【感想・ネタバレ】ガラス張りの誘拐のレビュー

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Posted by ブクログ

先日読んだ誘拐ミステリ「さらわれたい女」も面白かったのだが、この「ガラス張りの誘拐」もやはり面白かった。やる気のない中年刑事の佐原。妻は数年前に通り魔殺人にあい他界している。親子関係がぎくしゃくしていた娘の深雪が誘拐された⁉犯人からの要求は「現金で一億円用意してください」と。しかしその犯人は、身代金をバレバレの状態で運べというではないか。そしていざ身代金を用意して次の指示を待つが、なかなかその後の指示がない。そして娘、深雪の視点でも展開は語られる。養護教諭、占い師…絡まった糸が解ける瞬間が気持ち良い。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

連続婦女殺人魔の犯人は誰?犯行声明文を出したのは誰? 
中年刑事・佐原の娘を誘拐したのは誰?身代金の受け渡しに要求してきた犯人の目的とは? 
謎だらけでどうなるのか楽しみでどんどん読み進む。と急にストップがかかる。戸惑いながら読んでいき新たな真実にぶつかる。
ただの殺人事件で終わらないところがやっぱり歌野晶午だなと勝手に思って感心してしまった。

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2014年09月30日

Posted by ブクログ

3つの事件の短編集。かと思いきや、3つの事件は繋がっていた。2つ目の短編のあと、なんだなんだ、と思うけど、最後には種明かしもされ、スッキリしました。

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2013年07月11日

Posted by ブクログ

全三部作の連作中編。
しかし時系列的に一番最初の話を最後に持ってきて、最後まで読むと真相が分かるといった構成。
ただ、そこまでの驚きはないし、ご都合主義な展開が結構あるのが気になった。
読みやすいので一気には読める。

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2013年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こう言う作風が後々葉桜…に繋がるのかぁと思いながら読み進めた。
プロローグとも言える第一の事件をエピローグの前に持ってくるあたりが面白い。

ここで、オヤッ?となるので少々ネタバレ感はあるけれど…

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2012年04月29日

Posted by ブクログ

読み終わって、「さ、レビューでも書くか~」と、他の人のレビュー拾い読みしたら、「話の順番が・・・」とか「最後の話が・・・」とか書いてあって、なんとなく読み返してしまった。
いつもそうだけどプロローグとか目次とか、中盤終わるころにはすっかり忘れてるんだよね。
メメントには難しすぎる要求でしょう(怒)

で、わざわざ読み返したんですが、期待してたほどの感動なし。
やっぱり同じ本2回読むのはつらいわ~。

話のきっかけは誘拐。しかも被害者は女子高生。事件のきっかけは、やる気無し刑事の娘が消えて脅迫状が来たから。まー普通に被害者・犯人両方を探す調査をするんですが刑事は娘の通う高校の養護教諭に事態の相談をする。理由はだた娘が保健室通い組みだったから。
この単なる相談役として出てくる先生がネックになってくるんですね~!
一番最初(に書かれてる)事件は名探偵として、2番目の事件では犯人として、最後の事件は動機付けのエピソード、主人公として。
で、この最後の事件、時候的には一番最初なんです。

だから読み手としては「あんなに頼りになって頭も切れる綺麗な先生が何で!?」って思ったところでネタばれ~という流れに行き着くわけですが・・・そう思わなかった人はどうなんでしょう(自分含む)?

だって先生、自分で言ってたじゃん、「家出は一度引き戻されても二度、三度と繰り返す」「再犯をとめるためには多少荒治療でも親と子の絆がしっかり結ばれるべきである。」みたいなこと。
だから最後の話は印象に残らなかったんだな~。
同じような内容を、もうちょっとドラマチックにしただけで、しかも語り口調ががらっと変わって読みにくかったし。

もう一つ嫌なことを上げるなら家出しちゃう女子高生のことなめすぎ。
別に女子高生ではないが、奴らが家出する理由なんて絶対に分からんでしょ。本人ですら分かってるか怪しいのに。
だから「親子の絆」だの「お互いの存在の大切さ」などアピールしても本当に家出が直るのかね?
理想論に執着しすぎてリアリティーに欠けた感がありました。

ガラス張りの誘拐ってどういう意味でつけられたんでしょうね?ショーウィンドーに飾られた、理想的な結末が待つ誘拐とか?

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2011年05月16日

Posted by ブクログ

 "優しさ"と思春期の娘に手を焼く刑事の物語。


 "優しさ"が邪魔をして取り調べができない刑事・佐原は、毎日のようにサウナで時間を潰す毎日を過ごしていた。そんな中連続婦女暴行殺人事件の被害者が逃げ出してきたことで事件の波に飲み込まれていく。
 物語は第2の事件・連続婦女暴行殺人事件、第3の事件・身代金誘拐、そして第1の事件へと焦点を変えていくという、少し変わった章立てとなっている。
 3つの事件の裏に横たわる、違和感。そのあたりの書き方はさすが歌野さん、と思う半面物足りなさがある。と、いうのも細かくはわからなくとも「あ、これは事件に絡んでいるな」とわかってしまったから。先が読めてしまうこと自体は悪くないんだけど、あれくらいわかりやすく書くなら、読者に先読みされてることを前提としてもっとひっくり返してほしかった。
 しかし終わり方は清々しく好きだ。

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2010年11月06日

Posted by ブクログ

取調べが苦手で勤務中にサウナに逃げ込む刑事・佐原。
彼が担当する連続婦女殺人事件が一応の決着を見るもつかの間、
彼自身の娘が誘拐されてしまった。
身代金目当ての誘拐の成功率は極めて低い。
娘を信じ、犯人を信じた結果は…

なかなか新しい発想だと思う。善意からくる悪。
でもなんだか腑に落ちなかった。
善意だけでここまで大掛かりなことをするかなぁ。

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2010年09月05日

Posted by ブクログ

刑事に降り掛かった娘の誘拐事件。
その娘の学校の保険医が仕組む哀しくも歪んだ誘拐事件。

動機の部分にはやや疑問符も感じるも、
犯人の意外性と誘拐ものとしての面白さはグイグイ。

後半部の犯人のその人格形成に至るストーリーと
濃密度にやや差と温度差を感じてしまい終盤残念。

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2009年10月07日

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