感情タグBEST3
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開始50ページで心掴まされました。そこからはずっと充足感に浸れました。久しぶりに読んでよかったと思える本に出会いました。読後の寂寥感が最高でした。
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初めて小池真理子さんの小説を読んだけれど
情景描写が細かくすぐに引き込まれていった。
まるで軽井沢の銀世界にいるようで
私が悠子でも全く同じ道を辿る気さえした。。。
所々切なくて胸が締め付けられるような場面があり
最後は悠子を思う摂子の友情に涙。
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小池真理子作品はほぼ読んでいるが、その中でも一番と言っても過言ではないくらい、大好きな本。何度目かの再読。
ラスト1ページのためのこの約600ページがある。
静かで美しく、かつ情熱的な二人。事件はあれど、出会えてよかった。だめだと思いつつ断り切れない、英二郎の魅力が理解できなかったけども、、。
小池真理子の文章って、軽井沢の街並みに合うわ~~。特に冬。行きたくなった。
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唯川恵が解説を書いている。
「この美しい結末に、涙することのできる自分が嬉しかった。
大丈夫,私はまだ失ってはいない。大切なものを感じる力をちゃんと持っている。
私がこの「冬の伽藍」で感じた感動を、今,読者のみなさんと共有していることをとても光栄に思う。」
うまい。この文章を読んだら,唯川恵の書いたものが読みたくなってしまう。
作家は、他の作家のよいところを見つけた時に,その作家自身も伸びるのかもしれない。違う方向へ進みながらも、別の方向も良いと思えることに自信が涌くのだろう。
「冬の伽藍」は第一部は目をつむって、黙々と読み進み,
第二部の手紙の部分まで辿り着くことが大切。
第二部の手紙が書きたいがために、第一部があったのだということが分かるかもしれない。
第三部になると、友人が主人公に変わる。著者に,壮大な構想があったことが分かる。
文学作品としての出来はいい。読者には、いろいろ必然性を不思議に思う人がいるかもしれない。人を理解するつもりがない人なのではないかと思う。人を自分の都合で判断する人には、本作品の狙いが見えないのだろう。
文学として成功しているかとい観点では、この本がベストだと思わない。技巧としてはベストかもしれない。
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【既読】
本当に長い、長くて深い愛の話。ラストの描写に号泣しました。
こんなに胸が締め付けられるのは、2人が出会えた喜びだと思いたい。
けれど、もう少し出会いが早かったら悠子は…と終わったことを考えてしまう自分が嫌だ。
自分と正反対で強く、一途に愛に輝く主人公が好きだからこそ小池さんの描く物語を読まずにいられないんだと改めて思いました。
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義彦に恋していながら、その義父である英二郎の誘惑も拒みきれない悠子。一章はその3人に亡くなった美冬も加えた歪んだ関係が描かれていて、英二郎には嫌悪感を抱きながらもその魅力に抗えない悠子の心情が揺れ動くのが甘美でもあり、スリリングでもあった。個人的には英二郎さんには魅力は感じないのだけど、言い寄られると弱い部分があるというのも、理解できなくはないかな。
三章で、摂子視点に変わると作品の色合いも違ってきて、あまり見たことはないけど韓流ドラマみたいな展開だなと感じつつ、どうなるのだろうかと先が気になった。
バッドエンドとは思わないが、幸福な話とも思えない、でも冬の軽井沢の情景描写も含めて美しいと思える話で、読み応えのある長編でした。
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今回ブログを書くにあたり、読み返した作品。記憶率10%。
夫を失った女性が、軽井沢で妻を失った男性と恋に落ちる。その中で、思いがけない殺人事件がおき、悲劇の結末に向かって物語が進む。
小池真理子らしい、軽井沢の叙情的な風景を背景にしたストーリー。
ただ主人公が、恋人の義父に心惹かれる理由が良くわからない。ここがとても重要なポイントだと思うが、理解できなかったので、ストーリーの深みがいまいち希薄。
でも小池真理子的なおもしろさは十分にあるので☆4つ。
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これは小説だからこそ美しい。映像にしたら昼ドラになってしまう・・・
大先生が亡くなったあと、その喪失について誰も何も心情として描かれていないのが物足りなく感じた。
美男美女の二人のもどかしい恋はとても切ない。自分の心に正直になればいいのに、と思う反面、そんな自分をきっと許せないんだろう。求めあってるのは同じなのに・・・美しくて悲しい。
小説なのに美醜が密接に関係するのだなぁ・・・美しい男女だからこその物語。
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切ない話。
でも、どんどん読むに従って結末が予想できてしまって残念。。
軽井沢はよく行く場所なので、情景を想像させながら読むことができてよかった。
女の、駄目だとわかっていても惹かれてしまう感じは、なんとなくわかる。
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夫を交通事故で亡くした主人公の再就職先は軽井沢にある診療所。そこで妻を亡くし心を閉ざした美貌の医師と出会う。二人は惹かれあうのだが、色欲盛んな医師の父からの誘惑からも逃れられない。メインの二人がさっさとくっついでしまえばよいものの、余計な邪魔が入ったり、主人公の心(というより体が)ふらふらして、「あーっ」とイラついてしまう。メロドラマがお好きな方におすすめ。
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小池真理子さんの本はこれで3冊目。
面白いように引きこまれていくのは今回も同じだったけど、
いつもパターンが似ていますねぇ。
ちょっと3回続くともう良いかなって感じです。
ちょっとした男女関係のもつれでの殺人というところが。
前に読んだのは、殺人を犯してしまった女性がガンに侵されると言うもの。
今回のは、殺人犯の彼女が余命わずか、というストーリー。
殺人と病人を掛け合わせるのか小池さんの持ち味なのでしょうか?
なにはともあれ、ちょっと出来過ぎたストーリーだけれど、
一気に読めるくらい面白かったです。
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雪国を背景に置くと、なぜ物悲しい感じが出るのだろう…。
昼ドラのどろどろした感じが楽しめますが、なんとなくしつこくない感じでした。
恋愛を軸にして生きた女性のお話です。
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主人公の心の葛藤みたいなのを書いてある。
私には結構理解できない所もあった。
でも一人の人を愛し想い、続ける想いはすごいな、と思った。
まさにその人に一生をかけている。そういう人がいる事は幸せだと思うけど、そういう生き方が幸せかとは分からない。
私はやっぱり見返りとか期待しちゃうのかな・・・・
引用したコメント。大好きな考え方