【感想・ネタバレ】鷹の王のレビュー

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Posted by ブクログ

ジョー・ピケットのシリーズ脇役で、ずっと政府に狙われ、孤独な鷹匠ネイト。本気で殺しに来るチームから身をかわせるか。ついにネイトが追われる理由も明らかになる。

最高に面白い。狙われる、驚くべき理由、追手の技量の高さ、ストーリー展開。全て文句なし。

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2024年05月11日

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猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ、11作目。(後に電子書籍になった2作目は抜いて。他にもう1作未訳があります)
「冷酷な丘」に続く作品。
ワイオミングの大自然の中で展開する、スリル溢れる展開が、想像を超えてきます。

今回は、ジョーの盟友ネイトを中心とする作品です。
ネイト・ロマノウスキは、鷹匠として、山奥に隠れるように暮らしている男。
鷹匠になる前の、彼の人生が初めて明らかにされます。
特殊部隊工作員だったネイト。
かっての上官に命を狙われ、組織に追われる今。
ジョーに出会った時に感じたのは、若い頃の自分のような、真面目さ善良さだった…

ここまでの作品の日本での発行順は
1作目「沈黙の森」2004年発行
(2作目は電子書籍で「逃亡者の峡谷」、未読)
2「凍れる森」
3「神の獲物」4「震える山」5「裁きの曠野」6「フリーファイア」7「復讐のトレイル」8「ゼロ以下の死」
9「狼の領域」10「冷酷な丘」11「鷹の王」
この後に
12「発火点」13「越境者」14「嵐の地平」15「熱砂の果て」
電子書籍のを読めば順番も書き換えるかもしれませんが。
作者名の表記が本によって違うのが厄介なの。
C・J・ボックス、で作品リストはWikiで検索できますよ。
年に一度、水準以上の作品を発表してくれるので、有難い限りです☆

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2023年07月15日

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ネタバレ

猟区管ジョーピケットシリーズの現時点最高峰かも知れない。少なくとも俺はこの巻がシリーズで一番のお気に入り。

本作では主人公の座をスーパーサブのネイトに譲るジョー。真面目で不器用で頑固一徹なジョーの良さは脇役であっても…というか、サブ側に立つことでより際立つのかなぁと新鮮に思えたのが一番の印象、それくらいジョーがなんともカッコ良いのだ

シリーズを読み続けているファンには待ってましたの期待作だが、冷徹で才能あふれる男前のネイトが主人公というのは、一見さんには意外とありきたりの設定なのかも知れない。だからこそジョーの個性が引き立つという部分もある。

次作を先に読んでしまったのが残念。それでもその次の作品は既訳上市済みで未読。二人のいや、ジョー一家とケイトの冒険はここからどうなっていくのか?ますます続きが楽しみになる。

北上次郎氏の解説がこれまた素晴らしい!そう、ジョー&ネイトは「スペンサー&ホーク」と比してみることで魅力が倍増する。メアリーベスとスーザンもしかりだ。

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2022年08月06日

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 猟区管理官ジョー・ピケットシリーズにこれまで濃い陰影で奥行きと謎深さをもたらしてきたもう一人の魅力的なキャラクターネイト・ロマノウスキが、とうとうこの作品でベールを脱いだ。

 ウォルター・モズリーのイージー・ローリンズシリーズにはマウス、アンドリュー・ヴァクスのバークシリーズには音無しマックス
、ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズにはホーク。いつだって探偵のシリーズには、バイオレンスのサイドに生きる影のような存在が付きまわる。ヒーローのやれない力を悪の側から行使して、主人公の存在をより複雑にしてみせる。

 本シリーズでは、まさにネイトロマノウスキがそれに当たるのだが、前述の暗黒ヒーローたちでトーナメントを闘ったらおそらく勝ち抜くのは彼だろう。

 それほどの能力を備えた元特殊部隊兵士にして鷹匠、現代の社会構造からドロップアウトして大自然の只中で生きる孤高のサバイバリスト。

 本シリーズ主人公ジョーの世界はワイオミングの大自然や野生への愛であり、妻や娘たちとの必死な家族の営みの中にあり、彼はそれら愛と信念のためには己を絶対に曲げない頑固ものであるゆえに、荒野のディック・フランシスなのである。

 しかしネイトの世界はより荒涼とした過去の暴力世界から生まれた孤独極まりないものであり、ジョーとは如何なる意味でも対照的だ。では何故ネイトがそもそもそのような救いなき道のりに乗り出さねばならなかったのかを、本作において作者はやっと明らかにしてくれた。

 デイヴィッド・マレルの有名なランボーが、上官によって作られように、本シリーズの世界でもネイトを作り出した者がいる。その怪物はネイトを探し命を狙い続ける。圧倒的な武器、諜報網、残酷さによって。ネイチェクと呼ばれるこの人物はデータとしては存在しない悪魔のような存在として、ジョーたちの街を非情な狩の場に変える。

 すべてのページに恐怖と緊張が詰まっているようなサスペンスフルな大作である。圧倒的な戦闘能力を持つ敵たちの中で、巻き込まれゆくジョーの一家、彼らを守りながら単身で闘わねばならぬネイトの行動の数々。

 まさにシリーズの空気を塗り替えるような緊迫に満ち満ちたストーリーでありながら、そこに人間の要素である、愛と友情と誇り、さらには大自然の厳しさ、美しさ、鷹の誇りを気高く描いた、シリーズ屈指の作品が本書である。

 興奮収まりやまぬ読後。冒険小説の復権。早くも今年最高作品はこれで決まり!

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2019年01月22日

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ネタバレ

ジョー・ピケットシリーズだけれど今作はネイトが主役。これまで深くは語られなかったネイトの過去とジョーへの想い。命を狙われる緊迫した空気が始終ある。ネイトのジョーへの信頼や家族に向けた優しさがこれまでよりも真っ直ぐ伝わってくる。だけどネイトの冷酷な部分も表に出てその佇まいはすごい。危険に自ら入っていき立ち向かう姿は美しくもある。ようやく読めたネイトの物語を経ての次作が楽しみになる圧巻の今作。

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2018年12月08日

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猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ
スピンオフ
ジョーが助けたことで一家に忠義を誓った謎の鷹匠ネイトの話

毎巻面白さが高まり、爆発した感じ
(前々作を含め二度目)
いつもはジョーが巻き込まれた事件に
ネイトが裏から助力するのですが、今回はネイトの過去、彼を追う謎の組織との対決。
ついに組織が動き出し、友人のジョー一家、ネイトを知る人々が狙われてしまう。

なぜかいつも「時代劇」に例えてしまうのですが、鬼平で言うところの「鬼平」(ほど怖くも無いのですが厳格さはある)がジョーで、密偵(忍び)がネイトの役回りなのかと解釈をして読んでいます。

また、鷹と鷹匠の関係性(手をかけて信頼関係を築いても、いつ飛び去ってしまうかわからない。)はジョーと法の外で暮らすネイトの関係性

二人は様々な事件を通し、正義の形の思うところは違えど絆を築き上げていった仲
それを実感できるくらいの展開と
二人が考え方を話す場面がいつもより多くて嬉しい。「やっぱお前らそう思ってたのな!」

新人猟区管理官のサポートにつきジョーも先輩として振る舞いつつ、過去の偉業(失態)を知る新人からややからかわれ気味、しかし初めて読んだ人でもおさらいのできる内容も良し。

相手は特殊部隊の為、アクションの多さも
シリーズ屈指、且つボリームもなかなか多い方だったので楽しめました。

読み終えると
「ネイト」じゃなくて
「ネイトォォォオーーッ!」って
言いたくなる内容

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2018年11月21日

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壮大でした。引き込まれました。頭が悪いせいか、なぜネイトがこれほど狙われるのか今ひとつピンと来ず。それでも、とことんやる連中の冷酷さがひしひしと伝わり、ラストの状況はまさに奇跡です。ネイトの技量をまざまざと見せつけられ、発火点であんなチョイ役で出して良いのか!と思えたくらいです。第一作から順を追って読めなかったのが悔やまれますが、また手に取りたい作品です。

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2021年04月14日

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ネタバレ

ジョー・ピケット猟区管理官シリーズ第十一弾。

といっても今回の主人公はネイト。
長年逃亡生活を続けていたネイトの過去が明らかに。
ジョーとその家族が巻き込まれそうになる。

ジョーは新人猟区管理官の面倒を見ることになり、
その新人がジョーの噂をいろいろ聞いていたとばらしていくところは面白かったが、
ごく最初に、泊っているモーテルにいなかった時点から
怪しいと踏んでいたら、案の定。

愛する人を失ったばかりのネイトが、
また同行していた女性を失ってしまい、
かわいそうだった。

ネイトもジョーも満身創痍で弾を撃ち尽くしになった時に、
ジョーがネイトにもらった弾丸を投げて、
ネイトが敵の息の根を止める場面は圧巻。
映画のようだった。

それにしても、鷹狩りとは鷹が上空で水鳥を威圧している間に、
人間が池の中で水鳥を捕まえる猟だとは知らなかった。

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2020年10月26日

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今回は、ジョーではなくネイトが完全に主人公。
ネイトのスピンオフ作品にジョーが登場しているというスタンスと言った方が正しいかも。

それだけに今までの作品とは趣が変わり、かなりハードなシーンも多く、アクション的要素も強い。
ファンにとってはそれはそれで楽しいし、背景にあるジョーとネイトの友情もしっかり描きこまれていて満足できる。

ただし、アクション部分(というか話の解明や進行)はほとんどネイトを通して描かれていて、よくよく考えると、結果だけを見るとジョーはほとんど事件解決に寄与していないのが残念なところ。

これでネイトの隠遁生活がどう変化するのか、(今回からシェリダンが巣立っているので残る)次女、養女との家庭環境の変化、そして保安官との関係も含めてシリーズがどう変化するのかが次作の楽しみ。

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2020年09月27日

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昨年の11月に出版されたシリーズの最新作、やっと読むことができた。
以前、俳優の児玉清さんがこのシリーズのファンだというのをどこかで読んだ。もうこの最新作を読むことはかなわない。かわりに堪能いたしました。本当におもしろかったのです。 合掌

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2019年02月23日

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久しぶりに題名に惹かれて読んでみた。鷹と鷹匠の話はちょっぴりで、鷹匠のネイトと猟区管理官のジョー・ピケットがメインの冒険とサスペンスだった。帯や裏を読めばわかるよねと言われそう。
でも面白かった、自然の中であくせくしてるのは人間だね。
動物と自然は好きなので楽しめた。
ジョーの妻 メアリーベスと、アリス・サンダーそしてヘイリーが記憶に残る人になった。あっ!みんな女性だ!! いい男は二人だけだったか

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2019年01月22日

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猟区管理官ジョー・ピケットの陰のパートナーとして活躍していた謎の鷹匠ネイトが主人公となる物語。ネイトの特殊部隊時代の上官ジョン・ネマチェクが彼の記憶を消そうと、家族や友人・関係者にも迫る。もちろんピケットとその家族にも危機が及ぶ。
とは言ってもピケットファミリーが主役であることは、いつものシリーズと同じで、ややネイトの出番が多め、と言った感じ。その分、話の奥行きやダイナミックな展開に欠けてしまった印象もある。
いつものように素晴らしい自然描写と、アメリカの田舎暮らし(インディアン保留地とか、保安官選挙とか)のリアリティが素晴らしい。
北上次郎が解説でも書いているが、前々作の「狼の領域」の双子の敵の強大さ、それに一人で立ち向かうジョーのカッコよさは出色だったな。もちろん次に期待するよ。3.4

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2019年11月23日

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ネタバレ

猟区管理官ジョー・ピケットシリーズの11作目。
こんなに読み続けていたのだなあ。
今回はネイトの話し。特殊部隊で散々汚れ仕事をしてきたネイトがかつての上官と対決する。
ネイトの父親や、その新しい家族を助けたり。
かつての仲間たちが次々と殺されたり、一体何人死んだんだ?というくらい人が殺される。
ワイオミングの大自然は中々イメージしにくいが、そんな中での活劇を堪能した。
いつかまたシリーズをイチから読み直してみたいものだ。

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2019年08月16日

Posted by ブクログ

うーむ。猟区管理官ジョー・ピケット シリーズ。
今回は、謎多きヒーローネイトがメインの物語。
凄まじいネイトが、ネイトになるまでの今まで語られなかった物語が明らかになる。
息が苦しくなるほどの緊迫感と、残酷に冷酷な殺しの描写。息をするように人を殺す。
手に汗握る展開の割には、あっけない幕切れ。
優秀な工作員の戦いには無駄がないと言うことだろう。
面白かった。
最新刊なのに、もう続きが読みたい。

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2019年05月15日

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