題にならないが、アメリカ人はパラレルワールドとかドッペルゲンガーを真剣に議論していて日本とは隔世の感がある。ただこのテーマは科学というより無限とは何かという哲学に近いと思う。

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2019年02月11日

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