感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初はゲームの世界の話ねー。と思って読んでいましたが、どんどん話が深くなっていって、おもしろかったです。
日本の歴史に引っかかる パンドラの箱を開けちゃうのか?と… いやいや、日本征服でしたね。(*^^*)
Posted by ブクログ
・本当に面白かった。
徐福伝説をもとに謎解きが進んでいくけど、
事件そのものというよりも、
ゲームの謎が解明されていく流れが
納得させられる点も多く、読むのを止められなかった
・犯人、刑事の駆け引きや事情、心理描写とかで
読ませるのではない、新しい刺激があった
・安積班シリーズ(何とか蔵之介さんがドラマやってたなぁ)らしいけど、それを知らずに読んだ
・個人的には、「シリーズものの1つ」ではなく
独立した1つの作品として評価したい!
人に薦めたいけど、評価がわかれそうだし、
万人受けしないんでないかと、ちょっと不安(笑)
Posted by ブクログ
安積班の新シリーズ。舞台は東京湾臨海署から渋谷の神南署へとうつります。臨海副都心構想に陰りが見え、警察署としても縮小を余儀なくされ、安積ら強行犯係がまるごと神南署へ異動した、という設定。
で、本作における安積はどちらかというと脇役であり、主役はワタセワークス社長の渡瀬と重鎮の沖田、また彼らの会社の仲間たちの奮闘ぶりにスポットをあてたものとなっています。
ワタセワークスが開発したゲームソフトの発売をめぐってある筋から圧力がかかり、暴力団、さらには政治家の影もちらほらと、という展開。ゲームと政治という、一見結びつきそうにないものが組み合わさって事件に発展するという面白さがありますね。
さらには渡瀬という人物自体も非常に読み応えのあるキャラだと思います。冒頭では暴力団らしき人物たちから暴行を受けてしまいますが、物語が進むにつれ、だんだん頼もしくみえてきます。そして、ワタセワークスの社員の奮闘ぶりも市井の人々のそれであり、小さいけれでも大きなものに立ち向かってゆこうという気概を感じさせるものでした。
このあたりの構図は、弱きものが強きものに向かっていくおもろしさなのでしょう。決して圧力に屈することなく、ソフト開発スキルという自分たちの強みを生かして戦う姿がカッコイイ!(それにしても、スーパーファミコンとは、時代を感じさせるわけですが…)。
黒幕である政治家の側も、まぁ悪人といえばそれまでですが、決して根っからの悪、ということではなく、その根底には日本を良い国したい、という一途な思想があり、それゆえ事件に手を染める展開になったわけですが、単なる恨みつらみによらないところが事件そのものの厚みといいますか、軽薄さを排して物語の奥行をうみだす要素になっていると思います。
ページ数のある一冊でしたが、その厚みが苦にならない一冊でした。
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これまでは中編というべき作品ばかりだったシリーズだが、長編としてふさわしい熱量のある今作だった。ゲームソフトを事件の中核にする発想が意外ではあるが読み進めて行く上ですんなり入ってくる点はさすが。現代と照らし合わせて読むのも面白くスピード感を失うこともなかった。古史三書なんて知らなかったので調べてみよう。
なお、解説追記は必読と思われる。
Posted by ブクログ
2023/2/2
読むものを用意できなかった時の今野敏。
だって間違いないから。
これもいい感じにハラハラしてスルスル読める。
携帯電話もない時代なので助けを呼ぶのも大変。
それでも違和感なく読めるのは私もその時代を生きていたから?
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安住警部補の一冊ではあるが、単なる警察小説にとどまらない一冊となっている。
警察小説ではあるのだが、本書は徐福集団渡来伝説を基として一つの日本人論でもあると言う事。
いろいろな意味において、とにかく面白い。
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ゲームの発売を巡って起きる事件を紐解いていく物語。日本をゲームでシミュレーションし、未来を予想するというのは現在の技術でもギリギリ出来そうなので妙にリアリティのある話だった。徐福が日本に住む民族を「日本人」としてプログラムしたという表現は秀逸だと思った。また、本郷の述べていた鎖国に関する力説もある種真に迫っていたように思える。少し日本の歴史に興味が湧いたし、ゲームにも少しくわしくなった気がする。ヤクザ怖い、警察はそんな役回りでかわいそう(一部例外)、バーテンダーの坂本さんかっこよすぎ。あまり類を見ない作品だったと思う。
主役はゲーム会社
安積班シリーズものだけど、今回は事件に巻き込まれたゲーム会社が事件の謎を解いていき、刑事たちの活躍は控えめ。日本の歴史を読み込んだゲームの話が興味深かった。
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ゲームがキーとなるって書いてあったのが購入のきっかけ。
作者の人は名前見たことあったけど、小説読むのは初めてだったー。
読みやすい文章ですらすらいけた
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面白かった!
登場人物のイメージがはっきりしていて入り込みやすいし、徐福の考察なども解りやすく噛み砕いてあって興味深い。
プログラマー、警察官、バーテンダー…プロの仕事ぶりってかっこいい!
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01月-07。3.0点。
安積班の安積が神南署。
「蓬莱」という国作りのシミュレーションゲームを、スーファミで発売しようとするソフト会社、突然「発売するな」と脅される。。。
安積が主人公では無く、捜査を行う作品。なかなか上手く作られている。スピード感あり、面白かった。
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スーパーファミコンのゲームソフトが主題で、20年以上前の作品だが、古さは全く感じず面白く読めました。
ただ、中盤の大学教授とのやりとりがダルいです。
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安積さん目線ではない始まりに少し戸惑う。余り知られていない「徐福」について、これほど詳しく読む日が来るとは思わず、難しかったけれど読むスピードは落ちませんでした。事件を解決するには頭を使うんだなぁと思った読後。興味が無かったり、全く知らない世界の話でも、頭が良し悪しに関係なく、その世界で事件が起きれば知らなきゃ解決できないんだから。結局「蓬莱」に隠されていたのは政策だったわけだけど、巻き込まれた会社の人達には気の毒としか言いようがない。派手な殴り合いのシーン、歴史の解説、政治、と盛りだくさんな作品でした。
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ゲーム「蓬莱」の発売中止をヤクザから脅された社長の渡瀬は、ゲームを企画した社員大木の死に不審を抱き、対決する決意をする。大木の事故死の事情聴取にあったていた安積警部補が渡瀬の不審に協調し、黒幕に迫る捜査が話を盛り上げる。「蓬莱」に隠された仮想日本のシュミレーションの秘密が明らかにされる。
Posted by ブクログ
とうとう安積班シリーズに手を出してしまった。20年以上前の作品なのだが時代をあまり感じさせない。スーパーファミコン懐かしい。子供達が小さい頃やってたなぁ。実際にこんなことを考えている政治家がいたら怖い。まずは東京ベイエリア分署から読むべきだったかな。