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Posted by ブクログ
一人の女性の9,17,22,26,30,35歳を扱った6編の短編集のようなもの。
父と義理の母とその連れ子の義弟の4人家族。
1回ごとに、男性の主人公は異なる。
最後に最初に出会った男が弁護することになる。
結末は悲しい。
小池真理子がこの本で言いたかったことは、なんだろう。
記憶の断片の模細工が織りなす美なのだろうか。
Posted by ブクログ
小池真理子さんの文章独特の途中からとても引き込まれ感がある。恋愛の冷たいと冷たいところというか、読んでいてたまにぞっとする感じがよい。どの作品でもそうだが、主人公やメインで出てくる女性にかなり魅力を感じる。アサコがどんな顔をしているのか、想像するのも楽しみなので表紙に絵がない方がいいのではと思う。私もそんな美人だったらいいなと思った。笑
Posted by ブクログ
9、17、22、26、30、35歳の時の阿佐子を、その時に出会った男性が語るというスタイルの連作短編集。
同じ作者さんの「蜜月」の男女逆バージョンといった感じでしょうか。
また、血が繋がっていない弟、正実との関係は「レモン・インセスト」に似ている印象でした。
両方をミックスしたかのようなこの作品ですが、男性たちが語る阿佐子から並はずれて美しく、そこにいるだけで官能的だということしか伝わってこなくて、最後まで阿佐子のことがよく理解できず全く魅力を感じることができなかった。
Posted by ブクログ
恋愛小説ってあまりいい終わり方しなくて、終わり方のパターンが決まっているような気がして好きじゃないと言ったら、そういう終わり方をしないのもたくさんあるのに、めぐり会っていないのはかわいそうと最近言われた。
本著も恋愛小説なんだろうと思いながら読み進めた。
で、本著は正確にはサスペンスが入った恋愛小説感じで、結末も恋愛小説のパターンのひとつ。